ガイアの夜明け【町工場リボーン　日本の“ものづくり”が激変！】[字]…の番組内容解析まとめ

出典：EPGの番組情報

ガイアの夜明け【町工場リボーン　日本の“ものづくり”が激変！】[字]

どんな要望にも即座に対応するシステムを作り上げた。日本のものづくりの原点、町工場再生への動きを追う。

詳細情報
番組内容
日本の屋台骨を支えてきた「ものづくり」。しかしこの50年で町工場の半数が消えた。さらに新型コロナが追い打ちをかけ、町工場の廃業は加速。こうした中、町工場を救うべく立ち上がったのが、創業4年目のベンチャー企業「キャディ」だ。全国の町工場を巡り、それぞれが得意とする優れた技術力を結集しデータ化。600以上の町工場と4000社以上のメーカーを繋ぎ、どんな要望にも即座に対応するシステムを作り上げた。
続き
日本のものづくりの原点、町工場再生への動きを追う。
出演者
【案内人】松下奈緒

【ナレーター】眞島秀和
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
　「鼓動～ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
　「夜明けのうた」(宮本浩次)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア＝地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで２１世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生＝「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ
www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
◆公式Twitter
@gaia_no_yoake

ジャンル :
ニュース／報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー／教養 – 社会・時事

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解析用ソース（見逃した方はネタバレ注意）

今 ある業界で
救世主と呼ばれる人物がいます｡

こんな若い彼が
何を救うのかというと…｡

コロナで

彼に助けられたという経営者は…｡

一方 小さな工場が肩を寄せ合う

ここにも 追い詰められた
町工場に救いの手が｡

というのも…｡

地域に根付く町の信用金庫が

あの手この手で挑みます｡

日本が世界に誇る ものづくり｡

崖っぷちからの
逆襲が始まっています｡

関東を中心に
138店舗を展開するスーパー ベイシア｡

１週間後にリニューアルオープンを控え
店内は準備の真っ最中です｡

陣頭指揮をとるのが

ここが 今回 力を入れて…｡

ある戦略を考えていました｡

実は コロナの影響で
家での食事が増え

スーパーの売り上げは好調です｡

しかも 外食が減ったせいか

ちょっと高くても おいしい肉を
買おうとする人が増えています｡

そこで加藤さん
よい肉を仕入れるのは もちろん

リニューアルオープンを機に

ある高価なものを
買うことに決めたのです｡

それが 今日やってきました｡

こちらで｡

早速 バックヤードに運び込みます｡

ベイシアが新たに購入したのは
肉を切るための

１台 数百万円します｡

これが…｡

その食肉スライサーを
製造･販売しているのが ここです｡

会社名は なんつね｡

工場をのぞいてみると
ありました｡

ベイシアが購入したのと同じ機種です｡

実は なんつね
国内シェア１位を誇る業界最大手｡

あの大手牛丼チェーンも
お得意様です｡

創業は 1925年｡

日本初の
食肉スライサーを開発したパイオニア｡

こちらは 開発中の最新型｡

１台 数千万円は するそうです｡

その実力は…｡

3D測定器により
肉の形状を自動で読み込み

高速でスライス｡

１分間で最大
160枚切ることが可能です｡

スライスした肉は
すべて同じ重さに分けられ

しかも トレーにピッタリ入れてくれます｡

お見事！

そんな なんつね こちらも
コロナ特需に沸いていました｡

創業以来 最高の売り上げを
記録していたのです｡

ところで皆さん
肉は 切る厚さによって

おいしさが変わるのを
ご存じですか？

おじゃまさせてもらったのは
こちらにいる新入社員の研修｡

同じ牛肉を
３つの厚さに切りました｡

さて しゃぶしゃぶに最適なのは
どれでしょうか？

まずは 厚さ２ミリに切った肉を
昆布ダシの鍋で

さっと しゃぶしゃぶします｡

どうでしょうか？

続いて 1.8ミリ｡

果たして 違いは？

肉を噛みしめ
思わずうなずきました｡

これが 1.5ミリです｡

最後は 一番薄く切った1.5ミリの肉｡

わずか0.3ミリの違いですが…｡

どうですか？

ですね はい｡

しゃぶしゃぶに
一番合う厚さは 1.5ミリ｡

ちなみに すき焼きは 1.8ミリ｡

牛丼には ２ミリがいいそうです｡

やっぱ

なんつねで 食肉スライサーの
部品調達を任されている長井さん｡

どうでしょう｡

そう 部品を調達する町工場が
年々 減ってきていたのです｡

ここでは 肉を切る刃を

回転させるための
軸を作っています｡

技術力があるのに
減る一方の町工場｡

田中社長は
戸惑いを感じていました｡

続いて 長井さんが訪ねたのも
長年の取引先｡

こんにちは｡

ここは 鋳物工場｡

昔ながらの
製法で作っていて

東大阪でも数えるほどしか
残っていません｡

砂を固めた型に溶かした
アルミニウムを流し込んで作るのは…｡

食肉スライサーには
欠かせないものです｡

これは 肉の塊を支える部分｡

この溝で摩擦を減らします｡

大量生産はできません｡

一つ一つ作っていきます｡

気の遠くなるような作業｡

西野さん 自分の代での
廃業を決めていました｡

部品を作ってくれる町工場が
消えていくという現実｡

そんななんつねを
訪ねてきた人物が…｡

ベンチャー企業

実は この人こそ
長井さんが待ち望んでいた人｡

加藤さんは ものづくり企業の
救世主といわれています｡

何者なんでしょう？

すると｡

30社くらい なるほど｡

加藤さんの会社 キャディは

産業機械などを作るメーカーと

部品を供給する町工場を
結びつけるのが仕事です｡

加藤さんは
日本のものづくりの仕組みを

大きく変えようとしているのです｡

蔵前にキャディの本社はあります｡

社内をのぞいてみると
広々としていますね｡

加藤さんもいるはずなのですが…｡

見つけました｡

社長室は作らず

いつも社員と一緒に
仕事をしているそうです｡

これ めっちゃうまいんですよ｡

大好物は コンビニのアメリカンドッグ｡

飾らない社長です｡

ここキャディは
創業４年目で 社員は230人｡

その平均年齢は32歳｡

社員の方に なぜキャディに
入ったのか聞いてみました｡

製造業からの
転職組も多いそうです｡

各社…｡

加藤さんは 2014年に
東京大学を卒業し

アメリカに本社を置く
コンサルティング会社 マッキンゼーに入社｡

史上最年少で マネージャーに
昇格するなど頭角を現し…｡

26歳で キャディを創業しました｡

そういう意味では やっぱり…｡

キャディは メーカーから

ある部品が欲しいと

発注があったとき

全国600あるパートナーの

町工場から最適なところを

見つけだせるといいます｡

朝９時 京都駅｡

おはようございます｡

加藤さんと待ち合わせました｡

町工場リボーン！

再生に向け動き出す加藤さん｡

なかでも腕利きの工場を
見せてくれるそうです｡

ここの優れている技術がこれ｡

ネジ穴を作る作業です｡

開けている穴の大きさは
およそ１ミリ｡

この町工場は
高性能の工作機器と

職人の熟練の技により
１マイクロメートル

１ミリの1000分の１レベルで
金属加工ができます｡

しかも それを
手早くできるという強みも｡

この会社
キャディのパートナーになったことで

それまで
受けたことのなかった仕事まで

依頼が来るようになりました｡

こういったような…｡

更に 別の町工場へ｡

社長の本原さんです｡

21歳から溶接の技術を磨き

2014年に会社を立ち上げました｡

ここの強みは その溶接技術です｡

よく見ると…｡

たしかに
鉄板との間に隙間がありません｡

多くの町工場が
コロナ不況にあえぐなか

ここは2020年の売り上げが
前年を大きく上回りました｡

社長 笑いが止まりません｡

今では 半導体や医療など

異業種の機械部品も
請け負っています｡

一方こちらは 東京の下町｡

たくさんの町工場が集まる
墨田区へやってきました｡

キャディがマッチングした販路を
拡大しているという

町工場があるそうなので
早速行ってみたいと思いますが｡

ここですね｡

今日はよろしくお願いいたします｡
よろしくお願いします｡

18人の職人が働く
金属加工を得意とする工場です｡

若い人が多いですね｡

作業着もおそろいで
なんだか おしゃれな感じです｡

実際
キャディさんとお仕事してみて

やる前と 今
やってみたあとっていうのは

何か大きく変わりましたか？
はい｡

この会社は…｡

ものづくりをして…｡

なかなか もう…｡

結構 フットワークが軽いので…｡

今の状況ですとか
すごいヒアリングしてくれて

そこでも驚いたんですけど
更に驚いたのが…｡

すぐマッチングしてくださって

もう そこからはもう
ずっと安定的に

お仕事を依頼していただいて…｡

そんなに増えたんですね｡

こう 一緒にお仕事されてみて
いかがですか？

鏡面っていう…｡

そういった 結構
細かく切っていくと…｡

技術があれば
その技術をご自身で

ビジネスにつなげていけるような
ノウハウっていうのを

できるんじゃないかな
って思ってしまうんですけど

また そこは
違う世界なんでしょうか？

そうなんですよね｡

けどやっぱり
こういう状況っていうのは

今の会社 持っているものを
こういうふうに利用したら

いいんじゃないかっていうような
そういうことが

どんどん増えていけば
もっと もっと たぶん

いろんなことが広がるようにも
感じるんですけれども…｡

そうですね｡
我々 そういった…｡

まだまだ助けられる工場が

いっぱい
あるかもしれないですよね｡

キャディは およそ600社ある
パートナーのなかから

どうやって最適な町工場を
探し出すのでしょうか？

精密な機械になればなるほど
その部品は増えます｡

大変ですね｡

キャディでは メーカーから依頼された
部品の図面を

システムに読み込みます｡

そして ここで
キャディ独自のデータベースと照合｡

すると
その部品をつくることができる

最適な工場が
浮上してくるのです｡

しかも
部品に使う材料費をはじめ

カットや曲げ 溶接などにかかる
時間とコストを割り出し

適正な価格まで
はじき出せるのです｡

たとえば これ…｡

そうしたなか
今回キャディに託されたのは

スーパーで使われる あの食肉スライサー｡

その部品は およそ1, 000点｡

うち120点を
キャディが担当することになりました｡

果たして 日本中から選ばれる
凄腕の町工場とは？

地域の町工場のために
奮闘する人々が

ここにもいます｡

東京と神奈川に85店舗をかまえる
城南信用金庫です｡

1945年 終戦の年｡

東京 城南の地に発足した
この信用金庫｡

ものづくりの町を本拠に

長年 中小企業を支えてきました｡

羽田支店で外回りを担当している
山口麗奈さん｡

ここでも
資金繰りに苦労する町工場が

増えているといいます｡

そんな山口さんは この日

外回りに同行してもらおうと
ある助っ人を呼んでいました｡

おはようございます｡
おはようございます｡

よろしくお願いします｡
よろしくお願いします｡

はい お願いします｡

こちらの佐藤さんには
意外なキャリアが｡

元は建設機械メーカー コマツのエンジニア｡

部品を成形する技術開発などに
長年 携わってきました｡

城南では
佐藤さんのようなスペシャリストを

ものづくりコンシェルジュとして採用｡

自動車メーカーに映像機器など

幅広いジャンルの人材を
そろえています｡

そして
無料でアドバイスを行っているのです｡

この日
２人がサポートに向かったのは

支店から歩いて
15分ほどのところにある

小さな町工場｡

金属加工の会社です｡

おはようございます｡
おはようございます｡

ここの社長を務めるのが
寺田京子さん 76歳｡

病気で亡くなった
夫 孝さんの後を継ぎ

会社をやりくりしてきました｡

周りの方に言わせると ガッツがある｡

孝さんが元気な頃には
10人以上の職人を抱え

工場は いつも
活気にあふれていたといいます｡

町も変わりました｡

工場がひしめいていたのが
うそのようです｡

実は 大田区の町工場は

先ほど出てきた東大阪よりも
減少が激しく

ピーク時の半分以下にまで
落ち込んでいるのです｡

山口さんは ことあるごとに

寺田さんの相談に乗ってきました｡

やはり
コロナが重くのしかかっていました｡

経営を立て直すヒントを探るため

自宅兼事務所のそばにある工場へ｡

こんにちは｡

ここが 30年前から稼働している
夫が残した町工場｡

金属を削って穴を開ける
フライス加工を得意としています｡

現在 ここの責任者は
息子の誠さんです｡

専門的な話は
ものづくりコンシェルジュの

佐藤さんが担当します｡

長さ60センチもある細長いドリルです｡

このドリルを専用の機械にセットし

金属のブロックに
横から穴を開けていきます｡

一見
単純な加工のように見えますが

機械に詳しい佐藤さんは…｡

この技術を武器に
営業することを勧めます｡

しかし そこには こんな事情が｡

実は 工場には寺田さんの他に

年配の職人さん１人しかいません｡

営業に出かける余裕がないのです｡

やっぱり私も…｡

この深刻な親子の悩みを

どうやって
解決するのでしょうか？

その日の夕方｡

支店に戻った山口さんは
パソコンに向かっていました｡

書いていたのは
｢まず人材の確保が必須｣｡

現場で見えた課題です｡

実は城南では 毎回

訪問先との細かなやり取りまで
記録しています｡

というのも…｡

５月の記録には
社長の寺田さんが

ワクチン接種を心待ちにしていた
という様子が｡

そして７月には

息子に
事業を本格的に譲りたいという

心情まで書かれていました｡

地元 信用金庫ならではの
地域に寄り添ったサービスが

コロナ禍でのものづくりを
支えていました｡

一方 大阪 藤井寺市｡

食肉スライサーの最大手 なんつね｡

今回 部品調達を依頼したのは

全国 600の町工場とつながる
キャディです｡

およそ1, 000点ある部品のうち

120点の調達を任すことに｡

キャディは いったい どんな町工場を
探し出すのでしょうか｡

その一つが ここ｡

風光明美な場所にある 町工場｡

担当は 若い女性の職人｡

よし｡

その腕前は…｡

＜変わらない写真の力を信じ

磨き上げた技術を研ぎ澄ましながら
それは生み出される＞

＜そして あなたと歩き始め

あなただけの世界を描き出したとき

真の完成を遂げる＞

(風の音)

♬～

＜その｢ＥＯＳ｣は 世界にひとつだ＞

九州 大分空港｡

降り立ったのは
キャディの調達担当者

中原さんと有友さんです｡

今回の

そこを扱うところの…｡

いまや キャディと契約する町工場は

北海道から鹿児島にまで
広がっています｡

今回 仕事を依頼する
町工場の一つは

佐伯市の海沿いにありました｡

従業員70人ほどの

精密な板金加工を
強みとしている会社です｡

早速 依頼する部品の
打ち合わせが始まりました｡

ここに担当してもらうのは

食肉スライサーの部品のなかでも
溶接が難しい部分です｡

あとは…｡

ちょっと やっぱり…｡

そうですね
フル溶接 必須になってます｡

う～ん なかなか…｡

そうですね｡

そして 翌日｡

加工が始まりました｡

まずは ステンレス製の大きな板を
プレス機にかけて

形を作っていきます｡

寸法を測りながら
慎重に作業を進めます｡

そして いよいよ溶接｡

担当は 女性｡

職人歴５年の橋本青さん｡

技術を見込まれての抜擢です｡

まずは パーツを組み合わせて
仮止めをしていきます｡

ここで 少しでもずれると
後々 大きなひずみが生じます｡

一点を見つめて 集中します｡

更に つなぎ目の部分を
しっかりと溶接｡

まっすぐに加工していきます｡

大丈夫？
はい｡

副社長のお墨付きをもらいました｡

更に １台およそ9, 000万円する

高性能ロボットを使って 加工します｡

機械と職人の合わせ技｡

この町工場が
今回 選ばれた理由です｡

レーザー光を使うので
熱の影響が少なくて済み

溶接による ひずみを
最小限に抑えることができます｡

最終チェック｡

裏側には パーツをつなぐ
溶接の跡が残っていますが

製品の顔となる表側は

まるで １枚のように
きれいに加工されていました｡

食肉スライサーの部品は

こうした町工場の技術力で
作られているのです｡

一方 リニューアルオープンを控えた
スーパー ベイシア｡

バックヤードで出番を待っていたのは

あの なんつねの

大きな肉の塊が
機械にセットされます｡

店長が見守るなか
軽やかに動き出しました｡

肉を薄く切って

素早く 丁寧に折り畳みます｡

さすがだわ｡

店長 納品された
食肉スライサーの切れ味に納得です｡

肉の厚みは
すき焼きに最適な 1.8ミリ｡

気になる お値段は

283ｇ入って 1, 975円｡

それが レジで半額 お買い得です｡

そして チラシの
いちばんいいところでアピール｡

さあ 本番｡

♬～

＜キヤノンのＭＲＩは

音を限りなく静かに
圧迫感を減らす大口径で

人に優しいＭＲＩを
目指しています＞

＜生きるを支える
もっと優しく もっと確かに＞

静岡県 磐田市のスーパー ベイシア｡

いよいよ リニューアルオープン当日を
迎えました｡

開店前から ご覧の行列が｡

はい いらっしゃいませ
おはようございます｡

９時の開店とともに
お客さんが入ってきました｡

お目当ては あの肉売り場｡

なにしろ 半額ですから｡

選んでいる暇なんてないですよ｡

我先にと 手が伸びてきます｡

朝６時から切っていた
大量の肉が

昼頃には 品薄状態に｡

バックヤードでは 追加の肉が

あのスライサーで
どんどん切られていました｡

はい いらっしゃいませ どうぞ！

店長 食肉スライサーの導入
ずばり当たりましたね｡

再び キャディの加藤さんを
訪ねてみると…｡

ここは いったい…｡

オフィスを １フロア
拡大しようとしていました｡

８月には 国内外から
80億円もの資金調達に成功｡

町工場リボーン｡

日本のものづくりを
生まれ変わらせようと

動き出した 加藤さん｡

製造業の未来に 思いをはせます｡

成長産業って どんどん
若い人 入ってくるんですよね｡

ものづくりって なかなか それが
起きてなかったりするんで

やっぱり まず 若い人にとって

魅力的な選択肢に
なることっていうのは

今後 何十年 伸びていくうえで
超重要だと思ってるんで

人を引き付けるような産業に
していきたいとは思いますよね｡

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