出典:EPGの番組情報
SWITCHインタビュー 達人達「亀梨和也×わたせせいぞう EP2」[字]
KAT-TUNの亀梨和也×カラフルで都会的な物語で人気の漫画「ハートカクテル」作者、わたせせいぞう。大ファンの亀梨、わたせが描いてくれた似顔絵に大興奮!?
番組内容
歌手・俳優とマルチに活動するKAT-TUN・亀梨和也が会いたいと願った相手は、漫画「ハートカクテル」の作者、わたせせいぞう。カラフルで都会的なストーリーで、80年代に圧倒的な支持を得た「ハートカクテル」。現在もリバイバルヒットが続き、CDや広告ポスターなどに数多く起用されている。わたせの絵を自宅に飾るほどの大ファンという亀梨。わたせが描いてくれた似顔絵に大興奮!?
出演者
【出演】アイドル/俳優…亀梨和也,漫画家/イラストレーター…わたせせいぞう,【語り】満島ひかり,岡田将生ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
テキストマイニング結果
ワードクラウド
キーワード出現数ベスト20
- ハートカクテル
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- 亀梨
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- 漫画
- ギャグ
- モーニング
- レストラン
- 映画
- 家庭教師
- 具体的
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
華麗なダンスと歌声を響かせる…
ワクワクしてきたぞ。
俳優としても活躍。
学園ドラマから弁護士役まで
数々の役を演じてきた。
もし この被告人が…。
そんなものが あるのでしょうか!
被告人の心を治療していきたい。
彼の命が尽きるまで!
アイドル 俳優とマルチな活動をする
ジャニーズきってのトップアイドル。
そんな亀梨の憧れの人が…。
代表作の漫画「ハートカクテル」は
80年代に 一世を風靡。
4ページで 一話完結。
カラフルで都会的な
男女のショートストーリーが
若者から圧倒的な支持を得た。
「なんだか ボクたち
いつも 星に 見守られていたような気が
するんだ」。
「ペガサスよ お前だったら もっと早く
カノジョの元へ
連れていってくれるかい?」。
おしゃれな世界観から 現在も
リバイバルヒットが続き
傑作選の出版や
展覧会の開催が相次いでいる。
いらっしゃいませ。
すご~い! ええ~…。
そんな「ハートカクテル」の
大ファンという亀梨が
わたせの創作の秘密に迫る!
うわっ…!
今日ね…
えっ… うれしい! すごい!
なんと わたせが亀梨の似顔絵を…。
一体 どんな化学反応が生まれるのか?
♬~
対談の舞台は
わたせの作品が展示されたギャラリー。
鮮やかな色使いと
ファッショナブルな衣装。
細部のデザインも おしゃれに描くのが
わたせ流。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回はギャラリーです。
はい!
すごい…! すてきですね。
これは版画がメインなんですけど
ここに原画もあるんですよ。
すごい! もう まさに…
そうなりますね。
すごい…!
僕は 以前 ドラマの…
共演させていただいた
北村一輝さんに
「ハートカクテル」を
薦めていただいて
そこから すっかり
どはまりさせていただきました。
ありがとうございます。
当時 本当に スケジュールが
慌ただしくてですね
なかなか 自分の時間が
取れなかったというのもあって
本当に… 仕事終わりに
わたせさんの作品を
読ませていただいて。
ですけど
何か こう 心が温まるような。
ありがとうございます。
当時 僕 それこそ…
…っていうのに
すごい はまっていたなというのは
今でも鮮明に思い出すんですけれども。
僕が「ハートカクテル」で
バンッと印象に残ってるのが…
ああ はい。
もう あれが 何か すごく鮮明に
衝撃を受けたのを
覚えているんですけれども。
亀梨の一番のお気に入り…
物語は かつて つきあっていた2人が
偶然 同じレストランに
居合わせるところから始まる。
へえ~!
というのはね 常に 思ってたんですよ。
子どものころ よくやってましたよね。
この… アイデアといいますか
いけてるメンズたちが…
女性も そうですけど
すごいなあと。
いえいえ…。
ご自身の経験とかでは
ないわけですよね? これだけの…。
だとしたら 相当ですよね
わたせさん。 ハハハ…!
この登場人物のごとく…。
言われるんですけどね。
だけど 僕 恋愛っていうのは…
実際にね リアルなことをしてないと
描けないと思うんですよ。
だけど
亀梨さんがおっしゃったように
毎回毎回 できるわけじゃないし。
そうですよね。
へえ~! それって…
人との…
これ 何か 今 ちょっと
つながるお話なのかなと思いまして。
じゃあ 待ち合わせしてても
どちらかが遅刻…
来ないっていうことって
もう 想像するしか
ないわけじゃないですか。
そうなんですよね。 だからね…
だって 来ない。
来ないとなると
考えるじゃないですか いろいろ。
それで 最初は腹立ってるけども
だんだん だんだん 来なくなるとね…
それって 今 ないじゃないですか?
そうですね。
「何やってんの?」
「どこどこ どうなってる」…。
その時代は。
確かに。 面白い。
新しい作品を描くというときの
インプットっていうのは…?
例えば
「ハートカクテル」の時代だと…
それから
「菜」っていう話のときは
まさに 昭和の…
向田邦子さんの本を
全部 読んだんです。
いやあ すごいなあ…。
もう あの人の…
プンプンですよ 昭和感が。
やっぱ 相当 入れるんですね。
それが 何か
自分の支えになるんですよね。
僕も なので
作品を撮影してるときとかに
やっぱ 肉体的 精神的にも
ちょっと つらくなる瞬間とかは
もう 逆に 作品 見ますね。
映画を見させてもらったり
ドラマを見させてもらったりすると
今…
そうです。
どうしても やっぱり
スケジュールとかで
見失いがちな瞬間が
あったりするんですけど
そういうとき
やっぱ すごい支えられますね。
映画っていうのはね。
はい。
あの… そもそも
「ハートカクテル」という作品が
生まれたきっかけというのは?
生まれたきっかけはね
「モーニング」という雑誌が
ありましてね… あるんですけども
その「モーニング」の編集長が
「わたせさん
4ページで カラーで
描いてくれませんか?」っていう話が
あったんですよ。
ちょうど「ハートカクテル」のときは
38歳でしたね。
世代が…。 僕 あと2年後ぐらいか。
そもそも でも その編集長の方との
つながりっていうのは…?
全くないんですよ。
えっ?
ほかの… 他誌でね。
2ページの話を描いてたのが
あるんですよ。
「おとこの詩」っていう
タイトルなんですけどね。
ギャグで落ちてたの。
ところが あるときね
何か 映画のワンシーンで
終わりの いい場面とか
何か 2人が
いい状況のときの
あのせりふで
終わるとか
何か こういう終わり方
どうなんだろうってやったんですよ。
そうしたらね
ちょうど そのころの人が
ギャグよりも そっちのほうにいって。
はあ~…!
で それを見てた
「モーニング」の編集長が…
電話かかってきたんですよ。
すいません 僕は 勝手ながらに
「ハートカクテル」の世界
どっぷりなので
わたせさん自身が もう そういう…
もともと
そういう世界観の方といいますか…。
だから ギャグって聞いて
今 すごく衝撃です。
ギャグ漫画 描いてたんですよ。
ええ~…!
(ノック)
≪はい。 失礼します。
亀梨 いよいよ
敬愛する わたせの制作現場へ。
作業場へどうぞ。
すご~い! ええ~…。
こういう所で描いてるんですよ。
すご~い!
うわっ…! いっぱい。
すごいな。 すてき… うわっ…!
今日ね…
これ 鉛筆。
で 次に ラフを拡大して。
で この次に 今度 この
現場の写真を… ないと 駄目なんで
それを撮ってきて 東京タワーを
まず 描きます。
すごい!
基本的には
わたせさんの絵っていうのは
実在する景色でもあったりするんですか?
そうですね。
基本的に 実在して…
へえ~!
最初 ジャケットを着て
やろうかなとかね
それとも もう これでやろうかなって
自分で撮って
それを線画に起こすんですね。
すごい!
そうなんですね。
イラストを描くときに気をつけてるのが
「風」なんですよ。
風!
これ 矢印が風なんです。
そっか…!
鳥は上昇気流に向かって飛びますからね。
で 風がこっち来て
彼女の髪の毛がフワッとなってと…。
へえ~!
髪の毛 こうね
フワッていくじゃないですか。
すごい!
それで 僕の場合はね…
人物の服や髪の色は
わたせの手書きで繊細に色づけ。
一方 背景の芝生や空の部分は
鮮やかな色をムラなく表現できるよう
PCでデジタル加工を施している。
最終的に
データを入れたのが これなんです。
うわあ きれい! すてき。
完成形がね。
すごい…!
やっぱ 何巡も 重ねて重ねて
塗っていくんですね。
うん うん。
それでね 今日ね…
えっ… うれしい! すごい!
これに じゃあ
このような色を塗るっていうのを
ちょっと やってみますけどね。
えっ!
まあ ざっと…。
スケッチ風にね 塗っちゃいますね。
で こんな感じで。
ありがとうございます。
そんな かっこよく描いていただいて。
うれしい! すごい!
こんなライブ感で
見学できると思わなかったので。
こうやって
生まれているんだっていうのは…。
本当 すごいなあ…!
1945年に 神戸市で生まれた わたせ。
生後まもなく 北九州に移り住み
少年時代を過ごした。
画家を目指していた父の影響で
幼いころから 絵の家庭教師を雇い
英才教育を受けてきた。
ええ~… 絵の家庭教師?
絵の家庭教師って 僕 なかなか
ちょっと すいません…
想像がつかないんですけれども。
ただ「描け」って言われるんですよ。
「りんごを 一個 描きなさい」
って言われて
僕が もう 好きな柄のりんご
描くでしょ。
で 先生に見せると
「よくできたね せいちゃん。
でも 今度 次は もっと見ようね」
って言うんですよ。
それの繰り返し
何回か やりましてね。
りんごばっかり 随分 描きましたよ。
まずは りんごの…。
それで あるときね
ふと…
光ってる所は ハイライトを入れて
影の部分を くすんだ色にして
で 先生に出したら「よくできた!
じゃあ 次は動物園に行こう」とか。
だから まず 基本の…
ものをよく見ろということを習った…。
それからね…
空想…。
時たま
ホームルームなんかで時間があるとき
「わたせ君 前に出てきて
何か お話しして」って…
もう 即興で話を作って…。
ええ~…! それは
自分のことではなくてですか?
もちろん。 その瞬間に出来て…。
そうすると
みんなが喜ぶじゃないですか。
それが楽しかったですね。
そういう少年でした。
じゃあ 絵も
もちろん そうですけど
やはり ストーリーを作り出すことも
お好きだったんですね。
例えば
「風待ち」っていうのがあるんですよね。
これなんですけどね。
きれい!
この帽子とね 座布団が
物語ってるんですね。
関係性があった人がいたのか…。
いたんですよ。
いて 外に行ってしまった…。
さよならした。
でも
2人の間には 一つ お約束があって。
もう… 本当に
「ハートカクテル」読んでるときも
ゾクゾク ゾクゾク
させていただいてたんですよ 本当に。
ご自身が育った環境といいますか
やはり 絵にも影響というのが…?
母が ホテルと
グリルっていうんですかね
レストラン 作ったんですよ。
へえ~! 北九州でですか?
はい。
当時…
基地の将校たちが
僕のレストランに行ったり
ホテルに来てたんですよ。
で 彼らたちが 必ず
雑誌とか持ってくるんですよ。
それを見て…
絵が好きだったんで
描くんだったら
カラーがいいかなと思ったり…。
そういうのも
幼いあれが
あるのかもしれないですね。
じゃあ その当時 やはり…
日本ではない海外の文化に
触れられたというのは大きいですか?
そうですね。 はい。
幼いころの夢といいますか
どういう職業に就きたいというのは
あったんですか? 具体的に。
文章を書くのも好きだった
小さいころから。
詩が好きだったんです。
何か いろいろ つながっていくなあ。
僕の詩っていうのは変わってて
いきなり
テンション上がったとこから
詩が入ってったらしいんですよ。
運動会の詩なんかでも いきなり
バンッと鳴ったっていうとこから
始まったらしいんですよ 僕の…。
すごい…。
「今日はお天気で
運動会日和」じゃなくて いきなり。
確かに 僕は そっちで
普通に書くだろうなあ。
詩も書けるのかなと思って。
で 大学行ったときは もう 今度はね
文を書く…
新聞記者を目指していた
わたせだったが
結局 就職したのは損害保険の会社。
ものを書く仕事に憧れながら
営業職として働いていた あるとき
今の仕事につながる運命の人に出会った。
それが 直木賞作家の永井路子さん。
知り合いの つてをたどって
講演会で 10分間だけ 話す機会を得た。
直木賞作家でね 永井さんに
お会いする時間があったの。
小説書いてたんで 原稿用紙で
風呂敷につって…
見せようかなと思ったんですけど。
これは サラリーマンやりながら
どうしても その思いを
やはり 捨てきれずに
書きためてたんですか? そうそう…。
どこに出すわけでもなく。
はい。 だけど
10分間の間に見せるのは
失礼だろうと思ったんですよ。
相当な数があったんですか?
そう…。
じゃあ よそうといって漫画を描いた。
急遽?
うん 急遽。 一夜漬け。
4コマの
猫の擬人化したやつを描いた…。
そうしたら 永井さんが…
…って言って終わって
それで扉が開いた。
それも また 運命ですね。
10分ではなかったら
ものを書くほうに
いってたかもしれない?
そうですよね。 何か そういうのって
人生のね…。 ありますよね。
もう すぐ 漫画家さんになられて
賞をとられた…?
結構 そのときは
とんとん拍子で賞をとって。
新人漫画家の登竜門といわれる
ビッグコミック賞で入選。
昆虫を擬人化した漫画
「新漫画昆虫記」。
これが わたせの
初めての作品。
…っていうところでね
そしたら いきなり…。
損害保険会社って
全国ネットなんですよ。
転勤になるんですよ。
う~ん…。
で 長野に行って。
もう 最初はね 口約束ですよね。
「もう すぐ帰すから」って言って
行ったら
4年間
氷漬けみたいになっちゃった…。
その間は 絵は…?
一切。
っていうのはね 損害保険会社の
そのときの 僕の勤めてた保険会社が
シェアが
1位 2位 3位ぐらいだったんですよ。
ですからね 保険のことが
本当に好きになったんですよ。
だから もう 全部 忘れてましたね。
賞とかも とってるのにも
かかわらずですか? とっても…。
そしたら 4年目のね 夏ぐらいに
ポ~ンとね 若い編集者から
電話かかってきて。
あっ! 俺 そうか
昔 描いてたよなと思って。
へえ~…!
その一本の電話なんです。
何も前触れもなくですか?
なく。
それで もう… 夏だったんですよ。
秋口から ためて… 描いて。
で 持っていって。
そしたら その年の暮れ。
2ページの さっきの
「おとこの詩」なんですけど
「連載 よろしく」って
言われたの。
で 東京に帰ってきて
支社長になっていったんです。
で そうこうするうちに
「ハートカクテル」が始まって。
すごい二足のわらじですね。
でも 何か…
そういう… あまり 会社では
言わないんですけどね
「『ハートカクテル』描いてる」って。
でも 部下たちは知ってて。
2人で…
…とか言われると
うれしいなあと思ってた…。
でも 会社では偉そうにして
「そんなこと言っちゃ駄目」とか
言いながらも うれしかったですよね。
へえ~…!
で そういう若い彼らたちが…
かたや
上司からはね 僕の上司からは
「営業成績 落としたら漫画やめろ」
って言われてた…。
そういう僕を知ってて
一生懸命 頑張ってくれて
まあ 成績も良かったから。
それが 16年間 続いて
40のときに 2月の15日
僕の誕生日に辞令をもらったんですよ。
1985年 時代はバブル。
「ハートカクテル」の連載が始まって
2年目
営業職から企画職への辞令が
言い渡された。
この人事異動をきっかけに
わたせは漫画家としての独立を決断。
会社員という安定を捨て
自分の夢へと突き進んだ。
最終的な その決断っていうのは?
会社に行こうとした僕がいますよね。
ふとね そのとき…
そしたら 2人とも…
…という言葉を聞いたんですよ。
だから その瞬間 決めた。
いやあ でも…
僕も やはり 30になって
さらに これから 40に向かって
1年先 2年先のことなんて
想像もできないので まだまだ。
その決断って すごいですよね。
自信は あったんですか?
やはり ご自身の中で。
ある種 ありましたね。
う~ん…。
でも 40歳 そうですね…。
今から迎える…。
はい。
でも 亀梨さんは その瞬間は
仕事で もう あっという間に
過ぎてるんじゃないですかね?
ですかね…。
自分の中に じゃあ 来年は
こういうことやりたいなとか
こういう道に進みたいなというものを
作ろうとした年も
何年もあるんですけど。
思っちゃうと 僕 もう
こうなっちゃうので 性格的に。
そうすると 今までのバランス感覚が
崩れるといいますか。
なので あまり具体的に
自分の行きたい道筋を
今 具体的に持たないようにしている
というところでもあるんですけれども。
だけど 僕が40で独立したときに
今 おっしゃったようなことは
考える余裕がなかったんですよ。
僕は 絵を描くの好きだから
もう それを一生懸命やること
目先だけだったですけどね。
でも ある程度 年を取ると
何か 自分で こういう目標とか…。
やっぱり…
「楽な仕事だから」とか
「給料がいい」となっちゃうと
自分の目標を持ってないと
ず~っと もう 延々と
ドリフターズ 漂流しちゃうんですよ。
そうですよね。
何か こう 生活していく中で
こだわってる部分とかって
あったりしますか?
こだわり ないですね。
いや 何か 今日 すごく救われます。
僕も
こだわりは
持ってて かっこいいなあとか
すごく思ったりもするんですけど。
…方たちを見ていたりとかすると。
でも 自分には もしかしたら
向いてないのかなっていうのを
いよいよ 感じ始めていまして。
ああ それでいいんだって 今日…。
何か 偏っちゃ駄目ですよね。
何か すごく すてきな時間を
過ごさせていただきました。
ありがとうございます。
とんでもない。 ありがとうございました。
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