ボクらの時代 中村雅俊×小日向文世×田山涼成…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ボクらの時代 ▽3人のゲストが自由気ままに語り合うトーク・ドキュメンタリー[字]

中村雅俊×小日向文世×田山涼成

詳細情報
番組内容
『ボクらの時代』は、毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組。あえて司会者を置かないことにより、ゲストたちの普段の顔・会話が垣間見られるような構成となっている。今週は、ドラマ、映画、舞台で活躍する俳優の中村雅俊、田山涼成、小日向文世の3人。かつて小日向は中村の付き人をしていた。
俳優同士だからこそ話せる、演劇論や家族の話など、幅広いテーマで語り合う。
出演者
中村雅俊 
田山涼成 
小日向文世
スタッフ
【プロデューサー】
塩田千尋 
松本彩夏(イースト・ファクトリー) 
【演出】
高野裕樹(イースト・ファクトリー) 
【制作】
フジテレビ情報制作センター

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
バラエティ – トークバラエティ
趣味/教育 – その他

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  1. 中村
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  3. 自分
  4. ホント
  5. 感謝
  6. 仕事
  7. 文学座
  8. 一緒
  9. 役者
  10. コンサート
  11. 気持
  12. 主役
  13. 大変
  14. 田山
  15. 意味
  16. 子供
  17. 時代
  18. 芝居
  19. 駄目
  20. ドライアイス

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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[今日の 『ボクらの時代』
若いころから縁がある

こちらの3人]

(中村)何か
不思議な感じ しちゃうけどね。

(田山)そうですか。
いやいや だって

小日向と こうやって会うのは
いつも 飲み屋ばっかしだもん。

(小日向)ねっ。 仕事で…
仕事っていうか こういう感じで

中村さんと会うのは

ちゃんと こういうのは
初めてですよね。

だって 初めて会ったのは
もう45年くらい前だよね。

それで 当時
肩まであったの 髪の毛が。

ちょっと芸術っぽい。
いやいや 中村さんも…。

当時はね
こういう はやりだから。

でもね
いけない人もあったんですよ。

[『ボクらの時代』
今日の3人は…]

[小日向さんは 20代のころ
中村さんの付き人を務め

現在も交流があります]

[田山さんにとって
中村さんは

文学座研究所時代の先輩]

[小日向さんは 下積み時代の
苦楽を共にしてきた 俳優仲間]

[40年以上前からの
つながりを持つ3人]

[どんな話になるのでしょうか]

♬~

僕は 上京して
お茶の水の専門学校に行ってて。

で 上京した その年に
スキーで 複雑骨折して

結局 2年間 入退院 繰り返して

それで 二十歳のときに
写真の学校 行ったわけ。

で 写真の学校に行って
卒業して

「何か 違うな」
就職する気しなくて

それで 「あっ 役者やろう」なんて
勝手に思って。

役者だったら 知ってる 文学座。

文学座に入れば
役者になれると思って。

で 文学座 受けて 落っこちて

また来年 受けりゃいいやと
思ってるときに

バイト先の人が
「小日向さ

中村 雅俊さんの
コンサートを企画してる社長の

俺 知り合いなんだけど
スタッフ 探してんだよ」

「やる?」って言うから。

やれば ほら 来年 コネで
文学座 入れるかもしれない。

「やる!」って言って
それで やったのが きっかけだった。

だから
田山さんも文学座じゃない。

同じ時期… たぶん
試験 受けてるかもしれませんね。

田山さん えっと…。
僕は 46年前です 今からね。

でね 1次試験は 上智大学。

俺も 上智で受けた。
でしょ?

それは なぜかというと

中村さんが ワ~っと出られて
で 文学座が 一番難しかったの。

そうなの。 30人の定員に
6, 000人 受けに来てたの。

だから 一緒ですよ。

男 15人 女 15人ね。
そう。 それで そのときは

中村さんと 松田 優作さんが

とにかく 2人が看板で
文学座 大人気だった。

あの当時ね
その前に 桃井かおりさんとか

村野 武範さんとか
わりと 文学座は

ここしか ないのかと 思うくらい
もう デビューして。

あの… 田山さんは
それで受かったの?

ごめんなさい。

ちょっと こひちゃんの前で
こうすることもないけど。

受かったの?って。
俺 13期で…。

15期。

それで 1次試験で
落ちていらっしゃいますね。

簡単に落っこちた。
簡単に落っこちた!

それまで
芝居 見たことないんだもん。

そりゃ 受かりっこないよ。
まあ でも 落っこちても

また来年 受けりゃいいと
思ってたわけよ。

そしたら
その 中村さんの付き人…。

付き人じゃないよ。
コンサートのスタッフっていう。

入ったの。
それで 中村さんのコンサートを

企画する会社があるわけ。
そこに入って。 給料6万円。

そこで コンサートの
俺は ドライアイス係なわけよ。

だから 会場 着くと
まず ドライアイス 割って

で お湯を沸かして
それで インカム つけて

で こうやって
「大丈夫か?」 「はい」

「この曲 かかったら 入れろ」
「今だ!」っつったら 入れて

扇風機で 袖から
こうやって 煙をさ

中村さんが気持ち良く
歌ってるところに向かって

送るわけよ。

それをやって 終わったら
全部 片付けて

で 片付けてる最中に
中村さんが出るから

そしたら 送り出すわけ
タクシーを呼んで。

そうやってるうちに

「小日向さ
中村さんさ 付き人いないから

お前 ついでに 付き人もやれ」
っていうことになったわけ。

だから
俺は スタッフで入ったんだけど

付き人も
やらされるようになって

東京に戻ってから
コンサート以外の撮影とか…。

映画の撮影とか行くたんびに

もう 小日向と一緒に
待ち合わせして。

まあ 付き人っていう感覚よりは

何か ちょっと年下の弟分みたいな
感じだったのよ。

でも 人柄はね…。
優しいし

で 何か いろんな話 聞いて
すごいなと思いながら

コンサートでは ソロで歌って

お客さん
ワ~っと きてるわけじゃない。

俺 袖でさ インカム つけて
ドライアイス 出した後さ

俺も 早く あっち側にいかなきゃな
って ずっと思ってたわけ。

何年かしてから ある日
小日向から 連絡 来るわけよ。

今度 研究生か何かの
ちょっと分かんないけど

パフォーマンスがあると。
見に来てほしいっていうんで

もう 小日向が
芝居をするっていうのが

俺の中には… 見たこともないし
芝居の話もしたことないし

それで主役なんだよ。

それで もう 俺 座った席が
一番前の真ん中なんだよ。

それで 目の前で。

コンサートのあれをやってる
小日向しかないのに

目の前で 芝居してんだよ。
もう 俺 緊張しちゃってさ。

親心。
そう。

それで せりふ 大丈夫かとか
すごい思って。

でも 俺の印象では
うまいなっていうのがあって。

何か 引き込まれていく感じが
すごい あったのよ。

それで ほら 終わってからさ
小日向と 裏の方で。

そうそう。
自由劇場 ほら 裏ね

隣に イズミヤっていう喫茶店があって
その裏口のとこで

中村さんと会ったの。
そしたら 中村さんがさ

「まあ ほら 俺も 自由劇場で

若手公演で
主役やらせてもらったけど

ほとんど バイト やりながら…」

食えないじゃない。 分かるでしょ。
分かる 分かる。

中村さんが 「俺はさ お前にね
何か 仕事 回すことはできるよ」

「お前ね 自分で やっぱり…
それ 嫌だろ?」って言うから

「嫌です」って。
「自分で はい上がってこい」って

言ってくれたんですよ。
だから 僕は 「頑張ります」

だから 小日向のこと
結構 心配で

バイト口が
また 変なバイト やってんのよ。

プチシャトー。

自由劇場の真向かいに
ゲイバーの老舗があったの

プチシャトーっていう。

それで また 連絡してくれんのよ。

そこで働いてるっていうから
行かなきゃいけないじゃない。

そこで
必ず ショータイムがあんのよ。

ショータイムで やっぱり
ドライアイス 出したのよ。

そこに 中村さんが見てて

「お前 ここでも
ドライアイス やってんな」

だけど この商売って
役者としての才能もあるけど

やっぱり 受け手側が
いいって言ってくれるっていうの

すごく大事なことじゃない。

だから 何だろう
一緒にね ず~っと 一緒に

劇団時代 一緒に頑張ってきて

何かの その瞬間に
うまい具合に回っていく人と

なかなか そうじゃない

芽が なかなか出ない
っていうのは

それは何なんだろうね。
田山さん そう思わない?

いや 思いますけど
1つ言えるのは

ブツブツ 文句 言う
現場なり何なりで

稽古の間も
ブツブツ 文句を言ってる人は

全て 消えました。
やっぱり。

自分が 恵まれない役でも

口には出さないでも
希望を持って

ここでっていう人たちは

僕の中で 今 まだ 現役で
やってる人もいますけど。

自分のやってることに

グチグチ 言ってる人は
ホントに消えていきましたね。

だから 文句は
言わないのがいいですよね。

ある意味 中村さんって

25歳ぐらいから
ブワっと ものすごい勢いで

トップ
一気に上り詰めたじゃない。

で 俺たちは ず~っと底辺でさ
脇で ず~っとね。

でも 息 長くって。

それで どっかで
自己満足したりするんだけど

中村さんみたく
1回 ガンと上り詰めたときに

僕らからすると
そこを維持するのって

結構 大変だろうなと思うわけ。

だから もう すごい 俺
デビューが主役で

デビュー曲が
オリコン 1位なのよ。

それ ということは

一発屋になる可能性もある
っていうことなのよ。

だって もう しばらく したら

やっぱりなっていう話に
なっちゃうから。

やっぱり
そのプレッシャーは あったよね。

逆に 俺 1発目で
1等賞 もらったんで

覚悟が できちゃって。
あっ!

もう 逆に いずれ
どうせ 1等賞は

もらえないんだっていうの
あったんで。

25ぐらいのとき そう思ってたの?
もう そうなの。

それで だったら
どうするかっていうと

今 やるべきこと

これで よかったんだな
っていうことの繰り返しをしよう

っていうだけだったんですよ。
だから 俺

あえて あのころ

結構 依頼が多いじゃない
売れっ子になると。

だから ドラマは
掛け持ちしないと。

全部 決めちゃって
やってたから。

掛け持ちしないって。

僕らは 掛け持ちが
自慢の種だったよ。

こひちゃんと出会ったころも
俺 6冊ぐらい 持ってんのよ。

もうね ちょっと待って。

話せば話すほど
対極にいるなって。

娘さんとか 女優さんとか
息子さんも

男優さん やられてますか?

うちの息子2人ね
あの~ やってんですよ。

親としては どういう感じなの?
やっぱり 好きなことだから…。

だって 自分が 好きなこと
やってるのに

やるなとは言えないでしょ。

だって 自分が 面白いと思って
やってきたことを

本人たちも
やろうとしてるんだから。

だから 唯一 言ったのはね

お父さんは
ずっと食えなかったよ。

劇団 解散したとき 42だから。

42のとき
貯金は なかったんだよって。

そういう覚悟が できるんなら
やっていいよっつって。

だけど いわゆる
今のイケメンのさ

背が高く ひょろっとさ
そういうタイプじゃない 全然。

僕と背格好も一緒だし。

だから こいつら
苦労するだろうなと思うけど

一生懸命
お芝居 たくさん やって

役者として 自分を磨いていきな
とは言ってるけどね。

どっか 自分自身を
見てるような感じがあって

ある意味
楽しいんじゃないですか?

楽しいっていうか
まあ 挫折してもいいと思うの。

俺 自分で 夢中になれるものが
常にあればいいなと思うの。

だから そういう
失敗だとかっていうのは

すごいネガティブな言葉だけど
単純に考えれば

失敗を 幾つも繰り返して
最終的に 成功すれば

それは 結果として
成功という烙印なんで。

ただ言えることは
まあ 妻にも恵まれましたし

自分の中ではね。

だって
何も食えないわけですから。

それまで劇団でしたから
ギャラなんか発生しない。

でも そういうところを

全然 文句 言わずに
働いてくれたりとか。

奥さんは? その当時 女優…。
同い年。

女優は?
二兎社っていうとこに。

あっ 二兎社なの?
はい。

で 俺と結婚するんで
俺が やめさせちゃった。

偉そうでしょ。

女優 やめろ。 俺の女房になれって
言っちゃったんですよ。

それは 責任を持つしかないよね。

でも ホントに つらかった。

やめさせといて

イタリア料理店の
ウエートレスか何かやってると

彼女が帰ってくると

例のニンニクのにおいとか
フワ~っと 部屋中に。

あ~ 奥さんは イタリア料理店で
バイトしてたの?

そうそうそう。
で 俺は 東大の校舎で

稽古してるだけ。

でも こひちゃんのとこだって
苦労されたんじゃない?

まあ うちもね
仕事もなくて 食えないじゃない。

だから 外で

他の 何か 仕事 見つけてこい
ってことは

一切 言わなかったから…。
まったく一緒。

だからね 仕事ないから
ずっと 家にいるわけよ。

そういう時間 ずいぶん あったよ。

別な言い方すると
ひもみたいなもんだね。

まあ しょうがないですね。

で 洗濯してたら
彼女が それだけは やめてくれと。

いやいや 洗濯なんか
俺もしたよ 散々。

うちは
子供 生まれたばっかりだから

おむつ こうやって
ベランダ 干してたら

道路 挟んだ 向こう側の喫茶店の
ガラス越しに

こうやって
いっつも 俺がやってるから

目 合って 挨拶されたんだよ。

俺 もう そこから嫌でさ
しゃがんで干した。

ず~っと あの人は
仕事 行かないで

洗濯物 干してる人って
見られてたから。

そんな時期あったよね。

中村さんは ないよね。
洗濯物 干したことある?

いやいや それは あるよ。
それは あるんだけど

2人の話に そうそうそうって
いけない部分もあるんで。

まあ でも 見えてる部分は
全然 違うんだけど

深層部っていうか
中の部分では

おんなじだなって
思うところもあるよ。

例えば 妻に対する思いだとか。

それは 若いころの奥さまと

今 この年になって
雅俊さんが

奥さまに対する気持ちとか
変わったことってあるんですか?

何か 知らないけど
年 取ってから

やたらと感謝みたいな気持ちが
すごい出てきて。

ホントに つくづく

娘が
次々と出産したりなんかしてて

孫が できたりなんかして。

で 色々と 出産って

こんな大変なんだ
みたいなとこって

もう 目の当たりにするわけよ。

だけど 俺が 若いときって
すんごい 仕事ばっかし して

で そういう 立ち会わなかった
みたいなところも

あったりなんかして。
で 俺が

娘が 大変だ 大変だっつったら

「そう あなたは いなかった」

もう 私1人でやってた
っていうようなことを。

で そういう話 聞くと

心の底から ホントに
申し訳なかったなと思うくらい。

そのころっていうのは
雅俊さん 忙しかったから?

忙しかった。
こひちゃんとこは どう?

若いころの奥さんと
今 変わりましたか?

いやいやいや…。
女房には 僕も すごい感謝。

何 俺が 一番言いたかった言葉。
いやいやいや… みんな そう。

だから この場を借りて

ホントに うちの女房には
感謝してますよ。

分かる。 本域でしょ? それ。
ホント ホント ホント。

感謝してますよ。
だって 仕事ないときから

こうやって 何だろうな

役者として 小日向 文世
っていうものを認めてくれて

後押ししてくれたから
それがあるから やっぱり

やってこれたと思うしね。
うちの女房は うちで

主婦を
しっかり やってくれてたから

あと 子供たちのことも
全部 任しちゃったからね。

だから 子供たちも ちゃんと
大人にしてくれたって思うし。

だから そういう意味じゃ
俺も うちの中では

3番目の子供みたいな感じで
いるからね。

今 小日向 いい言葉を言ったね。
「子供のことは任せておいたから」

いや だって ホントに
俺も 時間なかったから。

だから 俺も そう。
任せておいたからね。

でも 結果 やっぱり…
やっぱり 感謝の気持ちですよね。

こういうとこに
いられること自体が

もう 感謝なんですけれども。

俺が 3発 言わせてもらいますよ。

「感謝 感謝 感謝」です。
ホントに。

[…に出演する
小日向 文世さん]

[木村 拓哉さんが演じる
潜入捜査官の

元相棒でもある
ベテラン刑事役を務めています]

[年下の俳優と
共演する機会も多い

今日の3人ですが こんなことを
感じているそうです]

当たり前なんだけど もう若い人が
どんどん 出てるじゃない。

それでさ あれ?
いつの間にか もう 俺たち

そんなに
居場所がなくなってきたぞって

思わない?
思う 思う。

それ ちょっと
言いたいことあんだけど

結構 俺って
主役 やってきたの 多いじゃない。

だから すごい こう
自分の中では

主役 やってきたぞとか

お前ら ついてこいみたいな意識
みたいなのがあるんだよ。

で やっぱり ず~っと
やってきたつもりなのに

ぱって振り向いたら この集団が
別の方に行ってたっていう。

っていうイメージ。

つまり この芸能界って

そうやって 何か
椅子取りゲームじゃないんだけど

そういう部分ってあるから
気が付くと

すごい孤高というか 何か。

それ 特に 主役やった人
感じるだろうね。

あそこまでいった人が
感じることですね。

っていうようなことを
すごく

あ~ 何か そういう感じが
あるなっていうようなことは。

まあ
順繰り 順繰りなんだろうけどね。

だから そのうち

あれ? 今年 仕事
ほとんどしてないな

っていうふうになるのかな?
なるかもしれないよね。

俺は まだ 気持ち 30代だから。
気持ちだけは 30代ですから。

でもさ 平均的にいうと
80まで頑張れたらいいよね。

どう?

僕ね 舞台は もうちょっと
やりたいと思ってる。

舞台だけは。
セリフ 大変でしょ?

大変ですよ。 舞台はね。
セリフ どう?

今回は バッと入りましたけど
でもね 入るけど

突如 ぷつんと 単語が消えたり
こんなことなかった。

本番中?
本番中は なかったけど

ゲネプロのときに。
それで落ち込んじゃって。

若いやつが
いっぱい いるじゃないですか。

たぶん 見てるから
「俺 どうしちゃったんだ」

みんな 先輩 先輩って
立ててはくれるんだけど

立ててくれればくれるほど

何で あそこで プツっと
あいちゃったんだろうと思って。

すごい分かる。
もう大御所だから

みんな 後輩たちが
先輩!っつって

いわゆる すごいですよね
っていうことを言われるじゃない。

それを 言われれば言われるほど
プレッシャーになるよね。

駄目なじじいでいた方がいいね
現場で。

も~うっていう。
どうせ また忘れてるぐらいの。

何か 見事にやってる
じじいじゃない方がいいね。

逆に その方が
プレッシャーだよね。

やっぱり 年 取ってきて
若いときは 無我夢中で

あれもやりたい
これもやりたいって

それで 寝る時間を惜しんででも
やりたいぐらい。

年 取ってきて 70っていうのが
見えてくるじゃない。

あれ? 俺 あと そんなに
長生きできないんだな。

いや 何十年も
若いときっていうのは

まだ 先
ず~っとあるって思ってたのが

意外と そんな長くないぞ
と思ったときに

自分で もっと 何か

役者とは違う時間っていうものの
過ごし方みたいのを

どっかで
望んでる自分もあるんだけど

じゃあ 何やりたいのかって
分かんない。

絵 描きたいなとか
思うときもあるんだけど。

そういうことを考える
年になったのかな。

2月で 70になって これが
還暦と ものすごく違うな…。

全然 違います。

つまり ホントに 今
小日向が言ったみたいに

もう 引き算になっちゃったのよ。

じゃあ どういう生き方しようか
っていう。

やっぱり 自分なりに
寝床に行ったときに

今日一日 いい一日だったなって
言えて ゆっくりと寝るっていう。

何でもないような日常
よくあるようなことなんだけど

でも そういうことが
この年になってくると

これが とっても大事で

ホントに
自分の生き方っていうのを

つくづく感じた 70歳っていう。

あれだな。
何か やっぱり

中村さんが
初めて出会ったときにね

大スターなんだけど 何かね
すごく親しみを感じるというか

何か あったかいわけよ
そばにいると。

そのあったかみっていうのは
やっぱ 変わってないよね。

だから それで
ちゃんとしてるんだよね。

っていうの 僕は
22のときに思ってたけど

それは やっぱり そうだったな。

自分の人生っていうのは
出会いだとか そういうもので

ホントに どんどん どんどん
変わっていくっていうのが。

こうやって
ここにいるってことは

やっぱり
それぞれの出会いがあったけど

幾つも
何千 何万ってあったけど

やっぱり 全てを肯定して
感謝すべきだよね。

だって それがあるから 今 小日向
そうやって いるんだよ。

田山君も。
はい そうです。

だから 後輩たち やつらって
すごい 平均点 高いと思わない?

今ね。
うん。

いわゆる 歌を歌っても
そこそこ うまいし。

歌は みんな 歌 うまい。

何でかっていうと
カラオケが当たり前…。

そういう要素もあんだけど
芝居しても

文学座 自由劇場にいなくたって
そこら辺の大学生でも

はいっつったら
普通にやってる若者 多いでしょ。

今 だから すごい アベレージ
高いんだよ。

ただ あれだよね。
今 これ やっちゃ駄目

あれ やっちゃ駄目っていう
時代じゃない。

だから すごい こう
昔の人って

武勇伝だとか エピソードって
いっぱい あったじゃない。

あれは ルール違反のことなんだよ
ある意味。

だから 武勇伝として うわ~
そんなこと やってたんですか!

ってあるけど。
写真に残ってないからね。

今 それに やっちゃったら
もう 駄目じゃない。

携帯で撮られちゃったら
あっという間に 証拠 残っちゃう。

だから
そういう ビッグスターとか

そういうのを
つくれない時代なんだよね。

中村さん そういう意味では
最後の武勇伝 やってた。

何 言ってんだよ。
武勇伝がある?

ありますよ! こんなこと
しゃべっちゃったら…。

もう 時効ですよ。
駄目だよ!

[それでは
今日も素晴らしい一日を]

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