チョイス@病気になったとき「本当に大丈夫?あなたの月経」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

チョイス@病気になったとき「本当に大丈夫?あなたの月経」[解][字]

月に一度、多くの女性を悩ませる「月経のトラブル」。「量が多い」「痛みがひどい」「周期がバラバラ」などの症状に対する治療のチョイスを、実例を交えて詳しく解説する。

詳細情報
番組内容
月に一度、多くの女性を悩ませる「月経のトラブル」。自分では当たり前だと思っていた月経の症状に、深刻な病気が隠れていたり、不妊の原因につながったりすることもあるため、放置しないことが大切だ。「量が多い」「痛みがひどい」「周期がバラバラ」など、何が正常なのか自分では分かりづらい症状の診断の目安、そして重症度や年齢、妊娠希望の有無などに合わせた治療のチョイスのポイントを、実例を交えて解説する。
出演者
【キャスター】八嶋智人,大和田美帆,【講師】ピュールレディースクリニック統括院長…深沢瞳子,【リポーター】上條倫子,【語り】江越彬紀,佐藤真由美

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

テキストマイニング結果

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キーワード出現数ベスト20

  1. 月経
  2. 子宮
  3. 妊娠
  4. 場合
  5. 排卵
  6. 病気
  7. チョイス
  8. 子宮筋腫
  9. 手術
  10. 内膜
  11. エストロゲン
  12. 子宮内膜
  13. 鎌田
  14. 月経痛
  15. 出来
  16. 低用量ピル
  17. 卵巣
  18. 分泌
  19. ホルモン
  20. 偽閉経療法

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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<今日のテーマは…>

<痛みがひどく
薬が手放せない!>

<量が多すぎて 動けない!

いつ来るか 分からない!>

<そんな月経を 当たり前だと思って
我慢していませんか?>

<そうした状態を放っておくと

不妊の原因になることや

時には 重大な病気が
潜んでいることも>

<でも 大丈夫! チョイスは あります!>

(4人)チョイス!

<原因が分かって
正しいチョイスをすれば…>

<今回は 月経のトラブルを
解決するためのチョイスを

ばっちり ご紹介しちゃいま~す!>

健康への道のりはチョイスの連続!

ということで 今日の「チョイス」は…

いかがですか?
私も「生理痛」とかね

やっぱり 周期の問題で悩んでる人は

私も そうですし 周りにも
多いなっていう印象はありますね。

パートナーとしてね 男性も ちょっと
そのトラブルっていうのが

あるんなら知っておきたいな
っていうのもありますけどね。

そうですよね。 大なり小なり 女性は

生理 月経の
トラブル 悩みが

あるっていう人
少なくないと思います。

まずは 月経のメカニズムについて
おさらいしていきましょう。 こちらです。

「子宮」。
赤ちゃんを育てるための臓器ですよね。

これ ほとんど
大部分は筋肉で出来ているんですね。

内側にある これが「子宮内膜」です。

毎月 妊娠の準備のために

これが 分厚くなります。

妊娠しなかった場合
これが はがれ落ちて

体外に排出される。 これが「月経」。

今日見ていく 月経トラブルというのは

この月経に伴って 日常生活に
支障が出てしまうことを指します。

主には 月経のときの
「量」「痛み」 そして 「周期」。

この3つの異常について
今回は 見ていきます。

まさに その「量」については

これまで 誰とも
話してきたことがないですし

女性同士でも 「どうだった?」なんて
そんな話が なかなか出ないので

比べようがなくて
それこそ 多くても 少なくても

病院に行くっていう機会が
ない… 少ないと思うんですよね。

ほかの人と比較するって ないですから

だからこそ
気付きにくいんだそうなんです。

月経時の量のトラブル。

まずは こちらのケースから
見ていきましょう。

<鎌田悦子さん 50歳。

2年前から
月経の量が急に増え始めました>

<しかし 鎌田さんは…>

<月経の量が多いことについて
あまり気にしていなかった鎌田さん。

しかし ある日 異変に襲われました>

…っていうふうに思うことがありました。

とにかく ソファーに横になっていたり

もう ずっと座りっぱなしっていう感じで。

<鎌田さんは 息苦しさを

更年期のせいだと思い 婦人科を受診。

ところが 診断は 意外なものでした。

「子宮筋腫」が見つかったのです。

「子宮筋腫」って どんな病気なの?>

それが「子宮筋腫」という病気になります。

<鎌田さんの子宮筋腫は

子宮内膜の すぐ近くに出来ていました。

子宮筋腫が出来ると その厚みによって

子宮内膜の表面積が広がります>

<すると 月経で
はがれ落ちる内膜の量

つまり 月経の量も
増えます。

月経の量が多すぎて 重度の貧血となり

けん怠感や息切れを
引き起こしていたのです>

<そこで 鎌田さんは
あるチョイスをしました>

チョイス!

まずは 週1回 鉄剤の点滴を受けて
貧血を解消>

<そして 「偽閉経療法」で

子宮筋腫を
徐々に小さくすることにしたのです>

<「偽閉経療法」とは

「GnRHアナログ製剤」
という薬を注射することで

卵巣の働きを抑え

女性ホルモンの分泌を止めるもの>

<実は 子宮筋腫は

女性ホルモン「エストロゲン」によって
大きくなります。

そのため エストロゲンを止めれば
自然と小さくなるのです>

<鎌田さんは
今も 偽閉経療法を続けていますが

生活は 治療前と比べ 一変したそうです>

やっぱり 息苦しくなるっていうのが
何か 頻繁に起こってくるっていうのは

もっと ほかに
何か 病気があるんじゃないかとかね

何か すごく 不安な要素も
あるのではないかなと思うと大変ですね。

そうですね。 ここからは
専門家の方と一緒に見ていきます。

月経トラブルに詳しい…

よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。

先生。 VTRにありましたけど
鎌田さんは

「子宮筋腫」っていうふうに
言ってましたけど

いわゆる コブになっている
ってことなんですか?

筋肉の一部分の細胞が異常増殖をして

コブを作り上げていくんですね。

子宮筋腫そのものは
良性の腫瘍になります。

VTRの鎌田さんは 筋腫のせいで

月経量が多くなっていた
っていうことでしたけれども。

筋腫がですね 鎌田さんの場合には

子宮の内腔 内膜のほうに
張り出すタイプの

「粘膜下筋腫」というものでした。

それ以外の場所でも
出来たりもするんですか?

筋肉の壁の中に出来る
「筋層内筋腫」ですね。

これは 大きくなっていくと やはり

内腔のほうに 多少 張り出してくるので

生理の量が
多くもなりますし

あとは 生理痛の原因にも
なってきます。

あとは
子宮の外側に張り出すタイプのものです。

これは かなり大きくならないと
症状はないんですが

症状が出てくると
周りの臓器を圧迫するので

頻尿に
なってしまったり

便秘の原因になってしまったりすることが
あります。

それは 子宮筋腫には
なりやすい年代というのはあるんですか?

30代以降ですと
だんだん増えてきて 4人に1人は

子宮筋腫を持っているといわれています。
そうですか…!

じゃあ その 結構な… 思ってたより

パーセンテージが高いなというふうに
思うんですけれど

その子宮筋腫の治療
ということになりますと

偽閉経療法ということになりますけれども
これ…

閉経に似た状態を作り出す
ということで いいってことですか?

はい。
それは 投与したら すぐ

「閉経した」と同じような状態に
なるってことですか?

いいえ。 大体の方が
2~3か月ぐらいしてから

閉経状態に
持っていってという形になります。

注射っていうのは
どれぐらいの頻度で打つんですか?

注射の場合は月1回になります。

その薬っていうのは
閉経させるっていうことは

ずいぶん強い薬なのかなって
思うんですけれども

副作用みたいなのは ないんですか?

どうしても 女性ホルモンを
止めてしまうお薬なので

更年期障害と似たような症状が
出てくることがあります。

ほかに 治療法っていうのは
どういうものがあるんでしょう?

そうですね こちらで見ていきましょう。

子宮筋腫の治療法。
4つ チョイスがあります。

今 話に出ていたのが
偽閉経療法でしたよね。

VTRの鎌田さんが受けたものです。

これは どういう人が受けるんですか?

閉経が近い方ですね。
…に 使うことが多いです。

あとは 一時的に
貧血を どうしても 改善させたい。

手術をしなきゃいけないけれども

手術に向けて 貧血の状態のまま
手術のときにも出血をしますので

貧血で手術に臨むことができませんから

20代とか30代 若い方であっても

手術に向けて 一時的に
この「偽閉経療法」を使うことはあります。

<2つ目のチョイスは「低用量ピル」です。

低用量ピルは妊娠と同じ状態を作り出し

エストロゲンの分泌を減らします。

そのため 子宮筋腫が大きくなりません>

そして 次がですね 「子宮内黄体ホルモン
放出システム」という こちらのもので

こちらは 子宮の中に
この小さな器具を入れるんです。

この器具からは 5年間

子宮内膜を厚くしないようにする
ホルモンが放出されて

これによって 出血が
コントロールできるということなんです。

スタジオにもあるんですね。
こちらですね。

こういった 小さなもの…
これが実物になるんですけれども。

この緑の中に 5年分の
黄体ホルモンというお薬が入っていて。

そこに 5年分 入ってるんですか!?
はい。

それを 入れるのは入院して…?
いえいえ…。

外来でやることができます。

外来で もう その場で。

まあ 5分程度で。
痛くないんですか?

ちょっと 「うっ…」という感じの痛みが
あるぐらいかなと。 分かりました。

さあ 続いては…。
最後のチョイスが「手術」です。

筋腫だけを取り除くものと
子宮全体を摘出するものがあって

主には
重症の方向けということなんですよね。

<完治するには
子宮ごと摘出する手術を行いますが

妊娠を希望する場合には

子宮を残して
筋腫だけを取り除く手術もあります>

<どちらも ほとんどの場合
おなかを開かず

おなかに 3~4か所 穴を開けて行う

腹腔鏡手術です>

あとは 子宮鏡の手術といって

おなかに穴も開けないで
膣からカメラを入れて

子宮口
赤ちゃんの出てくる穴からですね

そのまま カメラを入れて

筋腫のコブだけを
取るという方法もあります。

これは 内腔に張り出す粘膜下筋腫にしか
使えない手術方法になるんですが

この方法ですと 1泊2日で…。

ええ~!
手術ができて…。

<それぞれの
治療の費用です。

いずれも3割負担の場合

注射による偽閉経療法なら
ひとつき 7, 000円程度。

ジェネリックを使えば
5, 000円程度です。

低用量ピルは
月に2, 000円程度。

ジェネリックの
最も安いものなら

1, 000円程度です。

子宮内黄体ホルモン
放出システムは

5年間で1万5, 000円から
2万円程度。

手術は 腹腔鏡による

子宮ごと摘出する手術なら
13万円程度。

子宮筋腫だけを取り除く手術なら
11万円程度ですが

高額療養費制度により負担額が
抑えられる場合もあります>

VTRの鎌田さんは
重度の貧血っていうことでしたけども

その量が… 先ほど オープニングでも
話してたんですけれども

多いのか 少ないのかっていうのが
どうしてもね…

他人と比べることがないので
分からないんですけれども

それは
どうやって知ることができますか?

1回のトータルでは 大体 正常で
これぐらいといわれてるんです。

20mLから140mL。
目安としては 昼用のナプキンを

2~3時間ごとに替える程度で足る量。

で 要注意なのは

昼でも 夜用ナプキンといって
吸収力が高いものが必要なぐらい多い。

また レバー状の塊が出る。

これが 要注意なんですって。

そのレバー状の塊が出るっていうのも
まずいことなんですね。

もともと 月経そのものが

子宮の内膜が はがれて出てくるので

内膜そのものが 塊というか
かすのように見えるんですけれども

それとは別にですね

ドゥルンとしたゼリーのような
ああいった塊が出てきた場合には

本来
生理の血が出てくるときっていうのは

子宮の中で固まってしまうと
出てこれないので

血が固まらないようにする酵素と一緒に
出てくるんですね。

その酵素よりも血液が多い場合には

ああやって ちょっと固まりかけて
ドゥルンってなってしまうので

ああいうゼリー状のレバーみたいなのが
出てきたら

多いんだというふうに判断してもらって

相談しに来てもらったほうが
いいと思います。

ということで ここまで
量のトラブルを見てきたんですけれども

月経トラブルで 一番悩んでいること
多い悩みって何だと思いますか?

僕に聞きますか?
何だろう? 分からないです。

むしろ 知りたいです。
はい!

どうぞ。
月経痛!

もう 私も… 若いときから ひどくて

2回 救急車に乗ってます。
ひどかったですね 私の場合は。

その月経痛が やっぱり
一番多い悩みだということで

厚生労働省で
こんなアンケートがありました。

月経痛 「ある」と答えた人はですね…

「ある」と答えた人で
ここ およそ8割。

「かなりひどい」「ひどい」
これを 合わせても

「ひどい」と感じる人が
30%近くいるんですよ。

っていうか ほとんどの方っていうのは…
半分の方は

我慢してらっしゃるんですね。
そう!

月に1回 我慢した状態で
そこにいらっしゃるってことを

ちょっと 男は 認識しないと
いけないですね。 本当ですよ!

そもそも その月経痛っていうのが

どうして 起きてしまうのかっていうのを
知らずに痛みと闘ってきましたが…。

子宮の内膜 月経のときに
はがれて落ちてくるんですけど

この内膜を はがすときに 実は 子宮は

ギュッ ギュッと
収縮してるんですね。

この収縮が 強ければ強いほど
痛みも強くなります。

実は 月経痛 ひどい場合には
病気が隠れていることもあるんです。

<高校生のころから
重い月経痛に悩まされてきました>

例えば…

<岡崎さんの痛がり方は

母の光さんから見ても

普通ではなかったといいます>

ちょっと 言葉は悪いけど…

…が 一番分かりやすいかな。

<痛みが強すぎるため
月経の間は

一日中 鎮痛薬が
手放せないほど。

しかし 岡崎さんは 自分の…>

痛かったですけど…

<そんな岡崎さんに転機が訪れたのは
2年前。

母親に促され

月経痛についてのテレビ番組を
見たことでした>

それを見ていて…

その痛みは 普通じゃなくて…

ああ そうなんだ。
病気かもしれないんだ… って

そこで 思いました。

<岡崎さんは 翌日に…>

<…と診断されたのです。

それって どんな病気なの?>

<「子宮腺筋症」とは 子宮内膜の組織が

子宮の筋肉の壁の中に
入り込んでしまう病気です>

<子宮内膜とは

妊娠したとき 赤ちゃんの
ベッドの役割を担うもの。

そのため 排卵前には

卵巣から分泌される
エストロゲンによって

厚くなります>

<妊娠しなければ
厚くなった子宮内膜は

排出されます。
これが「月経」です。

しかし 壁の中の子宮内膜は

エストロゲンによって
厚くなっても

壁に遮られて
排出されません>

<すると
月経のときの子宮の収縮が

よけいに大きくなり

月経痛が
ひどくなってしまうのです>

…っていうふうに思いました。

<そんな岡崎さんのチョイスは…>

(2人)チョイス!

<低用量ピルをのんで
痛みを抑えることにしたのです>

<低用量ピルには 体を

妊娠したときと同じような
ホルモンバランスにする作用があります。

妊娠したと勘違いした脳は

新たな排卵をやめるよう
卵巣に命令。

卵巣は
排卵するためのホルモンである

エストロゲンの分泌を
ストップします。

エストロゲンの分泌がなくなると

壁に入り込んだ子宮内膜は
次第に薄くなり

収縮の痛みが なくなっていくのです>

<低用量ピルをのみ始めて2年ほどたった
岡崎さん。

今 月経痛は どうですか?>

何より これをのんでることで…

親からすると 笑顔があってくれたほうが
いいじゃないですか。

(2人)チョイス!

さあ 「子宮腺筋症」という名前が
出てきましたけども

改めて
どんな病気なのかっていうことですが。

子宮腺筋症は
子宮の内膜…

本来であれば 内腔側に
出来ていた組織ですけれども

それが 子宮の筋肉の壁の中に
出来てしまう病気です。

この子宮の内膜は
もともと 女性ホルモンの影響によって

内膜 厚くなりますので
毎月毎月 排卵のたんびに

女性ホルモンっていうのは
爆発的に増えますから そのたんびに

その子宮の筋肉の中に入り込んでしまった
内膜組織も増えてしまって

子宮の壁そのものが 分厚く
子宮が大きくなってしまう病気です。

前に この番組で 「子宮内膜症」
っていうのをやったんですけども

それとは
また 違う病気っていうことですよね。

子宮内膜症っていうのは子宮の内膜が

子宮の外に出来てしまう病気ですね。

体の中 いろんな所に
飛び火していくんですけれども。

腸の回りであったり ぼうこう

あとは 肺のほうにまで
飛んでいってしまうこともありますが

子宮腺筋症の場合には
外側に行くんではなくて

子宮の筋肉の壁の中に
内膜が出来てしまう病気です。

その治療法は
低用量ピルということでしたけれども

それは 一体 どういうことでしょう?

やはり ターゲットは その子宮の内膜が
ターゲットになりますので

子宮内膜症のときと同じように
低用量ピル

もしくは 超低用量ピルといったものが

治療の第一選択になってきます。

そのエストロゲンを抑えていく
ということになるってことですね。

低用量ピルって のむと 副作用が出る
イメージがあるんですけども

そちらは どうですか?

のみ始めて最初の2~3か月程度は

少し 吐き気があったりだとか
頭痛があったり

少し 体調不良ですね。 むくんだりとか
そういったことを起こす方が

10人に1人ぐらいは
いらっしゃいますが

3か月ほど のみ続けると
ほとんどの方は

そういった症状もなくなってきます。
そうですか。

血栓が出来やすくなるイメージも
あるんですけれども。

ピルを服用する際に
一番注意しなければいけないのが

血栓になります。
ただ これは 確率としては

大体 1万人に5~6人。

そうなんですね。
そうです。 重症化するのは

10万から20万人に1人ぐらい
といわれていて

きちんと婦人科でフォローをしていれば

初期の段階で
血栓を見つけることはできますので

重篤な症状を引き起こすことは
非常に まれになってきます。

<子宮腺筋症は 子宮筋腫と同様

エストロゲンの分泌によって悪化します>

<そのため 子宮筋腫でも使われる

偽閉経療法や
子宮内黄体ホルモン放出システムも

治療のチョイスとなります>

あとは 月経痛で どの程度の痛みで
病院に行っていいものかって

分からないとこだと思うんですが…。

もう 生理痛は
我慢する必要が全くないので。

薬をのめば 我慢できるというか…
薬をのめば

なんとか 一日過ごせるってことも
多いんですけど。

鎮痛剤で もちろん なんとかね 痛みを
散らしていただくのもいいんですけど

あくまで 鎮痛剤は
痛みを散らしているだけで

そういった子宮内膜症や子宮腺筋症の
病気を予防してくれるわけではないので。

もちろんね ピルをのむことも
多少 費用はかかるんですけれども

それもチョイスの一つかなとは思います。

エストロゲンをコントロールする
っていうことで言えば

先ほどのVTRの岡崎さんも
お友達と それもしゃべったけど

お友達も そりゃ 痛いし
毎月 我慢してるっていうから

ああ… 私だけが こんなに痛がり屋…
痛がりさんなんだ… って。

痛みってね。
主観的な部分もあるので

そういうのは難しいのかなと思いますが。

その月経痛とか月経の量が多いことで

病気か もしくは
そういう体質だっていうのは

どうやったら分かるんですか?

まずは
検査をしていただくのが一番ですね。

どんな検査をするんでしょう?

まずは 婦人科に来ていただきましたら
問診で 自覚症状の確認。

あとは どれぐらい 生活に
支障が出てるのかというのを

確認させてもらってます。
そのあと 内診で

子宮や卵巣の大きさ
動きなどを診ていきますが

ご年齢によっては 内診が難しい
ご年齢の方もいらっしゃる…。

中学生 高校生とかね そういった方は

超音波といって
エコーの検査ですね。

エコーの検査も
おなかの上からやったり

膣から お尻からと いろいろな方法が
ありますので

まずは
子宮 卵巣の状態を確認することが

肝要かと思います。
分かりました。

そして 最後に取り上げるのは
月経の周期のトラブルについてです。

なぜ 月経に周期があるのかというと
ホルモンが大きく関係しているんですね。

女性の体で 毎月 行われている
妊娠の準備のサイクルについて

こちらで見ていきましょう。

まず
月経開始1日目から

このエストロゲンの
ホルモンが

徐々に 分泌が
増えていきます。

すると 卵胞を育てる…
これですね …とともに

子宮の内膜が
分厚くなっていきます。

で 卵胞が育つと 今度は
排卵が起こります。

排卵が起こると 次は

プロゲステロンという
ホルモンが

徐々に上昇していきます。

こうすることによって
子宮の内膜が…

この子宮内膜が
定着するんですね。

数日たっても
妊娠しなかった場合

エストロゲンと
プロゲステロン

ともに減少して
内膜は はがれ落ち

月経が始まる。

これが
一つのサイクルなんです。

一連の このメカニズム
通常は…

このサイクルが うまくいかないと

月経周期が乱れてしまい

不妊にも つながってしまう
ということなんです。

<10代のころから 月経不順でした>

嫌なこともあったし…

イライラ 多かったしな~とかって

勝手に…

<そんな増田さんは 4年前 29歳で結婚。

子どもを授かりたいと考えて
基礎体温表をつけ始め

あることに気が付いたといいます>

<通常は 左側のグラフのように

体温の低い時期 高い時期の
周期があるはずのところ

増田さんのグラフには

規則性が全くありませんでした>

<妊娠できるのか不安を覚えた増田さんは
かかりつけの医師に相談。

超音波で卵巣を見ると 衝撃的な画像が>

<画面の上のほうに
黒い点が いくつも並んでいます。

すべて 成長しきれていない卵胞です>

<通常 卵子は 卵胞に包まれ
一つずつ 成長。

卵胞が 20mmほどまで育ったところで
排卵され

受精した場合に妊娠が成立します。

しかし 増田さんの場合

排卵するほど育ちきっていない
卵胞が

卵巣内に たまっていたのです>

<診断は…>

<排卵が起こりにくいため

不妊の原因にもなります>

言われたときは…

<しかし 病気が分かって2か月後

増田さんは 自然に妊娠>

何となくなんですけど
自分の中では…

そうですね…

<生まれた娘は すくすくと成長し
今年で3歳。

増田さん よかったですね>

う~ん…!
よかった!
よかったですね。

私も
同じ「多嚢胞性卵巣症候群」だったので

それ 言われたときは 本当 同じように…。

ふだんは電車で帰る 結構 長い道のりを
歩いて…。

何か
もう 妊娠できないんだって思い込んで

とっても 何か どんよりと 何か
絶望的に帰った記憶があるんですけども。

やっぱり 多いんですかね
多嚢胞性卵巣症候群の方…。

今 全体の…

生殖可能年齢の
大体5%から8%ぐらいが

多嚢胞性卵巣症候群といわれています。
なるほど。

僕は 知識がないもんですから…。

どうして この病気になると
妊娠しにくくなるのかということですが。

そもそもですね
卵胞というのは

ある一定の大きさまで成熟しないと
排卵されないんですけれども

多嚢胞性卵巣症候群の方の
場合には

卵胞が成熟しきらないで

代表選手が
一人に決まらないで

うわ~… と たくさん…
「僕も 僕も 排卵したい」と

たくさん 詰まってしまって
結局は 誰も排卵できないで

「ああ もう じゃあ ホルモン
なくなっちゃったから

生理…」みたいな感じで。
なるほど。

いっぱい いるのにね
そこに準備してるのにってことですね。

なので 排卵する回数が少なければ…。

可能性が少ないってことなんですね。
そうなんです はい。

<多嚢胞性卵巣症候群だと

妊娠しにくい理由は もう一つ あります>

どうしても
多嚢胞性卵巣症候群の方の場合

排卵のタイミングが
分かりづらいというのも

妊娠しづらい要因になってきます。

<排卵のタイミングが分かりにくいって
どういうこと?>

<妊娠を希望する場合

基礎体温表をつけますよね。

それは 妊娠しやすい時期を知るため。

通常 排卵のあと
プロゲステロンが分泌されると

基礎体温が上がります。

それを利用して

妊娠しやすい時期を把握するのです>

<しかし 多嚢胞性卵巣症候群の場合は

基礎体温に
はっきりとした変化が見られず

排卵のタイミングが把握できないため

妊娠しにくくなってしまうのです>

卵が ないわけではないので

必ず 治療方法がありますから そこは

あまり悲観的にならないで
大丈夫だっていうことは

覚えておいていただきたいなと思います。
分かりました。

ということは
可能性があるというふうに考えると

妊娠したい方の場合は どういう方法が
あるのかということですが。

排卵を促す排卵誘発剤といったものを

使っていくことが多いです。
排卵誘発剤。

こちらは 排卵を促す…
卵を大きくさせることによって

排卵する時期をですね

タイミングを
はかれるようにしていくんですね。

代表選手を作るっていうこと…
育てるっていうことですね。

ある程度の大きさの卵になったときに

病院のほうで エコーで 毎回毎回

卵の大きさを
チェックするんですけれども

排卵ができる大きさになったら
排卵させて

そのときにタイミングを取っていただく
という方法になります。

強制的にやることで その逆の
副作用っていうのはあるんですか?

卵巣が 少し腫れてきますので

おなかが張ったりだとか

それによって 吐き気だったり…。

あまりひどい症状になると 入院で 少し

治療しなきゃいけなくなってしまうことも
あります。 なるほど。

妊娠… 今すぐ
妊娠したいわけじゃないけれども

周期が ばらばらで困ってるって方も
いると思うんですけれども

そういう人は どうしたらいいですか?

月経周期を安定させたい場合には

低用量ピルといったお薬を
使っていくこともあります。

<低用量ピルをのみ続けている間は
月経が止まりますが

のむのをやめると
子宮内膜が はがれ落ち 出血します。

のむ期間と のまない期間を
繰り返すことで

周期を作り出すのです>

月経周期のトラブルっていうと
周期がずれるだけじゃなくて

無月経っていうのも
よく聞くんですけれども

無月経っていうのも
それも病気の可能性があるんですか?

最近は 無月経で 一番多いのは

特に 若い子に多いんですけれども

体重減少性無月経が多くなってきます。

これは どうしても 栄養不足によって

ホルモンが崩れてしまって

月経が停止してしまう病気になります。

あとは 最近は アスリートでも
こちらは 大きな問題になってまして。

どうしても 摂取エネルギーよりも…。

そうですね。 ハードなトレーニングを
するっていうことですもんね。

使うエネルギーのほうが多くて
どうしても

月経が来なくなってしまうっていった方も
ありますね。

長距離の陸上の選手であったりとか

審美性を求められる競技の方に
多く見られるっていうことですね。

<無月経の多くは
体重の減少やエネルギー不足

過度のストレスによって起こります。

無月経によって
エストロゲンの分泌が止まると

骨密度の低下や

血圧・コレステロールの上昇を
引き起こします。

無月経になってしまったら
十分な栄養をとる

ストレスをなくすなど
まずは 原因を解消しましょう>

体重が回復しても
月経が戻らない場合には

ホルモン療法を
行わないといけないこともあります。

少量のホルモンを 少し入れてあげて

月経を
誘発させてあげるということですね。

それによって 卵巣の機能が
戻ってくることもありますので

一概に 一回
無月経になってしまったからといって

もう 一生
妊娠ができなくなってしまうとか

そういうわけではないので
そこも 悲観的にならず まずは

婦人科に相談していただきたいなと…。
それで また 悲観的になると

よけい また ストレスがかかって
っていうようなことになるので。

そして
月経の周期トラブルだと思ったら

こんな 怖い病気が
潜んでいたという可能性もあるんです。

<もともと不順だった月経が

3年ほど前から さらに乱れてきました>

あれ? また 再開しちゃったなと思って。

<とはいえ 心配になった藤野さんは
友人に相談>

そのころには
何でも話せるお友達がいたので

その…

…みたいな感じで返してくれたので。

<友人の言葉に安堵した藤野さんは
そのまま放置。

しかし これが
バッドチョイスだったのです>

<バッドチョイス!>

<半年ほどすると 断続的だった出血は
ずっと続くように…>

何となく…

<異変を感じてから1年。

ようやく婦人科を受診した藤野さん。

検査の結果は…>

「はあ~!?」っていう感じで。

天国から地獄のような。

「夫には 何て言えば」…。

まあ そのまんま 本当に 言うんですけど。

「あれ… 私 何て切り出せばいい?」
みたいな。

「母には 何て言おう」…。

うん… そうですね。
「子どもには どうする?」って…。

<更年期障害と思っていたものが

まさかの…>

<「子宮体がん」とは

子宮内膜が異常に増殖して
がん化したもの。

発症するのは 8割以上が

50代から60代の女性といわれます。

藤野さんには

およそ3cmのがんが出来ていました>

<藤野さんのチョイスは…>

チョイス!

<それは…>

<子宮 卵巣 卵管を
がんと共に摘出したのです。

藤野さんは 1週間後に退院。

現在は 半年に一度 通院し
経過観察しています>

<自分の状態が異常かどうかが分からず
受診を先延ばしにしてしまった藤野さん>

本当に… 違ってもいいから…

そうですね。 何か 本当に
ちょっとでも おかしいと思ったら

病院に行ったほうがいいと
おっしゃってましたね。

その不正出血とは
どういったものなのかということですが。

不正出血というのは
月経と月経の間に起こるというか

月経ではない出血のことに
なるんですけれども。

月経が 毎月毎月 周期的に来ている方は

不正出血って とても分かりやすいと
思うんですけれども

藤野さんのように
更年期の時期に入り始めて

もともと 月経が
不順になってしまっていると

それが不正出血なのか
月経不順だったのかっていうのが

すごく分かりづらくなってくるんですね。

その子宮体がんになると
不正出血っていうのは

必ず起きるものなんですか?

そうですね。 初期症状として 不正出血は
90%以上の方に起こってきます。

治療っていうのは やっぱり 子宮全摘
ということになるっていうことですか?

そうですね。 基本的には 子宮と卵巣

もしくは 骨盤のリンパ節っていうのは

取っていく手術になっていきます。

手術だけで 残念ながら 済まないような
進行してしまった場合には

抗がん剤であったり
放射線の治療っていうのも

必要になってきます。
分かりました。

では 最後に
今日 お伝えした内容を踏まえまして

ベストチョイスのためのアドバイスを
お願いします。

約10歳から 閉経する50歳ぐらいまで

40年間も 毎月毎月 生理と
つきあっていかないといけないです。

この生理に
わずらわされて生活するのは

人生の半分を損しているようなものに
なってしまいますので

何か 困っていることがあれば
すぐに相談しに来てほしいなと思います。

男性のほうも 「おいおい 我慢しろよ」
なんてね 言わずに

「病院に ちょっと 行って 診てもらえば
いいんじゃない?」っていうこともね

考えたほうがいいのではないかと
勉強になりました。 先生 今日は

どうもありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。

…って ご存じですか?

月経前3日から10日より月経開始まで

「むくみ」「頭痛」「おなかの張り」

「イライラ」「抑うつ」などの
不調が続くというもの。

生活に影響を与える場合には

薬での治療の対象となりますが

その前に まずは
規則正しい生活や十分な睡眠。

食べ物で
ビタミンB6や

カルシウム マグネシウムを
多く とるようにし

アルコール 喫煙を
控えましょう。

月経前は 疲れをためないようにし

適度な運動やマッサージなど

自分に合ったリラクゼーション法で

体をほぐすのも おすすめです!

次回も 皆さんにお届けします。

健康へのベスト…。
(2人)チョイス!

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