逆転人生　[終]「巨額の投資詐欺事件　銀行の不正を暴け」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典：EPGの番組情報

逆転人生　[終]「巨額の投資詐欺事件　銀行の不正を暴け」[解][字]

家族、夢、キャリアを人質にしている―田村淳が怒りをあらわにした、不動産投資詐欺事件。無謀といわれた巨大組織・銀行との戦いに挑んだ、サラリーマンたちの大逆転劇！

番組内容
２０１８年明るみになった、有名地銀・スルガ銀行による巨額不正融資事件「かぼちゃの馬車事件」。不動産業者と共に価値の低いシェアハウスに投資させるため、およそ１０００人に総額１５００億円を不正に貸し付けた事件だ。自らも借金を背負った主人公の冨谷皐介さんは、被害者を束ね借金帳消しを求めて銀行の不正を暴いていく。間違ったことが正される社会であってほしい－そう願ったサラリーマンが社会を動かした、希望の物語。
出演者
【司会】山里亮太，杉浦友紀，【ゲスト】冨谷皐介，【出演】田村淳，高橋真麻

ジャンル :
ドキュメンタリー／教養 – 社会・時事
バラエティ – トークバラエティ

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18. オーナー
19. 巨額
20. 詐欺

解析用ソース（見逃した方はネタバレ注意）

真面目なサラリーマンたちが
甘い投資の罠に狙われている｡

私も その被害者の一人｡

かつて ある詐欺事件に巻き込まれ

２億円の借金を背負わされました｡

社長です 社長です 社長です｡

つかまされたのは
購入価格の半分しか価値がない不動産｡

1, 000人もの人が

総額 1, 500億円の被害を受けた
大事件です｡

しかも 詐欺に深く関わっていたのは

当時 業績を伸ばし
世間の信頼も厚かった 有名銀行でした｡

融資の ご契約書になります｡

資産のない私たちに
物件を買わせるため

不正に お金を
貸し付けていったのです｡

現役…｡

こんな借金 認めてたまるか｡

私は 銀行にあらがう決意をしました｡

しかし それは
あまりに無謀な戦いでした｡

詐欺への関与をかたくなに認めない銀行｡

巧妙な罠を仕組んでいました｡

それでも私は 諦めませんでした｡

皆さん…

バラバラだった被害者をつなげ

銀行の牙城を崩す手がかりを
つかんでいきました｡

それが 大きなうねりを
起こしていったのです｡

ただのサラリーマンだった
私たちが

巨大組織 銀行を打ち破った
執念の逆転劇です｡

スルガ銀行は全ての被害者に謝罪しろ～！

家電メーカーに勤めていた私が

不動産投資に踏み出した きっかけは
同僚からの誘いでした｡

俺さあ 最近 不動産投資 始めたんだよ｡

すごいねえ｡
俺には そんな金の余裕ないよ｡

よかったら 今度
お世話になってる不動産屋 紹介するよ｡

ああ…｡

それまで 株や投資に
興味はなかったのですが…｡

私立の学校を志望する娘たちの学費に…

お金の工面に
ちょうど頭を悩ませていたのです｡

紹介された不動産会社は 銀座の一等地に
豪華なオフィスを構えていました｡

(冨谷)｢かぼちゃの馬車｣？

それは 地方から上京する若い女性を
ターゲットにした

シェアハウス｢かぼちゃの馬車｣｡

投資を勧められたのは

東京･世田谷に建設予定の
新築物件でした｡

(冨谷)１億8, 700万？

いや こんな金額…

(不動産屋)大丈夫です｡

20万もですか？

しかも たとえ部屋が埋まらなくても

30年間 オーナーの収入を
定額保証するというのです｡

(田村)う～ん｡
そんな ばかな｡

入念に調べると スマートデイズの
ビジネスモデルは高く評価され

業績を伸ばしているようでした｡

特徴として紹介されていたのは
人材派遣会社や結婚相談所など

名だたる企業と業務提携していること｡

入居する女性には 就職や結婚の支援など
さまざまなサービスを提供｡

一方 提携企業には
入居者を人材や顧客として紹介｡

その手数料が家賃の他にも

安定した収入を
もたらすというのです｡

女性を支える社会貢献を目指した
シェアハウス｡

その数を増やすために
投資を募っていました｡

３か月後 私は物件の購入を決めました｡

融資を受けるために向かったのは

スマートデイズに指定された
スルガ銀行でした｡

ただのサラリーマンの私に

２億円近い融資がおりるのか
半信半疑でした｡

お掛け下さい｡

こちらが融資の ご契約書になります｡

え～ 次がですね

個人情報の
取り扱いに関する同意書です｡

こちらに ご署名頂けますか｡

こちらに ご署名下さい｡

銀行員は さまざまな書類へのサインを
矢継ぎ早に求めてきました｡

いや でも 銀行にそれされたら
やっちゃいますね 僕も｡

私は書類の細かな内容が
頭に入らなくなっていきました｡

そんな時 １枚の書類を差し出されました｡

続きまして こちらは…

それは
私の資産が全部で いくらあるのか

預金通帳の金額が
正しいことを証明する 確認書でした｡

この書類に一体 何の意味があるんだろう｡

まさか これが後に私を

どん底に突き落とすことになるとは
思いもしませんでした｡

(高橋)何で～？

じゃあ お願いします｡
(銀行員)お預かりいたします｡

(高橋)おお｡

半ば強引に契約を進められ

巨額の融資が
実行されることになったのです｡

当時 全国の地銀が低迷する中

スルガ銀行は
私のような個人に

積極的に融資をすることで

異例の業績を上げていました｡

金融庁の長官も
その方針を褒めたたえ…

…だと言われていたのです｡

いや 調べて
こういう情報 出てきたら
信じきっちゃいますよね｡

しかし 半年後…｡

これが俺の買ったシェアハウス｡

建築の仕事をする友人を連れて
工事現場を見に行った時のことです｡

この物件に２億円の価値はなく
せいぜい 半分程度だと言うのです｡

(高橋)ええ～！
うわあ…｡

そして 物件が完成した直後

スマートデイズから
衝撃の知らせが届きました｡

オーナーへの支払いが
できなくなったというのです｡

一体 どうなっているんだ｡

(不動産屋)
冨谷さん すいません わざわざ｡

ちょっと どういうことなんですか｡
説明して下さいよ｡

すいません｡

問い詰めても苦しい言い訳ばかり｡

豪華さに息をのんだオフィスは
見る影もありませんでした｡

のしかかる ２億円の借金｡

このままでは収入がないまま

毎月80万円もの返済に
追われることになる｡

物件を売って借金を返そうにも

価値が半分しかないため
できませんでした｡

これで 終わりにしよう｡

相当ギリギリまで 追い詰められて
らっしゃいましたけれども

その時 どんなお気持ちでした？

今まで築き上げてきた小さな幸せが

もう 一瞬にして
崩れてしまうかもしれないという恐怖｡

で…｡

すいません｡
ちょっと思い出してしまいました｡

もう死ぬしかないかなと｡

死んで家族を守るしかないかなっていう
そういう気持ちになりましたね｡

冨谷さんたち 被害者は
融資を受ける際に

生命保険への加入が
条件になっていたそうなんですね｡

それが追い詰められた時に

死を考えてしまう理由の一つに
なっているんじゃないかという

問題も指摘されているんです｡

(冨谷)団信保険というんですけれども

死ぬことによって借金が
全額返済されるという仕組みがあります｡

まあ ほんとは万が一 病気とかで
お亡くなりになった時に

家族に 迷惑が かからないようにっていう
仕掛けではあるんですけれども

ちょっと ねじ曲がって
そういう捉え方をしてしまう…｡

追い詰められてくと そういうふうに
見えてしまうんですね その条件すらも｡

はい ほんとは…

そのギリギリの状態から どうやって
踏みとどまることができたんですか？

はい｡ どうやって死のうかなあ
というふうに考えてたんですけれども

ちょうど たまたま その時にですね
実家の母から電話がありまして

ちゃんと食べるもの食べてるの？
みたいな 心配する電話があったんですよ｡

わっと はっと
我に返ったということですね｡

こりゃ死んじゃまずいなと｡

死ぬのは いつでもできるから
あらがった結果 駄目だったら死のうと｡

で もう ちょっと そこで
気持ちの切り替わりがありました｡

ふ～ん｡

最初は やっぱ こういうのって
だまされる人が

やっぱ ちょっと隙が
多かったんじゃないのって

思いながら見てたんですけども
やっぱり…

…があったりすると
いかに慎重に 事を進めていく人でも

ああ これだったらいけるわ
っていうふうに

やっぱ考えが変わっていくよなと
思ったんですよ｡

やっぱり 2010年以降って
結構いろんな資産運用とか 投資とか

特に ビットコインみたいな
夢みたいなものとかで

成功してる人を見てると
やっぱり どうしてもいっちゃうだろうな｡

こちらに冨谷さんが購入した
シェアハウスの

一部屋を再現してみました｡

部屋に入りますと ベッドと机があるだけ｡

４畳ないくらいですね｡
(高橋)えっ｡

ですよね｡
高めだね｡

そこら辺で不審だなっていうのは
感じなかったんですか？

(冨谷)
はい｡ 確かに高いなっていうふうに

私も最初 聞いた時には
思ったんですけれども

提携企業がありまして
サイドビジネス的にですね

成り立ってますよって
いうような感じだったんですよ｡

入居者さんが全体で９割以上も
既に入ってますよ｡

まあ 調べれば調べるほどですね

ビジネスの信頼性が
担保されるような情報が

目に付いてきたということでございます｡

プラス 女性を支援するっていう
心の また更に 心の隙間に入り込んで

自分のためにもなるし
人のためになるしって

ここが ほんと悪質だなって思いますね｡
う～ん 確かに｡

皆さん お感じのとおり この家賃では
入居者が集まらないですよね｡

９割以上と言われていた入居率は
実際 僅か３割ほどしかありませんでした｡

そして 高めの家賃の理由になっていた
提携企業とのサイドビジネスも…

その結果 毎月80万円の返済に
追われることになり

返す当てのない

２億円の借金を背負った状態に
なってしまったということなんです｡

皆さん どう思います？
どうやって稼いでいたか｡

どこで利益を上げてたか？
そう｡

どう…｡
(田村)あ～ だから そっか家だ｡

もう ほんとに安く建てて
その差額を抜いてったってことだ｡

はい｡ご名答です｡
(高橋)お～ さすが｡

(田村)いや これ ご名答すると

俺 そのモデル考えた人
みたいになっちゃうから｡
ハハハハ｡

いや やっぱ 今の答えに
たどりつくスピード さすがですね｡

(高橋)早かった 早かった｡
(田村)早かったじゃないのよ｡

すごいイメージとピッタリというか｡

死ぬ気でやれば
何かできることがあるはずだ｡

私はスマートデイズが

オーナーに向けて開いた
説明会に参加しました｡

怒りと絶望に打ちひしがれる
およそ300人のオーナーたち｡

私は ある機会をうかがっていました｡

(社員)お時間となりましたので
ご退場お願いいたします｡

(冨谷)お願いします｡

それは私の連絡先につながる

ＱＲコード200枚｡

仲間を作るために
用意していたのです｡

お願いします！

(通知音)

その日のうちに
カードを受け取った被害者から

続々とメッセージが届きました｡

そこから 少しずつ
詐欺の実態が見えてきました｡

カードを受け取った一人 熊井さん｡

建設会社も グルになっているのでは
ないかと言います｡

熊井さんが投資を決めたのも 家族のため｡

当時 生まれたばかりの娘には
重い障がいがあり

少しでも蓄えを残したいと考えたのです｡

もう一人 まだ シェアハウスが
完成していなかった 奥山さん｡

銀行も不正を
黙認しているのではないかと言います｡

奥山さんは遅くして長男を授かり

その下に
里子を引き取って育てていました｡

家族のためにと決めた投資が
その絆を引き裂こうとしていました｡

連絡をくれた被害者は 80人｡

浮かび上がってきたのは
驚くべき共通点でした｡

私たちは それぞれ別の業者を通じて

スマートデイズの
｢かぼちゃの馬車｣を買いました｡

その融資を受ける時 指定されたのは
なぜか必ず

スルガ銀行だったのです｡

ここで みんなスルガ銀行
勧められてるって分かるんですか？

(冨谷)そうなんです はい｡
(田村)そっかあ｡

スルガ銀行は…

それとも…｡

私たちは弁護士に相談しました｡

もしも銀行が悪いなら
契約を無効にできるんじゃないか｡

しかし…｡

(山里 高橋)え～！

銀行の責任を問えるほどの
証拠はないと

断られました｡

そのころ 私たちをだました不動産会社は
幕引きを図るため

ある有名弁護士に
相談を持ちかけていました｡

その弁護士の名は…

勝った！

…と呼ばれ 時に汚職に手を染めた

政財界の重鎮をも
弁護してきた剛腕です｡

うわ～｡

事務所へ呼び出され
恐る恐る訪ねた私たち｡

すると
敵から差し向けられた 河合弁護士が

思いも寄らないことを言いだしました｡

こんな悪いことをする人たちは
一緒に ぶっ潰しちゃいましょう｡

(高橋)ええ～！
えっ…｡

不正の疑惑を追及すべきだ｡

なんと 私たちの
味方になってくれるというのです｡

(高橋)え～ 本当？
(田村)え～！

代物弁済とは 借金を
お金以外のもので相殺すること｡

シェアハウスを銀行に引き取らせ

借金を全額帳消しにさせるというのです｡

実は 河合弁護士には
ある因縁がありました｡

(高橋)お～！

戦いを挑むには 決定的な証拠が必要だ｡

私は仲間と共に 契約に関する資料を全て
開示するよう 銀行に訴えました｡

粘り強く交渉して取り戻したのは

融資を受けるために提出した…

それを見て ある疑問が
フラッシュバックしてきました｡

回想 １億8, 700万？

私なんかじゃ
融資も おりないと思いますよ｡

なぜ私に
巨額の融資が すんなりおりたのか｡

そこには紛れもない不正がありました｡

その口座の金額が何者かに
書き換えられていたのです｡

(高橋)え～！
はあ～！

ほかの被害者も同じように

提出した預金通帳のコピーが
改ざんされていました｡

本来は許されない
巨額の融資を行ったにちがいない｡

その証拠を手に
スルガ銀行との弁護団交渉に臨みました｡

預金通帳の改ざんなど
知らないと言い張る銀行｡

その後に行われた交渉で
驚くべき書類を突きつけてきました｡

銀行としては…

まさか…｡

あの時の書類だ｡

(高橋)あ！
あ～！ あれ｡

私は 預金通帳の金額に間違いはないと

自らサインしてしまっていたのです｡

(高橋)ひゃ～！

周到な罠により 私たちこそ

銀行をだました うそつきだと
非難されたのです｡

そして…｡

やがて 家族の心も
むしばまれていきました｡

どうした？

(泣き声)

ごめん｡

このままでは みんな潰れてしまう｡

私たちは ある秘策を胸に
スマートデイズと交渉に臨みました｡

銀行を追い詰める証拠をつかむため
苦渋の決断を下したのです｡

スマートデイズの罪を問うのは諦める｡

そのかわり スルガ銀行との関係を
全て証言してほしい｡

その決断が功を奏しました｡

スマートデイズは証拠を提供すると約束｡

すると その下に連なる
販売会社や建設会社も

続々と スルガ銀行の関与を
裏付ける証言を始めました｡

こうした証言により
スルガ銀行は ついに不正を認め 謝罪｡

申し訳ありませんでした｡

第三者委員会による
徹底的な調査が行われ

事件の全貌が明らかになりました｡

通帳の改ざんだけでなく
入居の偽装などにも加担｡

こうした融資の中で 不正がない案件は

全体の１％ほどだという
証言もありました｡

金融庁からは重い処分が下され

経営陣は一新｡

しかし 物語はここで終わりませんでした｡

不正は認めても

代物弁済による
借金の全額帳消しは認めない｡

(高橋)え～ どうして？

私たちの主張は
全く届いていなかったのです｡

｢え… 何で？｣って もうね ここでも
みんな ｢ええ!?｣ってなりましたけど｡

不正を認めたのに
その 借金を帳消しにできないって

その理由が 全く分かんないね｡

そうですよね
納得いかないですよね 冨谷さんは でも｡

正直 我々も その 解決 もう既に
向かうというふうに思ってましたので

認められないっていうのは もうほんとに
仲間はですね 落胆しましたね｡

これ 専門家によりますと

銀行の融資に不正があった場合

どう責任をとって どう解決するのか

法律や 業界内の
明確な規定がないんですって｡

ないんだ？
はい｡

なので 銀行の判断によって
対応が決まってしまうのが

現状だということなんです｡

で 裁判で詐欺罪などを訴えるのにも
大変な労力と お金が かかりますよね｡

で そもそも 融資したお金の使い方は

あくまで
借りた側の自己責任だという考えも

根強いということなんですよね｡

世の中の人たちは 結局…

…みたいな感じで
責められたりもしましたね｡

だけど やっぱり それは 不正を働いたり
悪事を働いたりする方が悪いと思うので

強い心を持って 立ち向かっていった
っていうのは すばらしいと思います｡

なぜ じゃあ スルガ銀行が
この不正に手を染めることになったのか｡

第三者委員会の報告書を
読み解いていきますと

利益を上げるため

銀行と不動産会社が
お互いに依存しあっていた状況が

浮かび上がってきたんですね｡

先ほど ご説明したとおり

スマートデイズは サラリーマンに
実際の価値に見合わない

２億円ほどの価格で

｢かぼちゃの馬車｣を売りつけて

利益を
得ていました｡

一方で スルガ銀行｡

巨額融資の利息が
将来的な収益になりますが

これだけではないんです｡

一部の行員に対しては 業者から…

キックバックがあったことも
証言されています｡

更に 保険や 不必要な
別の融資を抱き合わせで契約させて

こちら｡ 手数料などを
得ていたんです｡

でも これ オーナーが破産とかしたら

貸し倒れとかもあって
リスクでかいんじゃないんですか？

う～ん そうなんですよね｡

実は 巨額の融資を
たくさん こなして

いわゆる
営業の｢実績｣を

銀行が得たい
というのが

強い動機に
なっていたんです｡

営業現場では ノルマに達しないと

｢飛び降りろ｣ ｢家族皆殺しにするぞ｣
などといった

脅迫とも言える 壮絶なパワハラが
存在していたことが

報告書で 明らかにされているんです｡

めちゃくちゃ ブラックじゃないですか｡
はい｡

悪いことした人たちが
出世するんですよ｡

真面目な方

いや これは おかしいんじゃないかなと
思ってる方々が

パワハラがあったりとか

要は 給料も安いまま
低いままですね

耐え忍んでるというような状況で｡

(田村)人質ですよね｡ 何か その…

人をコントロールして
悪いことさせるっていう｡

でも ｢逆転人生｣ですから
逆転の時は来るわけですよね｡

さあ 大きなニュースになった
この事件ですけれど

次第に社会の関心も薄れていき
冨谷さんたちは 窮地に立たされます｡

一体 どう逆転するのか
更なる戦いが始まります｡

このまま逃げ切られるわけにはいかない｡

河合弁護士は
ある作戦を打ち出しました｡

世論のうねりを巻き起こし

スルガ銀行が 責任を果たすよう
しむけていこうというのです｡

あの…

私たちは 戸惑いを抱えながらも
デモ活動を始めました｡

はい｡ はい すいません｡

銀行は 不正な融資を撤回して下さい！

(一同)撤回して下さい…｡

よろしくお願いします｡

しかし デモを妨害する
不審な嫌がらせが

起きるようになりました｡

ひっきりなしに
かかってくる…

もしもし？

くそ…｡

知られるはずのない個人情報が
ネットにさらされ

勤め先にも
脅迫文書が届くようになりました｡

(高橋)うそ～！

このままでは らちが明かない｡

それならば…｡

皆さん…

スルガ銀行を支える
株主たちをも巻き込めば

私たちの声は
もっと大きく 強く伝わるはずだ｡

動議｡

とはいえ 株主総会など 素人の私たち｡

動議！
ああ いいんじゃないですか｡

会場で注目を集めるための
動議の出し方や 人員配置

意見を盛り上げる
拍手のタイミングまで

手探りで準備を重ねました｡

(拍手)

そして迎えた 株主総会｡

１人15万円をはたいて株券を買い

総勢200名で乗り込みました｡

(ブザー音)

動議！

動議！
動議！

そうだ 動議だ！
動議！

動議！ 動議！

冒頭から 一斉に声をあげ

問題から目を背けさせないよう
主張し続けました｡

動議！ 動議！

≪そうだ！
≪そうだ！

すると 一般の株主からも
声があがりました｡

≪そうだ！
(拍手)

大きなうねりが
巻き起こりました｡

この総会は注目を浴び
ニュースで 大きく取り上げられたのです｡

スルガ銀行は 不正融資を白紙撤回しろ～！

その後 銀行や金融庁の前で
デモを続けた私たち｡

すると…｡

よろしくお願いします｡
≪撤回しろ～！

あっ どうも 頑張ります｡

あっ はい｡

ありがとうございます｡
ありがとうございます｡

世論の変化は スルガ銀行を

どんどん
追い詰めていきました｡

株価は低迷を続け

預金の流出も
加速したのです｡

(高橋)
うわ すごい！

そして ｢かぼちゃの馬車｣を
買ってしまったあの日から ２年｡

｢スルガ銀行 借金帳消し｣｡

大勢の被害者と家族を

救うことができました｡

仲間たちは 今も
私のＱＲコードを大切に残しています｡

小さな力が つながって
大きな奇跡を起こしたのです｡

いや～ ほんとによかったなと
思いますけども｡

いや あの すごい戦いを制して
え～と 大逆転劇っていうのは

すごく こう
拍手をおくりたいんですけど

でも その 道半ばで
お亡くなりになった人がいるとか

ず～っと戦い続けた人の気持ちは

ほんとに ただただ晴れやかっていう
ことだけじゃないような気がして

やっぱ まだ 何か
すっきりとしてない自分はいますね｡

解決ではないと 決して｡
(田村)そう うん｡

多くの方が ご家族のためにって思って
始めた投資だったからこそ

家族のために 最後まで頑張れたのかなあ
っていうふうに思いました｡

確かになあ｡

(田村)あのＱＲコード 宝物って
何か すごい分かるね｡

あれが ほんと きっかけの
第一歩目ですもんね みんなの｡

私たちは 一人一人は まあ 非常に
小さな力でやったんですけれども

やはり おかしいことは おかしい
というふうに…

つながることによってですね

力になったんじゃないかなっていうふうに
思います｡

いや～ ほんと 今日
冨谷さんが おっしゃったことって

この…
この詐欺とかのことだけじゃなくて

いろんな分野に
ほんとに通じるものだと思ってて

小さい力で おっきなものに戦う時って

こう ちゃんと みんながまとまって
意見を出していけば

こう… 何かこう 突き崩せない壁が
なくなってくっていうか

また いろんなこと
変わってくるんじゃないかなと思います｡

私は 去年 会社を辞め

詐欺に苦しむ被害者を助ける
支援団体を立ち上げました｡

この日 相談に来た女性たちは

マッチングアプリを介して
強引に物件を買わされ

巨額の借金を負っていました｡

そして スルガ銀行との新たな戦いが

始まっているのです｡

第三者委員会の調査により

他にも アパートやマンションを
買わせるために

不正な融資をしていたことが発覚｡

今も 多くの人たちが
多額の借金に苦しめられているのです｡

私は 河合弁護士とタッグを組んで
全面的にサポートしています｡

(冨谷)スルガ銀行に 襟を正して頂きたい｡

過去を正してこそ 未来は正しく開かれる｡

悪いことは裁かれ 正しいことは報われる｡

そんな世の中であってほしい｡

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