出典:EPGの番組情報
プロフェッショナル「17音、言葉の力を信じて~俳人・夏井いつき~」[解][字]
空前の俳句ブームの立て役者・夏井いつき。人気番組の俳句コーナーで「辛口の先生」として知られ梅沢富美男や千原ジュニアも絶賛。初めて明かされるその素顔と創作の現場。
詳細情報
番組内容
人気番組の俳句コーナーで「辛口の先生」として知られる俳人・夏井いつき。堅苦しいイメージのあった俳句をお茶の間のエンターテインメントに押し上げ、空前の俳句ブームの立て役者となった。梅沢富美男や千原ジュニアも「最高の先生」「ライフスタイルを変えられた」と激賞する。これまで明かされてこなかったその素顔と俳句作りの現場に密着。世界で最も短い文芸と言われる5・7・5の俳句にかけ、俳句に救われてきた人生とは?
出演者
【出演】俳人…夏井いつき,梅沢富美男,千原ジュニア,村上健志,【語り】橋本さとし,貫地谷しほりジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
具体的に書くだけで
だいぶ空気が変わってきます。
最高視聴率 19.7%の人気番組。
古びたイメージのあった俳句を
この人は 人気のエンターテインメントに
押し上げた。
空前の俳句ブームの立て役者…
夏井の行くところ 人々が列をなし
熱狂が生まれる。
これまで 決して明かしてこなかった
俳句作りの現場。
俳句に懸け 俳句に救われてきた人生。
撮影初日 夏井のふるさと
愛媛にある自宅を訪ねた。
おはよう。
(取材者)おはようございます。
原稿執筆などの仕事にかかりきりで
いつも座りっぱなしだという。
マネージャーでもある夫との2人暮らし。
料理をはじめ 家事の全般は夫が担う。
夏井には 全国から
仕事のオファーが絶えない。
月の半分は イベントや
メディア出演のため 日本中を回る。
夏井は 37歳の時
俳句界の登竜門である俳壇賞を受賞し
一躍 注目された。
その後も
従来の枠にとらわれない活動を続け
空前の俳句ブームを牽引している。
この日 届いたのは 担当するラジオ番組に
寄せられた俳句だ。
2週間分の およそ5, 000句。
夏井は その全てに目を通し
ラジオで紹介する句を選ぶ。
夏井が ある句で手を止めた。
意味の分からない言葉を含んだ1句。
すぐに選外となってもおかしくないが
夏井は…。
夫にも手伝ってもらい
「さら」という言葉の意味を調べる。
すると…。
(夏井)あらゆる句を愛すことができる
体になりたいと思って。
全ての句を大切に扱う姿勢は
徹底している。
この日は
ネット上で行っている俳句教室の仕事。
夏井は数日かけて
この7, 000近い句を読み尽くし
丁寧に評価をつけていく。
初心者レベルの句には添削例も添える。
(夏井)相当 下手なのね。
伝えたいのは
評価されやすい俳句の作り方ではなく
自分の思いを正確に表現する技術だ。
2週間後。
7, 000近い句の中から
最優秀の1句を選ぶ最後の作業を行う。
最優秀に選んだのは
「きれい」という直接的な表現を使った
俳句としては評価の分かれる1句だった。
大群で飛び フンを落とすため
嫌われやすいムクドリ。
そんなムクドリに思いをはせ
空を見上げたときの気持ちを
まっすぐ表現できていると見た。
夏井さんの名が
全国的に知られるようになったのは
人気テレビ番組への出演がきっかけだ。
「ひかり」を見せるんなら これ
ひらがなで書いた方がきれいですよ。
「ぎんなんの」…。
鮮やかな添削と歯に衣着せぬ物言い。
夏井さんの俳句ワールドに魅了される人が
続出している。
ここで ちゃんとお酒を飲みましょう。
「まず一献」。
これでいいんです。 ね オーケーね。
もうちょっと上手になってから
一緒に酒を飲みましょう。
(笑い)
これはこれで よく挑戦なさってると。
そこも褒めたいと思いますよ。
(女性)よろしくお願いいたします。
俳句の魅力を伝えるための活動は
30年以上にわたる地道なライフワークだ。
(どよめきと拍手)
これは お客と掛け合いながら
俳句作りの面白さを伝えていく
句会ライブというイベント。
こちらは 20年以上 続けている
地元 愛媛から発信のラジオ番組。
五七五 たった17音の言葉が持つ力を
信じる夏井さん。
こう 言い切る。
「言葉でしか 人と人とはつながれない」。
夏井さんが
そう考えるようになった原点は
中学の国語教師をしていた20代のとき。
暴言と暴力が絶えない
問題児を受け持った。
その生徒と格闘を続けるうち
夏井さんは あることに気付いた。
暴言を吐いたり 手が出たりするのは
自分の思いを伝える
言葉の技術が足りないからだ。
9月末。
夏井は コロナ禍の1年半を詠んだ
自作の俳句と向き合っていた。
この中から20句ほどを選び
どのように並べて作品とするかを考える。
「炎天にマスクの上の目が細る」。
「冷房ぬるし銃めく新型体温計」。
ここで突然 抽象的な1句を置いた。
さらに後半 コロナ禍での
さまざまな日常を詠んだ句を並べた。
そして 最後の1句は…。
夏井いつき コロナ禍の26句が定まった。
多忙な夏井さん。
体が悲鳴をあげると整体に駆け込む。
その華々しい活躍の裏には
人知れず苦しんだ過去がある。
愛媛県の小さな村で生まれ育った
夏井さんは
本が大好きな女の子だった。
大学を卒業し 国語教師となった頃
趣味として始めたのが俳句だった。
しかし 30歳のとき 家庭の事情で
教師を辞めざるをえなくなって以降…。
次第に夏井さんの中で
俳句が大きな位置を占めるようになる。
母親の介護。
そして 2人の子育てに追われる日々。
そして…。
43歳のとき 夏井さんは
シングルマザーになった。
精神的にも 経済的にも
どん底まで追い込まれた。
でも どこにも苦しみをぶつけられない。
その思いは 俳句に注ぎ込まれた。
9月上旬。
これまで 人生のさまざまな体験を
俳句にしてきた夏井に
また一つ 節目が訪れた。
長らく空き家となっていた
生まれ育った実家。
それを解体することになり
全ての荷物を片づけるという。
躊躇なく処分していく夏井だったが
その手が止まった。
村の郵便局の局長をしていた
父 信太郎さん。
夏井は 大の父親っ子だった。
この実家の片づけを題材に
夏井は俳句を作るに違いない。
その様子をカメラに収めたい。
しかし その3日後。
俳句作りをしているときに声をかけない。
その条件で 撮影を許可してくれた。
よし じゃあ さようなら。
再び 実家の片づけを行う日がきた。
夏井が俳句を作る瞬間を待つ。
一向に俳句を作る様子は見受けられない。
実家に滞在すること5時間。
何も起こらないまま
自宅に帰ることになった。
(女性)打ち上げやね。
俳句は いつ どのように生まれるのか。
翌日のことだった。
夏井の様子が いつもと違っていた。
勢いよく あふれ出すように
俳句を書き始めていた。
昨日 見た実家の風景。
その記憶のネガを文字にしていく。
まだ俳句の形になっていない言葉も
素直に書いていく。
俳句が生まれる その瞬間。
あることが起きると 夏井は言う。
そして。
父について 途中まで書いていた句に
言葉を加えた。
自分は父にとって宝物だったという
率直な感慨をうたった1句。
夏井の父への思い。
結球した。
♬~(主題歌)
俳句を作り始めて3時間。
全70句が生まれた。
6日後 10句を選び出す。
♬~
俳句ってね 真剣な遊びなの。
本当に。
真剣に自分の心と体を喜ばす真剣な遊び。
私は一生 真剣に遊び尽くすと。
それだけ。
♬~
痛いのは どっかいった。
どっかいった。
♬~
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