クローズアップ現代+「“二刀流”いばらの道の先に~スノーボード 平野歩夢~」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

クローズアップ現代+「“二刀流”いばらの道の先に~スノーボード 平野歩夢~」[字]

北京五輪まもなく開幕!2大会連続銀メダリスト平野歩夢選手、悲願の金メダル獲得へ。スノボ×スケボの“二刀流”格闘の日々に独占密着。前人未到の超大技、挑戦の舞台裏。

番組内容
北京五輪スノーボード・男子ハーフパイプで金メダル獲得が期待される平野歩夢選手。昨夏の東京五輪ではスケートボードの日本代表として出場。そのわずか半年後に再び五輪の大舞台に立つ前例のない“二刀流”に挑んでいる。「困難にぶつかりながら成長していきたい」と、覚悟を語る平野選手。いばらの道の先にどのような進化を見据えているのか?知られざる格闘の日々に独占密着。“二刀流スノーボーダー”の新境地に迫る。
出演者
【キャスター】井上裕貴,保里小百合,【ゲスト】スノーボードジャーナリスト…野上大介

ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 定時・総合

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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生字幕放送です。一部、字幕で
表現しきれない場合があります。

≫それは幼い頃からの夢でした。

「世界を魅了する
スケートボーダーになりたい」。

去年の夏、その夢を実現させた
平野歩夢選手、23歳。

≫冬のオリンピックでは

スノーボードで
2大会連続銀メダルに輝く

日本のエースです。

≫東京から北京へ、半年間で
2つのオリンピックに出場する

かつてない「二刀流」の挑戦。

カメラは、その格闘の日々に
密着しました。

≫限られた時間の中で

取り戻さなければならなかった
スノーボードの感覚。

困難な道のりを支えたのは
ひとつの信念でした。

平野≫常に自分自身が
難しい状況にぶつかりながら

成長していきたい。

≫悲願の金メダルへ、挑むのは…。

≫前人未到の超大技。

いばらの道の先に見据える
さらなる高み。

平野歩夢選手の新境地に迫ります。

≫去年10月。

平野選手は
北京オリンピック出場を懸けた

海外遠征に臨んでいました。

3大会連続の出場を目指す
スノーボード・ハーフパイプ。

半円状にくりぬいたコースで

エアと呼ばれる技の高さや
難易度を競います。

(花火の音)

≫平野歩夢!

≫去年8月

東京オリンピックの舞台に
立っていた平野選手。

大会までの3年間は
スケートボードに専念し

世界のスペシャリストを相手に
14位の成績を残しました。

新型コロナウイルスの影響で
大会が1年延期されたため

北京オリンピックまでは僅か半年。

無謀な挑戦だと
ささやく人もいました。

それでも二刀流にこだわったのは
なぜなのか。

その理由を明かしてくれました。

≫幼いころから

人とは違うことに挑戦するのが
好きだったという平野選手。

4歳のとき
スケートボードを始めます。

同時にスノーボードにも打ち込み
世界のトップ選手を目指しました。

そして数々の偉業を打ち立てます。

15歳で初めて臨んだ
オリンピックで、この競技

日本勢初のメダルを獲得。

冬のオリンピック
日本人メダリストの

最年少記録も塗り替えました。

さらに、前回ピョンチャン大会。

≫当時、最高難度の技
ダブルコーク1440。

縦2回転、横4回転の大技を

オリンピックで初めて
連続で成功させました。

新たな道を切り開きたい。

困難な二刀流に
あえて挑戦することにしたのです。

≫限られた時間の中で挑む
スノーボード。

平野選手は、思わぬ事態に

直面していました。

≫平野選手の持ち味は
滞空時間の長い高いエア。

その高さを生み出す踏み切りが
安定しないというのです。

≫これまで平野選手は

シーズン前に
基礎練習を繰り返すことで

踏み切りの強さや角度を
体に覚え込ませてきました。

今回は
その時間がありませんでした。

≫調整の遅れを取り戻そうと
もがき続けた日々。

心の支えとなっていたのは

逆境を乗り越えた
かつての経験でした。

ピョンチャンオリンピックまで
1年を切っていた2017年3月。

アメリカの国際大会で
悲劇は起こります。

着地で激しく転倒し
左ひざのじん帯を損傷。

選手生命を脅かす大けがでした。

懸命なリハビリを続けた平野選手。

半年後には競技に復帰し
オリンピック2大会連続の

銀メダルを
つかみ取っていたのです。

≫逆境の先にこそ成長がある。

1日5時間以上、練習に打ち込む
平野選手の姿がありました。

スノーボードに復帰して2か月で
迎えたワールドカップ初戦。

北京オリンピックの
代表選考を兼ねた重要な一戦です。

3本滑ることができる決勝。
その1本目。

踏み切りの角度がずれ
コースの縁に接触してしまいます。

それでも2本目。

すべてのエアを決めます。

表彰台は逃したものの
ある手応えをつかんでいました。

それが、この最後のエア。

着地でバランスを崩しますが
持ちこたえています。

平野選手は
スケートボードで培った経験が

実を結んでいると感じていました。

≫ボードに足を固定せずに
技を繰り出し

複雑な起伏を滑走する
スケートボード。

繊細なバランス感覚が
求められます。

平野選手は、腕などを使って
バランスを取る練習を

3年間続けてきました。

今回の着地も
その成果が出たというのです。

≫さらに、スケートボードで
磨いたバランス感覚は

空中で繰り出す技の進化にも
つながっていました。

≫取り組んだのは
自身の代名詞とも呼べる

ダブルコークの改良でした。

体を後ろに反らせ

テールと呼ばれる板の
先端をつかんでいます。

これまでの両足の間をつかむ
ダブルコークよりも

バランスを取るのが難しく
高得点をねらうことができます。

≫進化する平野選手の姿は

各国の関係者から
注目を浴びていました。

≫そして迎えた
ワールドカップ第2戦。

夜に行われた決勝。

ハーフパイプの斜面が凍り
転倒する選手が続出します。

平野選手も得点を伸ばせないまま

7位で最後の一本を
迎えていました。

トップに立つには
93点を超える高得点が必要です。

冒頭から大技のダブルコーク。
2本連続で決めます。

踏み切り、空中でのバランス感覚
いずれも完璧でした。

結果は…。

95点台。

逆転での優勝でした。

≫その後の
ワールドカップでも優勝し

今季2勝目を挙げた平野選手。

3大会連続となる
オリンピック出場を決めました。

逆境を乗り越え
進化を遂げた日本のエースは

北京オリンピックで
悲願の金メダルを目指します。

井上≫スタジオには

平野選手を
10年以上取材されてきた

スノーボードジャーナリストの
野上大介さんです。

平野選手の二刀流の挑戦。

自分だけの道を切り開くという
ことばもありましたけど

どうご覧になっていますか。
野上≫やはりソチ五輪の前から

僕はことばをよく交わすように
なったんですけれども

一貫しているのは、やはり

自分にしか歩めない道の

先にある夢を追いかけるという
それはすごい一貫しているので。

もともと、まあソチ五輪の前から

ピョンチャン五輪の前ですね。

スケートボードを含めた
自分を表現していきたい

というのは言っていたので

東京五輪のスケートボード挑戦は
想定内ではあったんですけども

やはりスノーボード専門の目線で
見ると

北京五輪の頂点が
ゴールであるとしたら

不可能に近い
挑戦なのかなと思っていました。

井上≫実際に淡々と
挑戦しているようには

見えるんですけど
その辺、実際どうなんですか。

プレッシャーとかないんですか。
野上≫歩夢は本当に

誰よりも考えるタイプで
スケートボードに

挑戦するだけでも
本当に

いばらの道なんですけれども
その中でもやはりスノーボードの

国際大会のほうには
すべて目を向けていて

その上でスケートボードに
集中しなければいけないのに

スノーボードのことを考えると

夜、寝汗べっちょりで

目を覚ましてしまうということも
吐露してくれてましたね。

保里≫体にも
表れているわけですね。

野上≫そうですね。
保里≫3年間

スノーボードから離れて
いわばブランクがあったと

いえると思うんですけど
にもかかわらず、僅か半年で

結果を出す
これは

どうしてこんなことができるのか
どのように見てますか。

野上≫やはり大きく2点あって
スケートボードの

技術的なフィードバックが

語弊を恐れずに言えば
歩夢の想定以上にあった。

VTRにも
あったとおりなんですけども。

保里≫結果的に
生きているわけですね。

野上≫ということが1つ
言えると思うんですけれども

もう一つは

ピョンチャン五輪の時点で
歩夢はやはり世界中から追われる

ハーフパイプのトップの
競技者であって

ピョンチャンを目指すに
当たっても金しかないと

そこしか目指す道がなかった

彼がスケートボードに
挑戦したことによって

チャレンジャーになれたと。
そのチャレンジャーというのは

彼の兄、英樹(えいじゅ)
というんですけど

その英樹だったり同い年の
ソチ五輪銅メダリストの

平岡卓を
本当に追っかけてるころのような

気持ちで
今スノーボードに取り組めている。

技術的にはもうトップの選手が
チャレンジャーとして

不屈の精神を持ったという。
これは僕の想像をはるかに

超えるぐらいの。
保里≫無敵なんじゃないか

というところですね。
その平野選手については

番組でご紹介し切れない部分も
含めて

未公開の部分も含め
インタビュー記事を

画面の左の
QRコードからご覧いただけます。

さあスノーボード・ハーフパイプ
前回も

メダルを争った2人がですね
今回もライバルになると

目されています。
やはり野上さん

このアメリカの
ショーン・ホワイト選手。

過去3大会で金メダルを獲得して
いる

もうレジェンドですけれども
今大会またどう挑んでくるか

というところも注目ですね。
野上≫今回、35歳という

年齢もあるんですけれども
とはいえ

やはりショーン・ホワイトの
真骨頂である

エアの高さは健在なんですよね。
今回やっぱり

足首を痛めたりとか
いろいろあったんですけど

まずはアメリカの代表になる
ということを

先決に考えた上での
戦いだったと思うんですよ。

なのでピョンチャン五輪の
時点での

彼のパフォーマンスからしたら
まだ全然、50、60、70%

ぐらいしか
出してないんですよ。

今回が最後の大会と
明言している分

何か隠してるんじゃないかって
考えると

すごい不気味なんですよね。
井上≫そして、今回は

日本の選手たちも強力な
メンバーがそろっています。

まず、2大会連続の出場となる
戸塚優斗選手。

昨シーズンは世界選手権や
ワールドカップなど

出場したすべての大会で
優勝しています。

さらにオリンピック初出場の
平野流佳(るか)選手。

今シーズンワールドカップ初戦で
優勝した

19歳です。
そして平野歩夢選手の弟

平野海祝(かいしゅう)選手も
初出場での

メダル獲得を目指しています。
野上さん、この3人の中で

特に注目は?
野上≫やはり

戸塚優斗選手ですね。
彼はもう昨シーズン

一昨シーズンから含めると

6戦6勝。
しかもすべて国際大会の

本当にトップの中のトップなので

全部彼が持っている力を
出しきれば

間違いなく
金メダルに一番近い選手ですね。

保里≫これまで以上にしれつな

メダル争いが予想されるわけです
けれども

その鍵を握るとみられているのが
日本の選手たちが挑む

超大技です。

≫昨シーズンの世界王者
戸塚優斗選手。

持ち味は、圧倒的なエアの高さ。

最高到達点は5メートルを超え
世界トップクラスを誇ります。

前回のオリンピック
11位に終わった悔しさを胸に

この4年間、スノーボードに
すべてを懸けてきました。

練習を重ねてきたのが、この技。

トリプルコーク1440です。

縦に1、2、3回転。

その間に横にも4回転しています。

平野選手が得意とする
ダブルコークよりも

縦に1回、多く回る超大技です。

≫メダルの行方を左右すると
いわれるトリプルコーク。

実は、平野選手も今シーズン
その習得に向け

動き出していました。

失敗すれば
大けがを負う可能性もある

リスクを伴う挑戦です。

≫3か月間
何度も失敗を繰り返し

感覚を体に
覚え込ませていきました。

世界に衝撃が走ったのは
去年12月。

≫試合で初めてトリプルコークを
成功させたのです。

歴史的な快挙に
世界から称賛の声があがりました。

それでも平野選手は
満足していませんでした。

≫平野選手の挑戦は

若い選手たちにも
刺激を与えています。

先月のワールドカップ。

19歳の平野流佳選手が
トリプルコークに挑んだのです。

僅かに着地が乱れたものの
可能性を感じさせる滑りでした。

オリンピックの大舞台で
誰がトリプルコークを決めるのか

日本の選手たちに
世界が注目しています。

保里≫平野選手が世界で
初めて決めた大技

トリプルコーク1440。
一体どれほどすごい技なのか

スタジオを使って
表現したいと思います。

踏み切りからの高さは
およそ5メートル。

地面からは

およそ12メートルの高さまで
とんでいるんですね。

で、その複雑な動きです。
縦に3回転

横に4回転しているんですが
踏み切りから着地まで

僅か2秒で
この技を

繰り出しているんですね。
こうして見ると

改めて
圧倒させられるんですが

野上さん、この技のすごさ
どんなところでしょう?

野上≫もう高さがないと
出せない技なんで

もちろんこうなんですけれども

やはりVTRで歩夢が
言っていたとおり

本当に1つのミスが
命取り

本当に命を落として
しまいかねないぐらいの

高難度な
超大技ですね。

保里≫実際
ショーン・ホワイト選手も

過去に挑戦されて

断念されたことも
あるわけですよね。

野上≫そうですね。
10年ぐらい前に

挑戦して
大けがしたんですよね。

なので10年のときを経て
まさか現実化すると

思ってなかった
超大技が現実化しているのが

今ですね。

保里≫体への負荷も相当だと
思うんですけれども

改めてどんなところがすごいのか
教えていただけますか。

野上≫VTRで、スケートボード
の踏み切りが

なかなかこう
スケートボードから

スノーボードに戻したときの
踏み切りが合わないという

調整不足だという話が
あったんですけど

もう一つあって
やはりどうしても

スケートボードは
足が固定されてないので

オーリーという
後ろ足で蹴って

前足でしゃくりあげる動作が必要
ですが

スノーボードは逆にそれが
必要ないんですよ。

なので
それを歩夢の言葉を借りれば

蹴り癖というんですけど
その蹴り癖が

先ほどのVTRにあった
調整不足とつながると

思うんですけれども
その蹴り癖を

克服したときに
やはりその3年間

スケートボードに出場していた
平野歩夢は

もともと持ってた
テイクオフ抜けの精度が

よりさらに高まった。

本当に数センチ単位で
板をハーフパイプのへりに

残せるからこそ

さらに高さを生み出せるように
なったんですよ。

井上≫あとはとんで
着地ですよね。

Vにもありましたが
その着地の対応力も

スケートボードが
つながってたわけですね。

野上≫それもそうですね。
やはり着地時の

バランス感覚であったり
ハーフパイプの本当

僅か50センチ
60センチ、70センチくらいの

バーチカルといわれる垂直に
そり立ったところに

衝撃を抑える技術というのは
やはりスノーボードだけでは

なかなか体得できなかった
技術なんじゃないかなと

思いますね。
井上≫それがやっぱり

超高難度の技の
成功した秘訣だったわけですか。

野上≫そうですね。
抜けの動作

着地の動作
すべてにスケートボードからの

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あったからプラス

精神的な強さチャレンジする
強じんな

精神力があったと思います。
井上≫この五輪はまさに

トリプルコークの
かけ合いの戦いになる

と思うんですけど
実際どういう戦いに

なると思いますか。
野上≫トリプルコークは

やはりもちろん着地が
難しいというのは

今述べたとおりなんですけれども
やはり

どこに繰り出すかというのが
一つの焦点かなと思っています。

なので、歩夢のように
ファーストヒットに持ってくる

というのは
当然リスクは高いので。

井上≫序盤からとぶかどうか?
野上≫着地でミスしたら

もう次のヒットにつながらない
というリスクがあるので

やはり得点も高いですし

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