池上彰のニュースそうだったのか!! 「日本の仕組み」を知ろう!SP[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

池上彰のニュースそうだったのか!! 「日本の仕組み」を知ろう!SP[字]

「産地」はどうやって決まる?「モノの値段」は?そして「もらえる年金」は?…意外と知らない日本の「仕組み」を池上彰が若者にもわかるよう、基礎の基礎から解説!

◇番組内容
①アサリの産地偽造がニュースになったけど、「産地」が決まる仕組みとは?②いろんなモノの値段はどうやって決まる?国や自治体が値段を決める・認めるモノがあるのは一体なぜ?③年金の仕組み、ちゃんと理解してますか?もらう年齢、どうやって決める?④国の予算、どうやって決まる?
◇出演者
【ニュース解説】池上彰
【進行】宇賀なつみ
【ゲスト】磯野貴理子・宮澤エマ・四千頭身・那須雄登(美 少年)・金指一世(美 少年)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/ikegami-news/

ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – クイズ

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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実は知らない事だらけ。

産地の偽装問題
チェックする仕組みはないの?

色んなものが値上がりしてるけど

その値段
誰が どうやって決めてるの?

意外に知らない事って
あるんじゃないでしょうか。

そこで 今日は
その仕組みについて

基礎の基礎から
解説して参ります。

若い世代の皆さんにも
わかりやすくお送りします。

それでは 早速 参りましょう。

まずは
熊本の アサリの産地偽装問題。

熊本産と表示されていたアサリが

実は ほとんど外国産だったと
大きなニュースに。

でも 皆さん そもそも 国産って

日本生まれの日本育ちだと
思ってませんか?

実は大間違い。

私たちの口に入る食べ物の事

産地やチェックの仕組みくらい
知っておこう。

今でこそね 例えば
スーパーマーケットの商品に

産地というのは表示されている。

これは まあ
当たり前なんですけど。

実は 昔は そんなもの
あんまりなかったんですよ。

へえ~。

食の安全性に対する
消費者の意識が

高まってきた事を
きっかけにですね

原産地の表示というのが
実は 義務化されたんですよ。

だから
スーパーマーケットに行くと

原産地が書いてある
というわけなんですよね。

外国産より国産を選んじゃう
あなた。

そもそも 「国産」って
どういう事か わかってます?

(宇賀)那須さん どうですか?

国産って 日本で…
なんていうんだろう…。

日本で… 日本の 日本の…。

金指さん どうですか?

え~ なんだろう?
(後藤)頑張れ。

耳打ちしてあげたら?
だから… あの…。

(一同 笑い)
(宇賀)そのまま…。

なるほど。
(宇賀)そのまま。

実は 日本生まれが
国産とは限らないんです。

アサリなどの貝類には
こんな決まりがあります。

実はね

長いところルールですね。

例えば A国で10カ月

そのあと
日本で12カ月で育てていれば

これは国産。

県でいうとね

B県で5カ月 C県で10カ月
D県で7カ月育てていれば

一番長いのはC県なので
これはC県産になるという。

こういうルールがあるんですよ。
(那須)知らなかった。

出荷するまでに どれくらい
日本で過ごしたかっていう

必要な期間っていうのは
ものによって違うんですか?

これは…。

ええ~!?
(石橋)うわっ…。

貝類や畜産物の場合

生まれた場所ではなく
育てた時間の長い場所を

産地として表示できる
決まりがあるんです。

だから この仕組み
基本的に牛も同じですよ。

だから スーパーマーケットで
国産牛ってあると

日本生まれだって
思うかもしれないけど

これ 生まれた場所は外国でも

それを日本に持ってきて
日本で育てていれば

外国よりも日本の方が
期間が長ければ

これは国産牛といえる
というわけですよね。

ちなみに
和牛というのは

国産牛とは別。

限られた
品種だけを指す

名前なんです。

でも なんで

こういう仕組みになってるの?

牛の飼育でも あるいは
魚の養殖でも そうなんですけど

1カ所で育てるばかりではなく
場所を移動して

色んなとこで育てていく
というものが

結構あるんですよ。 そうなるとね

2000年に 産地表示を義務づける
ってなった時に

そもそも 産地ってなんだろう?
って話になったわけですよ。

結局 それぞれの食品の
特徴に応じて

産地を決めようっていう事に
なったんですよね。

だから 例えば 畜産物などは

長い期間 育てた場所を
産地にしましょうという

ルールを作ったんだ
という事ですよね。

だから 外国で取れたアサリを
日本に持ってきて

育てて 国産と表示する事
それ自体は問題ないんですよ。

問題ないんですね。

今回 問題になったのは
国内での期間が非常に短いから。

つまり 外国から持ってきて

ちょっと 日本の浜辺に
パーッとばらまいて

すぐに それを回収して

ほら 国産だよって言って
売りに出していた。

だから 産地偽装だっていって

問題になった
という事なんですよね。

場合によっては

これ 本当にそうなのか?
っていうので

DNA鑑定などをする
というわけなんですよね。

だけど 例えば
今回のアサリでいうと

DNAで見たら
大体 中国産だったと。

でも 中国で取られても
そのあと 日本で長く育ててれば

これ 国産でいいわけですよね。

だから その表示がウソだとは
言えないというわけですね。

どこで育てられたのか

どれくらい長い期間
育てられていたのか

こうやって悪意を持って
偽装しようとすると

なかなか見破られない場合もある
という事ですね。

だから 結局 チェックする
仕組みはあるんだけど

それでも やっぱり こう

度々 偽装が繰り返されてきた
という事がある。

やっぱりね
外国産より国産っていう方が

みんな ついつい こっちの方が
安心安全だって思って

買っちゃうでしょ?
買っちゃいますね。

だから みんなね

国産って表示したくなる
というわけですよね。

だから
今回のアサリの産地偽装も

実は 昔から

かなり前からやってたと
いわれてるんですけど

今回 報道で
これが明らかになって

大きな問題になってる
という事ですね。

実は知らない事だらけ。

最近 色んなものが
値上がりしてるけど…。

なんでかも知らずに
「仕方ない」って思ってません?

身近なものの値上げのカラクリ。

誰がどうやって決めてるのか?

実は面白い!

(宇賀)行かなそうでしたけどね。

でも なんか 高くなったなって
感じるものとかあります?

おじいちゃんとかが言ってたのが

うまい棒とか… お菓子が

昔より
全然 値段上がっちゃったね

って言ってました。

うまい棒…。
うまい棒はね

子供たちが
今 ショックを受けてるんだけど

それを
おじいちゃんから聞かされるんだ。

今 小学生が 結構
うまい棒が値上がりするっつって

問題になってるんだけどね。

(宇賀)4月から
1本12円になるそうですよ。

身近な商品のほとんどは
この関係で値段が決まる。

なんだか知ってる?

これ
漢字2文字ずつ入るんですけど

金指さん わかります?

(都築)これ でも
習ってるんじゃないですか?

高校生だし。
学校で習ってますよね。

(都築)習ってますよね。

はい。
(一同 笑い)

値段ですよね…?
(都築)これはわかった。

ああ~…。
輸入と輸出の関係…。

そういう事では
ないんですけどね…。

じゃあ 宮澤さん お願いします。
(宮澤)これは あれですかね?

(後藤)出た!

そう。 そのとおりですね。
(宇賀)はい そうですね。

需要と供給の関係。

(宇賀)では これ
後藤さん どんな関係ですか?

(後藤)…えっ?

(宇賀)いや 今
「めちゃくちゃ簡単」って…。

イキったあと すぐ戸惑うな お前。

(一同 笑い)

(都築)めっちゃ頭悪い
生徒の感じ出てる 今。

じゃあ 都築さん どうですか?

それを欲しいという人たちの数と

それを生み出す数
みたいな事ですよね?

(都築)おお~!

そう。 例えば こちら。

欲しいっていう人が
いっぱいいれば

値段を高くしたって
売れるでしょ?

だから 需要があれば
値段が上がっていくわけですよ。

一方で これ もう
いくらでもあるよって言って

たくさん作って お店に並べてる。
供給はいっぱいある。

だけど 欲しいという需要がないと
売れないから

しょうがない 値引きをしよう。

うんと
値引きをしなければいけない。

つまり 需要の方が高ければ
値段が上がり

供給の方が多いと値段が下がる
という

需要と供給の関係で

結果的に
バランスの取れた値段になると。

つまり 実際に売るお店で

どの値段にすれば売れるかな
って事を決める。

それぞれが
自分で値段を決める事ができる。

自由な競争をして
経済を発展させよう。

資本主義経済では
これが原則という事ですね。

でも 自由に
値段を決められないものもある。

この中で

国が関わって値段が決まったり

国の認可が必要なものは

どれだと思う?

国の認可。
国が「いいですよ」と言って

値段が決められるものもあるし

値段が決まる過程で

国が関わってる…
関与しているものを

選んでくださいという事ですね。

(宇賀)都築さん。
(後藤)むずっ。

鉄道運賃。
(宇賀)池上さん これは?

はい 正解です。
(都築)よしっ!

そのとおりですね。

これは 鉄道会社が

料金を上げたいんだけど…。

あるいは 下げたいんだけど
と言うと

国が認可をしている
というわけですね。

(宇賀)じゃあ
石橋さん どうでしょう?

えー…。

手術。

正解です。
(石橋)よしっ!

医療だからね。

これは もちろん
国が決めてるというわけ。

だから 医療行為といって

一つ一つに
点数っていうのが決まってて

1点が10円として考えられると。
全部 これは決まってる。

日本全国 どこでも 同じ金額で
色んな治療が受けられるように

国が値段を決めてるんですね。

(宇賀)では 金指さん

いきましょうか。

そうですね…。

じゃあ
水道にします。

(宇賀)水道。

ブッブー。
違います。

これは
地方自治体が決めています。

なるほど…。
(都築)賞金獲得ならずだ。

(宇賀)そういうパターンも
あるんですよね。

じゃあ 宮澤さん。

でも 最近 原油価格が上がってる

っていう事を聞いていて それで

国が そこで関与してるっていう
ニュースを

読んだなと思ったので

原油は どうでしょうか?

宮澤さん 中途半端に
ニュースを見てますね。

(一同 笑い)

これは 違います。
自由競争で決まってます。

(磯野)違うんだ!
(宮澤)違うんだ…。

国が関わっているのは 残り4つ。

なんだか わかる?

(都築)4つ いっちゃえば?
(宇賀)4つ いっちゃいます?

ダイヤモンドは
確定です。

はい 違います。 はい どうぞ。
(一同 笑い)

(磯野)それは違うよ。
(石橋)違うけどもね。

じゃあ あと3つ どうぞ。

タクシーは
確定です。

タクシー
確定?

はい
正解です。

これは 国が
認可してます。

あとは
あの~…。

(都築)あと3つ残ってるもんね。

(後藤)電気です。
(宇賀)電気。

電気料金ね。
はい 正解。

そのとおりです。
国が認可してます。

あとは…
小麦です。

はい。 国が大きく関わってます。

そのとおりですね。
(都築)すげえ!

(都築)ダサいな! ダサい 決めが。
(石橋)なんだ? それ。

残り1つは土地。

国土交通省が
全国の土地の値段を鑑定。

それが 取引の大きな目安に
なっているんです。

このように 基本的には

公共性の高いものに 国が

関わっているんですが…。

水道料金を決めるのは
国ではなく 地方自治体。

地域によって
値段が こんなに違う!

全国平均は 月3241円なんですね。

ところが
高い所 安い所を見ますと…。

(磯野)高いな。
(都築)なんで?

一方 安い所は こちら。

(石橋)安っ!
(磯野)こんな違うんだ。

金指君。
なんで こんな違うと思います?

実際 場所とかによって
出る水の量というか

それが違うから 値段も
実際 それに関わってきて

変動してるのかな…。

水の量というよりは

水が出る…
水を手に入れられる場所から

実際の家まで運ぶ距離にも

大きな違いがあるって事が
あるでしょ。

つまりね 水源が
すぐ近くにあれば

水道管って
短くて済むでしょ。

だけど 例えば
北海道 夕張だったら

水源が遠いので

ものすごく遠くから
例えば 水道管を引いてくるとか。

例えば 赤穂みたいにね

この辺り
酒どころでもあるわけだよね。

すごくいい おいしい水が
たくさん採れるから

酒どころになってるわけで…。

そういうところは
すぐ近くに いい水があるから

費用は かからないわけだよね。

残念ながら あんまり
いい水ではなかったりすると

品質を良くするために
非常にお金がかかる

という事になると

結局 値段が
高くなってしまうという。

こういう違いがある
という事ですね。

最近 色んなものが
値上がりしてるけど…。

その一つが

小麦の値段は
ちょっと特殊な決め方で…。

国がまとめて買って輸入。

手数料などを上乗せした値段で

製粉業者に売っているんです。

業者が直接買った方が
安上がりなのに

なんで こんな仕組みに
なってると思います?

小麦は
生活必需品の一つと考えた時に

安定的に供給する事を守るために

国が入って 担保になる
みたいな事なんですかね?

さすがです! はい。
(石橋)すげえ。

やっぱりね
小麦というものはね…。

パンとか麺とかお菓子などに
必要不可欠。

なのに だけど そのほとんどが

外国からの輸入に
頼ってるんですよね。

そうすると…。

個別の企業だと

相手の国の事情によって
なかなか買えなかったりする。

そこで 国が
「まとめて買いましょう」

「これだけの大口で買うんだから

ちゃんと うちに
売ってくださいよね」という

そうやって 安定供給をすると。

だから 最近 天候不順で
小麦がなかなかできなかったり

あるいは 中国が
豊かになってきたもんだから

中国が
そこら中で買い占めをして

結果的に 需要と供給で

小麦の値段が
上がってるわけだよね。

つまり 需要が増えて供給が減れば
値段が上がると。

(磯野)ああー! そうか…。

だから 結果的に…。

このところ 色んなお菓子だとか
カップ麺だとか

そういうものが値上がりしてる
という事になるわけですよね。

だから 基本的には やっぱり
自由な競争なんだけど

国民生活に
必要不可欠なものに関して

あるいは 日本国内全体で
安定して行き渡らせるためには

国が介入する事もあるよね

という仕組みになってる
という事ですね。

値上がりで
今 特に問題になっているのが

原油からできる 様々な

ガソリン価格は

暖房やプラスチック製品など

身の回りの 多くのものに

石油が使われているので

影響が大きいんです。

でも 原油の値段は
国が決めてるわけじゃない。

じゃあ
どうやって決まっているのか?

その裏に

こんな仕組みが影響していると
いわれています。

実は 世界の原油っていうのは

主に この3カ所で
大体 たくさん採れるんです。

こちら。

北米 それから 中東

それから 北海。
北海原油ですね。

イギリスのすぐ近く

イギリス あるいはノルウェー
デンマークの辺り

ここの北海という所

ここの海底から
たくさん原油が採れる…。

これが 世界三大原油といわれて

当然ながら その近くで
その原油を売買する市場

マーケットっていうのが
あるわけですね。

で 北米。

今でこそ
中東から石油が出るけど

昔は…
中東で石油が出なかった時代は

みんなアメリカだったわけですよ。

で その石油の
原油を取引するのが

ニューヨークの取引所。

そこで 原油の先物取引というのが
行われているの。

先物というのは 現物じゃないの。

例えば 3か月先に
いくらで買う事ができるかという

権利を売買してるの。

この先物取引が

株と同じで お金儲けの場にも
なっているんです。

先物だから 買った時に 今すぐに

原油を
手に入れなくていいわけだよね。

もらうのは3か月先だから

他に もっと高く
買ってくれる人がいたら

そっちに売ってしまおうと考えて

石油に全く関係ない人たちが
大勢…。

金儲けをしようという人たちが
ここで いつも売買してるの。

つまり

安く買って 高く売ればいい
という人たちがいるわけ。

そうすると
今 どうなるかっていうと

どうも あちこち コロナで
ロックダウンしていた街が

どんどんロックダウンをやめた。

あっ みんなが これまでどおりに
経済活動をするという事は

ああ 石油を
いっぱい使うようになるな。

石油の値段が上がるなと
考えた人は

じゃあ 上がる前に買ってしまおう
といって

このニューヨークのマーケットで

先物を買ってしまうわけ。

そうなると 中東や北海の
こちらのマーケットでも

あっ ニューヨークで
値段が上がってるんだったら

じゃあ うちも値上げしても
いいよねといって

こっちも
値段が上がってくるという。

つまり 今 原油の値段が
上がってるというのは

それだけ 世界中で 経済活動が
再び活発になってきたから。

だから 原油が値上がりするだろう
と思った人が増えると

本当に値上がりするという事に
なるわけなんだよね。

あまりに値上がりしているので

本来 自由競争の石油業界に
政府が介入。

石油を扱う業者に補助金を出し

値上がりを
抑えようとしているんです。

しかし 値下げを
強制できるわけじゃなく

ガソリン価格は高いまま。

まだまだ厳しい生活は
続きそうです。

年金なんか どうせ
将来 もらえないんだろうなんて

若い人が
よく言ったりするでしょ?

仕組みを知らないから
不安になる…。

実は知らない事だらけ。

若い人にも関係大あり。 年金の事。

年金なんか どうせ
将来 もらえないんだろうなんて

若い人が
よく言ったりするでしょ?

仕組みを知らないから不安になる
というところが

あるんじゃないでしょうか。

大切なお金の話。
この機会に確認しておこう。

基本の基から参りましょう。

(後藤)保険?

失業のリスクに備えるのが
雇用保険。

火事が起きるリスクに備えるのが
火災保険。

じゃあ

えーと… 働けなくなって
収入がなくなった時のための保険。

まあ そういう事なんですけどね。
そういう事なんですね。

そういう事ではあるんですけど

経済学的に言うと
これなんですよ。

(磯野)長生き…。

長生きって めでたい事でしょ?
リスクって考えないでしょ?

でもね 年を取れば
働けなくなるわけでしょ。

働けなくなった時に
手元にお金がないと

生活が大変な事になるな。

そのリスクに備えましょうという。

だから
保険だという事なんですよね。

日本は
世界一 高齢者の割合が高い国。

じゃあ 高齢者が受け取る年金
そのお金を出しているのは誰?

(宇賀)はい。

僕らが おじさんになったら
若いのが出せばいいし…。

そう そのとおりですよ。

現役世代の皆さんが働いて
得られたお金の中から

その一部を
保険料として国に納める。

国が そのお金を
高齢者に渡す

というわけですよね。

つまり 今 皆さんが働いて
この保険料を払ってる。

それは 今の高齢者を
支えているわけです。

そして
君たちが高齢者になった時は

今度は 我々が
支えられる権利があるといって

君たちが高齢者になった時は

その時の若い人たちが
保険料を払い

それによって支えてもらえる。
(後藤)ありがとう。

つまり
高齢者に対する 仕送りという。

今の年金の制度っていうのは

そういう仕組みになっている
という事ですね。

「もらえなさそうだから払わない」
なんて 言う人もいるけれど…。

基本的には 自分の将来のために

積み立ててるわけじゃ
ないんです。

でも なんで
他人のために

お金を出さなきゃいけない
仕組みなの?

なんでだろう?

(後藤)なんでだろう?
(那須)なんでだろう?

(後藤)
まあね ゆっくり考えれば…。

難しい…。

(磯野)私 さっきまで
自分で若い時払ったやつを

自分でもらうんだなと
思ってた派なので…。

どうして こうなってるか…。

あ~ ごめんなさい!
わかりません!

(一同 笑い)

これ 大きな理由が
2つあるんですけど

一つは 積み立てておく
という仕組みだと

あっ なるほど!
だから…。

あ~ 根本がね。

あと 私の若い頃って
とにかく 毎年毎年…。

そうすると 例えば
年金だって積み立てしてても

その時にはいいけど
40年後50年後に

えっ そんなものじゃ
なんにも買えないよ

って事になる
可能性あるわけでしょ。

だから 積み立てても

インフレになって
物価が上がっちゃったら

それじゃ生活できない
っていう事になって

途中から これじゃダメだ
っていう事になって

その時その時
若い人たちが納めた保険料を

高齢者に渡すという仕組みに
変わったんだ

という事なんですね。

基本を押さえたところで

ここから
具体的に見ていきましょう。

皆さんは
自分が何年金に入っているか

わかってますか?

これ よく 2階建て 3階建て
って言い方されます。

まずは 1階部分 見ましょう。

1階 国民年金

あるいは 基礎年金っていう
言い方する事もありますけど。

ホントに 職業に関係なく
日本に住んでいる

二十歳から59歳の全員が
加入するものというわけですね。

(宇賀)今日 スタジオでは
金指さん 18歳以外は

もう 皆さん
加入しているわけですけれども

4月から
18歳 成人になりますよね。

そうですよ。 金指君も
4月から あなた 成人ですよ。

そうですね。
(都築)そうか…。

なんですけど 国民年金の加入は

現在のところは
二十歳からのまんま

ここは変わりません。 だから

金指さんは
まだ 保険料を納める義務はない。

40年間 保険料を納め続ければ

月 およそ6万5000円。

年間 およそ78万円。

亡くなるまで ずっともらえます。

それじゃあ足りないという事で

2階がある。

ここから
職業によって違ってくるんです。

会社員や公務員が入るのは
厚生年金。

保険料は 会社や組織が

半分出してくれるので

その分 お得。

会社員と専業主婦の夫婦の場合

月 およそ22万円

年間264万円ほど もらえます。

じゃあ 僕らみたいなのが
独身で 辞めて

月6万の生活になったら
働かざるを得ないですよね?

自営業者の場合ね。
だから そういう自営業者は

これだけだと大変でしょう
というので

こっちにも
2階が用意されてるんですよ。

いやいや…
別に 私は関係ないです。

はい それが ほら これですよ。
国民年金基金。

最近 テレビコマーシャル
やってるでしょ。

「国民年金基金に入りましょう」。

だから 自営業者とか
そういう人たち

国民年金だけでは とても
生活できないよっていう人は

さらに
国民年金基金に入りましょう…。

(後藤)国民年金基金。
うん。

これは だから
義務じゃないんですよ。

「入ったら どうですか?」
という事ですね。

自営業者やフリーの人のために
国が用意している2階部分が

国民年金基金。

将来の受け取り額は

何歳から加入するか

毎月いくら出すかなどによって

変わります。

実は 性別によっても違うんです。

将来
同じ金額を受け取るにしても

女性の方が月々の保険料が高い。

なんでだと思います?

そのとおりですね。

イエーイ!
長生きするから

その分もらえる 生涯の保険金は
高くなるわけですね。

女性の方がたくさんもらえるから
だから 保険料も

男性よりは女性の方が
高いんですよという

そうなってるという事ですね。

この1階と2階
これが いわゆる 公的年金

公の仕組み 国が運営する年金
というわけですよね。

だから 将来 どうせ

年金なんか もらえないでしょ
って言ってる人は

日本っていう国がなくなるでしょ
って言ってる事と同じですよね。

めちゃめちゃ良くないじゃん。
つまり

国が責任を持って
運営しているわけでしょ。

だから その国が 年金制度を
運営できなくなるって事は

日本という国が破綻してしまう
という意味になるわけですよ。

だから
日本という国が存在している以上

年金制度は破綻しない。

ただし 受け取る金額は
減るかもしれないという

そういうふうに
考えた方がいいんだろう…。

この年金制度が4月から変わる。

♬~

(奥さん)ただいま~。あら~。
(桑田)あっー あちゃちゃちゃちゃ…

♬~

ちょっと こっち向いて こっち向いて
こっち向いて いいね。

あいよっ。
あっ!

(シャッター音)
<今日という日を 楽しむために>

<クルマの保険は 損保ジャパン>

(女子大生)せーの!
(シャッター音)

お待たせー。
わっ! ちっ ちべたい。

年金を国だけに任せるのは不安

という人のために…。

自分で3階建てにしちゃう
仕組みがあるんです。

会社員の場合は企業年金。

会社と社員が

独自に積み立てるもの。

公務員にも

同じような仕組みがあります。

(石橋)終わりだ…。
(一同 笑い)

(都築)個人事業主が 全然…。

(石橋)大ピンチだよ。
(後藤)どうすればいいんですか?

そうなんですよ。
そういう声があるので

さらに作ろうという事になった
というわけですね。

それが… おっとっと…。
これですよ。

聞いた事ない? iDeCoって。

(磯野)iDeCo?

(後藤)iDeCoだよ iDeCo。
(都築)すげえよく聞くな 最近。

これ 例えば 投資信託などに
お金を預けて

運用して増やして
将来 受け取りましょう。

普通ね 投資でお金 儲けると

その分 税金がかかるんですけど

このiDeCoは
税金がかからない。

だから お得ですよというわけで

年金が 今の公的年金だけでは
足りないなと思う人は

こちらで
運用してみたらどうですか?

それなら 会社員 公務員とか
一切 職業に関係なく

専業主婦だって
誰だってできますよという

こういう仕組みを作った
というわけですね。

iDeCoは
自分で投資したお金を

将来の年金として受け取る
というものなんです。

この3階建てが

日本の年金の仕組み。

じゃあ こんな話は知ってる?

私たちが納めた大切な保険料で…。

実は

保険料の一部が

厚生労働省の
管轄する組織にいって

そこから 証券会社などを通じて

株などを買っているんです。

当然 株が上がれば
これ 増えるわけだよね。

というわけですね。

じゃあ この結果
プラスかマイナスか

どうかっていうと こちら。

今 増えてます。
(都築)すごいプラスだ!

年金積立金の…
これね 始めたばかりの頃

マイナスになってるんですよ。

この頃 一時
株価がうんと下がって…。

すごく下がっちゃって

貴重な年金の積立金を
こんな事していいのかって

問題になったんだけど

そのあと
株が上がっているという事で

現在 107兆円以上の
儲けになっていると。

(後藤)いや でも

僕らのお金を使って
国がギャンブルしてるんだ。

(一同 笑い)

株を買うっていう事が
ギャンブルかっていうふうに

考える人もいるけど いやいや

ギャンブルじゃないんだよ
っていう人もいるわけでしょ。

だけど 確かに
後藤君が言うように

こんなギャンブルしていいのか
っていう人も

確かにはいます。
いっぱいいると思います。

大切な年金で

高齢化が進んでね

皆さんの保険料だけでは
足りなくなるから

少しでもね みんなに ずーっと
保険金が払えるようにしよう。

そのためには とにかく運用して

利益を出し続けていれば
いいだろうという事を考えて

運用しているという事ですよね。

で こんなにあればいいだろうって
思うでしょ?

でも これ 全国民に払う年金の
2年分でしかないんです。

(都築・磯野)えーっ!

(磯野)たったの…。
(後藤)儲かり続けないと。

(都築)動かし続けるしかないんだ。
(後藤)どうすればいいんだ?

でも 少子高齢化って事は…。

そんな事ないんですか?

(後藤)はい 「鋭い」出た!
そのとおり。

確かに 少子高齢化で
今 高齢者 増えてるよね。

でもね

その高齢者より下の世代って
人数が少ないでしょ。

だから この高齢者が

いずれ この世の中から
いなくなれば

高齢化率が下がるわけですよ。

辛抱って言い方は良くないな。
そういう言い方は良くないな…。

(都築)大胆だな 池上さん。

あえて自虐的に
言ってるんですけどね。

だから 残念ながらだけど
いずれ 高齢者がいなくなると

今のような事にならないので
なんとかなるんじゃないか。

それまでの しばらく
なんとかしようっていう考え方も

実はある
っていう事なんですよね。

この年金が
4月から 大きく変わる。

なんで?
これね

受け取りを始める年齢を
遅らせると

それだけ増えますよ
という事なんですね。

実はね 年金を

通常は 65歳から受け取る
っていう事になってるんですけど

これ 1カ月単位で

早めたり 遅らせたりする事が
できるんですよ。

国民年金の場合

65歳から もらい始めると
年間およそ78万円。

早くもらいたいという人は
最も早めて 60歳から。

その場合 3割減って 55万円ほど。

この減額率が 少し緩和され

4月からは
およそ59万円になります。

一方 遅らせる事もでき

70歳から もらう事にすれば
年間110万円以上に。

これが 4月からは

75歳まで
遅らせる事ができるようになり

その場合は
140万円以上になるんです。

だから 65歳以上もね

元気に働けそうだ
っていうのであれば

もうちょっと
あとにしてもいいのかな

っていう事になるし…。

いやいや いくつまで生きているか
わかんないから

少しでも早くもらおう
っていう人は

そういう判断も する事もある。

結局…。

(磯野)そうですよね。
ねえ。

何歳がいいですよ
というのは なかなか言えない。

それぞれの 皆さんで
考えて頂きたいという事ですね。

この時期 国会で
話し合われているのが…。

私たちが納めた税金を
来年度 どう使うか。

すごく大事な事 やっているから
ちゃんと知っておこう!

国は 1年間で

およそ100兆円ほど使いますが…。

合わせて
半分以上使う

この2つは
何?

(磯野)確か あれあれ…
あれです。

あの えーっと…

社会保障。

(宇賀)はい そのとおりです。
(都築)すげえ!

(磯野)ああ よかった…。
はい そうですね。

社会保障…
まあ 簡単に言うと

私たちの生活 あるいは
健康を守るためのお金

という事になるわけですね。

だから 例えば 年金ですよね。

これが だから
そのお金として使われている。

あるいは
医療保険もそうですよね。

日本が一番多く使うのは

年金や医療費などの社会保障。

では 2番目に多い

この丸2番は なんでしょうか?
後藤さん。

はい。
(都築)おおー!

そのとおりですね。
よっしゃー!

つまり 日本はお金が足りないから
国債を発行している…

発行した以上
それを返さなければいけない。

それが 今 これだけ

大体 全体の4分の1ぐらいは

借金返済に使われている
というわけですよね。

社会保障や借金返済以外にも

すごい額のお金を
色んな事に使う予定ですが…。

っていうのを
まとめて…。

素晴らしいですね!
素晴らしいですね!

これから説明しようとする事を

全部 お一人で
答えてしまいました。

概算要求って言葉
聞いた事ありますかね?

それぞれの省庁が
5月から8月にかけて

来年度 これだけ
お金が必要なんですよという事を

財務省に これだけの予算を
付けてくれって要求するんですよ。

それを概算要求っていいます。

国の仕事を行う
それぞれの役所の担当者が…。

国の金庫番 財務省にお願い。

そして…。

財務省が 9月から12月にかけて

「これを認めてもいいのかな?」
「いや これは いらないだろう」

という事を判断する…。

この概算要求の段階では

これはね 一応ね…。

あんまり 野放図に

たくさんの金額なんか
要求されても困るので

基本的には 前の年度の要求を
上回らないように という

その中でやってください
となるわけですね。

で やっぱりね
一度 予算が付くと

3月までやった結果
これだけ余りましたというと…。

と思うと

結果的に
本当に必要だったって…。

よく 3月になると

色んな工事が
あったりするでしょう?

むちゃくちゃ工事してる 3月。
(後藤)すごいよね。

だから 結局
なんとしても 自分たちがね

金額が減らされないようにしよう
といって

ある種 実は 無駄が
起きているんじゃないかとも

いわれてるんだけど。
(都築)確かに!

こんな仕組みになってる
という事ですよね。

そして 財務省が
それぞれの金額を決め

国の司令塔である内閣に提出。

内閣が それを認めたあとは…。

国会で
それでいいかどうかを議論する。

参議院でも
3月末までに 可決 成立すれば

それが
4月から使われるようになる

というわけですよね。

この大事な予算。

衆議院で認められても

参議院では
ダメとなってしまったら

どうなる?

判断が分かれた場合…。

ちょっと わからないので…。

まあ 結局…。

そうですね。

予算に関しては 衆議院の優越
というのが決まっていて

参議院が反対しても
衆議院が決めていれば

そのまま通るんですよ。

つまり 衆議院と参議院
どちらも国民の代表でしょ?

しっかり
審議してもらいたいわけだよね。

だから 色んな法律って

衆議院と参議院で
判断が分かれるって事は

あり得るわけですよね。

だけど 予算は

4月から とにかく みんなが
使わなきゃいけないから

いつまで経っても決まらないと
困るので

この場合は
衆議院を優先しましょうという

そういう仕組みになってる
という事ですね。

そして 大災害など
急に大きな出費が必要な場合は…。

補正予算という

新たに別の予算を作って
対応する仕組みもあるんです。

さあ そして 先ほどの
来年度の予算案を見ると

ここに「一般会計」と
書いてありますよね。

あんまり
ニュースにはならないんですが

もう一つ 「なんとか会計」
というのがあるんですけれども

宮澤さん わかります?

全然わかんないです。
なんだろう?

今 ニュースになっているのは

この一般会計ですが

実は もう一つ…。

一般会計以外に

特別会計というのが
あるんです。

一般会計というのはね

100兆円超えるとかいう話が
ありましたけど

さあ 特別会計 今年度

これに
どれだけ使ったかというと

こちら。

245兆円です。

一般会計より多いんですよ。

全然多い!

一般会計の倍以上あるんですね。
だから 2つを合わせると

およそ350兆円のお金を
実は 国は使ってるんです。

(磯野)え~っ!

でも
なんで2つある?

国の会計
なんで2つある?

これね
本当は1つでいいんですよ。

1つでいいはずなんですけど

国の事業って 実に
色んなものがあるわけでしょ?

で 内容も複雑で

もう 最初から
この事に使いますと

使い道が決まって

みんなからお金を集めるって
仕組みのものはあるわけですね。

だったら そんな事 いちいち
国会で 一般会計として

議論しなくてもいいだろうと。
…というわけですよね。

私たちが納める
消費税や所得税など

広く一般から集めた
お金を

何にどう使うか
話し合い

振り分けるのが
一般会計。

一方 自動車を買った人や

持っている人が払う

登録料や検査費などは

主に車に関する事にしか

使わない。

そんなふうに 使い道が

はっきりしているのが

特別会計。

今は これが13種類あって

それぞれの役所で

管理されているのです。

でも だからといってね

国会で議論する必要がない
って事ではないんですよ。

当たり前ですけど いや これは
本当に 今も必要なのかとか

見直しというのは やっぱり
それは必要なんでしょうね。

だけど 普段 みんな

一般会計の事ばっかり
こう 考えてるもんだから

なかなか こっちの事まで
議論がいかないという

そういう問題点は
確かにありますよね。

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