出典:EPGの番組情報
謎解き!伝説のミステリー~鎌倉時代の謎がわかる13の寺社仏閣SP~[字]
世の中の様々な【伝説】にまつわる謎を現地取材をもとに解明!日本史の中でもかなり謎が多いと言われる【鎌倉時代の13の謎】にせまる!!
◇番組内容
今からおよそ800年前の日本…さまざまな陰謀・暗殺・抗争が渦巻き、いまだ奇妙なミステリーが数多く残されている『鎌倉時代』なぜ身分が全く違う源頼朝と北条政子は結ばれたのか?実の息子を見殺しにした?北条政子の本心を読み解くことができる「恐怖の仮面」そして…鎌倉時代最大のミステリー「源氏はなぜたった3代で滅びたのか?」全国のお寺や神社をめぐって解き明かす!!13の謎を全て解いた時…源氏滅亡の真実が!?
◇出演者
MC:爆笑問題(太田光・田中裕二)・阿川佐和子
ゲスト:石原良純・内藤秀一郎・山崎怜奈・本郷和人・千葉公慈
VTR:室井滋・新井恵理那・新内眞衣・末澤誠也(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
福祉 – 文字(字幕)
バラエティ – トークバラエティ
テキストマイニング結果
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キーワード出現数ベスト20
- 頼朝
- 政子
- 義経
- 本郷
- 源氏
- 当時
- 義時
- 北条政子
- 鎌倉時代
- 名前
- 山崎
- 千葉
- 伝説
- ミステリー
- 黒幕
- 新内
- 文字
- 平家
- 新井
- 阿川
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
〈世界には 様々な
伝説のミステリーが存在する〉
〈中でも
大きな謎に包まれているのが…〉
〈今から およそ800年前の日本
鎌倉時代〉
〈様々な陰謀
暗殺 抗争が渦巻き
いまだ奇妙なミステリーが
数多く残されているのだ〉
〈なぜ 身分が全く違う
源頼朝と北条政子は
結ばれたのか?〉
(太田)いやいや すごいよね。
(新内)すごーい。
〈800年経って 今なお残る
政子の黒髪にあった…〉
政子の思いが
いかに強かったかっていうのを
感じるわけですよ 我々は。
〈実の息子を見殺しにしたとも
いわれる北条政子〉
〈その本心を
読み解く事ができる
恐怖の仮面とは…〉
うわっ 長かったからね。
〈そして 目玉となるのが
鎌倉時代最大のミステリー…〉
〈その謎に迫る!〉
〈謎を1つ
解き明かすごとに
キーワードが1文字〉
〈13の謎を全て解いた時
源氏滅亡の真実が浮かび上がる〉
〈鎌倉時代の13の謎〉
〈まずは 全てのミステリーの始まり
頼朝と政子にまつわる謎から〉
(ミステリー博士)こんばんは。
私は 様々な伝説を研究している
ミステリー博士。
みんなは
鎌倉幕府を開いた源頼朝と
その奥さん
北条政子って知ってるよね?
頼朝は元々 天皇家をルーツとする
超エリート武士なんだけど
実は 政子は 頼朝とは
全然身分が違う人だったんだ。
どれぐらい違うかというと…。
頼朝の家
というのは
将軍になれる
家。
それから
その下に
武士でも
名前のある武士。
その下に
あんまり有名じゃない武士。
3段階あるとしたら
頼朝 一番上
北条 一番下。
(阿川)一番下!?
随分違いますよね。
つまり 源家と北条家の結婚は
当時 あり得なかったんだ。
これをよ~く覚えておいてね。
というわけで 最初の謎は…。
〈身分が全く違う頼朝と政子〉
〈なぜ 2人は出会い
結ばれたのか?〉
〈その秘密がわかる
ミステリースポットは
静岡県 伊豆地方〉
〈調査員として向かったのは…〉
〈案内人として
千葉公慈さんに来てもらった〉
〈果たして この
(新内)アハハハッ!
鎌倉時代といえば 鎌倉のイメージが
結構強いと思うんですけど。
あらっ!
(新内)ありがとうございます。
(千葉さん)実は この伊豆は
源頼朝と
その妻である北条政子が
初めて出会った場所。
ですから 原点ですね。
〈鎌倉幕府の将軍たちが
こぞって お参りしたという
伊豆山権現こと
〈頼朝と政子は
ここでデートを重ね
今では 縁結びスポットとしても
人気なのだが
ここに 2人が結ばれた謎を解く
手掛かりが!〉
(新内)
すごいです。 なんか
(新内)どんどん どんどん
緑が深くなって。
(千葉さん)標高170メートルくらいの
場所なので
ちょっと 小高い所…
山の上になりますが…。
(新内)おっ!
着きました。
(新内)すご~い! 立派な…。
(千葉さん)もう広がってきました。
いやあ~ ようやく来ましたね。
また こんもりとね 木に包まれて。
(千葉さん)はいはい…。
この神社は 随分 山奥にある
場所なんですけれども
頼朝と政子が ひそかに
デートをしていた場所なんです。
ここが! ここが そうなの。
〈境内には 2人にまつわる
こんなものも〉
石ですね。
(千葉さん)はい こちらが
頼朝と政子が腰掛けて
語らい合っていたと伝えられる
腰掛け石。
そうなんだ!
(新内)あっ…。
(かしわ手)
〈すると ここで
(千葉さん)いい質問ですね。
どうしてだと思いますか?
(新内)ええ~?
実は 2人が住んでいたのは
ここから 20キロ以上も離れた
場所なんだ。
なぜ わざわざ 遠い山の中の
神社で会っていたのか
君はわかるかな?
ええ~?
でも 人目についちゃいけない
関係だった…。
お父さんに
内緒にしなきゃいけないから。
そうです。
あっ そう?
(千葉さん)2人の関係というのは
言ってみれば
伊豆に送られてきた罪人…
犯罪者と
そして その監視役の役人の娘が
政子。
つまり…。
禁断の恋…!
(新内)ああ~!
好きなんだよ 禁断の恋が!
では ここで少し整理しよう!
頼朝は
ライバル 平家との戦いに負け
14歳の時
罪人として伊豆に追放。
そんな頼朝の
見張り役をしていたのが
政子のお父さん
北条時政だったんだ。
つまり そもそも2人は敵対関係。
周りに隠れて
デートする必要があったんだ。
ところで みんなは
鎌倉時代の恋愛って
どんな感じだったと思う?
ミステリーを解くためにも
本郷先生に
詳しく聞いてみよう。
(内藤・山崎)重い?
(本郷)だから
Aっていう家とBっていう家が
結婚で結びついたら
俺はBの家の人でもあるっていう
それぐらいの強い形で
結びつくんですよ。
だから やっぱり 政子さんは
相当な決意で
頼朝と結ばれたでしょうね。
当時は 結婚に踏み切るには
今より強い覚悟が
必要だったんだね。
ここも 2人が結ばれた
大事なポイントだから
よ~く覚えておいてよ。
(新内)2人が付き合って
それは もちろん…。
そうですよね。
(千葉さん)勝手に縁談話…
結婚を進めて…
やろうとしてたようですよ。
政子!
頼朝とは もう会うな!
〈他の男と
結婚させられそうになった政子〉
〈しかし…〉
〈政子は 婚礼の宴席を抜け出し
頼朝の元へ〉
ドラマだな。
一途!
(新内)駆け落ち…!
昔の駆け落ちって
今よりすごそうですよね。
政子さん すごいな。
私 子どもの頃に
「北条政子っていうのは
雨の中を 着物をたくし上げて
源頼朝のところに走っていって
もう 家出する」っていうのだけは
教えられたんですけど…。
感じとしては
そうだと思いますよ。
政子さんにしてみれば 頼朝って
白馬に乗った王子様なんですよ。
だから そういう感じは
ピッタリだと思います。
絶対逃がさないっていうか
そういう思いがあったような
気がしますよね。
少し考えてみたいんだけど
政子は 頼朝のエリート家系に
惹かれていたのか
それとも
頼朝を本当に愛していたのか
みんなは どう思う?
〈政子の頼朝への気持ち〉
〈その謎の答えに繋がる
超貴重なものが
ここ 伊豆山神社に
残されていた〉
伊豆山神社にあるの?
あるんですよ。
〈それは 政子が作らせたという
驚きの品〉
〈今回
特別に公開して頂ける事に〉
(内藤・阿川)「へえ~…」
(山崎)「なんか すごそうだな」
大切に… 持ってね。
(新内)うわあ~!
おおっ!
(千葉さん)きれいに…。
(新内)うわあ…。
(山崎)「何が書いてあるの?」
(原さん)その時に
髪の毛を切って…。
えっ!?
(原さん)普通に… 例えば
パッと見るとわかりません。
ただ なんか
墨で書かれているようなね
ふうに見えるんですが…。
えーっ!
(新内)文字を…。
あっ ホントだ。
(千葉さん)まさに…。
(新内)これは すごいですね。
一本一本 繊維になってますね。
しかも きれいな…。
(千葉さん)
北条政子の髪の毛です。
いやいや すごいよね。
(新内)すごーい。
人間の頭髪って
800年持つんですか?
(千葉さん)持つんでしょうね。
そうですね。 驚きですね これは。
宮司さんは 以前
う~ん それは…。
〈密教の世界を表す 46の梵字が
北条政子の髪の毛で刺繍されたと
伝えられている〉
〈しかも 政子の髪の毛で
作った事を示す文書と
使われた髪の毛の一部も
大切に保管されているのだ〉
うわっ 長かったからね。
人間にとって髪の毛っていうのは
頭から生えてきますよね。
頭っていうのは
「あたま」っていって
「たましい」から直接…。
(千葉さん)ですから
髪の毛を剃るというのは
命を差し出すのと
同じぐらいの意味の重さで…。
(千葉さん)最後の
この世の生きている証しが
髪という事です。
さあ ここまできたら
やっぱり 当時の頼朝と政子の
関係っていったら
頼朝は 都の大都会の
今で言えば 一流企業の大御曹司。
一方 政子は
いち地方の小さな企業の町娘
みたいなところがあって…。
その辺の格の違いが
格段にあったという
背景の中での
出会いだったと
思いますよ。
これは だから政子の方も
やっぱり 頼朝をまぶしく見てた
っていう事は
あるんでしょうね きっとね。
そうですね。
一方の頼朝は
エリート武士だけど
家族もなく独りぼっち。
〈という事で 身分が全く違う
頼朝と政子が結ばれた理由…〉
〈それは…〉
…があったからと考えられる〉
さあ そして 今回なんですけども
さらに謎を1つ解くごとに
1文字のキーワードが
出てくるんですね。 1文字だけ。
出てきた13文字を見ると
こちらがわかります。
源氏を滅ぼした黒幕の正体。
(一同)えーっ!
その人の名前が13文字なの?
13文字を繋げると…。
それはわからないのか。
まあ だけど 源頼朝から始まって
武家政権自体は
まあ 徳川幕府が滅びるまで
続くわけですよ。
だけど 源氏自体は
たった3代で滅びちゃってるから。
さあ という事で
1つ目の謎が解明されました。
源氏を滅ぼした
黒幕の正体に繋がるキーワード。
さあ 出てきましたね 阿川さん。
はい。
こちらです。
なんですか?
いやいやいや…
そんな感じですけどね。
源氏を滅ぼした黒幕の正体は
13文字が全部出そろった時に
わかるよ。
〈鎌倉時代の13の謎がわかる!〉
〈続いてのミステリーは…〉
日本一有名な兄弟?
源頼朝 義経兄弟にまつわる謎。
鎌倉幕府の初代将軍
お兄さんの頼朝。
そんな兄と対立し
最後は自害してしまう
弟の義経。
実は 2人が
持っていた刀は
持ち主の運命を操る
伝説の刀だと
いわれていたんだけど…。
今とは全然違う 刀に対する
当時の人の感覚があったんだ。
刀というのは
権力・権威の象徴であると同時に
命が生まれる あるいは
命をつかさどる 命を左右する。
そういう神聖な 宗教的な意味が
刀には 元々 ありましたので…。
そう
当時のエリート武士の間では
刀は 命の次に大切なものとして
代々 受け継がれてきたらしいよ。
これを踏まえて
なぜ 刀の伝説が生まれたのか
見ていこう。
というわけで 続いての謎は…。
〈2人の刀があるという
ミステリースポットは…〉
〈調査員として向かったのは
こちらの3人〉
〈まずは 頼朝の刀伝説に迫る!〉
頼朝が持っていたのは
どんな刀で
どう運命を左右されたのか
気になるよね。
いや そうですね。
やっぱ 男として
〈頼朝が 実際に持っていたという
刀を見るため 北野天満宮へ〉
これ!?
(堀川さん)こちらが…。
(室井)髭切! うわ~ すごーい。
(山崎)「おおーっ… 立派」
〈これが 頼朝が持っていたという
伝説の名刀
その名も髭切〉
この刀 頼朝の7代前の
ご先祖様が作らせ
その後 代々 源氏のリーダーが
受け継いできたんだけど…。
どうして 名前が髭切になったのか
わかるかな?
(堀川さん)実際に では…。
(末澤)えっ いやいや…
嫌ですよ!
〈ヒントは 罪人を
試し斬りする時に付いた名前〉
〈果たして…〉
ああ~…。
(生田)ファミリーマート
「ファミマル」売れてます!
感謝を込めて
おむすび お弁当 カフェラテなど
「ガチ推し20商品」が20円引き
割引に予算をまわすため
生田止まってます…
おいしくて売れてます!
「感謝セール」24日まで
〈源氏に 代々 受け継がれてきた
頼朝の刀 髭切〉
〈実は 罪人を試し斬りした時に
付いた名前だという〉
〈一体 どういう事なのか?〉
(末澤)えっ いやいや…
嫌ですよ!
(室井)あっ 再現を… はいはい。
末切… 末切ですか?
お座り頂ければ…。
どう座ればいいですか?
正座で…。
(室井)やばい! 怖い これ。
ボーボーですよね。
手当てもしてないですから…。
だから この辺とか
いっぱい 毛が生えてて
でも スッパリ切れたとか?
(堀川さん)さようでございます。
切れてしまった…。
(室井)あごひげが切れた!?
ああ~…。
ちょっと怖いけど
魔よけの意味も込めて
名付けたらしいよ。
この髭切が 頼朝の運命を操った
という伝説があるそうですが…。
(堀川さん)
実は この刀を持っていたから
頼朝は 将軍の座にまで
上り詰めたといわれております。
(室井)おおーっ…。
(堀川さん)…といわれております。
名前?
〈実は この髭切
時代によって
名前が変化している〉
〈ある時は 悪事を働く鬼を斬った
伝説から…〉
〈また ある時は
刀が獅子のように吠えた
伝説から…〉
〈そして
頼朝が受け継いだ時は
友切という名前に〉
〈しかし…〉
(堀川さん)そのあと
八幡菩薩が夢に出てきまして
友切という名前が悪いのだと。
なので 戻しなさいという
お告げがあったと。
(堀川さん)この髭切という名前に
変えられて
もう一度 挙兵をしたところ
ホントにたくさんの兵が集まって
見事 平氏に勝って
将軍の座に就かれたそうです。
〈頼朝を将軍に導いたという
刀伝説〉
〈対して 義経の刀にも
奇妙な伝説が…〉
自害までしてしまった義経。
一体 どんな刀を持っていたのか
調査開始!
〈まずは
義経が実際に持っていた
という刀を見るため
大覚寺へ〉
(室井)こちら? うわっ!
これですか?
(喜和田さん)はい。
こちらが 源義経が
所持をしておりました…。
〈義経が持っていた
という名刀
その名も 膝丸〉
〈頼朝の髭切と
同時期に作られた
兄弟刀だと
いわれる〉
(喜和田さん)膝丸という名前
どういうふうにして付けられたか
っていうのは わかりますか?
僕 罪人じゃない…。
(室井)じゃあ はい。
〈果たして 義経の刀 膝丸の
名前の由来は?〉
(室井)斬った時に?
〈さらに
〈頼朝が 義経の命に代えても
欲しかったものが
東北にあった!?〉
〈鎌倉最大のミステリー
源氏は なぜ
たった3代で滅びたのか?〉
〈今夜 13の謎を解く事で
源氏を滅ぼした
黒幕の正体が明らかに!〉
〈義経を悲劇に導いたともいう刀
膝丸〉
〈果たして
その名前の由来とは?〉
(喜和田さん)膝丸という名前
どういうふうにして付けられたか
っていうのは わかりますか?
僕 罪人じゃない…。
(室井)じゃあ はい。
(室井)あっ
膝も斬れたんですか?
(喜和田さん)そうです。
この膝丸という刀は
源氏の守り刀としてでも
あったわけですね。
(喜和田さん)
そうです。 ですから…。
(室井)みんなで
「おー!」とかって言って。
(喜和田さん)そうです そうです。
それで やはり…。
〈守り刀 膝丸を手に
ライバル 平家を倒した義経は
頼朝に勝利を報告するため
鎌倉へ向かったのだが…〉
〈無断で 朝廷と
仲良くしていた事が ばれ
頼朝が大激怒〉
〈鎌倉に入れてもらえなかった〉
実は この時 義経が
膝丸の扱いを間違えたせいで
不幸な死を招いた
という伝説があるんだけど…。
義経は何をしてしまったのか?
みんな わかるかな?
死っていうと…。
相当な事ですよね だから。
忘れ物。 忘れちゃう。
忘れちゃう。
うーん ちょっと違いますね。
刀の前で
すごい宴会をしてしまったとか。
酔っ払って?
酔っ払って なんか…。
(室井)アハハハハ…!
えっ 手放しちゃう?
箱根の権現にですね
源氏の守り刀を
納めて行くわけです。
(喜和田さん)今は 自分は源氏に
追われる身になってしまった。
その自分が 源氏を守る守り刀を
持っていてはならない
という思いで 箱根の権現に
それを納めたのではないか。
箱根権現に返す時の
義経の気持ちっていうかね。
わかるわけじゃないですか。
もう覚悟…。
そうすると もう そこで…。
いや 神様に対して
自分の清廉潔白である事を
証しを立てる
っていう意味なんでしょうね。
あっ 証しを立てたのか。
〈刀を手放したせいなのか
その後 義経の味方は
どんどん減っていき
最後は 31歳の若さで
亡くなってしまったのだ〉
そうか やっぱ
先祖の刀を受け継ぎ
天下を取った頼朝と
刀を手放し 破滅した義経。
「刀には人の命が宿る」という
当時の人々の考え方が
この伝説を
生んだのかもしれないね。
〈という事で
2本の刀の伝説が生まれた理由〉
〈それは…〉
〈当時は
でも やっぱり
江戸時代の刀に比べて…。
大変じゃないの? っていう。
(本郷)あれはね…。
(阿川)馬に乗って…。
(本郷)馬に乗って振るうから
湾曲してないとダメなんです。
曲がってるから抜けるんです。
あっ そうか。 そのためなんだ。
刀の持ち方も違うでしょ。
こう反ってるから
こう抜く…。
あっ こう抜くんだ。
江戸時代は こうだけど…。
(阿川)違うのね。
(石原)反りが逆で…。
こっちが鎌倉…。
長いんですよ それで。
面白い。
さあ そして
源氏を滅ぼした黒幕ですが
今回見つかったキーワード…。
は。
は?
この文字が
どこに入るかというと…。
こちら。
おっ 最初だ。
いや~ これは まあ
まだまだわからない…。
わかんないな。
(山崎)わかんないな。
〈鎌倉時代の13の謎がわかる!〉
〈続いては…〉
頼朝が将軍になった
翌年に起こった
暗殺未遂事件。
鎌倉時代 曽我兄弟っていう
兄弟がいたんだけど…。
実は
この2人
2人は 大人になって
かたき討ちに成功!
昔は 仇討ちといって
親を殺された子どもは
その相手を殺して
恨みを晴らすのが
武士の名誉だったんだ。
このエピソード
「曽我兄弟の仇討ち」として
歴史好きには有名なんだけど…。
実は 仇討ちを果たしたあと
2人は 頼朝まで殺そうとした
疑いがあるんだ。
結果的に
頼朝は殺されなかったんだけど
実は この事件
曽我兄弟を利用して
頼朝を暗殺しようとした
黒幕がいたという説があるんだ。
というわけで 続いての謎は…。
〈謎を解くため向かったのは
神奈川県小田原市〉
〈このお寺には
曽我兄弟が眠っている〉
こちらが 城前寺として
曽我兄弟の菩提を弔っております
兄 十郎祐成 そして 五郎時致の
お墓でございます。
〈さらに 兄弟にまつわる
こんな貴重な品も〉
(皆川さん)こちらは 当時に…
残っているものでございまして…。
だといわれております。
幼い頃から
父親のかたき討ちを誓った2人。
大人になって
その目的を果たしたんだけど…。
なぜか2人は その足で
頼朝のもとへ走ったというんだ。
〈この兄弟の行動は
いまだ
謎に包まれているのだが…〉
〈実は こんな説が
ささやかれている〉
それは…。
このように考えた
という説などもあるんです。
〈曽我兄弟の行動の裏には
彼らを自由に操る事ができる
黒幕がいたとも
いわれているのだ〉
鎌倉時代 男の子は10代になると
偉い人から一文字もらい
大人の名前になるんだ。
この時 名前をもらう相手は
恩人でもあり 逆らえない存在。
曽我兄弟の弟 五郎時致も
ある人に名前をもらったんだけど
その人物こそ 兄弟を操り
頼朝を暗殺しようとした
黒幕だと考えられるんだ。
手掛かりは
名前の中に隠れているんだけど
気づいた人は
かなりの歴史好きだ。
では 伊藤先生
答えを教えてください。
弟の名前で
よく見て頂きたいんですが
五郎時致 そして
「時」という字が
入っています。
ある説ですが
北条時政が
曽我兄弟をそそのかしてですね
そして 頼朝を
殺そうとしたのではないかと
考えられています。
〈黒幕は なんと
源頼朝の義理の父
北条政子のお父さん
北条時政〉
(伊藤さん)時政が 弟 五郎の
烏帽子親という形になり
そこに 自分の名前を 実は
「時」という字を与えたわけです。
ならば
曽我兄弟を使って
〈時政は
名付け親という立場を利用し
曽我兄弟に 頼朝暗殺を
命じた可能性があるのだ〉
〈では どうして 時政は
義理の息子でもある源頼朝を
殺そうとしたのか?〉
〈その黒幕は
政子の父 北条時政という説が
あるのだが…〉
〈一体 どこに
時政が 義理の息子である頼朝を
殺す理由があったのか?〉
〈実は ドラマなどでは
あまり描かれない
意外な理由が
考えられるという〉
そう パパ。
(内藤)恋愛してたじゃないですか。
邪魔したかったんですかね…。
だから 認めたくないって…。
(内藤)認めたくないから
殺しまでやっちゃおうって事
だったのかなって思った…。
そこは 乗り越えたの。
娘が すごいヤツ
旦那で連れてきたっていうんで
時政自身も 頼朝に
使ってもらってたんですよ。
ところが あの時期の時政は
ちょっと
使われなくなっちゃったのね。
ああ~…。
なんでなんですか?
(本郷)結局…。
(本郷)だから 刀振り回すより
頭使う人なんです。
ところが 京都から
こっちの専門家が
来ちゃったでしょ。
だから 頼朝 そっちと仕事してた。
(阿川)ああ~…。
(本郷)時政 もう いらないの。
ちょっと端の方に…。
そう。 北条家の当主として
権力を失いたくない時政は
曽我兄弟を操り 頼朝を暗殺。
別の将軍をたてようとした
可能性もあるんだ。
〈頼朝を暗殺しようとした黒幕
それは…〉
かもしれない〉
よく 落馬で亡くなった
という説はね
本郷先生 よく聞きますけども。
年からいって 死んでも
おかしくない年齢ではある…。
いくつぐらいで
亡くなったんですか?
52か53かな。
52~53…。
今から考えると お若いのにね。
若いですけどね。
阿川さん…。
阿川さん とっくに死んでます。
なんか 頼朝の死因の中で
落馬が直接的な原因じゃなくて
脳卒中であったりとか
脳震盪とかで
ちょっと ふらついた時に
馬から落ちちゃったという事も
聞いた事があるんですけど。
(本郷)『吾妻鏡』が
ちょうど その前後3年
スポッと抜けてるんですよ。
(山崎)えっ!? 誰かが…。
(本郷)だから 誰かが隠した
という事も考えられる。
ただね やっぱり
歴代の将軍の中で
あるいは 有名な武将の中で
馬から落ちて死んじゃった
っていう人は いないのは
間違いない。
(阿川)へえ~。
いやあ 謎ですね。
はい。
鎌倉最大のミステリー
その黒幕の正体に繋がる
ここでの手掛かりは…。
というわけで キーワードは
まだ3文字しか
出ていないけど…。
〈鎌倉時代の13の謎がわかる
伝説のミステリー〉
みんなは 北条政子に
義時っていう弟がいたのを
知ってるかな?
源氏3代の将軍に仕えた
幕府のキーマンだよ。
そんな義時は
暗殺事件に巻き込まれて
命を落とす危険が
あったんだ。
しかーし!
義時は 奇跡的に助かった。
その事は 鎌倉時代の歴史書
『吾妻鏡』に書いてあるんだけど
なんと 義時は
白い犬に
命を助けられたらしいんだ。
それが 今も
白い犬伝説として
伝わっているんだけど
これは 本当にミステリーだよね。
という事で 続いての謎は…。
(山崎)「そうなんだよ 義時ね」
まずは 白い犬伝説に繋がる
鎌倉幕府を揺るがした大事件を
解説しよう。
知っている人もいるかな?
その事件は 頼朝と政子の息子
源実朝 暗殺事件!
鎌倉にある
あの鶴岡八幡宮で起きたんだ。
その様子を見てみよう。
〈突然 襲撃に遭い
源実朝は暗殺される〉
〈この時 警護を
担当するはずだったのが
北条義時だった〉
〈しかし…〉
で 代わりに護衛を務めた
ある家臣
この人は 将軍と一緒に
殺されてしまった。
義時が なんで このタイミングで
持ち場を離れていたのか?
〈これが 鎌倉を揺るがした
暗殺事件の顛末〉
〈では 一体
〈その秘密を解く鍵が
白い犬伝説にあった〉
〈さらに このあと
北条政子の
息子への愛情がわかる
超貴重なお宝
恐怖の仮面を大公開!〉
〈義経 対 弁慶〉
〈五条大橋での決闘の
意外な事実にも迫る!〉
〈なぜ タイミング良く 義時は
暗殺現場にいなかったのか?〉
〈鶴岡八幡宮へのお参りをする
源実朝の警護役として
付き添った義時〉
〈そこに…〉
あっ!
〈普段は めったに見る事のない
白い犬が…〉
義時様 どちらへ?
〈実は このおよそ1年前
義時は
こんな夢を見ていた〉
〈白い犬は
あの夢のお告げの
サインに違いない…〉
〈義時は 急遽 護衛を交代し
帰宅したのだ〉
へえ~。
(阿川)そんな事…。
〈すると その夜…〉
〈帰宅した直後
将軍 実朝が暗殺され
義時の代わりに護衛についた者も
殺されてしまった〉
〈これが
義時の命を救ったとされる
ちょっと信じがたい話だけど
その犬の神様が 実は今も
鎌倉のお寺にいるらしいぞ。
本来は
撮影禁止の所なんですけど…。
ありがたいね。
なんでも撮っちゃうのね
この番組。
ありがとうございます。
〈果たして 義時を救った
犬の神様の正体とは?〉
正面にドーンとね。
はい。
ありますけども。
(新井)ええ~ 立派な屋根ですね。
ねえ。
(新井)うわあ すごい。
(新井)うわあ…。
すごいね これ。
(新井)うわあ…。
こんな所に…。
〈こちらは…〉
〈その周囲にある12体の像は
いわば ご本尊のガードマン〉
〈それぞれが
十二支の動物を象徴している〉
(新井・田中)えっ?
(新井)こちらですか?
いました。
(新井)義時の恩人。
(仲田さん)義時の恩人は
覚園寺では
この戌神将といわれております。
(新井)この神様が義時を守った…。
〈こちらが
夢のお告げで
義時を暗殺から救ったと
伝わる
犬の神様 戌神将〉
(仲田さん)なんと
その暗殺をされた時に
この大倉薬師堂の戌神将は
姿が見えなかった…。
(仲田さん)恐らく
その白い犬に変身をして
義時公の命を救いに
行ったんではないか?
…というところまで
伝説が。
(新井)変身したんですか…。
すごい 伝説らしい。
現実にはあり得そうもない
伝説だけど
仏教では どんな
解釈ができるのか
千葉先生
教えてください。
昔から 犬っていうのに導かれて
色々 歴史を作ってきた
っていう話が
たくさんありまして
例えば 弘法大師は
白い犬に導かれて
高野山を建てたとかですね。
ですから 私は
犬の化身っていうのが
出てきた瞬間
ああ これは そういう
神仏の意思で こうだったんだ
っていう事のメタファーとして
使われてるんだな
っていうのを思いました。
白い犬伝説が生まれた
将軍暗殺事件。
実は この話には
続きがあるんだ。
将軍 実朝を暗殺した
実行犯とは別に
裏に黒幕がいたと
ささやかれているんだ。
わかってるんですか? ちゃんと。
(本郷)犯人は
公暁っていう方なんですね。
公暁。
2代将軍 頼家の子ども。
公暁にしてみれば
叔父さんに当たるわけですね
実朝さんね。
(本郷)だから まあ
実朝を殺せばね
実朝には子どもはいないから
そしたら あなたが次の将軍だ。
(新井)うわあ~ そそのかしたかも
しれないですよね。
(本郷)…っていう可能性が
昔から言われてるんですよ。
一体 誰が 公暁をそそのかし
実朝を暗殺させたのか…。
みんなは どう思う?
普通に考えたら 北条側?
そうだよね。
やっぱり
そういう事になるのかな。
まあ これ
あくまで 僕の仮説ですよ。
さっきの白い犬伝説の事も
考え合わせると
全ての仕掛けをしておいて
自分は
こちらの犬の神様の名前を出して
いなくなっちゃった。
そうすると やっぱ
北条政子が そこにね
その時も
ずっと いるわけでしょ?
そう そう そう…
そこが問題。
(本郷)あるでしょうね。
ええ~…。
(本郷)政子さんと義時さんは
姉弟っていうか 姉と弟でしょ。
恐らく
(本郷)少なくとも知っていた。
下手すると 手を貸していた事に
なるんじゃないかな
と思いますけど
これ あくまで 説に過ぎません。
〈義時の命を救った
白い犬伝説の真相〉
〈それは
北条家が暗殺に関わっていた事を
隠すために作り上げた
伝説かもしれない〉
(石原)僕 八幡様
子どもの頃に よく行って
そこに 3代将軍 実朝が
別当 公暁に斬られてって…
その話は知ってて
大銀杏が
つい この間… 10年ぐらい前に
倒れちゃったんだけど
ずっと あったんですよ。
それで それが…
そこに 公暁が隠れてて
階段を…
結構 急な階段 上がっていって
そこで斬りつけたっていう…。
(本郷)現場は。
(石原)あれじゃないんですか?
(本郷)上です 上。
上の階段 上がりきって
だから 銀杏の木の影に隠れてた
っていうのは物語。
(石原)ウソ… 違うんだ。
(本郷)違う。
ずーっと 子どもの頃
こうかな? こうかな? って
一生懸命…
こうやるよなとかって
兄弟で みんなで
やってたんだけど…。
すごい無駄な時間を…。
石原兄弟…。
〈鎌倉史上最大のミステリー〉
〈源氏は なぜ
たった3代で滅びたのか?〉
〈今夜 鎌倉時代の13の謎を
解き明かすと
源氏を滅ぼした黒幕の正体が
見えてくる!〉
スペシャル〉
〈ここからは…〉
北条政子の本心に迫る謎。
政子と頼朝の息子 源実朝は
暗殺されたんだけど…。
実は 政子は
その計画に手を貸した可能性も
ささやかれているんだ。
「悲劇だよな… ホントに」
続いての謎は…。
自分の子どもを
見殺しにするなんて
今も昔も
できる事じゃないと思うけど
母 政子の気持ちを考えていこう。
〈そんな 知られざる政子の思いを
知るため…〉
〈訪れたのは
鎌倉から車で30分…〉
〈金沢八景にある 瀬戸神社〉
〈こちらには
息子 実朝の死にまつわる
政子の思いをうかがい知れる
貴重な仮面があるそうだが…〉
〈その仮面は 一時的に貸し出し中
という事で…〉
(新井)おお~!
〈調査隊が向かったのは
県立金沢文庫〉
〈鎌倉時代から伝わる
貴重な絵画や彫刻を
数多く所蔵〉
〈政子ゆかりのお宝も
一時的に保管されている〉
どうも こんにちは。
(新井)こんにちは。
よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
こちらに北条政子さんの
貴重なお宝があるという事でね
我々 聞いて来たんですけど…。
今回はですね…。
普段 見れない。
へえ~!
〈政子の秘めた思いがわかる
お宝とは
一体 どんなものなのか?〉
(瀬谷さん)はい こちらです。
これだ!
全然ね 違いますよ これね。
〈それが…〉
(山崎)「うわ~!」
(山崎)「えっ…」
(瀬谷さん)こちらがですね
瀬戸神社に 北条政子が
奉納したといわれるですね
陵王面という仮面になります。
(瀬谷さん)
それを造形化してるんですね。
〈頭に竜をのせ
カッと目を見開いた この仮面〉
〈舞楽という
中国から伝わった
伝統芸能で
使われるものだそう〉
〈国の重要文化財に
指定されている こちらの仮面〉
〈当時も
大変貴重なものだったのだ〉
(瀬谷さん)それをですね…。
(瀬谷さん)北条政子が
実朝が所有したといわれている
お面をですね
瀬戸神社に
自分の息子の供養のために
奉納したという…。
実朝が大切にしていた仮面を
奉納した政子。
彼女の行動には
どんな思いがあったと思う?
(瀬谷さん)ええ。
それをわかっていながら…
でも それを奉納するって事は
それだけ やっぱり
実朝に対する思いが強い
っていうふうにね。
(新井)うーん…。
すごく大切なものを
大切にしてもらえうる場所に
置きたいっていう
気持ちだったのかなって…。
武士が政治のトップに立つ
武家政権を作ったのが
政子の夫 源頼朝だよね。
じゃあ スタジオでも
政子の気持ちを推理してみよう。
最終的に 何が夢なんですか?
武家政権の存立 存続。
そのためには
息子を殺しても…。
〈3代将軍 実朝は
京都出身の妻と結婚し
朝廷と和歌で交流するなど
京都と仲良くしていた人物〉
(阿川)「和歌が得意だった…」
〈それが気に入らない
鎌倉の御家人が
公暁を操り
実朝を殺させた
可能性もあるというのだ〉
政子って 全く知らなかった
っていう可能性はないんですか?
ありますか…。
(本郷)その時は
政子って アホだっていう事
なんですよ。
要するに 政治の実態から
疎外されていたって考えれば
それが成り立つ。
全く知らなかったって事だね。
(本郷)全く知らなかった。
僕は 政子は賢い人だと思うな。
悲しいなあ…。
実を言うと…。
という事が
知られております。
そうですね。
(本郷)だって ほら…。
まあね。
(本郷)だから その意味で言うと
彼女がやっている事と
(新井)そう思うと
心の中では すごく息子を愛する
母の可能性が…。
いやあ… それは ちょっと
考えただけで…。
それは だから
否定できないですよ。
(本郷)そういうふうに
考える研究者も
少なからず
いらっしゃると。
〈息子を見殺しにした?〉
〈母 政子の本心。 それは…〉
〈息子を愛する気持ちはあったが
武家政権存続のため
泣く泣く見殺しにした…
かもしれない〉
〈今夜 13の謎を解く事で
源氏を滅ぼした黒幕の正体が
明らかに!〉
〈謎を1つ解くごとに
1文字のキーワードが〉
〈ここまで
明らかになっているのは
まだ3文字〉
今回 見つかったキーワード…。
(阿川)2枚あります。
2つあります。
1つは こちら…。
そして もう一つが…。
♬~「ニンニキニキニキ」
古いね またね 阿川さん…。
〈というわけで 2文字をプラス〉
〈ここまでに判明した
キーワードは こちら〉
犯人は…。
犯人は う…。
犯人とはわからないですよ
まだ あそこ埋まってないからね
2枚目が。
「はこにん」とかね… なんか。
いやあ…。
犯人じゃないの?
(一同 笑い)
はらにんき。
(山崎)犯人でしょ。
さあ 続いての謎解きVTRです。
伝説の…。
(太田・阿川)謎を解け!
〈鎌倉時代の13の謎〉
〈続いては…〉
鎌倉のシンボルといえば
高さ13メートル以上の
巨大な大仏様。
みんなは見た事あるかな?
大きくて立派な大仏様だけど
実は
えっ そうなの?
へえ~!
でも 奈良
しかも 2つの大仏は
鎌倉時代を代表する人物と
深い関わりがあったんだ。
頼朝さんがいなければ
もしかしたら
今のような東大寺の姿が
残っていなかった可能性もある…。
そう 鎌倉大仏の
〈ここで ミステリー調査員
末澤君から お知らせが〉
(末澤)僕が出演するドラマ
『ボーイフレンド降臨!』が
いよいよ 10月15日
土曜よる11時スタートです。
初回は拡大スペシャルです。
お見逃しなく!
〈続いてのミステリーは…〉
〈その謎を解くため
一行は 奈良県の東大寺へ〉
ねえ シカが かわいいですけど…。
かわいい。
という事で ここは
鎌倉ではないわけですが…。
鎌倉の大仏は
行った事はありますか?
ありますよ。
富山にもあるんですよ 大仏が。
高岡大仏っていう…。
高岡大仏…?
日本三大大仏の3つ目って
どこか わかんないんだけど
私たちは 学校で
高岡大仏だって…
富山の大仏だって習ってる。
(山崎)「シカの精霊…」
京都女子大学 准教授の
小原と申します。
あっ 小原さん…。
どうも よろしくお願いします。
(室井)よろしくお願いします
教授。
皆さん 東大寺といいますと
いつ頃の寺か… っていうのは?
奈良。
(室井)奈良。
(小原さん)で 今 ここに…。
(小原さん)実は これ
鎌倉時代に再建されたもので
奈良時代の姿が
残っているわけではないんですね。
あっ そうなんですか?
(室井)そうなんですか?
これ 鎌倉時代のものなんだね。
(末澤)っていう事は…。
今までのところ 頼朝 義経とかね
そういう あれだけど
そこから さらに…。
そこじゃねえよ…。
源頼朝。
頼朝さんがいなければ
もしかしたら
今のような東大寺の姿が
残っていなかった可能性もある…。
何をしたんですかね?
そう
まずは…。
これは 見とれちゃいますよね。
(山崎)「壮大だな…」
こんなに まず 大きかったっけ?
って思ってますよ なんか…。
そうなんだよ。
こんな…。
細かいとことか
小学生の時 見てなかったんで…。
いや~ 見事だよね。
これは やっぱり
〈実は 東大寺の大仏は
これまでに2回 大きな戦で
被災してしまっている〉
〈その1回目が 1180年
平家の焼き討ちで
ほとんどの建物が焼かれ
大仏様も
大きな被害を受けてしまった〉
〈実は その事件後
頼朝が 東大寺に
こんな手紙を出していた〉
というふうな事が
書いてあるんですね。
私は 東大寺の事を
深く信仰していますと
伝えてるんですね。
要は 復興を協力しますよ
というふうな事を
言っているわけですね。
じゃあ かなり 頼朝が
それは出したって事ですか?
(小原さん)はい。
巨大な建物ですし
大仏自体も非常に巨大ですから
頼朝が 大きなスポンサーですね。
大々的に支援したんだろう
というふうに考えられます。
そうか。 そういう事ですね…。
ちょっと整理すると
東大寺の建て直しに
大きな協力をしたのが頼朝。
多額のお金を寄付したり
多くの家来に協力させるなど
全力で支援したんだ。
さらに 注目すべきは
復興までのスピード。
そこから 頼朝の東大寺への思いも
わかるんだ!
(千葉さん)1180年に焼失して
ひとまず 大仏様は 1185年…
わずか5年で出来上がって
伽藍の建物に至っては
15年後の1195年に完成している
っていうのは
相当 早さが伴っている
事業だと…。
2回目に焼き討ちになったのが
1567年。
その時 再建されるまで
100年以上かかってますので…。
それだけ 頼朝は
早く再建したかった
っていう事が
うかがえますよね。
でも どうして 頼朝は
そこまで 東大寺を
復興させたかったんだと思う?
鎌倉時代ならではの理由が
あったんだけど
みんな わかるかな?
なんですか? 難しいね。
ほら たくさん 人も
頼朝って あやめてきたりとか…。
(小原さん)そうですね。
頼朝が…。
この世に未練を残して
死んだ人たちの恨みつらみが
怨霊となって自分にたたってくる
っていうふうな恐れは
恐らく 持っていたはずで
大仏の力で鎮魂をしてもらう
というふうな そういう意図は
恐らく あっただろうと
考えられます。
でも 怨霊って言われても
ピンとこない人もいるよね。
ミステリーを
解くためにも
千葉先生に
聞いてみよう。
現代人にとって… 私たちが
「あの世ってあるか?」っていうと
「いや この世で終わりでしょ」って
思う人もいると思うんです。
でも 昔は 多分
明日が来るのと同じ感覚で
あの世はあると。
ですから まかり間違っても
地獄に落ちたら
大変な明日がやって来る
というふうに
切実に考えてたんだと
思うんですね。
そう 当時は
人が亡くなったあとも
魂は生きていると
信じられていたんだ。
多くの戦で勝ってきた頼朝も
死者を弔うために
東大寺を
復興させたかったんじゃないかな。
〈そんな思いが込められた
東大寺〉
〈当時 頼朝は
完成した大仏を見て
ある言葉を残したという〉
〈その言葉にこそ 今回の謎を解く
重要な手掛かりが…〉
〈果たして 鎌倉大仏は
一体 誰が造らせたのか?〉
おお~。
なるほど。
〈さらに このあと
義経の死の裏に隠された真相〉
〈源頼朝の本当の狙いにも
迫ります〉
鎌倉大仏は
一体 誰が造らせたのか?
その謎を解く
重要な手掛かりとして
頼朝が残した
こんな言葉があるんだ。
(小原さん)そういった事が
書かれているんです。
おお~。
なるほど。
〈『鎌倉大仏縁起』という
言い伝えには
頼朝の言葉として…〉
〈…と ある〉
〈つまり 奈良の大仏を復興させ
心を打たれた頼朝が
鎌倉に大仏を造る事を望んだ
というのだ〉
(小原さん)そのちょっと前に
鎌倉時代最大の
「寛喜の大飢饉」という
飢饉が起こって
社会が 非常に
不安定化しているんですね。
鎌倉幕府も この飢饉から
社会を復興させるために
頼朝がやったように
この大仏ですね
そういったものの力を借りて
社会を立て直そうというふうな
そういった発想になった可能性も
あるわけですね。
頼朝ではないんですね。
頼朝のあとの世代の…。
ただし 頼朝の意志っていうのが
やっぱり
そこにあった可能性は…。
直系である…。
(小原さん)はい。
否定はできないところですね。
やっぱ 当時 それこそ
飢饉であったり
伝染病があったりっていうので
もう なんとかしなきゃ
みたいな思いが
相当強かった。
その当時は だって
科学なんてないわけですから。
メカニズムもわかってないし。
今こそ まさに田中が建てるべき。
なんで 俺が建てるんです?
いいでしょ?
お~ すごい 素敵です。
なんで 個別で大仏を建てるの?
憧れちゃう。
〈鎌倉大仏は 誰が
なんのために造らせたのか?〉
〈それは…〉
〈関東の平和を祈りたいという
頼朝の思いを受け継いだ
鎌倉幕府の権力者かもしれない〉
〈鎌倉時代の13の謎〉
〈続いては…〉
義経と弁慶の決闘って
みんなは聞いた事あるかな?
弁慶は義経の刀を奪おうとして
戦いを挑んだんだけど…。
返り討ちに。
以来 弁慶は義経の家来となり
名コンビとして
語り継がれるようになったんだ。
今回のミステリーは
その決闘場所にまつわるもの。
2人は橋の上で決闘した
と思ってる人も
多いと思うんだけど
実は 橋の上じゃなかったらしい。
というわけで
続いてのミステリーは…。
〈調査に向かったのは…〉
〈2人の決闘の場所として有名な
京都 五条大橋〉
(スタッフ)こんにちは。 あっ どうも。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
〈早速 歴史研究者の小原先生に
伺うと…〉
あちらの方に
弁慶と義経が戦っている
石碑なんかも建てられていて。
一般には この
(小原さん)ただですね…。
えっ?
〈一体 その場所とは?〉
〈案内されて向かったのは…〉
〈なんと
(山崎)「あっ 清水…」
〈そう
「清水の舞台…」
〈一体 どういう事なのか?〉
実は『義経記』と呼ばれる書物では
次のような挿絵が
描かれてるんです。
こういう絵です。
これは 『義経記』という
義経を主人公にした
物語なんだけど…。
その中で 義経と弁慶は
清水の舞台で決闘。
挿絵まで
残されているんだよ。
しかも 清水寺には
こんなものまであるんだ。
〈清水寺に伝わる
その名も弁慶の錫杖〉
これ 重さ90キロぐらい
ありまして
これを 今…。
(スタッフ)そうなんですか。
はい ちょっと…。
よっ…!
弁慶は こういったものも
持ち上げる事ができるぐらいの
力のある人物だったと。
〈錫杖の脇には…〉
〈さらに
弁慶の足跡といった
ゆかりのものが
いくつも残されている〉
(小原さん)
義経のお父さんである義朝が
合戦に負けて 殺されると。
で その子どもである
義経なんかも
命が危ぶまれる状態に
あったわけです。
まだ幼い義経なんかを連れて
母の常盤御前が
逃げるんですけども…。
その途中に
清水寺にお参りをして
子どもたちが
なんとか無事で
助かりますように
という
そういうお祈りを
したという事で
義経伝説に関わる
一つの場所として
清水寺が クローズアップ
されていったんじゃないかなと。
じゃあ なぜ 2人の決闘は
橋の上って事に
なったんだと思う?
実は 昔 清水寺の参詣道として
橋が架かっていたんだけど
この橋の名前が
なんと 五条大橋。
今と同じ名前の
別の橋があったんだ。
小原先生によれば
弁慶が義経を待ち伏せるなら
清水寺に繋がる橋の方が
リアリティーがあると
後世の人が考え
五条大橋を 決闘舞台として
語り継いだらしいぞ。
〈義経 対 弁慶
その決闘場所は…〉
〈義経にゆかりのある
清水寺が舞台だった
…かもしれない〉
そもそも
モデルになったような人は
いたでしょうね。
ずっと彼を守っていた存在は
確かに存在はした?
そんな人がいたんじゃないかと
いわれています。
そもそもなんですけど
(本郷)
武器をいっぱい集めるでしょ。
(石原)集めるのが好きで それで
義経も いいもの持ってるから…。
(阿川)要するに
盗もうとしたわけですか?
(本郷)弁慶ね。
(阿川)弁慶さん。
(一同 笑い)
バチ当たり的な事だよね。
バチ当たりじゃないの?
(本郷)それは
当時の僧兵っていうのは
基本的に 武士の家の
生まれだったりするんですよ。
お坊さんの格好してるんだけど
どこか やっぱり 武士なのね。
〈鎌倉時代の13の謎〉
〈続いては…〉
みんなは
源氏と平家の戦い 源平合戦って
聞いた事があるかな?
日本各地で激戦が繰り広げられて
最初は
平家が優勢だったんだけど…。
やがて 源氏が連戦連勝!
最終的に源氏が勝ったんだ。
その立役者が
戦の天才として名高い 源義経。
中でも 崖を馬で駆け下りた奇襲
ひよどり越えの逆落としは
超有名!
平家軍に 大きなダメージを
与えたんだ。
義経は どうして こんな活躍が
できたかというと…。
(スタッフ)油断させる?
(菱沼さん)はい。
そう
当時の戦の常識をひっくり返し
相手の隙を突いて
平家を打ち破っていったんだ。
これをよーく覚えておいてね。
という事で
続いてのミステリーは…。
義経は どれくらいすごい崖を
馬で駆け下りたのかな?
源平合戦を研究している
前田さんと
早速 調査開始!
〈兵庫県神戸市にある
ひよどり越え〉
〈実際 現地に行ってみると…〉
という事になります。
(前田さん)そうですね。
〈そう 実は ひよどり越えは
語り継がれているような崖では
なかったのだ〉
なーんだ 大した事ないじゃん
と思っている君。
実は そこに 義経の
本当のすごさがあるんだぞ。
まずは
(前田さん)あの辺が
一ノ谷というですね…
平家方の
防御陣地はですね
その 一ノ谷の辺りを
中心にですね
据えられて
いたんだろうと。
〈敵である平家の本拠地は
この辺り〉
〈そして 義経がいたとされるのが
実は ひよどり越えではなく
そこから7キロほど離れた ここ〉
〈そう 義経は
ひよどり越えには
いなかったのだ〉
〈当時の状況を記録していた
史料によると…〉
〈つまり
義経ではない他の武将が
ひよどり越えから
奇襲を仕掛けていたという〉
これが何を意味するか
わかるかな?
実は
義経の戦術研究のプロ
菱沼先生に聞いてみよう。
(菱沼さん)もう 何時に
どこから攻めましょうみたいな
打ち合わせは
もちろん あったはずで。
多田行綱軍にしても
私は 山手口を攻めます
というふうな
打ち合わせがあって
綿密な計画が立てられて
それが実行されたっていう感じに
私は考えてますけど。
〈全ては
〈鎌倉時代の戦は 代表者が
面と向かって名前を名乗り
正々堂々と始めるのが常識〉
〈隠れて背後から討つなんて
もってのほかだったが
義経は…〉
〈自分は動かず 敵の注意を引き
ひよどり越えに隠れていた味方に
奇襲攻撃させたのだという〉
〈これが 事実に近いとされる
ひよどり越えの逆落としなのだ〉
でも 今の話は
とても
納得のできる話じゃないですか。
っていうのは やっぱり
義経って 大将なんですよ。
大将が自ら命を懸けて
戦いを挑むっていうのは
まあ ちょっと 考えられない…。
ちょっと そうだよね。
でも じゃあ どうして
義経が急な崖を駆け下りたと
語り継がれていると思う?
菱沼先生に聞いてみよう。
奇襲をしたとか
こういう作戦を立てて
うまくいったとかっていう事を
ヒーローとして認識されていたから
なんだと思います。
(菱沼さん)
ヒーローにふさわしい伝説が
ひよどり越えの
逆落としであったんだと
付け加えられていった。
ちなみに
義経がいたとされる場所は…。
急な坂道。
後世の人は
こんな事実をかけ合わせて
義経のすごさを
語ったのかもしれないね。
〈戦の有名な名シーン
ひよどり越えの逆落とし それは
義経の巧みな奇襲戦術をたたえて
語り継がれたもの…
かもしれない〉
〈鎌倉最大のミステリー…〉
ここまで 3つの謎で
明らかになったのが
ご覧の3文字。
これを当てはめてみるぞ。
これで だいぶ埋まったけど
源氏を滅ぼした黒幕の正体
わかってきたかな?
えっ? はんにんは…。
ゆうじろう?
(山崎)ゆうじろう!?
はんにん… ゆうじろう…。
なんでゆうじろう…。
はんにん…。
(山崎)急に?
(阿川)まだ わかんないか。
(山崎)わかんないですね。
では 続いての謎解きVTR
いきましょう。
伝説の…。
(3人)謎を解け!
〈鎌倉時代の13の謎がわかる
伝説のミステリー〉
〈続いては…〉
源平合戦で大活躍し
平家を打ち破った義経。
でも 勝手に
朝廷と仲良くしていたため
頼朝は
裏切り者として
義経を全国に指名手配。
義経は
東北まで逃げたものの
結局 追い詰められて
自害してしまったんだ。
でも
いくら気に入らないからって
東北まで逃げた義経を
殺さなくても… って思うよね。
そこには 頼朝の
ある狙いがあったんだけど
わかるかな?
〈岩手大学客員教授の千葉先生に
聞いてみると…〉
実は
〈果たして 頼朝が 東北で
のどから手が出るほど
欲しかったものとは!?〉
〈鎌倉時代の13の謎がわかる!
3時間スペシャル〉
というわけで 続いての謎は…。
その1つをですね
確かめるためには
平泉町の中尊寺に行くと
わかると思います。
〈という事で
今回のミステリースポットは
東北地方 岩手県の平泉にある
中尊寺〉
〈中尊寺と聞いて
思い浮かぶのは やはり…〉
♬~
こちらの金色堂は
奥州藤原氏初代
(菅野さん)お堂の内部には
金箔が貼られ
螺鈿細工 象牙 宝石などによって
飾られております。
豪華…。
奥州藤原氏っていうのは
当時 東北地方を治めていた
武士の一族。
こんな黄金に輝くお堂を
建てられるほど
藤原氏は
豊富な金を持っていたんだ。
特に 北上山地の
南部でですね
気仙地方という所が
ありますが
ここでですね
大量の金が
その当時も
産出されていた。
これはですね やはり
この奥州藤原氏の財力ですね。
頼朝さんにしてみれば
できればですね
自分のものにしてしまいたいと…。
〈そう 頼朝が欲しかった
東北のあるもの 1つ目は
豊富な金〉
では もう一つ
頼朝が欲しかったものは
なんだと思う?
特に 戦乱の時代でしたので
武士にとって非常に重要な
あるものですね。
頼朝はですね
それも手に入れたかった。
〈次に調査する
ミステリースポットは
同じく岩手県の遠野市〉
〈やって来たのは
標高1000メートルにもなる地点〉
〈すると…〉
〈さらに このあと
43年ぶりに特別公開!〉
〈今 話題の北条義時が建てた
お寺の謎に迫る!〉
〈源頼朝が欲しかった
東北の あるもの〉
〈1つ目は 豊富な金〉
〈そして
(山崎)「何? 何? 何…?」
(阿川)「でかっ!」
(スタッフ)すごっ!
〈頼朝が欲しかった
もう一つのものは
東北の馬〉
名馬ですね。
といいますか
そういうものだったと言って
いいと思います。
〈東北は 古くから
良質な馬の産地で
戦に使う馬の
供給源でもあったという〉
本郷先生
当時の武士たちにとっての
いい馬って
今で言うと どのくらいの価値が
あったんですか?
当時は 本当に重要だったの。
欠かせないもの。
高級外車ぐらいの値段は
したんですよ。
そうだよね。 他にないもんね。
〈今でも「千厩」という
馬にまつわる地名も残っており
そこには 義経に関する
こんな伝説もある…〉
義経の愛馬とされる
大夫黒も
ここの育ちとされている
所でございます。
〈義経の愛馬 大夫黒は
ここ 千厩で育ったと
いわれているのだ〉
義経は 10代の頃
大夫黒を引き連れて
源平合戦に参戦。
巧みな馬術で 連戦連勝する
その活躍を見た武士たちが
競って
東北の馬を手に入れようとした
といわれるほど
魅力的な名馬だったらしいよ。
馬って 僕らは
サラブレッドを想像するけど
あんな大きくないからね。
ああ 当時…。
今 ちょっと 写真 これ
今 モニターに出てますけども。
これよりもっと
脚は太かっただろうしね。
(本郷)どうですかね?
今 大体 サラブレッドが…
競馬で走ってる馬って
400キログラム台でしょう?
そうですね。
四百何十キロとか…。
(本郷)ぐらいですよね。
あの頃の
陸奥の馬っていうと
300キログラム台
ぐらいかな…。
結構 でかいんですよね。
〈時代劇などに出てくる馬は
当時の再現ではなく
映像映えするサラブレッドが
多いのだそう〉
〈義経は
当時としては大きくたくましい
東北産の馬に乗り
源平合戦で
活躍したのかもしれない〉
でも 頼朝が欲しがった金と馬は
東北を治めていた藤原氏のもの。
頼朝は どうやって手に入れたか
わかるかな?
まあ 言ってみれば
反逆者を匿ったという事を
罪にしてですね
奥州藤原氏を滅ぼして
結果としてはですね 源頼朝は
財力の象徴である金
そして 軍事にも関わりの深い
馬をですね
手中におさめた
という事になったんですね。
〈頼朝が義経を死に追いやった
本当の理由 それは
義経を匿った事を口実に
藤原氏を滅ぼす事で
東北の金と馬を
手に入れたかったから
…と考えられる〉
そして
源氏を滅ぼした黒幕ですが
今回 見つかったキーワード
こちらでございます。
「し」が また出てきた。
…というわけで ご覧のように。
そろそろわかってきた人も
いるんじゃないかな?
内藤君 もう 大体わかりました?
それ以外 マジでわからない。
〈様々な陰謀 暗殺 抗争が渦巻き
いまだ 奇妙なミステリーが多く残る
鎌倉時代〉
〈罪人だった頼朝は
なぜ
挙兵する事ができたのか?〉
〈その謎を解く鍵は…〉
(奥村さん)こちらが
源頼朝が出したと考えられている
行政文書。
〈今なお残る
1枚の文書にあった〉
〈さらに…〉
がわかる謎の織物とは?〉
〈超貴重
政子にまつわる化粧道具も
大公開!〉
〈そして 目玉となるのが…〉
〈鎌倉時代最大のミステリー〉
〈源氏は なぜ
たった3代で滅びたのか?〉
〈その謎に迫る〉
〈謎を1つ解き明かすごとに
キーワードが1文字〉
〈13の謎を全て解いた時
源氏滅亡の真実が浮かび上がる〉
〈ここまでの結果は
ご覧のとおり〉
〈果たして
〈皆さんも推理しながら
ご覧ください〉
〈鎌倉時代の13の謎〉
〈続いては…〉
鎌倉幕府を支えてきた
頼朝と北条政子だけど
頼朝死後の動きを見てみると…。
源氏の力は どんどん衰退。
たったの3代で
源氏は滅びてしまったんだ。
なぜ 平家に勝利した源氏なのに
頼朝の死後
どんどん弱くなったと思う?
初代の頼朝は 多くの家来を従え
信頼も得ていたけど…。
息子の2人は 家来たちから
愛想を尽かされてしまい
最終的に暗殺されてしまったんだ。
さあ ここからがミステリー。
その原因は
頼朝が建てた巨大なお寺だった
ともいわれているんだ。
〈謎を解くために
向かったのは…〉
本郷先生と一緒に
源氏の力が弱まった謎
解けるかな?
〈鶴岡八幡宮から程近い森を
抜けた先に
謎を解く鍵があるという〉
ちょっと
謎めいた場所ではありますけどね。
ジャングルですよ。
(新井)何? なんですか?
〈実は この広大な場所こそ
(本郷)ここはですね
頼朝が建てた巨大なお寺である
永福寺の跡地です。
もうないのね?
もうないんです。
建物はないんです。
源氏の力が
弱まった原因ともいわれる
永福寺。
その姿を見たかったのに
残念だったね。
永福寺は
室町時代に焼けてしまい
600年以上
謎の寺といわれていたんだけど…。
実は 近年の大規模な発掘調査で
その全貌が判明!
CGで
当時の姿の再現に成功したんだ!
現地に行けば
(内藤)「すごい」
(本郷)さあ じゃあ
こうやって見てみましょう!
(新井)向こうに向けて。
あっ あっ… すげえ!
見えた!
(新井)ある ある! ある ある!
すっごいじゃん!
(内藤)「うわあ 立派だなあ」
〈永福寺の建物の横幅は
実に およそ130メートル〉
〈一番高い所で
およそ20メートルの高さを
誇ったといわれ
当時の鎌倉で
最大級の建築物だったのだ〉
(新井)この池を通り越すように
ここから 橋があったんですね。
(本郷)そうですね。
(新井)で 繋がって
ここから歩いていけたんだ。
うわあ~ すごい すごい!
豪華な姿に圧倒されるけど
実は このお寺 頼朝は
ある有名な寺院のまねをして
造ったらしいよ。
へえ~。
そうなんです。
〈当時 平泉は
最高技術で造られたお寺が
いくつもある
東北最先端の
都市〉
〈そんな平泉の
巨大寺院を目の当たりにした
頼朝たちの思いは…〉
それを
(千葉さん)圧倒されたわけです。
恐らくは 戦いながら 絶対
これに負けないのを造ろうって…。
頼朝は 鎌倉幕府の力を
見せつけるため
平泉にあるものと
そっくりな永福寺を
造ったんだ。
では このお寺がきっかけで
源氏が衰退するって
どういう事だと思う?
頼朝の死後
2代目の将軍になったのは
息子の頼家なんだけど
みんなは こんな豪華な建物が
手に入ったら
何をしたいと思うかな?
家臣たち 御家人たちは
「えーっ! 次の将軍様
何やってんの?」っていうような
不信感を抱いてしまった。
〈2代目将軍 頼家の
永福寺での行いに
家来たちは 不信感を
募らせたという〉
〈一体 どんな事を
やったのか?〉
〈内藤秀一郎さん
推理してみてください〉
えっ! でも やっぱ…
頼朝が やっぱ 僕
女遊び好きだって思ってるんで…。
宴会ね なるほど。
(山崎)宴会場ね。
〈正解は…〉
(本郷)今で言えばね。
映える 映えるっていう事で…。
(山崎)「蹴鞠 好きだったって
言われてますもんね」
〈頼家は 永福寺を
どんちゃん騒ぎの宴会を行う
遊び場に
してしまったのだという〉
〈しかも
京都から人を呼び寄せており
武士よりも 朝廷の貴族たちを
大切にしているとして
家来たちが不信感を抱いていった
可能性があるのだ〉
そうか
朝廷の文化にしちゃってね…。
(本郷)そういう意味でいうと…
なんていうのかな
美しい建物をね 頼朝は建てたと。
あんまり 源氏3代っていう事に
限定すると
あんまり いい方には
働かなかったのかも
しれないですね。
〈という事で
幕府の力を見せつけるため
豪華絢爛に造り上げた巨大寺院
永福寺は
皮肉にも 家来の不信感を招く
原因になっていった
とも考えられる〉
ちなみに
頼朝の息子の頼家には
その死にまつわる
驚きのエピソードが…。
こんなひどい亡くなり方を
しているそうです。 こちら。
ああ… すごいね これは。
2代目将軍 頼家は
将軍になった数年後
23歳の時に
暗殺されたらしいんだけど
その方法が すごかった。
頼家っていう人は
非常に武勇の人だったのね。
だから まず 何か…
刀とか持っている時に襲ったら
これは やばいと…。
だから
お風呂に入っているところを
襲ったんです。
卑怯だね。
(本郷)で もう 丸裸。
それでも強かった。
それで 男の急所を
ギュッと潰す事によって
ギエッていったところを殺した。
ひどいね それは。 ひどい。
永福寺で
宴会に明け暮れていなければ
家臣たちが
守ってくれていたかもしれないね。
そして 最大のミステリー
ここでのキーワードは…。
ちっちゃい「ょ」?
ちっちゃい「ょ」。
キーワードも残すところ3つ。
犯人の正体 かなり
見えてきたんじゃないかな?
〈鎌倉時代の13の謎〉
〈続いては…〉
〈北条政子が
亡き夫 源頼朝を思い
自らの髪の毛で作った曼荼羅を
思い出の地である伊豆の神社に
奉納したとされている〉
髪の毛も すごかったけど
実は もう一つ
北条政子は 弟の義時を思い
お寺に
貴重なお宝を奉納していたんだ。
義時といえば
姉 政子と力を合わせ
二人三脚で
幕府を支えた
人物だよね。
政子が奉納したお宝を見れば
親兄弟でも
裏切りや暗殺が
当たり前の時代…。
北条政子が 弟 義時の事を
どれだけ大切にしていたか
わかるらしいぞ。
〈その謎を解くために
向かったのは
お宝に込められた政子の思いを
解き明かせるかな?
はい。 こちらは
静岡県伊豆の国市の
北條寺というお寺です。
(新内)北條寺?
北条氏の「ほうじょう」?
という事で
とても知られている場所なんです。
ちょっと やりにくい空気に
してしまいました。
すいません…。
〈ここ 伊豆の国市は
かつて
北条家の館があった場所で
発掘調査により
当時の品も多く出土〉
〈かつて 義時が暮らした館から
車で5分ほどの場所にある
北條寺は
義時が 亡くなった息子を
供養するために建てたとされ
義時の事を
深く知る事ができるとして
今 大注目なのだ〉
このお寺に
〈それは 政子が
〈およそ800年前の姿のまま
今も大切に保管されている〉
〈公開されるのは
なんと43年ぶり〉
〈普段は撮影禁止だが
特別に公開〉
これは 一体…?
大きい。
これは 一体…。
ホントだ。
(新内)すごいですね!
かなり豪華な…。
(千葉さん)はい。
お花などが描かれていますが
牡丹鳥獣文繍帳と…。
(新内)だから 牡丹が
結構 あしらわれてるんですね。
繍帳とは 刺繍で飾られた
布製の間仕切りの事
なんだけど…。
義時のために 政子が
北條寺に奉納したらしいんだ。
なんだか とっても豪華だけど
どれだけすごいかというと…。
この繍帳の素材は
絹なんですが
当時 絹というのは
とても貴重な素材なんですね。
この絹に 一面びっしりと
刺繍がされているという事で
非常に手の込んだ
お金をかけた品である
という事が言えます。
しかも お寺の言い伝えどおり
北条政子が
中国から わざわざ取り寄せた
という事であれば…。
という事ですね。
なるほど!
でも この繍帳に込めた
政子の思いは
ただ 貴重だからってだけでは
わからないんだよ。
色んな動物の絵が
刺繍されているんだけど
それぞれの
動物には
仏教の教えに関する
キーワードが
隠されている
みたいなんだ。
っていう事が ひしひしと…。
そうですね。
例えば 伝説上の生き物
麒麟や
かっこいい虎の刺繍。
みんなは どんな意味が
あると思う?
教えて 千葉先生!
(千葉さん)例えば 麒麟は
伝説の生き物で
その起源は 一説には
インドの経典に出てくる
サイという生き物ではないかと…。
お釈迦様の
(新内)へえ~。
動物の特徴…?
ツノ?
(千葉さん)
どんなジャングル 密林でも
サイは あのツノで
自分の目的を果たすために
突進していくという事で
お武家様にとっても
そういう憧れの象徴なんですね。
(新内)あっ そうですね 戦いの…。
この虎の刺繍は
書いてある文字に注目しよう。
王は ジャイアンツなのに
なんで…?
(一同 笑い)
(千葉さん)
やはり 虎は ジャングルでも
力と権威によって
他の獣たちをひざまずかせる
強さの象徴ですね。
1つ目の
さらに 白澤は
この世の全てを知り尽くすという
伝説の動物。
この他に
姉 政子の愛情がわかる刺繍も
あるみたいなんだ。
(千葉さん)鳳凰が
中央に大きく描かれています。
鳳凰の「鳳」はオス
鳳凰の「凰」はメスという
つがいになっている
という事を考えても
やっぱり…。
もっと… なんていうんですかね。
自分の息子のように…
場合によっては 夫のような
単なる姉弟愛
っていうのではなく
もっと深い信頼の絆で
結ばれていたからこそ
実際に
鎌倉幕府の執権っていうのは
義時と政子が
二人三脚で行えたんではないか。
その証しが こういった形として
残ってきていると思いますね。
〈北条政子が中国から取り寄せた
特別なお宝には
義時の強さと知性をたたえ
信頼と愛情を寄せた
政子の思いが表れていた〉
あれ 中国から
もらってきたわけですけど
結局 義時のためにですよ。
はい。
頼朝のためにっていうのは
最初に出てきた髪の毛…
自分のね 髪の毛を
抜いたものですけど…。
(一同 笑い)
(阿川)どうやって…?
それだけ 貿易っていうか
やり取りができた
っていう事だと思うんですよね。
鬼嫁や悪女とも
いわれる事のある北条政子。
68歳まで
生きたそうだけど
夫 頼朝と
弟 義時に対する
思いは
ずっと持ち続けていたのかも
しれないね。
ところで 北条義時って
どんな人物だったと思う?
実は
それがわかる史料は
あまり
残っていないんだ。
そこで 今回は
すると
義時の性格を表す
2つの特徴が見えてきたんだ!
まずは…。
見て頂ければ
おわかりのように
大きい文字や小さい文字
そういったものが
バラバラに
書かれていますよね。
文字の大きさがそろう方は
コツコツ型で
ルーチンワークを嫌がらない方の
タイプに多い特徴です。
このように
大きい字 小さい字を
交ぜて書く方というのは
変化を好むタイプに
多く見られます。
その場その場の状況に
合わせて
自分を変化させる事ができる
という事で
結果 波瀾万丈の人生になりやすい
という統計が出ております。
そして
(根本さん)ここの 2行目の
上から3つ目の文字。
こちらは 「ぎょ」とか「おん」
という字なんですけれども
そちらの右側 ここの部分を
「おおざと」といいます。
おおざとの下の部分ですが
左に比べて
随分長く伸びています。
「度」っていう字も
右下 長いですね。
(根本さん)義時の文字は
下の部分が
長く伸びている文字が
結構たくさんあります。
ここの…
下に長く伸びるという方は
自分の理想を
はっきりと持って
それに妥協できない方に
多く見られる特徴なんです。
以上の事から 義時という人が
どれだけ
理想に妥協できなかった人か
理想に向かって
ずっと突き進んできた人か
という事がわかりますよね。
〈北条義時 直筆の書状から
考えられる その人物像は
状況の変化への対応力があり
妥協を許さず理想を求めるという
人物だったのかもしれない〉
そして 最大のミステリー
源氏を滅ぼした黒幕のキーワード。
「ほ」って
おかしいじゃないですか。
ここへきて
「ほ」って事はないでしょ。
これで
犯人は まさか あの人物なのか?
〈鎌倉時代の13の謎〉
〈続いては…〉
源頼朝 若き日の武勇伝から。
頼朝の父が
平家に敗れたため
その息子 頼朝は
14歳の若さで
罪人として伊豆に追放。
一方 平家は
政治の実権を独占。
地方の武士たちに 自腹で
朝廷の警備をさせるなど
こき使っていたんだ。
どれくらい横暴だったのか
というと…。
だから 恐らく
日本中の人間の中で
平家に勝つ人間が…
源氏も含めてですね
この世にいるとは
思ってなかったと思いますね。
これをよーく覚えておいてね。
そんな平家一強の時代
頼朝は 伊豆で
味方となる武士を集めて挙兵。
見事 平家を討ち破ったんだ。
というわけで 続いての謎は…。
〈罪人だった頼朝が
平家を倒した謎〉
〈その謎を解くために
向かったのが
静岡県 伊豆にある…〉
〈頼朝が戦勝祈願をした
という三嶋大社〉
〈頼朝は 当時 三嶋大社の
すぐ近くに暮らしており
足しげく参拝していたという〉
〈実は ここに
頼朝が平家を倒した
その謎を解く
超貴重なお宝が!〉
こちらですね。 こちらが…。
ちょうど
(奥村さん)あれが
「花押」というものです。
平たく言うと 三嶋大社に
その地域 その場所…
書かれている地域の
支配権のようなものを認めよう
という そういう内容のものです。
この文書は 頼朝が
土地の所有権を保証するという
土地の権利書のようなものなんだ。
頼朝は こんな文書を各地に送り
「頼朝につけば
土地を保証してくれるぞ」と
平家にタダ働きさせられている
武士たちの心をつかみ
味方につけたんだ。
〈さらに 専門家は
この文書が書かれた
日付に注目〉
〈頼朝の戦略家ぶりが
わかるという〉
これ はっきり言って…。
実は 頼朝が
この文書を
送ったのは
まだ 平家に
勝ってもいない
挙兵直後。
つまり
「勝ったら領地を与える」という
守れるかもわからない約束をし
仲間を募っていたんだ。
でも なぜ 武士たちは
罪人だった頼朝の言う事を
信用したのか わかるかな?
もらった方にすれば
なんか 資格のある頼朝さんが
私についてくれば
土地を差し上げよう。
関東を改めて 我々に
解放してくれるんではないか。
そういう意味合いを込めて
受け取ってるんですね。
頼朝に 心を打たれた証しなのか
三嶋大社の周りには 頼朝の伝説が
いくつも残っているんだ。
それでは
ここが
(スタッフ)右内神社?
(大村さん)はい。
という話のある右内神社です。
ここには
頼朝公手洗水址という…。
(スタッフ)これがそうなんですね?
(大村さん)ええ。
〈ある日
この神社に立ち寄った頼朝は
こんな事に気づいたんだそう〉
おい なんだ!
ここは
ちょっと その
〈そして 頼朝が
ナギナタで
地面を突くと…〉
(頼朝)うおーっ!
〈なんと
水が湧き出したのだとか〉
そういう事が
地元の人たちにとっては
やっぱり 誇りになるわけ。
今も昔も 三島の人々にとって
頼朝は特別な存在。
さあ 罪人だった頼朝が
平家に勝てた謎
みんなも
わかってきたんじゃないかな?
平家に不満を持ってる人たちが
多かったっていうとこに
つけ込んだっつっちゃ
失礼だけど…。
「おごれる者も久しからず」
という感じなんでしょう。
みんな 不満だよねって。
僕につけば もっと幸せに
生活できるよっていうふうに。
刀を刺したら水が出る
っていうのが
あったじゃないですか。
ああいうのって
何を意味してるんですか?
私たちからすると すぐ
弘法大師の手杖で突くと…。
日本中にありますよね。
(千葉さん)井戸が…
水が湧き起こったっていうのを
すぐイメージするんですが。
ただ 私からすると
やはり それは もう頼朝の神聖化
神格化の表れの一つだと
思われます。
当時の関東の武士たちにとって
頼朝は
平家の支配から
自分たちを解放してくれる
救世主のような
存在だったのかもしれないね。
〈という事で
罪人だった頼朝が挙兵し
平家に勝てたのは…〉
〈平家に不満を持つ武士たちに
土地の権利を保障する
文書を出すなどして
その心を巧みにつかんだから
かもしれない〉
〈ちなみに 三嶋大社には
頼朝の妻 北条政子にまつわる
こんな超貴重な品も!〉
こちらは 三嶋大社の宝物の
(奥村さん)
当時の最も進んだ技術を
結集した手箱。
〈ここでスタジオの
山崎怜奈さんに問題〉
〈政子が奉納した梅蒔絵手箱〉
〈一体 何を入れていた
箱なのでしょうか?〉
〈推理してみてください〉
(山崎)え~っ!
なんでしょう?
大きさとか使う用途で
想像すると…。
(山崎)「よかった。 嬉しい」
〈こちらが
梅蒔絵手箱に収められていた
当時の化粧道具〉
〈数種類のクシや鏡
歯に塗るお歯黒や
今でいうファンデーションの
役割をするおしろいなど
当時の化粧道具を
総動員させたもの〉
これだけのもので
お化粧していた鎌倉時代。
女性の美意識も
かなり高そうだよね。
加来先生 詳しく教えてください。
まあ あの…
正直 申し上げましてね…。
当時…。
(スタッフ)そんなもんなんですか?
うん。
しかも 髪の毛を乾かすとなると
半日がかりになる。
(加来さん)それが 京都の
いわゆる 普通の公家ですよ。
公家の姫君ですよ。
じゃあね…。
川とか海とか
色んなものを使う事は
あったでしょうけれども
今日におけるような
健康という意識は
まずないんですね。
お風呂に
あまり入らなかった時代に
北条政子は これほどの化粧道具を
そろえたんだね。
彼女の権威と美意識が
いかに高かったかが
よくわかるね。
鎌倉時代の人の入浴って
私たちと
ほとんど一緒だったりとか…?
いやいや… サウナです。
サウナ?
蒸し風呂?
蒸し風呂。
お湯じゃないんだ?
(本郷)
お湯につかったりはしません。
まあ 身分の高い人ね。
身分の高い人は だから
サウナに入って…。
それから お寺さんなんかも
みんな サウナ…
でっかい浴場があって サウナ。
〈今のように
お風呂につかる習慣が
広まったのは
江戸時代以降といわれ
鎌倉時代は
水が貴重だった事もあり
お湯につからない蒸し風呂で
汗を流していたと
考えられるのだ〉
さあ いよいよ 終盤。
源氏を滅ぼした黒幕のキーワード
出てきた文字は…。
「よ」 大きい「よ」。
さあ… こっちだな。
「よしと」…。
「はんにんほうじょうよしと」
(山崎)え~?
さあ なんでしょうね? これね。
これは ちょっと すごいね。
じらすなあ。
「じょう」…。
(石原)じょうよしと。
じょうよしと。 ハハハハ…!
〈鎌倉時代の13の謎〉
〈最後のミステリーは…〉
鎌倉幕府の中心
鶴岡八幡宮の近くに
気になるお墓があるんだ。
石碑には
「みなもとのよしこ」という名前が
あるんだけど
聞いた事がない人が
ほとんどだよね。
彼女は
北条政子の孫に当たる人物で
32歳で
亡くなってしまったらしいんだ。
でも 源よし子は 政治家としても
優れた実力を持っていたようで
もし 彼女が
もう少し長生きしていたら
源氏も もっと
長く繁栄していたかもしれない
そう思わせてくれるような
人物だったらしいよ。
(本郷)2人は
源よし子という女性の名前
聞き覚えはありますか?
うん ガンバレルーヤに
なっちゃいますね よしこはね。
頼朝の孫娘で
政子の後継者ともいわれた…。
出てこないじゃん 全然。
源よし子は
頼朝と政子の孫娘で
正式な名前は
竹御所。
源氏の子孫として…。
でも そんな重要人物が
なぜ 今まで
知られてこなかったのか
わかるかな?
という事で 最後の謎は…。
〈一行が向かったのは
源よし子にまつわる
資料があるという 鎌倉国宝館〉
お邪魔します。
(新井)失礼します。
おお~。
なんか すごそうな…。
そちら なんでしょうね?
ねえ。 ものがありますよ。
(本郷)こちらが 鎌倉幕府の
公式な歴史書といわれる
『吾妻鏡』です。
これが『吾妻鏡』?
〈『吾妻鏡』とは
源頼朝以来の鎌倉幕府の歴史を
日記のようにまとめた書物〉
〈ここに
源氏最後の生き残りである
よし子の手掛かりが!〉
〈一体 どんな人物だったのか?〉
〈さらに このあと
源氏をたった3代で滅ぼした
黒幕の正体が
ついに明らかに!〉
なるほど。
(新垣)
《「アロマリッチ」しよ》
《この瞬間が》
好きだ~ 離れられん
♬~ 《だって「アロマリッチ」は
好きな香りずっとそのまま》
やっぱり離れられん
《香りが変わらないのはただひとつ
好きです「アロマリッチ」》
ピンクのフローラル出ました
〈鎌倉幕府の重要人物
〈その手掛かりが 歴史書
『吾妻鏡』に記されているという〉
〈一体 どんな人物なのか?〉
(新井・田中)
へえ~。
建物の事を竹御所っていうんです。
その竹御所に住んでいらっしゃる
源よし子さんなので
よし子さんの事も
竹御所っていう言い方になる。
では ここで
竹御所こと よし子の
生い立ちを整理してみよう。
よし子は 頼朝の息子
鎌倉幕府2代目将軍の娘として
生まれたんだけど…。
生まれて すぐ
両親や きょうだいを
暗殺されてしまうんだ。
そんな身の上のよし子を
引き取ったのが
おばあちゃんの
政子だったんだ。
彼女は とてもいいおばあちゃん
だったみたいです。
それで 親代わりになって
よし子さんを大切に育てた。
ただ
(本郷)あんまり目立たないように
そっと…。
かくまってたというか…。
(本郷)そういう感じで
育てられたのかもしれませんね。
ああ~ なるほどね。
よし子の存在が知られると
暗殺や争いに
巻き込まれるかもしれないから
政子は かくまうように
育てたのかもしれないね。
〈そんな よし子は
23歳の時
ある出来事を
きっかけに
(本郷)北条政子が亡くなった時に
お葬式を取り仕切ったのが
よし子さん。
喪主になったみたいな感じ…。
よし子さんね。
(本郷)で よし子さんは
そういう形で
でも それまでは ずっと
ひっそり暮らしてた
よし子さんが
急に表舞台に出てきて
活躍できるものなんですか?
(本郷)北条政子さんが
まあ もう 尼将軍と。
そのやり方を見て
よし子さんも
優秀な女性へと 才能を
伸ばしていったんじゃないかと。
(本郷)かもしれない…。
それは そうですね。
〈政子の死後
よし子は 表の世界にデビュー〉
〈鶴岡八幡宮の流鏑馬を
幕府代表として観戦したり…〉
するなど
政子の後継者として
ふさわしい活躍を見せ
武士や朝廷の信頼を
集めたという〉
〈さらに プライベートでは…〉
〈かなりの年の差だったという〉
頼経君は 元服したばかり。 13歳。
中1… 中坊ですね。
そうですね。
あらっ! 母親でもいいぐらい…。
すごい!
28っつったら もう だって
大ベテランでしょ? もう。
まあ 大体
20歳になるかならないかで
結婚して子ども産みますからね。
〈年の離れた2人だったが
結婚から数年後
ついに 子どもを授かる事に〉
「当時でいったらね」
(山崎)「当時からしたらね」
〈次期将軍の母として
さらなる活躍が期待された
よし子〉
〈しかし その矢先…〉
〈果たして それは…〉
もしかしたら
幸せに感じてたのかもしれないな
とは思いますね。
〈次期将軍の母として
さらなる活躍が期待された
源よし子〉
〈彼女を襲った悲劇とは…〉
(本郷)で 今だったらさ
一生懸命 お医者さんの
手厚い保護があって 支えがあって
お子さん 生まれるじゃない。
当時は それがないわけですよ。
だから
子どもは死産。 それから…。
(山崎)「そうなんだ…」
(本郷)あんまり
いい話じゃないんですけどね。
源氏最後の生き残り よし子は
残念ながら
亡くなってしまったけど
生きていたら 将軍の母になって
歴史に
名を残していたかもしれないね。
そこまで… 彼女の人生は…。
(本郷)それは
幸せに感じていてほしいって
思っちゃいますね。
そうですね。
〈という事で 源よし子は
源氏の子孫でありながら
若くして亡くなった事で
忘れられた存在と
なっていたのだ〉
〈もう少し長生きすれば
政子に匹敵する政治家に
なったかもしれない〉
というのは 歴史のね…。
先生 この15歳差の婚姻関係を結ぶ
っていうのは
よし子さんにとって
どういう意図で
そういう決断にしたんですか?
(本郷)いや まあ それは…。
4代将軍側の周りからの…。
(本郷)周りからでしょうね
やっぱりね。
(山崎)なので
想像つかないんですよね。
全然 大丈夫です。
大丈夫 全然 もう。
さあ そして
源氏を滅ぼした黒幕ですけども
最後の言葉 入れましょう。
さあ みんな もう わかったよね?
源氏を滅ぼした黒幕の正体は
この人物だ!
「き」! ああ~ 出た。
では そこに入れて頂いて…。
(阿川)ポンッ。
はい。 という事でございまして
源氏を滅ぼした犯人は 北条義時
という事になりましたけども。
源氏を滅亡に追いやった黒幕
それは
北条政子の弟 北条義時!
このあと 歴史のプロ 本郷先生が
その根拠を解説!
いよいよ
最大の謎が解明されるぞ!
〈テレビ初公開!
大人気ディスカウントストアの
売り上げ上位ベスト100を
大発表!〉
〈さらに
〈源氏を滅ぼした黒幕の正体は
北条義時!〉
一体 その根拠は!?
本郷先生
教えてください!
一番大事なのは
実朝が死んだあとね
源頼朝の割と近い人が
北条氏によって
殺されてるんですよ 次々に。
あれは やっぱり 意図があると
思わざるを得ないんですね。
もう 源氏は いらない
っていうのが
北条氏の意図だったんじゃ
ないかなと思います。
でも 北条政子とか
源頼朝とか義経とかは
歴史の教科書で もう 散々
見たり 読んだりしてるつもりに
なってるけど
北条義時…
こんなキーパーソンが
そんなにフィーチャーされない
っていうのは…。
それは言えますね。
ねえ。
なんか そういう感じすら
ちょっと しちゃいますね。
〈北条政子の弟として生まれた
北条義時〉
〈頼朝に仕え
〈源氏と武士たちの間に
距離が生まれていく中で
北条家が実権を握る事を
選んだのかもしれない〉
そんな義時は 今
伊豆の北條寺に眠っているんだ。
(新内)あら… えっ? 意外と…。
ねえ。
(千葉さん)こちらが
北条義時夫妻のお墓
という事ですね。
(千葉さん)さて このお墓の
向いている方角の先に
何があると思いますか?
(新内)ええっ!?
(千葉さん)
これ 桜が植えられてますから
今は見えませんけど
見えたと思うんです。
その向こうに…。
なんでしょう?
屋敷跡?
お屋敷が…。
2人で過ごした思い出の場所
という…。
また 泣かせますね それは。
〈北条政子と義時
互いを支え合った
2人の思いは
今も この地に
しっかりと残されていた〉
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