インタビュー ここから「ミュージシャン 山口一郎」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

インタビュー ここから「ミュージシャン 山口一郎」[字]

ミュージシャン山口一郎さんがゲスト。コロナ禍で新たな音楽表現を模索してきた山口さん。これからの音楽をどう見据えているのか、山口さんの自宅でインタビューした。

詳細情報
番組内容
ミュージシャンの山口一郎さんがゲスト。ボーカル・ギターを担当するサカナクションは、多彩なジャンルを融合させたサウンドを届けてきた。コロナ禍にあって、山口さんはインターネット上での新たな音楽表現を模索。SNS配信を使ったリスナーとの対談も行い、いまの「リアル」を見つめてきた。そこで感じ取ったものを、山口さんはどう音楽で届けようとしているのか。山口さんの活動の拠点でもある自宅でインタビューした。
出演者
【ゲスト】ミュージシャン…山口一郎,【きき手】小西政親

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論

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  1. 自分
  2. 音楽
  3. リアル
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  10. 生活
  11. 変化
  12. Instagramライブ
  13. ライブ
  14. 感動
  15. 取材
  16. テーブル
  17. 感覚
  18. 簡単
  19. 気持
  20. 結構

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

失礼しま~す。
こんにちは~。

うわ~ はじめまして。
はじめまして。

アナウンサーの小西といいます。
サカナクションの山口一郎です。

よろしくお願いします。
どうぞどうぞ お入りください。

失礼します。 う… うわ~!

おしゃれ!

基本 ここは 僕自宅なんですけど

ふだんミーティングとかも
ずっと ここでやってるんで。

ふだん ここでInstagramライブをやったり
なんなりしてます。

あっ ここで?
そう 歌詞を書くのもここだし

配信するのも全部 ここのスペース…。

まさに ここで サカナクションの音楽が
生まれている場所?

そうですね 基本的には ここで。

0が1!
はい。

いや~ その場に 今 居合わせている。

フフフフ 大げさですね。
いやいやいや。

♬「このまま君を連れて行くよ」

2005年に結成された…

ロックやテクノなど さまざまなジャンルを
融合させたサウンドが人気です。

家で こんなに緊張するなんて
金輪際ないと思う。

ボーカルとギターを担当している
山口一郎さん。

♬「そして僕の目を見よ」

私たちが訪ねた山口さんの自宅。

オンラインライブが
行われたことも。

山口さんの活動の拠点となる
ここで お話を伺いました。

山口さんにとっては いちばんの
プライベートな空間じゃないですか。

抵抗はないですか?
あの~…。

こういうふうに
取材したりとかに使うってことですか?

もそうだし 自ら この場所から
発信しているっていうこともですね。

そうです… そんなに それに対して
嫌だなと思うことはないんですけど。

やはり どっか ミュージシャンって
なんていうか…

手が届かないとこにいるべきだとか

どんなものが好きで ふだん
どんな生活してるかっていうのは

隠しておいた方がいいみたいな

なんか そういった考え方も
あるじゃないですか。

なので そういった部分を
全部とっぱらって

全部見せるっていうことっていうのは

最初ちょっとだけ
なんか 怖さはありましたけど

でも時代的にね 好きな曲を…。

例えば 自分が作った曲を
好きだと思って聴いてもらっても

その先に…

きっとSNSの影響だと思うんですけど。

そんな気がして そう考えてからはね

あんまり怖さはなくなりましたけど。
へえ~。

私 このコロナ禍になって

毎晩サカナクションを
聴くようになったんですよ。
はい。

特に聴いてたのは…

いいっすね。 いいっすよね。
うん 分かる。 いいですよね ハハハ。

特に自分の心に いつも響いてたのは…

♬~

…っていわれると すごい力が抜けて

よしっていう気持ちになったんですよね。

この「乗りこなす」っていうのは

山口さんは どういう気持ちで
使ってるんですか?

「乗りこなす」って
「夜を乗りこなす」って キーワードって

実は 僕が もう20代前半ぐらいの

ブログぐらいから
書き始めてるワードなんですよ。

そんな前ですか?
そうなんすよ。

当時のその「夜の乗りこなす」感覚
っていうのは 思春期であったり…

なんか そういう 簡単に言うと
そういう思いだったんですけど。

やっぱり不安であったりだとか…。

この先どうなるか分からない状況が
ずっと続いてたじゃないですか。

なんか それをこう
目の前にいきなり それが訪れて

苦しくなった時に
乗り越えようがないと。

だから そうじゃなくて…

すごい こう…

普通の感覚というかね。

コロナ禍で 僕らは。

で 無料でYouTubeライブ配信
映像配信とか

過去の映像配信をやったりだとか

Instagramライブをやったりだとか

その中で この家で配信したりだとか

なんか いろんなコンテンツを…。

音楽を…
曲を作るということと同時進行に

なんか忙しくするっていうことが

僕にとっての乗りこなし方だったし。
へえ~。

なんか そういう
僕たちが発信するもので

夜を乗りこなしていた方たちも
いたと思うし。

なんか すごく…。

ほんとコロナ禍で自分たちが

ある種 念仏のように唱えていたのが

「乗りこなそう」「夜を乗りこなす」
っていう あのキーワードでしたけど。

あっ 山口さんたち自身にも?
そうですね。

♬「触れた」

コロナ禍で
ライブがたびたび中止になる中

サカナクションが力を入れてきたのが…

生演奏にCGを融合させ

一つの映像作品になるような
ライブも行いました。

オンラインだからこそ できることを
追求したのです。

♬「君が」

多分 見られた方
みんな感じたと思うんですけど

「これ生なのか 生なんじゃないか
分かんない」みたいな。

ほんとに そうなんですよ。
だから 結構言われたのが

「これ生でやる必要ないんじゃない」
って言われたんですよ。

オンラインライブを。

収録でいいじゃんみたいな。

でも 生で見た人は 絶対に…

あれが収録だっていわれると

感動が なんか
激減するっていうか

編集でカットが入ってるかも
しれないって思うと。

だから 僕はその目に見えない

よく分からない
質量っていうものが

あのオンラインライブには

入り込んでるんじゃないかなと
怨念のような。

アハハハ。
アハハハ。

私は ずっと
今までリアルのライブの

サカナクションを見てきたから

違和感があったんですけど

実は その時 一緒に中学生の
息子が見てたんですけど

すごく驚いたのは 息子は

「これ直接見るより
いいんじゃない」。

お~。 って言ったんですよ。
それどうですか どう思います?

あのね 僕 それスタッフにも
言われたんですよ。

オンラインライブで
ライブを見すぎてて

久々に
リアルライブをやった時に

「あっ 一郎の寄りが
見えないんだね」って。

(笑い声)
アップが?

「アップがないんだなって思った」
って言ってて。

へえ~。
つまり その…。

感動の種類も違うし

ものとして カルチャーとしても
違うじゃないですか。

だから いろんな捉え方というか
感動のしかたっていうのが

オンラインライブが
あったからこそ

生まれたんだろうなって
思ってるんですけどね。

山口さんがコロナ禍で
多くの時間を割いてきたのが…

話せるかしら?
つないでも大丈夫ですか?

こんばんは
はじめまして。 はじめまして。

参加している人に呼びかけ

対話を始めるのです。

みきこでお願いします。

どういう経緯で
歯科衛生士になったんですか?

私 昔から
歯を褒められることが多かったので

あっ いいかもって思って。

このコロナが始まってからは…。

今 どんな生活をして

何を感じているのか 尋ねていきます。

半減… 半分以下とか そういった日も
結構あったりしましたから。

卒業式は セリフとかも歌とかも

全部なしになってしまって。

まじかよ じゃあ
卒業に1曲 歌ってやるか。 えっ!?

♬「揺れたり震えたりした線で」

年齢や職業も さまざまな人たちの
生の声を聞いてきたのです。

♬「決めていたよ」

アハハハハ!

なんか たくさんの人に
音楽を届けなきゃいけないと。

そういう人たちが
たくさんの人たちに対して

音楽を届けていかなきゃいけないのにも
かかわらず

自分は 朝 電車にも乗らないし…

一日中レコーディングして

もう朝までレコーディングして
昼起きて…。

普通の生活してないと。

矛盾した状況にずっと悩んでたんですね。

そんな中 ステイホームになって…

デビューして
初めてといっていいぐらい…

同じ気持ちを味わってる
と思ったんですよ。

なんか不思議な現象だな
って思ったんすよね。

取材したい? へえ~。
リスナーの人たちが

どんなことを考えてるのか

コロナにどんな影響を受けてるのか。

その人が自分たちの音楽を
好きになってくれた理由であったりとか

どんなものを期待してるのかとか

取材したいなって思った時に

Instagramライブで
ちょうど対談機能みたいなのが

始まったんすよね ちょうど。

直接対話するっていうことに
こだわったのは 何でなんですか?

いや もう簡単に分かるじゃないっすか。

ほんとのこと言ってるのか
かっこつけてるのか なんて。

しかも その
僕が分かるってことは…

結果的に なんか…

多分 どんなことでも
そうだと思うんですけど。

なんか それがSNSっていうもの

まあ Instagramライブでしたけど
僕の場合。

すごい いちばんリアルを
感じたというか。

みんなの生活が見えたというか。

背景の家… 部屋の感じとかも
分かったりとかするじゃないですか。

ほんとにサカナクション好きなんだなみたいな
サインが飾ってあったりとか。

あと なんかこう 親が寝てるから

押し入れに入って話してます
みたいな学生とか。

すごいリアルっすよね。

なんか そういうのが
やっぱ よかったっすけどね。

山口さんが積み重ねてきた取材。

そこで感じとったことを
新曲に込めたといいます。

♬~

たくさんの人と話していく中で
自分のスタンスが分かってきたし

政治的っていうと
ちょっと大げさですけど。

社会の中での

自分の考え方が
どこにあるのかっていうことを

今までは
自分のテーブルの中だけで見ていたのが

たくさんの方のテーブルを見たことで

なんか 自分のテーブルの上に
のってるものであったり

形状であったり 広さだったり
そういったものが

なんか 分かったっていうのは
大きかったっすね。

「正しい 正しくないと 決めたくない」
っていう。

ただ まあ
決めざるをえないわけじゃないっすか

生きていくうえでは。

なんか その苦しみみたいなものが

ちょうど僕らの世代には
あるんじゃないかなと思ってて。

40代ぐらい 40歳ぐらいの人?
うん。

団塊の世代ジュニアというか

決断を迫られてるというか
意思表示を迫られてるというか。

もうちょっと若いと
まだフワフワしてられるし

上になると はっきり決まってるけど…。

このコロナ禍で非常に感じましたし

あの「フレンドリー」っていう曲には

そういった思いも込めてありますけどね。

でも 変わりましたよね
コロナ前と今の生活って明らかに。

で もう元に戻るとは 僕は思ってなくて

音楽の楽しみ方や
それ以外の文化への触れ方も

結構 変化したと思うんですよ。

文化に興味がない人も。

逆に このコロナ禍で
興味を持った人もいるし

離れた人もいるだろうし
人それぞれだと思うんですけど

やっぱり…

…っていうのが すごく重要なのかなと。

結構 劇的に
これから変化していくんじゃないかなと。

音楽業界も含めて
クリエーターとしても。

今 もう十分 激変を迎えて
私たち音楽を聴く側も

発信する側も変わってきてるっていうのは
感じますけど

更に変わっていきますか?
変わりますよ。 絶対変わると思う。

まず ヘッドホン イヤホンも
進化しますからね。

そういうデバイスの話から。
デバイスもアウトプットも全部進化。

これで止まるわけないじゃないですか。

5年後には 多分とんでもないことに
なってますから。

っていうことは やっぱり自分たちも
発信するものも変化していくし

発信のしかたも変化していくと思うし。

これでメタバースが
どうなるのかみたいな話になってくると

もっと変わりますもんね。

だって ちょっと前まで スマホなんて
想像できなかったわけですよね。

好きな子に電話するのに家電にかけて

親が出たら 「チンッ」切るみたいな。

そんな時代から もう
普通にスマホで会話できたり。

へえ~ 何でですか?

僕らの時代の別れって

例えば転校生がクラスから出たら

今生の別れだったじゃないっすか。

もう二度と会えないっていうか。

でも 現代の別れって
「あっ LINEするね」ですもんね。

残酷。
だから その感覚を

音楽にするっていうのがね
できなくなりましたね。

時代の変化に向き合ってきた
サカナクション 山口一郎さん。

これから どんな音楽を
生み出そうとしているのでしょうか。

例えば…

変えるけど 変えない?
変えないと思う。
ほう~。

何でかって言うと…

どう人に届くかが どういう場合

どういうケースで その曲が人に届くか

それが すごく大事だと思うんですよね。

今 誰もが どんな状況でも

簡単に発信できる時代じゃないっすか。

それって 実は
めちゃくちゃ便利なようで

本質が伝わらない可能性もあるんですよ。

だからこそ 世の中は変わらないし

戦争も起きるわけですよね。

そこに ちょっとでも
不純な動機であったりとか

作為性が入ってくると

どんどん見抜く人が増えてくる
っていうか。

これからの時代を
私たちが「乗りこなす」ためには

どんな音楽を届けないと
いけないと思ってますか?

まあ テクノロジーの進化で

リアルを なかなか感じられなくなった
じゃないっすか。

そりゃ便利にもなりましたけど…。

でも そのリアルを見ることって

自分がリアルで生きることも
そうですけど

やっぱ つらいじゃないっすか。
どうしても。

でも せめて自分がそのリアルを見て

リアルを歌にして

それをアンリアルでも

オンラインという形になっても

新しいコンテンツとして発明して

新しい感動を発明できたら…。

なんか みんなの…

「夜を乗りこなす」一つの餌として。 餌!

餌として
使ってもらえるんじゃないかなと思うし

ツールっていう言い方すると
かっこいいけど 餌だと思う。

それを やっぱり
作り続けていくこと

時代に合わせて

それ やっぱ
続けていきたいですね。

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