出典:EPGの番組情報
徹子の部屋 岩下志麻[字]
~80歳 コロナ禍で新たな体験も!~岩下志麻さんが今日のゲストです。
◇ゲスト
岩下志麻さんがゲスト。
◇番組内容
早くからスマホやメールを使いこなすなど、機械好きで知られる岩下さん。コロナ禍で通っていたジムが閉鎖した時には、自ら「オンラインでやれませんか?」と提案。トレーナーと話し合いながらオンラインレッスンを開催することができたという。その気楽さにはまってしまい、新しく気功のレッスンも受け始めた。外出を控えた暮らしの中でも新しい楽しみが増えたと語る。また、先日亡くなられた中村吉右衛門さんとの思い出を明かす。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)
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- 着物
- お正月
- お着物
- ハハハ
- リフォーム
- 一緒
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
(黒柳)今日も あでやかな
お着物で おいでいただいた
岩下志麻さんです。
コロナ禍では
旦那様の篠田正浩さんと
おうちに こもりがちでしたが
新たな楽しみを
お見付けになったそうで。
どうぞ こちらにおいでください。
どうも。
あら キレイだこと。
よろしくお願いします。
どうも
よろしくお願いいたします。
まあ キレイ。 ちょっと
お立ちになっていただいて。
キレイなお着物…
それ お花… お花?
これは あの…
ツタと それから 笹です。
笹。 キレイ。
そうですか。
いただいたお着物でね
今日 初めて…。
あっ そうなの。 すごくキレイ。
で おみ帯は それは…。
帯?
帯は これは あの…
あや錦っていう。
あや錦。 背中も
ちょっと 見せていただいて。
ああ キレイ。 すごくキレイ。
ありがとうございます。
上等。 どうぞ お座りください。
はい ありがとうございます。
まあ 素敵。
ご主人の
映画監督 篠田正浩さんは
90歳でいらっしゃるんですって?
はい。
ご一緒においでくだすった事も
あるんですけど。
そうですね。
『スパイ・ゾルゲ』の引退の時の。
ねえ。
ええ。
映画監督は
引退 もう なさった…。
その時 あなた テレビ…。
そうです。
メイキングをやりました。
そうね。 皆さんがね
どんな風に働いてるかって事…。
でも このコロナの間は
外食は控えて
1日3食…?
そうですね。
もう 外食は… お食事は
もう 全然 行ってないです。
でも お献立は あなたが
お考えになったんですって?
もう 昔から
献立は考えてますけど
まあ 3食っていう事はね
あまりないので
3食 考えるの 大変です。
ねえ。
あなたは お作りには
ならないんでしたっけ?
そうです。 お手伝いさんに
やっていただくの。 ハハハ…。
それは旦那様のアドバイスで
初めから 家事はしないっていう。
そうですね。
女優に集中すると。
…っていうよりかは
もう やらなくなっちゃいました
いつの間にか。 ええ。
まあ お手伝いさんが
お休みの日はね やりますけど。
なんか おやりになるの?
はい。
まあ 新年会を兼ねたお誕生日会も
今年はできなかったし
いろんな事…
なんにもできなかったでしょうね。
そうですね。 映画も行かれないし
コンサートもライブも
全部 行かれないですから。
本当に そうですね。
そうでしたね。
今度のお正月は
娘一家と過ごしたいって
思ってらっしゃるんですって?
そうですね。 今度のお正月は…
お誕生日なんですよ 私 お正月が。
3日が。
3日!
ええ。 それですから
みんなで お食事しようかなと
思っております。
それから スマホだの
メールも大好き?
大好き! もう。 フフ…。
本当に好きですね。
LINEが大好きで。
だから 野球があった時期は
もう ほとんど
野球の画面 見ながら
もう 一緒に
LINEをやってるという。
「次は三振よ」とか
「次はホームランよ」とか。
あっ どなたかとやるのね。
ええ。
それで もう
私のスタンプがついて。
すごい楽しいんです。
あっ そうなの。 すごい。
でも のんびり屋で
「駆けずのお志麻」と
呼ばれてらしたんだけど
本当は
運動が大好きなんですってね。
いやあ
運動 一応やりますけどね
でも 運動能力は
もう 全くないですね。
でも 自ら提案して
オンラインで なんか
太極拳をおやりになったとか。
ええ。
あの… 全部
ジムが お休みになったので
知り合いの先生にお願いして。
そして 太極拳から気功
それから ストレッチ
全部やりますよって
おっしゃってくださって
Zoomで。
すごい。
それで 私は
太極拳と気功に参加しております。
まだやってます。
あっ そう。 すごいのね。
パソコンでは 先生の見本を…?
そうですね。 Zoomは
先生が見本を見せてくださって。
それで それに合わせて…。
私たちは映らないんです。
あっ そうなの。
ええ。 だから…。
じゃあ いいわね。
はい。
時々 お茶飲んだり
お水飲んだりしておりますけど。
でも 一応
体 動かしてらっしゃるの?
ええ そうです。 1時間半。
それ 長いですね ちょっと。
ええ 長いんですよ。
私もやってますけど
1時間ですね 私は。
そうですね。
大体1時間が まあ 限界かな。
でも 1時間半?
うん。
結構 足と腰を使うし。
うん…。
それで 動きもありますしね。
気功も まあ それなりに
でも 体力使いますよ。
あっ そう。 やっぱりね。
ええ。
ゆっくりなところが なんかね…
私 見たとこによると。
ゆっくりなところも
なんか 割と大変みたいね。
そうです。 あのゆっくりさが
大変なんです 逆にね。
ポーズを
キープしなくちゃいけないから。
それから 呼吸法の運動も
やってらっしゃるんだけども
初めに
指の体操をするんですって?
そうです。 気功の時に
大体 手のひらを合わせて
こうやって 手を こう… こする。
こすって。
これから気が出るわけですよ。
これで気が出るの?
人間の気が。
それで 気が出てきたところで
まあ 一応 終わって。
それから
指を こういう風に重ねるんです。
ええ そうです。
それで また
こっちに入れ替えるんです。
それを こういう風に
何度も何度も やるんです。
これを 何度も?
ええ。
これが5分ぐらいあるんですけど
これ やると
やっぱり 脳が活性化して
それから 体中が温まりますね。
もう 今でも 相当大変です。
でも 随分…。
やった事ないから。
今度から やってみますね。
そう 初めてやるとね
これ 大変なんですよ 結構。
それから 体を こうやって
こう ブルブル ブルブル… と
こう 動かしたり 揺らしたり。
揺すったりね。
貧乏揺すりが
いいんですってね 結構。
全身のね やっぱり
血液の循環が良くなりますね。
ご主人は おやりになるんですか?
主人は 全然やってないです。
主人はね あの…
トレーナーの方が見えて。
また それも すごいわね。
週に1回ね いろんなのを…
他の体操をやってます。
へえー。
ご主人は 早稲田で 箱根駅伝…?
ええ そうです。
選手だったの? ご主人が。
そうです。 ええ。
すごいわね。
ええ。 だから
今でも やっぱり アスリートの…
まあ 生活ですね。
あっ そう。
うん。 お散歩も行くし。
あっ そう。
それから やっぱり
足が衰えちゃいけない
っていう事で
よく 歩く練習をしてますし。
ええ。
話 変わるんですけど
先月ですか お亡くなりになった
中村吉右衛門さん。
岩下さん 10代からの
お知り合いで
いらしたんですって?
そうなんです。
本当にビックリしましたね。
一番最初に
お会いになった時は
何歳の時…?
一番最初は 私が19歳だから
吉右衛門さんが
16か17ぐらいですね。
それ 映画 お撮りになったの?
ええ。 『笛吹川』っていう
木下監督の映画を
ご一緒させていただきまして。
長野にも…
ロケーションだったんですよ。
ですから もう…。
これは あの…。
可愛いわね。 あなた?
『笛吹川』やる直前ですね。
可愛い。
ハハハ…!
直前の頃の
写真なんですけれども。
でも その地方ロケの時に
なんか 吉右衛門さんは
ホームシックを
慰めてくださったんですって?
私ね すごい
ホームシックにかかっちゃって。
それで ぬいぐるみ持ってたんです
クマの。
可愛い。
ハハハ…!
それで トランプを 毎晩やって…。
トランプやって?
7並べとか ババ抜きとか。
ばあやさんがついていらして
いつも お部屋に呼ばれて
やっておりました。
へえー。 じゃあ 楽しかった…?
そうですね。
撮影よりも楽しかったですね。
ハハハ…!
あっ そう。
随分 早く亡くなられて
もう 本当にショックですね。
そうよね。 もったいないですよね。
あんなに口跡が良くて…。
本当。 ねえ。
深みのある
巧みなお芝居をなさる方もね…。
それから なんか お背が高いから
かっぷくがいいっていうかね
形がいい。
そうですね。
吉右衛門さんとは
その後 共演はなさったの?
あと 篠田が監督しました
『心中天網島』。
そうそう!
あれをご一緒しまして。
そうでした。 あれは
いい映画でしたね。
これが 心中して…
2人で心中していく
ところですね。
私が 小春と
おさんと
2役
やったんですけど。
すごいですね。
小春の方で。
なんか過激なラブシーンが
あったんですって? あなた。
そうです。 最後
心中するところで
お墓でラブシーンがありまして。
ええ。
お墓で?
お墓。 ええ。
もう あの…
がんがらに すごい 炭火をたいて
下は電気毛布。
もう 寒くて 寒くて。
夜中の2時ぐらいですから。
それで 吉右衛門さんは
歌舞伎仕込みの指先までの演技を
なんか…。
ええ。 もう 素晴らしいですよ。
やっぱり 歌舞伎で培われた
全ての せりふの
声の… 発声の仕方。
それから 立ち居振る舞い。
もう 全て ほれぼれしましたね。
あっ そう…。
岩下さんはコロナ前から
おうちの整理を
なんか なさったんですって?
2年前にリフォームしまして
断捨離を随分やりまして。
おおー すごい!
ええ。 もう 随分なくなりました。
どんなものを処分なすったの?
えっと… やっぱり
映画のスチルとか
それから ポスター 台本…。
そうね。
ええ。 映画関係のものを。
それを大谷図書館に
寄贈させていただいて。
あっ そうなの。
ええ。
捨てちゃうのもね
ちょっと気になりますので。
それで 映画関係は
そういう事でやりまして。
あと 着るものやなんかは
知り合いに いろいろ…。
お分けになって?
それぞれ 分けて。
最近も まだね 引き続き
やってるんですよ。 時々ね。
でも 捨てられないものは
食器なんですって?
そうですね。
食器と 自分で作った陶芸の作品。
それは もう しっかり
戸棚にしまってあります。
あっ そうなんですか。
でも ご両親が亡くなったあと
リフォームなすったそうですけど
どんなところを?
えっとね 篠田が
2階のお部屋だったんですけど
階段が危ないから
1階に 書斎と寝室にして。
私は まだ2階なんですけど。
私の部屋に洗面所を付けて
それで 帰ってきたら
メイクが全部 そこで落とせて…。
あっ それはいいでしょ。
ええ。 便利にリフォームしました。
身近に お顔を洗ったりする所が
あるっていうのはいいですよね。
そうですね。 ええ。
ちょっと離れてると
どうしても面倒ですもんね
顔やなんか落とすのね。
まあ あとでいいかと思って
やっちゃうんですけど。
じゃあ それが お二階にできて
ようございましたよね。
そうですね。
お母様は脳梗塞…。
そうなんです。
もう亡くなりましたけれど。
ああ そう。
70過ぎに
脳梗塞になりまして
ほとんど もう…。
これ 母と父との…。
お父様ね 野々村さん。
若い頃の写真ですけど。
20年ぐらい… だから
車椅子で生活して。
だから 美容院とか
それから
お花を買いに行ったりとか
車椅子でね 行ってましたけど。
うちの中は なんとか
杖で歩いておりましたけれど。
とっても明るい人で。 ええ。
全然ね 自分の体の不自由さを
愚痴らない人でしたね。
素敵。
いつもニコニコして。 ええ。
だから 私も出掛ける時に
「いってきます」って母に言って
帰ってくると 必ず 母の部屋に
「ただいま」って あいさつして。
なんか それが
疲れが取れるぐらい
ほっとする瞬間でしたね。
キレイなお着物なんか
お召しになって お出になる時は
お母様に
「ほら」って お見せになったり…。
そうですね。 もう あの…
ヘアメイクさん
自宅に来ていただいて
いろいろ 着物を着て
ヘアをやって…。
あら 大変!
こんなキレイにしちゃって。
これは
母が見立ててくれた着物。
あっ そうなの。
ええ。 若い頃はね
みんな 母がね
着物も洋服も 見立てて
やってくれたんです。
すごい! あっ そうなの。
ええ。
でも 女優生活を
支えてくださった
お母様っていう…。
そうですね。
あなたが
お出になったものやなんか
全部
ご覧になってたみたい?
そうですね。
みんな見てましたね。
表に…
映画館に行かれないので
DVDが
多かったですけどね。
この写真 随分キレイな…。
これはね 松竹の…
お正月になると
みんな お振り袖 着て
写真を撮るんです。
当時は
スタイリストさんがいないので
こうやって 自前で…
全部 自前の着物で。
大変。
やりました。
これで 元旦から3日まで
映画館に ごあいさつなんか…。
あっ そうよね。
だから お正月も
お休みがなかったですね。
そうね。 昔は そうでした。
なんかね 映画 見に行くと
皆さんね
舞台あいさつなすったりして…。
そうなんです。
これも
母が選んでくれた着物で…。
あっ そう。 キレイなね。
姿がいい。
残念だったのは…
ご主人のいとこになるの?
篠田桃紅さんは。
ええ ええ ええ…。
3月に お亡くなりになった…。
ええ。
107歳?
そうです。
すごいですよね。
すごいですよね。
これ 桃紅さんのお写真…。
そう。
『徹子の部屋』に
出ていただいた時ね これは。
ああ そうですか。
うん。
水墨を使った
抽象作品を描く
美術家っていう。
素晴らしいですよね。
大英博物館にも
作品 収蔵されている…。
世界的な活躍をなさいました。
そうですね。
田園調布に 昔 住んでいらして
それで 私たち 結婚前に
1年半ぐらい
同棲してたんですけど。
あっ そうなの。
その時に
田園調布の桃紅さんの家から
2分ぐらいの所に…
歩いて2分ぐらいの所に
ちょっと 借りて お部屋を。
そこに 同棲してたんですけどね。
だから もう しょっちゅう
伺ってましたね。
ええ。
そう。
103歳の時に
ちょうど 篠田と私で
桃紅さんのおうちに伺って。
そしたら 杖を突いて 自宅から…。
自宅じゃない…
自分の自室から出ていらして。
それで 1時間半ぐらい
大きな声で もうね
お話しになって。
そうね。
あなたの結婚式にも
おいでくだすって
なんか
帯をくださったんですって?
そうなんです。
これ 結婚式です。
どこ? これ。
これは あの…
京都の高桐院という所で。
高桐院?
高桐院。
あの「高い桐」って書くとこ?
ええ 「桐」。
あそこ いいですよね
小さいお庭があってね。
はい。 フフフ…。
ああ 可愛い。 篠田さんと。
ここで お抹茶を…。
これ 桃紅さんですね。
桃紅さん うん。
お抹茶を飲んで。
それで 簡単な仏式で 16人…
親族16人で。
それだけで。
ええ。
もう ささやかにやりました。
本当ね 素敵。
これ 一番右側が母なんです。
あっ そうなの。
ええ。
帯に… その時の帯にですか?
「さち」って書いたのが。
そうなんです。
結婚した時に 「さち」って書いて
あの… 帯をくださって。
あっ これ?
あっ これですね。
すごいわね でもね。
やっぱり 結婚した時に
幸せになるように
「さち」という文字を
入れてくださったんだと思います。
すごい。
前の方もね… 今の 前の方も
なんか 素敵でしたよね。
ええ 素敵です。
へえー…。
これは 独特の なんか
抽象的な…。
うん 本当ね。
柄ですけれど。
今日は なんか 貴重なお作品を
お持ちいただいたんですって?
ええ。 その 結婚した時に
桃紅さんがお書きになった
これ… 作品。
これを 新婚当時
玄関に よく飾ってありましたね。
うん。
なんか 題はあったんですか?
題名は伺ってないんですよ。 ええ。
いちいち おっしゃらなかったかも
しれないわね。
そうですね。
でも なかなか 素敵で。
これは あの…
父と母と同居するようになって
それで うちをリフォームして
新築みたいになったんですけれど
その時にくださった
和泉式部の
『百人一首』を書いて…。
すごい。
くださったんですね。
今は… 今も
お玄関に飾ってあります。
でも こういう紙やなんかも
全部 特注なんでしょうけど…。
そうでしょうね。
もう お書きになる時も
墨やなんかも
すごく いろいろ選ばれて。
そうね。
大変みたいですね。
『徹子の部屋』にもね
おいでくださったんですよ
随分前ですけど。
ちょっと VTR
ご覧いただいていいですか?
「文字っていうものは
一つの記号ですから 約束事のね」
「人と人との間の
伝達の用のためのものでしょ」
「ですから
非常に制約があるわけです」
「“川”という字を書いていても
ふっと こう
非常にたくさんの縦の線を
ずーっと書きたくなる
っていうような そういう衝動が
あったんです 若い時から」
「ですから 非常にわがままな…
なんていっても
なんか はみ出してるんでしょうね
私の性格って」
「何かの決まりの中だけで
どうしてもできないところが
ありますよね」
「私は 何本の線を書いてもいいと」
「どういう形を作ってもいいと」
「そういうものをしたい
というように
だんだん なっていったんですね」
「お仕事してらっしゃる時は
どんなものを
お召しになるんですか?」
「普通に あの 袖の短い…
そして こう
筒袖のようなものを着て」
「私は
非常にそそっかしいんですよね」
「それで すぐ こう…
付けるんです 墨など」
「みんな付いてますの。
いいお着物でも」
「あっ そう」
「ええ。 なぜっていうと
外出から帰ってきて
心の中にあると
すぐ書きたくなる」
「もう お脱ぎになる前に
今の起こった事を すぐ こう…」
「ええ そう」
「それだから みんな汚れちゃう」
「あっ そう」
「それですから なんか
自然な勢いで 黒っぽいものを…」
今 お締めになっていた帯も
そう…。
そうですね。
素敵ね。
全部 自分で
作られてたんじゃないですか?
帯なんかはね。
でも 予定を決めるのが
お嫌いだったんですって?
なんか だから この時も
貴重なご出演だったんですよ。
ああ そうですか。
うん。 どうしても…。
なんか いつも 「成り行きよ」って
おっしゃってました。
そう 成り行き…。 でも とても…。
「人間は 一人で生きて
一人で死んで
孤独な動物なのよ」って
いつも お会いすると
なんか そんな事を
おっしゃってましたよ。
でも 素敵な方でしたね。
私 大好きでした。
本当に憧れでしたね 私なんか。
ねえ。 本当にそう。
あなた お孫さんが
いらっしゃるんでしたよね。
大きくなった?
もう大学生… 1年と
高校1年ですね。
もう 背 大きい?
すごいですよ。 185ぐらい。
すごい…。
もう 見上げます。
本当?
ええ。
お孫さんの成長は感じる?
それじゃあね。
それで もう あっという間に…
ですから
もう ついこの間
こんな ちっちゃかったのが
もう見上げる感じですから
つくづく もう すごいなと思って
自分の年を感じますね。
でも お孫さんの方が
なんか いろいろ
気を使ってくださるんですって?
そうですね。
たまに
我が家の草刈りなんかも…。
フフフ…! そう。
兄弟で 交互に
やってくれたりしてますね。
あなたの事をお呼びになる時
あなた こういう風に呼びなさい
って言って…。
もう 生まれた時から
「志麻ちゃん」。
だから いまだに
「志麻ちゃん」です。
「志麻ちゃん」なの?
ええ。
「ばあば」なんて
呼ばせないっていう。
篠田は 「じいじ」ですけどね。
あっ そう。
あなたは「志麻ちゃん」。
でも 可愛いわね
「志麻ちゃん」なんて
呼ばれちゃってね。
娘さんの子育ては
どんな具合だった…?
そうですね…
やはり 私が もう 本当に
仕事で忙しかったんで
娘は もう 本当に
子どものために 一生懸命ですね。
だから お誕生日なんかも
孫に 手作りのケーキをね
いまだに作ってあげてますね。
あなたのお嬢様が お作りになる。
そうです。
だから 私なんか 反面教師です。
フフフフ…。
お嬢さんは
どちら似とかってあります?
どちら似?
どっち似かしらね…。
なんとなく
顔は 私に似てるような感じで
性格は 篠田に似てるのかな?
几帳面で。
あっ そう。
ええ。
でもね もう そんなに
大きくおなりになったのね。
そうですね。
今 仕事してますので。 ええ。
大変です。
あっ こういう関係のお仕事?
いえいえ 全然関係ない…。
全然関係ない仕事? すごい。
孫は可愛いし…。
そうですね。 すごい可愛いですね。
ええ。 ただ 男の子なんでね
抱き締めるわけには
いかないんですけど。
『徹子の部屋』は
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