チョイス@病気になったとき「長引かせない!五十肩」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

チョイス@病気になったとき「長引かせない!五十肩」[解][字]

突然肩が痛み出し動かなくなる「五十肩」。治療のタイミングや方法を誤ると症状が長引くこともある。経過ごとの治療のチョイスや運動療法、間違えやすい肩の病気も伝える。

番組内容
突然肩が痛み出す「五十肩」。主に肩関節周りの膜などに炎症が起きて痛みが発生、ときには日常生活に支障をきたすほど関節が動かしづらくなり、何年も治らないこともある。症状を長引かせないために重要なのが、炎症があるときは薬や注射で痛みを抑え、運動療法を始めるタイミングを適切に見極めること。なかなか良くならない場合は「けん板断裂」など別の病気が原因のこともある。症状や経過に合わせた治療のチョイスを伝える。
出演者
【キャスター】八嶋智人,大和田美帆,【講師】麻生総合病院副院長…鈴木一秀,【リポーター】深川仁志,【語り】江越彬紀,佐藤真由美

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

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キーワード出現数ベスト20

  1. 五十肩
  2. 肩甲骨
  3. 運動
  4. 手術
  5. 場合
  6. 注射
  7. チョイス
  8. 運動療法
  9. 急性期
  10. 症状
  11. 野中
  12. 悪化
  13. 肩関節
  14. 品川
  15. 慢性期
  16. 治療
  17. 小久保
  18. 時期
  19. 受診
  20. 状態

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

<今日のテーマは…>

…ときが 一番つらかったです。

<日常生活にも影響が…。

でも「五十肩」といえば…>

…って言われて。

<でも 甘く見てはいけません>

<対処を間違えると
かえって 症状が悪化したり…>

<五十肩だと思っていたら

大事な肩の腱が
切れていたというケースも>

<でも 大丈夫! チョイスはあります!>

(一同)チョイス!

<五十肩で
腕が上がらなかった こちらの女性は

運動療法だけで
こんなに改善>

だんだん…

<痛みを取るための注射や

肩の動きを取り戻す手術>

<さらに 今日から自分でできる
五十肩対策まで。

五十肩に悩むあなた 必見で~す!>

健康への道のりはチョイスの連続!

ということで 今日の「チョイス」は…

まあ 何か 僕の先輩の俳優さんで

「肩 ちょっと違和感あるなあと思ったら

あれ? っつって
突然 上がらなくなったんだよ。

気をつけろよ!」って言われた…
おっしゃってた年齢に

僕は もう 今 なってるんで
気になるところではありますけれどもね。

「四十肩だよ」「五十肩だよ」って
言ってるのは聞いたことあるんですけど

じゃあ そのあと どうされてるのかまで

聞いたことがなくって。
確かにね。 これ 分かってそうで

何にも分かってないんじゃないかな
というふうに思いますけれども。

ということで 今日のテーマは
「五十肩」ですけど こちらが

肩関節の模型です。

これで 説明していきます。

まず こちらが 肩甲骨。

そして こちらが 腕 上腕骨です。

これ この上腕骨の上が

肩甲骨に
はまり込むような構造になっています。

これ よく見ますと

お皿とボールのような形で収まっていて

このように
360度動くほど 肩関節 可動域が広い。

360度なんですね。

何か 当たり前のようでいて
体に なかなか そういう部位って

あんまりないんじゃないかなと
思いますが。 そこまで動くというのがね。

ただ その反面ですね
この肩関節 骨と骨が接着する所が

浅くて不安定なために

このように 筋肉や腱 じん帯などで

支える構造となっています。 なるほど。

今日 紹介する五十肩は
この肩関節に痛みが出る病気です。

一体 どんな症状なんでしょうか。

♬~(音楽)

<フラダンスが趣味の…>

<左肩に違和感を感じたのは
去年 秋ごろのことでした>

何かを持ったときに ちょっと痛い。

<腕が 動かしづらかったり 痛いのは

肩の関節が
うまく はまっていないためだと思った

野中さんは…>

<…を行いました>

とにかく…

<しかし 肩の違和感は消えませんでした>

<そこで
3か月後 整形外科を受診すると

診断は…>

<「五十肩」って どんな病気?>

<「五十肩」の正式な病名は
「肩関節周囲炎」。

肩関節の
周囲にある

関節包などの組織に
炎症が起き

肩に 痛みや
動かしにくさが

出る病気です>

<野中さんは 症状が
それほど ひどくはなかったため

そのまま 様子を見ることになりました>

皆さんが経験していることなので…

<すると ある日 職場で
重い荷物を引っ張り出そうとした瞬間

肩に激痛が走ったのです>

<それから 急速に症状が悪化。

痛みで 脇を開けないほどでした>

もう こんな状態で過ごしてましたね。

脇に しっかり つけた状態で
日々 動いているっていう感じです。

<そのため 髪を後ろで結んだり

着替えをすることができなくなり

日常生活にも
支障が出てきました>

<野中さんを最も悩ませたのが…>

本当に眠れなくて…

<趣味のフラダンスも
もちろん できません>

<途方に暮れた野中さんは
2か月後 再度 病院を受診。

今度は MRI検査を受けました>

<左が 正常な人

右が 野中さんのMRI画像です。

白く写っている所が

炎症により水がたまっている部分です>

<なぜ 野中さんの症状は
そんなに悪化してしまったの?>

…っていうことに
尽きると思いますね。

<そうなんです!>

<野中さんの自己流の運動が

かえって
五十肩を悪化させてしまったのです>

<バッドチョイス!>

なるほど。 バッドチョイスですか。

でも 気持ちは分かるというか。
分かりますよ。

伸ばしたくなっちゃいますよね。
何か そういう ちょっと違和感があると

ほぐさないとって やっぱり 思うのが
人の常だなあと思ったりもしますね。

ここからは
専門家にも お越しいただいております。

肩の治療が専門の…

よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いいたします。

そもそも どういう病気なのか
ということなんですが。

正式には
「肩関節周囲炎」といいまして

肩を 構成している
関節包ですとか

肩峰下滑液包

上腕二頭筋長頭腱などに

炎症が起きて
痛みが出るという。

痛みが… 治ろうとして
関節自体が 少し こう

硬くなってしまうんですね。
そうすると

動かしづらくなってしまう。

けがをしたことがないのに
肩が痛いとか

肩の動きに制限が出る。

この2つの症状があると
いわゆる 「五十肩」と診断されます。

まず なりやすい方というか やっぱり
50代がメインということになりますか?

そうですね。 加齢 要は
年齢という要因がベースにありますので

40代から 大体60代…
50代を中心とした年齢層に

多く見られるということになります。

その中でもですね

もともと 体が硬い人とか姿勢が悪い人。

最近ですと
スマホを ずっと見てたりとか

デスクワークで こういう形で

作業をやってる人なんかは…

そういった人たちは
なりやすいといえると思います。

じゃあ もう 原因は
全く分からないということなんですか?

原因は分かっていません。

じゃあ 例えば VTRの野中さん。

運動して悪化した
という認識でいいということですか?

痛みのある動作をするということ自体が
一番 病気を悪くする 五十肩を悪くする。

ですから 野中さんの場合は

痛いのを我慢して
動かしてしまったっていうのが原因で

痛いのを我慢して動かすこと自体が
炎症を悪化させるという理解になります。

動かさないと動かなくなるっていうのを
聞いたことあるんですけれども

それは大丈夫なんでしょうか?

時期がありましてですね
五十肩の時期によっては

動かさなければいけないんですけれども

病期としては 3つあります。

それぞれの病期に合わせた対処が
必要になってきます。 なるほど。

五十肩の症状の経過
こちらに まとめました。

大きく分けて 3つの時期に分けられます。

まずはですね 五十肩が発生した直後

この「急性期」です。

これ 痛みは大変強くてですね

もう 痛みで 腕が動かせません。

安静時痛。 じっとしてても痛いですし

夜間痛。 夜寝るときも痛いと。

そういう状態です。 で その次が

「慢性期」です。 これはですね

痛みが軽くなってくるものの

肩の動きが制限されて

動かしづらくなっていくんです。

そして「回復期」です。 これは 痛みは

ないか あっても弱いくらいです。

肩の動きも 少しずつ回復してきます。

じゃあ この症状の段階に合わせて
治療というか 運動療法を

行っていくということになる
ってことですか? 先生。

はい。
じゃあ まずは その急性期には

どういうことを
すればいいのかっていうことですが。

まず 急性期は
痛みの強い時期でありますので

ここで 積極的な運動はできません。

とにかく
痛みを抑えていくということですね。

具体的には じゃあ どういう治療を
するのかということですが。

その薬について見ていきましょう。
こちらですね。

まず
のみ薬は 非ステロイド性消炎鎮痛薬

そして アセトアミノフェン
トラマドール塩酸塩。

はり薬の非ステロイド性消炎鎮痛薬。

さらには 注射の治療もあります。

どういうふうに使い分けるっていうのは
ありますか?

まずは 痛みを抑えるための

非ステロイド性の消炎鎮痛剤を使ったり

あとは アセトアミノフェンを使用します。

その効果が弱いときには

オピオイド系の
トラマドール塩酸塩などを

使うことが多いと思います。

副作用があるのかどうかというのが
気になるところなんですが。

普通の消炎鎮痛剤の場合はですね

胃腸障害などが起こったりとか
腎障害が起こることがあります。

また トラマドール塩酸塩の場合は

吐き気 眠気
あと 便秘などが起こることがあります。

これ 最後に 注射ってありますけども

のみ薬 はり薬が効かない場合
最終的に注射ということですか?

急性期の場合は
ステロイド剤と

局所麻酔薬の
痛み止めのお薬を混合したものを

注射することがあります。

ステロイドの注射は
痛みが続いてもですね

何回も何回も ずっと打ち続けることが
できないんですね。

その理由は何でしょう?
ステロイド自体に

腱に対する… 軟部組織に対する
そういう脆弱性というか

弱くしてしまうような作用が
ありますので あまり 頻回に

続けて使うことはできません。
大体 間隔みたいなのってあるんですか?

大体ですね 2週間ほど空けてですね

回数としては 3回ほどが
一つの目安になるかと思います。

じゃあ 急性期は
先ほども ずっとおっしゃってますけど

運動はしないほうがいいと…。

基本的には安静。
その中でも やっていい運動というのが

2つほどあります。
あっ! 2つある?

1つは「肩甲骨の運動」。

次に「おじぎ運動」。
「おじぎ運動」…。

八嶋智人 51歳 やってみます。
あっ まさに…。

ねえ やっとかないと。

では 左肩が痛いとします。

脱力した状態で
右手をついた状態で。

これで十分です。 えっ?

えっ!
急性期は もう これだけでも

痛みを訴える方も
いらっしゃいますので

痛みがない範囲でやるには
おじぎをするだけでも十分になります。

なるほど。 ただ これ 先生 これ…

何の効果があるのかっていうのが…。

これですね 八嶋さん
重力に逆らって腕を上げるのは

すごく大変なことなんですね。
はい そうですね。

脇を離すのもですね。 ただ
おじぎをするということは

重力を使ってですね

腕を垂らしてるだけ
なんですけれども

脇がですね 本当だ!
最初から そこだけ。

離れてる!

全く意識なくってことですね。
意識なく 自然とですね

脇を離すことができます。
はあ~…!

これだけでも
これから起こる硬くなる時期に対する

予防効果にもなりますし。
分かりました。

これ 大体 1日に何回ぐらい…?

最初はですね
痛いときにやることですので

皆さん 怖いと思いますから
2~3回ぐらいですね。

慣れてきましたら 回数を
増やしてっていただいて。

おじぎしてる時間帯は
5秒から10秒ぐらいで十分です。

痛くない範囲でやっていただく。

徐々に 慣れてきたら
回数を増やしてっていただいて。

<急性期のための
もう一つの運動療法は

肩甲骨を動かす運動。

麻生総合病院 理学療法士の

山田均志さんに
教えてもらいましょう>

<肩甲骨を「寄せる」「上げる」「開く」の順に
動かします。

でも なぜ 肩甲骨が重要なの?>

肩はですね
肩甲骨と連動していますので

肩甲骨の動きが悪くなると
腕が上がりづらくなります。

ですので 肩甲骨の動きを引き出して

肩を上がりやすくしていきます。
分かりました。

まずはですね

肩甲骨を 後ろに引き寄せていきます。

背中の真ん中にですね 寄せる感じで。

ただ 肘は引かないでほしいんですね。

肘は引かないで
肩甲骨だけ動かすように

意識してみてください。

腕は力を抜いて 肩甲骨だけ
意識して後ろに持っていくと。

次にですね 肩をすくめて

肩甲骨を持ち上げていきます。

このまま
耳にくっつけるようにですね

上に持ち上げていきます。

また 下ろして

で また 肩甲骨を上げて

下ろします。
下ろす。

次はですね 今度 肩甲骨を

外側に開くように前に持っていきます。

で また 戻して

で また 前に持っていきます。

そうですね はい。
このような形になります。

どうしても 腕で
動かそうとしてしまいますので

腕を動かすとですね
肩に痛みが生じやすくなります。

そうですね。
ここに炎症があるわけですから。

力を入れないで
ふわ~っと伸ばしてあげる。

いつもありがとう。
そうですね。 このときもですね

腕を どうしても 前に
持っていきたくなるんですけども

これもですね 自然に動く分には
いいんですけれども

肩甲骨を動かすということに…
意識してください。

ああ~… 肩甲骨と肩甲骨の間が
びよ~んと伸びる感じで。

<肩甲骨を「寄せる」「上げる」「開く」の

この一連の動きを

1日10回ずつ行います>

<では 慢性期の治療は?>

慢性期になったら ここも また

ベースとしては痛みの出ない範囲で

今度は
積極的に動かす時期になってきます。

痛み止めの薬っていうのは
この慢性期でも使うんですか?

はい。
痛みの程度にも よりますけれども

継続して
先ほど出ましたようなお薬を

使うことはありますけれども
だんだん

痛みが 常に痛くなくなってきますので

安静時痛も夜間痛も取れてきますので

痛いときだけ
のむとか

頓用で
使うことが

多くなってくるかと
思います。

注射の種類というのも変わってきたり
するんですか?

慢性期になってくると
疼痛も

徐々に
減ってきますので

どちらかというと
今度は

潤滑油的な
関節を こう

動きやすくするような
意味合いも含めた

もちろん 炎症を抑える意味も
あるんですけれども

ヒアルロン酸という
注射をすることが

多くなってきます。
分かりました。

<痛みが弱くなる

もしくは なくなった回復期には

痛くない範囲で運動の強度を

上げていきます>

それぞれ この
急性期 慢性期 回復期っていうのは

どれぐらいの期間あるんですか?

これも 個人差があるんですけれども

一般的には
急性期の 痛みの強い時期というのは

2週間から1か月程度といわれています。

それを過ぎると
回復期に移行するんですけれども

この期間から 慢性期
回復期にかけては

やはり 個人差が大きい。

いつから 運動を始めていい慢性期に
入ったのかと考えたらいいんでしょうか?

判断の一つとして 安静時痛…
要は じっとしてても痛くなくなった。

あとは夜間痛ですよね。
夜 寝てて 痛くて目が覚めてしまう。

このようなことがなくなってくると

急性期から慢性期に
移行したというふうに

判断してよろしいかと思います。
分かりました。

さあ その3つの時期について
見てきましたが

先ほど 急性期に自己流の運動を行って
悪化させてしまった野中さん。

その後は どうなったんでしょうか。

<痛みを我慢して 肩を動かしたため

五十肩が悪化した野中さん>

<痛みが軽減してきた今

ようやく 肩まわりを動かす運動を
始めています>

<こちらは…>

<壁で 手を支えることによって
痛みが出るのを抑えながら

肩の可動域を広げることができます>

<こちらは…>

<上半身の柔軟性を取り戻すことで

腕が上がりやすくなります>

<運動療法を始めて およそ3か月。

フラダンスの練習も
本格的に再開することができました。

夏のイベントに参加することが
今の目標です>

今は とてもうれしいですし…

(一同)チョイス!

うわ~ すてき~!
イエ~イ!

よかったですね 本当に。
よかったですね。

運動療法で
やっぱり あれだけ良くなるんですね。

そうですね。 大体
五十肩の方の95%以上は

運動療法 のみ薬
注射などの治療で

良くなります。
やっぱり 運動療法で

95%って聞くと

やっぱり 頑張って
やろうと思いますもんね。

いいことだ 数字になるのはとは
思いますが。

具体的には どんな運動を
行うのかっていうことですが。

<慢性期以降の運動療法は

肩が固まらないよう
肩や その周囲を動かしていきます。

まずは 肩の周囲を伸ばすストレッチを
2つ ご紹介>

痛みがある側の肘をですね

片方の手で支えて

ゆっくりと痛くない範囲で

上に上げていきます。

痛くない範囲で
このときに脇が

伸ばされてることを意識して

持ち上げてください。

これは やっぱり
こういくんじゃなくて

こっちの手で
一緒に持ち上げるっていうのは

何か 効果的なんでしょうか?
そうですね。

腕を自力で動かすとですね

筋肉が収縮して痛みが出やすいんですね。

痛みがあるときは
反対側の手で支えることによって

可動域を広げることができます。

だから あくまで 痛いほうの手は

脱力しといたほうが
いいっていうことですよね。

<さあ 2つ目は…>

痛い側の腕をですね
体の前に引き寄せて

ゆっくりとですね 片方の手で

胸に近づけるように引き寄せていきます。

20~30秒ぐらい。
そのときにですね

肩の後方ですね
ここの部分が

伸びていることを
意識して

行ってください。 慢性期とかですと

痛みが やはり
残ってる場合もありますので

ゆっくりと
痛くない範囲で行っていきます。

じんわりと
無理がないという感じがしますね。

<続いては 肩関節の動きを支える

インナーマッスルのトレーニングを
2つ ご紹介>

この輪ゴムですね 輪ゴムを…。
渡されました 輪ゴム。

<この運動は輪ゴムを使って行います。

必ず 痛みが出ない強度のものを

使ってください。

小さい輪ゴムをつなげてもOKです>

まずはですね 輪ゴムを
親指にかけます。

痛くない側の腕は固定します。

ももの横に置きます。

痛い側の腕を ゆっくりと外側

前20~30度ぐらい外側に

引っ張っていきます。

速さは 1秒に1回ぐらいのペースで
いいと思います。

何か 優しい負荷が
かかっていますよね 右手に。

<もう一つのトレーニングは
ゴムを親指にかけて

肘を90度に曲げ 痛い側の手を

外側に ゆっくりと動かします。

痛みが出ない範囲で
10回程度 行ってください>

この輪ゴムを使った場合はですね
少し負荷がかかる運動ですので

まずは
このゴムを使う前はですね

何もしない…
ゴムの抵抗をかけないで

この状態ですね
ワイパーみたいな動きですね

この運動から始めてください。

先ほどやった この運動もですね

これも ゴムを使わないで

20~30度 外側に動かす程度から
まずは 始めてください。

これは でも あれですか
痛み 出てらっしゃる方もそうですけど

私も 50歳なので

予防的な観点からいっても
いい運動ということになりますか?

そうですね。
五十肩の体操にもなりますし

予防的な運動にもなりますので
ご自宅でも やってみてください。

分かりました。
じゃあ どんな方もですね うん!

ここまで 運動療法を見てきましたが

実は 重症になると
それだけでは治らないこともあるんです。

<主婦の…>

<品川さんの異変は
腕から始まりました>

「痛い」っていうか
表現するなら「痛い」なんですけど…

そのあと こっちのほうが
痛くなって。

<品川さんは まず…>

<X線検査を受けても
痛みの原因は分かりませんでした>

<その後 症状は ますます悪化>

もう ぐ~ってなったまんま
2分ぐらい動けない感じでした。

本当に…

<品川さんは 大学病院など
複数の病院を転々としましたが

原因は不明なまま。

そのうち 腕が
ほとんど動かなくなってしまったのです>

<そのため…>

結構 信号待ちのときとかにも…

運転するだけじゃなくて
お年寄りを支えたりとか

あと…

<痛みに耐えられなくなった品川さんは

頑張っていた仕事を
辞めざるをえませんでした>

痛いのも もちろん あったんですけど…

結構 何か 痛くてじゃなくて
何だろう…

気持ちが落ちてしまって…

<そこで
品川さんは もう一度 自分で調べ

専門医を見つけて受診しました>

<診断は「肩関節周囲炎」 つまり…>

<でも 品川さんが
痛いのは

腕ですよね?>

肩の痛み
というのは…

<腕の痛みの原因は
肩だったことが判明した品川さん。

まず 炎症を抑える
ステロイドと局所麻酔薬の注射を 4回。

さらに 肩の動きを取り戻すため

ヒアルロン酸の注射も 9回 受けました>

このまま効くといいなと
思ったんですけど

う~ん… 1~2回 効いたかな。

<注射で痛みを抑えながら

運動療法を 3か月 続けましたが

あまり改善しませんでした>

<そこで 品川さんの治療のチョイスは…>

チョイス!

<…という手術です>

程度としては…

…というふうな印象を持ってます。

その中でも 徐々には…。

最初は もう 本当に…

なので…

<「関節鏡視下授動術」は まず

縮んで
硬くなってしまった関節包に

メスを入れ

縦に
一周するような形で切り離します>

<その後 固まった肩関節を
医師が手で動かし

肩の可動域を広げます。

これが 実際の手術の映像です。

全身麻酔で行うため

肩の筋肉が弛緩していて動かしやすく

患者も 痛みを感じることはありません>

<品川さんは 現在 週に2回
リハビリに通いながら

自宅でも毎日欠かさず
運動療法を続けています>

<その結果
腕の動きは かなり回復してきました>

<大好きな運転も再開>

あれもやりたい
これもやりたいっていう…

チョイス!

先生。 品川さん 五十肩の
手術になったということなんですけど

それだけ重症だった
ということでしょうか?

動きの回復が
止まってしまってる状態でした。

なので 最終的にはですね

関節鏡視下の手術を

お勧めさせていただいた
ということになります。

そういう どれだけ治療しても なかなか
治らないっていう方は多いんですか?

まれなケースだとは思いますけれども

やはり なかなか治らない方も
中には いるということになります。

そういう方は どういう方っていうのって
あるんですか?

やはり 経過が長い方
治りづらいという形の一つ。

あとは やはり 糖尿病とかですね

そういった基礎疾患があったりとか

喫煙をされてる方とか そういった方は

比較的 治らないというか

難治性になる方が
多い印象を持っております。 なるほど。

手術… 関節包を ぐるっと一周
切るということでしたけれども

具体的には
どういうことになるんでしょうか?

これが肩関節ですね。

右肩を正面から見た
模型になります。

これが 上腕骨 腕になりますけれども

この上腕骨頭といって丸い部分と

肩甲骨の一部を

つなげている袋になります。

要は 関節を包んでいる袋になります。

そこを切るということですか?

そうですね。 もともとは この袋自体に

たるみがあるんですね。

たるみがあるものが
手を上げていくことによって

そのたるみが
引っ張り上げられるようになって

上まで手が上がります。
ところが 五十肩の人は

この袋自体が縮こまって
硬くなってる状態になってますので

その伸びしろが
なくなってるんですね。 なるほど。

それを 手術によって

伸びしろを作ってあげる
ということになりますね。

さあ その手術では
関節包を切るという…。

具体的に どういうふうに
切るのかっていうことですが。

これ 右肩
横から見たような図になりますけれども

横から見ると 全周性に緑色の関節包が
包んでいるのが分かると思いますけど

この骨頭を取って中を見たのが
この図になります。

後ろのほうからですね
カメラを入れて 袋の中に

前のほうから
電気メスを入れて

関節の袋を
全周性にですね

何回かに分けて
切ってあげる…。 なるほど。

一周 ずっと 最初に切るんじゃなくて
ちょっと切って確認して

ちょっと切って確認して
ということになるっていうこと…。

その関節包自体は 切り離しちゃっても
大丈夫なものなんですか?

はい。 これは
コラーゲンの線維で出来てますので

切り離した所がですね 薄い膜状に
再生してきますので大丈夫です。

すぐ 手は
上がるようになったりするんですか?

リハビリをするんですね…。
おっしゃるとおりです。

大体 どのぐらいのリハビリ
ということになりますか?

もう 術翌日から やるんですけれども

大体 術後6か月程度
継続してる方が多いと思います。

この手術っていうのは どんな病院でも
受けられるような手術ですか?

肩関節の治療はですね

専門性が高い分野でありますので

専門医で診てもらうことをお勧めします。

その場合は
肩関節学会のホームページを

参考になさってください。

五十肩
まあ まあ… なるんだよなんつって

ほっといても治るみたいなね
結構 そういうイメージが こう…

世間にも広がってるんじゃないかなと
思うんですけれど

やっぱり 手術まで必要なケースが
出てくるっていうことですね。

そうですね。
おっしゃるように 五十肩っていうのは

自然に治る病気だという認識を
されてる方が多いと思うんですけれども

受診することで そのままにするよりも

早く治すことができます。

それだけではないんです。
受診を勧める もう一つの理由は

五十肩だと思っていたら別の病気
というケースがあるからなんです。

<半年ほど前から
右肩に痛みを感じるようになりました>

<きっかけは 友人に誘われて始めた

初心者向けの筋力トレーニングでした>

<しかし 肩の痛みは
だんだん強くなっていったのです。

そこで 小久保さんは
近所の整形外科を受診。

診断の結果は やはり「五十肩」でした>

<痛みは感じるものの
腕を動かすことはできた小久保さん。

自己流で 肩を動かす運動を
続けていました。

すると 痛みは かえって悪化>

<さらに 小久保さんを苦しめたのが…>

<そこで
再度 病院を受診した小久保さん。

今度は MRI検査を受けると

五十肩ではなく

「腱板断裂」と診断されたのです>

<肩には 肩甲骨と上腕骨をつなぎ

肩を安定させる 4つの筋肉があります。

腱が集まって板状に見えることから

「腱板」と呼ばれています>

<4つの腱板の中でも
腕を上げるときに使う

「棘上筋」は 最も傷みやすく

断裂してしまうことがあるのです>

びっくりしました。

<これは 小久保さんのMRI画像です。

棘上筋の腱板が
2cmほど切れていました。

そこで 小久保さんがチョイスしたのは…>

チョイス!

<…と呼ばれる手術でした。

「関節鏡視下腱板修復術」は

断裂を起こし 上腕骨から
剥がれてしまった腱板を

関節鏡を使って
再び 固定する手術です。

糸の付いた
「アンカー」と呼ばれる くさびを

腕の骨に打ち込み
糸を腱板に通します。

その糸を
もう一本のアンカーで固定し

腱板を もとの位置に戻します>

<手術を受けて およそ1か月。

小久保さん 痛みは どうですか?>

手術する前の痛みは
もう 完全に取れていて。

<肩の固定が取れ
リハビリが完全に終了するには

半年ほど かかります。

小久保さん 完治したら
真っ先にやりたいことが…>

やっぱり…

それが一番ですかね。

五十肩じゃなかったんですね。
そうですね。

腱板断裂。
一体 どういう病気なんでしょうか?

こちらに模型がありますけれども。

先ほどの これが 上腕骨になりますね。

この上腕骨と肩甲骨をつないでいる

いわゆる インナーマッスルといわれる

筋群になります。 合計4本ありまして

肩関節を囲むように 1つ 2つ

3つ 4つと。

この棘上筋という腱板が
切れることが多いです。

ここにある骨の中を…
腕を上げるときに こすれますので

切れやすいというふうに
考えられています。

小久保さんも 五十肩だと
思っていらっしゃいましたけど

やはり 五十肩との違いっていうのが
なかなか 自分で

気付けないんじゃないかなと
思うんですけれども。

症状は すごく
似てるんですね 五十肩でも。

痛みがあって
肩が動かしづらい。

なので なかなか 患者さんご自身が

五十肩なのか腱板断裂なのかって
判断することは難しいんですけれども

特に腱板の場合
切れ方によってですね

骨から完全に切れてしまう
「完全断裂」と

つながってるんですけれども
一部分が切れてる

「部分断裂」っていうのが
ありますので

部分断裂の場合は 非常に
五十肩と症状が似てますので

ほとんど気付かないと
思います。

自分で判断しちゃ駄目ですね。
そうですね。

完全断裂の場合はですね

比較的 手は
上がりづらいんですけれども

反対側の手で上げると
上まで上がったりとか

いわゆる 硬くなってる
ということが

少ない病態になりますので

その辺で見分けることも
可能かとは思います。

でも 自分で それを判断せずに

やっぱり 病院に行って
診断していただくっていうことが

やっぱり 大事かもしれないですね。
はい。

エコーですとかMRIを
診断することによって

最終診断ができるということですね。
分かりました。

加齢も関係してきますか?
そうですね。

年齢的にいいますと
50代から80代までの方ですね

中高年の方から高齢者にかけての中の

実に 4人に1人 25%は

腱板断裂を起こしているという
検診のデータもあるぐらいですね。

はあ~…! やっぱり 腱板断裂の場合

手術をしないといけない
ということですか?

部分的に少し切れてる方であれば

自然修復される例も
あるとはいわれてますので

経過を見てもいいんですけれども

完全断裂の場合は
手術をするということになります。

では 最後に
今日お伝えした内容を踏まえまして

ベストチョイスのためのアドバイスを
お願いいたします。

五十肩だと思っていてもですね

難治性の五十肩になる方もいますし

腱板断裂が
潜んでいることもありますので

早めに肩関節専門医を

受診していただければと思います。
分かりました。

先生 どうも ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。

五十肩で 患者さんが
一番つらいのが

夜寝るときですよね。

今回は この
夜間痛を防ぐ方法。

まず 枕か
クッションを

2つ
用意してください。

あおむけに寝る場合は 枕を

痛いほうの肩から肘の下に入れます。

もう1つの枕は おなかのうえに置いて

その上に手をのせると腕が安定します。

横向きの場合は痛いほうの肩を上にして

横向きに寝ます。

枕は 1つは おなかの前に置き

もう1つは 肘の下に挟んで

痛いほうの肩を動かさないようにします。

痛くない位置を探して

安定させることがポイント。

今夜から
ぜひ お試しあれ!

次回も 皆さんに お届けします。

健康への ベスト…。
(2人)チョイス!

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