出典:EPGの番組情報
言葉にできない、そんな夜。(7)[字]
自分の感情にぴったりくる言葉をゲストと一緒に探す新番組。6月のゲストは、美村里江さん、ヒャダインさん、崎山蒼志さん、綿矢りささん。自分だけの言葉を見つけよう。
番組内容
最初のお題は「昔からの友達と価値観が変わってしまったと感じたとき」の気持ち。芥川賞受賞作家・綿矢りさが2つの視点で書き下ろし、スタジオは共感の嵐!崎山蒼志の歌詞にもこの気持ちが表現されていた!▼ゲストがその場で発表するお題は「もう半年経ったんだと気づいたとき」の気持ち。綿矢&美村里江の脱力系回答にほっこり。▼最後は「元恋人の結婚を知ったとき」の気持ち。ヒャダインの書き下ろしに咲いたのはどんな花?
出演者
【司会】小沢一敬,【ゲスト】美村里江,崎山蒼志,ヒャダイン,綿矢りさ,【語り】石川界人,渡部紗弓ジャンル :
趣味/教育 – 会話・語学
ドキュメンタリー/教養 – その他
バラエティ – その他
テキストマイニング結果
ワードクラウド
キーワード出現数ベスト20
- 言葉
- 気持
- 表現
- 本当
- 友達
- 崎山君
- 時間
- 自分
- 美村
- 綿矢
- 結婚
- 感覚
- 想像
- 結構
- 速度
- イメージ
- ヒャダ
- 今日
- 紙一重
- 小説
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
♬~
言葉は
いろいろあるけれど。
この気持ちは それだけじゃ語れない。
もっともっと見つけたい。
今夜 言葉にするのは…
この微妙な分
逆に ここの関係は強いかもしれない…。
更に…
恋愛表現の名手 back numberは
どう表現したのか?
勇気ない割には すごい想像してるから…。
(笑い声)
なんて言う?
なんて言う?
(拍手)
さあ 始まりました。 今回は こちらの
新メンバーで お送りしたいと思います。
皆さん よろしくお願いします。
(一同)お願いします。
言葉にできない気持ち
ということですけど
美村さんは
そういう経験ってございますか?
よく考えてみると 役者って
言葉にできない気持ちを体現して
やる仕事なので
言葉にし直さないんですよね。
台本上にある
もうちょっとヒントみたいなものを
なるべく ぎゅっと まとめて
多くの方に伝わるようにっていう表現を
体でするので 実は
言葉に直したことが ないというので…。
表情や間だったり動きで伝えてきたのを
言葉に しなかったけど
今日は してくださいよ。 そうですね。
さあ そして 小説家の綿矢りささん。
言葉にできない気持ち
感じたことあります?
実生活であるんですけど
大体 それを言葉にして
しかも 長くして 小説にしているので
逆に もっと こう
短くすると どうなるんだろうって…。
もう本当に
長くすることに 慣れ過ぎちゃってて
言葉にできない気持ちの 何か…
何て言うのかな?
核みたいなものを
この番組で知れたら いいなと思います。
さあ ヒャダさん。
はいはい。 逆に その小説とは真逆で
我々は
その 音符の数が決まっているので
いかに短くて そして 伝わる
っていう方に
シフトしていかなきゃいけないので
結構 削りの技術が大変なんですよね。
マイナスの美学というかね。
そうなんですよね。
でも その中で ばすんっといけたら
うれしいな というのもありますね。
さあ そして 崎山君。
そうですね 何か
でも 突然の喜びとかは
言葉にしづらいっていうか…。
何か このサプライズみたいなことって
いつも 言葉にできない…
悩んでるというか 作詞とかでも。
こうやって 語り合うことは ないので
今も ちょっと すごい緊張してます。
崎山君の歌詞の世界っていうの
僕 大好きだから
すごい 今日 期待してるというか
楽しみなんですよ。
今日はね みんな おのおの違う
言葉の世界観あると思うんですけど
いろいろ聞かせてください。
もちろんです。
こちら。
はい…。
(2人)久しぶり!
久々に 高校時代の友人と再会。
いつも放課後は カラオケに行くのが
お決まりのコースだった。
あのころのように
久々に カラオケに誘った。
ああ~…。
キャバクラ 行かね?
(ヒャダイン)あ~ 出た!
何だ? この違和感。
さあ 昔からの友達と価値観が
変わってしまった時の気持ちなんですが
ヒャダさん! ねっ 出て ず~っと
「分かる 分かる!」言ってましたけど。
そう 僕も独身なんで
どんどん どんどん みんな結婚して
子供とか できていって
ライフステージ変わっていったら
あれ?
話が どんどん通じなくなっていってる。
嫁の機嫌 伺ってか 早く帰るとか
お酒 一杯しか飲まないとか
そういうことになっていって
どんどん どんどん
離れていったりするんですけど。
だから
どんどん 白けていく自分がいて。
そこから 何か… どんどん
道が別れていったって感じがしますね。
このコロナ禍に対する対応の取り方が
結構 違って…。
あっ 思ってたのと違ったって…。
友達なんだけど…。
そうなんです。
お互いが 何か その… あっ
そういう人だったのかっていうのを
何か こう… シビアな選択が始まると
違ったんだっていうのが分かって。
だから それがどうということじゃ
ないんですけど
ちょっと びっくりというか
知らなかったっていう感覚はありました。
それを知ることによって
つきあい方が変わるわけじゃないけど…
うん。 ありました それは。
さあ 綿矢さんに
書き下ろしをしていただきました。
美村さん 気になる表現ございますか?
…っていうと 何回か 同じことがあって
なのに集まってるんだな
っていうことが伝わったあとの
「会いたいって気持ちが一緒だからだね」
っていう優しい締め方が
何か この2人というか その友達は
きっと この先も
この感覚で いくんだろうなっていう…
何か
ふわふわした…
あの… 綿矢さんの持つ
綿の柔らかさっていうか…。
名前から来てるじゃないですか!
柔らかい温かさが これにはあるよね。
「矢」は するどいですよね。
「矢」は するどい…。
そっか 両方 お持ちなんですね。
フフフ…。
崎山君 どうですか?
そうですね…。
…っていうところが
すごい グッときたっていうか。
何か 僕自身
価値観が合わないような友達と
やっぱ 話してきたので。
そんな中でも 何か 全然 話 合わないね
とかを話したりするんですよ。
そういうのを思い出しました。
ああ いいよね。
さあ 綿矢さん これは
どういう気持ちで書かれたんですか?
そうですね… 本当に話が合わないけど
なんとか連帯したいっていう
結構 最後の最後のとこに
出てくる言葉なのかなって
今 聞いて思って。
もう3年後には
会ってへんかもしれんなっていうような。
でも 会いたいみたいな。
ちょっと切実に集まってる。
次あるか分からへんけど
でも みんな とりあえず
集いたいっていう気持ちは
一緒だったんだっていうのを
再確認してるみたいな
そんな気持ちで書きました。
これは 実は もう一つ
書いてくださったそうです。 こちらです。
(笑い声)
わ… 綿矢さん。
これは 大人になると
利害関係で呼び出されることも多いので
そういう話が飲んだあととかに
出てこないってことは
少なくとも お金とか絡まずに
会いたいんやなっていうのが
何か こう…
それを心の救いにするっていう。
う~ん…。 さあ 美村さん どうでしょう?
崎山さんが 先程からおっしゃられてる
そのご友人関係が すてきだなと思って。
何か その共通の価値観で友達になる
というのが当たり前のようにある中で
そうじゃない人となるっていう観点が
すごく すてきで大人っぽい。
何か この先の変化にも強そう
って思ったんですけど。
だから 害がなければ 受け入れるよ
っていう感覚が これにはあって
崎山君にも それがある。
感じます。 ハハハ…。
崎山君 どうですか? これ。
そうですね…。
これから 何か こういうことを
思っていきそうだなって思ってます。
年を経ていくことによって
昔の友達に呼び出されたら
勧誘されなきゃマシだ。
そうですね。
さあ ヒャダさん どうでしょう?
会う理由が なくなっていって
なんなら
同僚といる方が楽しかったりとか
上司とか後輩といる方が楽しい。
みんな そういうフェーズになっていくと
思うんですよね。
なんで それなのに
同級生が誘ってきたって 話分かんない。
そういう経験が何回もあって
しかも 勧誘されたりとか
絶望を繰り返していったんですよね。
あの時 もう「一生友達だよ」って
アルバムに書いた あの言葉が
どんどん形骸化していくっていう
あの絶望。
1個目と2個目で…
分けると どっちがどっちなんですか?
あ~… そうですね 小説家は
やっぱり 一番初めに書いたものの方が
作ってたっていうか…。
こっちが君なの!?
(笑い声)
絶望を繰り返してらっしゃるんですよ。
番組 呼ばれたけど 何か…
何か すごい悪いシチュエーションを
想像してしまって
その話の合わなさみたいなのが。
考えれば考えるほど
その言ってる立場になったら
この言葉が出てきたっていう感じが…。
久しぶりの友達に会う度に
こういう感覚 持ってるってことですか?
見てるよ 友達。
そうですね…。
(笑い声)
さあ そして 崎山君。
昔からの友達との 擦れ違いを表現した
歌があるんだよね?
そうですね。
「ただいまと言えば」という曲の中に
自分自身は どういう人なんだろう
っていう曲なんですけど
他人との 友達とのコミュニケーションの
ずれを表現した 一文があります。
それを 今回は…
崎山蒼志の楽曲…
この四角に入る表現 何て言う?
何だろう?
さあ 美村さん。 はい。
この四角に 当てはまる言葉
何だと思います?
何だろう? でも 何となく「繰り返し」とか
「さようなら」という言葉から
学生生活っぽいイメージが
湧くので
そうすると 何か こう…
日々 淡々としてて
何ともなかったと思ったのが
後から振り返ったら貴重だったみたいな
感覚かなっていうので
「時間の速度は安定しながら
とても早くなにも掴めないまま」
とかかなって思いました。
さあ ヒャダさん。
「時間の速度は怠惰ながら」とか…。
あ~ 怠惰ね。
怠惰…。 何か 学生時代の時間って
すごい… 今と比べたら
すごく怠惰なんですけど
後から見たら
本当に あっという間だったなと。
そうだね。
やってみます? 綿矢さん。
あっ そうですね。 一応… そうですね
私は「時間の速度は壊れながら」
かなと思って…。
かっこいい!
小説家~!
「時間の速度は壊れながら」。
どういうこと?
早く 掴めないから…
掴めないぐらいに 崩壊していきつつ
あるのかなみたいな感じで思って。
さあ 答えは こちらです。
さあ ヒャダさん どうですか?
すてきですね。
何か 学生生活と紙って
ちょっと
相性 いいなというのもありますし
何か そういうイメージも
すごい
視覚的にもくるかなと思いましたね。
ついつい この「速度」という言葉に
引っ張られて
何か 文節的に 「速度」につながる言葉だと
思ったんですけど
「掴む」だったんですね。
「掴む」が 紙一重ながら掴めない
だったんだなっていうところで。
逆に 意外性があって
わあ~って思いました。 かっこいい。
うん…。
ああ~。 年取ってくると
そんな 時間の速度に対して
あんまり 鈍くなってきたかなと思うので。
若さも感じました。
うんうんうん 確かに。
さあ 崎山君。
やっぱ こう 友人関係とかでも
この子のこと すごい分かってたな
と思ってても
全然分かってない部分が あったりとか
何も掴めてなかったんだなみたいな
そういう ちょっと
悲しさがある歌詞なのかなと思って。
「繰り返し」に いろいろ 本当に…
楽しかったけど 何か
それも離れていったみたいな…。
全部が手放されていくみたいな
感じのイメージで書きました。
「紙一重」っていう表現は
どこから出てきたの?
何か 何事も 結構
表裏一体だなと思ってて。
もう一歩で いけそうだけど
もう いけないみたいなのとか…。
どっちに転がるか分からない
というのもあるからね 紙一重はね。
そうです。
さあ そして ある文豪も
この気持ちを こう表現しています。
フランスの作家で
ノーベル文学賞を受賞した
ロマン・ローラン。
小説「ジャン・クリストフ」の中で
つづった…
さあ こちらは
「レ・ミゼラブル」の翻訳も行った
小説家の豊島与志雄さんが
翻訳した表現になりますが
美村さん 気になる表現 ありますか?
やっぱり 最後の一文の「魂」ですかね。
何か 性格とか生き方っていうのだったら
元に戻る可能性があると思うんですけど
男と女という相反するものが
交ざっちゃったら
もう これは
どうにもならない
っていう感覚が
すごく伝わってきました。
かなりリアルなこと言ってるなと思って。
「男の魂にはもうかならず女の魂が
交じっている」っていうのが
こう… 妻の影が 親友に
うろちょろしてるのかなと思って
身ぎれいになったとか 帰りに
買い物していくとか分かんないですけど
この時代は…。
何か こう 生活感みたいなのを
昔からの男友達に感じて…
でも 今の表現も すごくよかったね。
「うろちょろ」っていうのが。
妻の影が うろちょろしてるって
めちゃくちゃ いいよね。
すてきな表現。
変な話
友情も愛情の一つだと思っていて
そこを もっとプライオリティーの高い
愛情に さらわれたっていう
嫉妬もあるとは思うんですよね。
あ~ それ分かる。
うちの相方が結婚した時に
俺は 彼に呼ばれて
東京 上京してきたから
何 勝手に結婚してんの?
俺の… 俺 どうすんの?
と思ったのよ。
別に そういう関係では ないけれど。
お前さ 俺 ほったらかして
勝手に 家庭作んないでって
ちょっと思ったもんね。
まさしく これじゃないですかね。
置いてかないでと思った…。
そしたら やっぱ 相方だね。
離婚してくれました。
(笑い声)
いや 離婚は
そういう理由じゃないからね。
優しいですね。 フフフ…。
ここからは
心が動いた あの瞬間の気持ちを
ゲストが その場で表現。
今夜のお題は こちら。
もう6月か…。
もう半年たったんだ。
早!
うわ~ これだけ?
フリ 少なっ!
ハハハハハ…。
フリ 少なっ!
うん。
まあ でも…
季節の変わり目とか友達と会うと
「もう4月?」とかさ 「もう6月?」
言うよね! 言いますね! 言います。
皆さん 半年区切りで感じられる?
私 あまり そんなに経験なくって…。
1年ごと…
何か 年の瀬に感じることはあったけど
その 6月で半年たったっていうのは
今まで あんまり考えたことがなかった。
えっ 俺 何なら 3か月単位であるよ。
もう3月?
ねっ 6月? もう9月…。
分かります。 四季折々。
そう 四季折々!
そう 四季の変わり目に 敏感だからさ!
じゃあ この あっという間に時間が過ぎた
もう6月…。
この感覚
フリップに皆さん 書いてみましょう。
難しいね。
難しい!
まあね 綿矢さんは
だから 「半年 感じない」って言うから。
でも それは 1年でも いいんですよ。
6月で 一回 考えてみます。 はい。
崎山君は
こういう気持ち なったことある?
ありますね。 何か… お昼に起きちゃって
夜寝て またお昼に起きると
時間も少ないじゃないですか。
うんうん…。
はあ… みたいな。
ハハハ…!
じゃあ 書けそうだな。 はい。
よし。
はい ということで
皆さん 書き終えたようです。
まずは 美村さん お願いします。
ああ~ いい!
「ぼちぼち」っていうところが
肩に力が入ってなくて
乗り切れそうな…
長く… 長く歩けそうな感じが
すてきだなと思いました。
ありがとうございます。
結構 半年って
人生で考えると
パーツとして でっかいですよね。
でっかい…。
人生80年で考えたとしても
160回しかないわけで…。 実は これ
ちゃんと終わりに近づいていて
焦る気持ちとか こんなんで いいのかな
とかも出るんですけど
でも「まあ ぼちぼち行こう」で…。
ポジティブ。
っていうふうに もう一回 リセットかけて
まあ 頑張ろうみたいな感じです。
さあ じゃあ 続いて 崎山君。
あ~!
自分も そんなに
時間に敏感な方では
ないかもしれないんですけど
時間が…
もう 漠然と膨大にあると思っちゃって
何か ああ… こういう時間の使い方
しとけばよかったな みたいなことって
めちゃめちゃあるので。
何で いつも忘れちゃうんだろうなって
この時間が 意外と過ぎちゃうことを…。
そうなんだよね。
っていう気持ちで書きました。
さあ そして 綿矢さん。
(笑い声)
ヘイ。 ヘイヘイ。 どういうつもり?
まだ6月か みたいな気持ちとかも
ちょっと あって。
う~ん… あと半分残ってると思うと
前半で もう つかれてる
っていうような気持ち…。
乗り切れる? これ。
ちょっと やばそうですね。
もう半分で つかれちゃってるんで。
でも「つかれてる」って言えるってことは
まだ余裕あるから
きっと乗り切れるよね。
そうですね!
こう 傍観してるっていうか
自分を はたから見てる感じで
できてるんで
この感じ… つかれながら あと半年
乗り切っていけるんじゃないか
と思います。
さあ ヒャダさん。
なるほど!
一年の初めって
抱負とか決めるじゃないですか。
なんですけど 6月ぐらいで 半分に来たら
一つも できてない。
「はい 何も為しませんでした」っていう
自己嫌悪に陥る。
美村さんみたいに「ぼちぼち行こう」までの
域に行ければ いいんですけど
行けないんですよね。 もう
ここで また自己嫌悪に入るっていう。
すごい共感します。
おっ!
そうなの!? はい。 もっと いろいろ
抱負とか決めてたんですけど
全然 何にも継続できてないので。
まさに もう ありがとうございます。
とんでもございません。
僕も あります。 はい。
(笑い声)
あっ 梅雨時ですからね!
気付きました?
「to you」。 偶然ですね?
6月と 偶然 掛かっちゃいましたけれど。
僕も もう50が見えてきて
そうすると「人生の折り返しだね」
なんて言われることが
半分過ぎると 言うじゃないですか。
そうですね。
でも「折り返し」って
みんな言うけど…
いつも思ってて。
あ~…。
何で 折り返しなんて
勝手に戻らせようとすんだよって
いつも思ってるっていうのは…
(笑い声)
それが言いたかっただけじゃん…。
そう。 「to you」しか
思いつかなかったから 最初。
こちら。
親友の結婚式の帰り道。
共通の友人から告げられた
元カノの結婚。
何で そんなの告げるの?
別に もう どうでもいいはずなのに…。
ねっ おせっかいなね。
おせっかい。
元恋人の結婚を
知ってしまった時の気持ち。
こういう気持ちですが 皆さん
抱いたことありますか? 美村さん。
いや ないですね。 何か あの…
よく 女性と男性の恋愛観で
上書きやらフォルダーやらって
あるじゃないですか。 私 多分
ハードディスクごと ごっそり捨てちゃう。
(笑い声)
残ってないんですよね。
跡形もない!
そう。 で あと 何か その…
あの友達 おせっかいっていう
そういう人とも つきあいがなくて
ラッキーだったのかもしれませんね。
綿矢さん この気持ち 分かります?
何か その元カレよりも
結婚した女性との
自分との距離感みたいなのを
ちょっと考えてしまいますね。
逆に その 間の男性よりも
結婚相手の方が 何か どんな人かなとか
もしかしたら 気が合うのかなとか
そういうふうに 何か ちょっと…。
それ 友達になれるの?
それ 気が合ったとしても。
なりたくないけど 何か 気になっちゃう。
何か こう
どんな人なんだろうみたいな感じで…。
この感情…
作品「ふりむく」の中で つづった
元恋人の結婚を知った時の気持ちが
こちら。
キュン。 キュンとする。
苦しいよ。
苦しいよ。 キュンとするよ。
美村さん キュンとする 助けて!
しましたね!
これは 気になったワード
ありますか?
江國さんっぽいな
と思ったのが
「誰かのものになれて」っていう
この言い方。
で 何か ちょっと 逆に
時代的な言い方かなと
一瞬 思いきや
でも 誰かのものになった
ということは
自分も 誰かの…
誰かを所有したという感覚で
すごいコネクトが
強い感じがするので
ガッツリ恋愛体質なのかな
っていう感じがしました。
さあ 綿矢さん。
「でも すこしだけ」というところですね。
本当に そんなに短い間しか
つきあってないかもしれないけど
でも 本気で愛して 本気で
相手のことを思ったからこそ出てくる
いたいけな言葉だと思いました。
あ~ 「でも すこしだけ」。
小説家になる前から
すごい好きな作家さんで
読んで 影響されて
すごい湿度のある小説を
書かれるので…。
分かります。 分かります。
あっ お読みになられます?
そうですよね。
本当に 湿感っていうか
雨の日っぽいような
イメージのものとかも多くて。
この4行だけでも やっぱり
湿度的なのは感じる?
そうですね。 彼女の書かれた
いろんな小説の いろんな主人公が
頭を 一緒に よぎるので
本当に 全力投球で 相手が好き
っていう人が多いから
その記憶も相まって
めちゃ胸に迫るっていう感じ…。
美村さんもお好きなんですね?
好きですね!
江國さん…
おっしゃられた その湿度っていうのも
女性っぽさみたいなものが
結構 グッと前に出たものが多くて
主人公を見ていても
キャラクターが
自分とは すごく違うなって
思うんですけど
共感しちゃうんですよね。
その辺りが すごく面白くて。
確かに いろんな主人公 よぎりますよね。
そうですね… これ見ると。
さあ この気持ち あるミュージシャンの方も
こう表現しています。
うわ~ ネガティブやな…。
back numberの
「そのドレスちょっと待った」という
まさに 元恋人の結婚した時の曲
なんですが 崎山君 どうですか?
そうですね… 「走り出す勇気
なんてものは無いよ」というところが
やっぱり 自分は 気になったんですけど
何か その…
ここまで いろいろ思ったりとかしてて
その後に 脱力する感じっていうか
はあ~ みたいな感じは
絵が浮かぶっていうか…。
何か 絵が浮かぶ歌詞は
すごい すてきだなと思いました。
そう! back numberは そうですよね!
そうだよね。 具体性というか…。
そう!
何か できないはずなのに
めっちゃリアルにやってる自分
想像してるから
本当は やりたいのかなとか思いましたね。
でも そこまで想像した上で
やっぱ できないっていう
勇気のなさかもしれないしね。
確かに。 もう頭の中では やってるけど
実際に やるってなると
そこまでの勇気は ないわっていう。
back numberさんって
そういう歌詞が多くて
すごい あの… めちゃめちゃ想像して
勇気のある自分とか 勇敢にいく自分
想像するんですけど…
圧倒的なネガティブさ 自分なんか
みたいな者がいけるかということで
それで 結果 妄想で終わるっていう。
私は その前半にある その…
「喜び申し上げます」ですね。
ここはね…。
ねっ。 「めでたき日を迎えたことを
お喜び申し上げます」とか
定型で言う この言葉を
入れることによって 一瞬 何か こう…
何て言うんですか?
無表情な文章になっておきながら
このアクティブな「教会のドアを
足で開けて君の手を強く握って」って。
で 盛り上がるのかなと思ったら
「なんてものは無いよ」
っていうふうに終わるという
この起伏のつけ方が すごいすてきで。
何か 定型を ちょっと ひねった表現
というのが大好きなので
すごく そこが聞いて 感じました。
僕も この
「喜び申し上げます」というところで
けど 僕の人生が「交わらない事を
お喜び申し上げます」ということは
何か ちょっと嫌みっぽくも
聞こえるんですけど。
けど やっぱり その 僕みたいな者と
二度と交わらない あなたは
とてもハッピーですねというふうにも
聞こえるんですよね。
あ~ そうか。
更に この気持ち
ヒャダインさんが
書き下ろしてくださいました。
すてき…。
さあ 美村さん。 はい!
気になったワードは ございますか?
いいですね! 何か この
結構 きれいな感じに
まとまりそうなところに
「んなわけない花」っていうのが
誰でも分かるような文章の中に
「んなわけない花」って入ると
これは すごくパーソナルなもので
彼女と彼にしか分からない感覚が
あるのかなって。
で 「んなわけない花」って何だろう
という興味も湧いて
すごく あそこのパーツが好きです。
綿矢さん どうでしょう?
「君」っていうのも 本当に
とてつもない変わり者
っていう感じがするんですけど
その人と結婚された旦那さんも
いいコンビなんじゃないかなと思って。
結婚したら 更に「んなわけない花」
咲きそうだなっていうような
いいコンビの2人のイメージが
湧きました。 確かに。
あっちの旦那さんのこと
よく想像するね。
(笑い声)
ですよね! 珍しいタイプですよね。
さあ 崎山君は どうでしょう?
…っていうところが
やっぱり 本当にすごいなと思いますし
何か そのヴァージンロードにある花が
例えば
その恋人とかとの思い出だとしたら
本当に 知らない花が咲いてるみたいな
ふうにも受け取れて
すてきな表現だなと思いました。
まず 彼女と つきあってた時のことを
思い出すんですよね これ見た時に。
なら あんなに大変だったのに
本当 身勝手なもので
いい思い出ばっかり思い出してきて。
イコール 幸せ。 結婚生活
イコール 幸せ なんて 限られてないし
他人の家庭には… それぞれの不幸が
あるとは思うんですけど
その不幸が見えなくて
幸せしか見えてないんですよね。
で 想像するんですよね。
どんな結婚式
どんな人生送っていくんだろう
と思った時に
んなわけない花も きれいな花も
ありえないようなきれいな花が
ぼんぼん ぼんぼん咲いているっていった
ご都合主義に考えてしまうという。
まあ でも いいやつだよね。
まあ いいやつでは ありますね。
相手の不幸を望んでないから。
そう。 幸せなんだなあっていう
キラキラっていう方しか
見えてないっていう。
さあ 言葉にできない気持ちを
表現してきましたが
皆さん 今日 振り返って
何か印象に残る表現
崎山君 何か 気になったのとか好きな言葉
ありました?
「うろちょろ」。
普通に トークでね
妻の影の うろちょろね。
はい。
崎山さんの「紙一重」っていう言葉。
こんなふうに
きれいに つながるんだっていうので
一個抜けていたことによって
その言葉の威力
紙一重の威力とイメージっていうのが
ガッとハマった時の ああっていうのが
すごく楽しかったので すてきでした。
いや もう 本当に
すばらしいメンバーだと思うので
今月いっぱいは こちらのメンバーで
すばらしい言葉を
あなたに to you。
(笑い声)
誰からも言われなかったから 今日。
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