出典:EPGの番組情報
カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし「見えないものを見るメガネ」[字]
「魔女の宅急便」で知られる作家・角野栄子の暮らしと作品の魅力を、宮﨑あおいの朗読と語りで伝える。トレードマークのカラフルなメガネを通して角野が見ているものは?
番組内容
老眼鏡が手放せなくなり、メガネのおしゃれの楽しみに目覚めたという角野。その日のメガネを決めてから着るものを選ぶことも。27年にわたり6巻を書き継いだ「魔女の宅急便」にも、主人公キキがメガネをめぐって不思議な体験をする話が出てくる。「キキは物にこめられた見えない思いも一緒に運んでいる」という角野。「見えない世界の力」を、母を亡くした幼少期から考えてきたという角野が、作品にこめたメッセージとは…
出演者
【出演】角野栄子,【朗読】宮﨑あおいジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
だんだん それは 分かってきたんだ。
ほらほらほら… フフフ。
けん玉に熱中しているのは
「魔女の宅急便」で知られる
児童文学作家の角野栄子さん。
角野さんのトレードマークは
飛び切りおしゃれなメガネ。
カラフルなメガネは
年を取り 老眼になってから見つけた
楽しみだといいます。
これと これは
ちょっと おそろいっぽいんだけど。
こうなっちゃうわけ だんだんと。
物事を よ~く見ることは
作家としての基本の「き」。
代表作「魔女の宅急便」でも
見ることは 大きなテーマ。
主人公 キキは お客さんからの電話に
こう 答えます。
86歳の今も 次々に 新しい物語を
生み出し続けている角野さん。
角野さんが
カラフルなメガネ越しに見ている世界を
のぞいてみましょう。
♬~
3月。
角野さんは 自宅のある鎌倉から
実に1年ぶりに
都内へ お出かけしました。
あら ここ…。 あっ あそこだ。
お菓子屋さんのあったとこね。
ずっと ステイホームの毎日だったから
今日は 久々のショッピング。
私も一緒に ついていこうっと。
角野さんは 娘の りおさんと
待ち合わせをして
表参道にある 行きつけのメガネ屋さんに
やって来ました。
セール中だと聞きつけて
久しぶりに
メガネを新調する気になったのです。
この赤は?
ちょっと りおさん この青とか?
これ かわいいかな
青と赤。
ここ数年 角野さんは
りおさんに コーディネートを
手伝ってもらうようになりました。
自分より若い世代のセンスは
大きな刺激になるといいます。
これ かわいいかも。
うん うん。
これの青も してみたら?
意外とね 紫だから ピンクに合うかも。
そう?
これは?
すごく かわいい でも それ。
あれこれ迷う角野さんに
りおさんが薦めたのは…。
好きだけど。
えっ?
意外と そうでもないんじゃない?
マスクをしてる…。
マスクを ちょっと取って…。
皆さんに…。
いかがでしょうか?
≪意外と いいけど…。
意外と いいと思う?
結構 大胆!
(りお)決~まり!
チェックっていうのもいいでしょ?
ねっ。
それで ほら あの…
だから いつも…
そうでしょ?
フフフフフ。
角野さんは 誰にも会わない日でも
おしゃれ心を忘れません。
リンゴ柄の カラフルな羽織物は
アトリエコートと呼ぶ作業着です。
角野さんは
その日 掛けたいメガネを決めてから
着る洋服を考えるんですって。
これなんかは どこにでも売ってる
老眼鏡なんだけど
フレームが面白いので
自分の目に合ったレンズを
入れたのね。
これは もう 古いの。
ものすごく古いんだけど…
昔の。
「魔女の宅急便」には メガネを巡って
キキが不思議な体験をする
お話があります。
ある日 キキは
足の悪い おばあさんから
「自分の赤いメガネを
夫に届けてほしい」と頼まれます。
美術館にいる おじいさんに
メガネを届けると
おじいさんは
自分の緑色のメガネの上に
おばあさんの赤いメガネをのせて
こう 言います。
作られた過程の人の思いも
込められてるものだけれども…
だから…
おばあさんのメガネと一緒に
美術館の絵を見て回ったあと
おじいさんは キキに言います。
角野さんが 「魔女の宅急便」を
書き始めたのは 47歳の時。
それから 27年にわたって
6巻の物語を書き継ぎました。
角野さんのライフワークとも言える
「魔女の宅急便」には
「見えないものを見る」というテーマが
繰り返し出てきます。
例えば
キキのお母さんのコキリさんが
娘を励まそうと言う言葉。
ずっと 考えてるのは…
角野さんは 5歳の時
病気で母を亡くしました。
幼かった角野さんは 父の影響で
見えない世界があることを
意識するようになったといいます。
…とか言うわけよ。
そういうね 日常の中を捉えてね…
この日 角野さんが訪れたのは
ミュージカル「魔女の宅急便」の
最終リハーサル会場。
♬「13歳の満月の夜」
「魔女の宅急便」は
これまで 繰り返し
映画化や舞台化がされてきました。
角野さんは
中でも このミュージカルに
ちょっと特別な思い入れが
あるのだとか。
この作品の作曲家
小島良太さん。
脚本 演出家の 岸本功喜さん。
2人は 10年前
「魔女の宅急便」を
ミュージカル化したいと
角野さんのもとに
押しかけてきたそうです。
そうですね。
最初は 結構 あの…。
私もね…
それから やっぱり…
でも 出会った時は 20代。
何か 孫みたいなね。
「魔女の宅急便」は
角野さんが 27年にわたって書き継いだ
大切な作品です。
主人公 キキは
飛べなくなったり
自分を見失ったりしながらも
成長し 恋をし
やがて 母として
我が子の旅立ちを見送る側になります。
物語が完結した時
角野さんは こう 書きました。
だから 見つからない人もいるのよね
たまにはね。
だけど…
いくつもはない。
何でも かなえられたらね
つまんないでしょ?
角野さんもまた 夢中になれるもの
角野さんにとっての喜びを
見いだしてきたんですね。
よいしょ。
あれあれ? 角野さん
今から お絵描きタイム?
これは…
その時に…
ぼんぼり祭で飾られる絵。
水平線の向こうから
女の子が こちらをのぞいていますよ。
こっち見て こういうふうにして
見てるんだけど。
どんな絵に仕上がるのかな?
お祭りの日に
見に行くことにしましょう。
さあ 赤いアトリエコートに着替えて
角野さん お仕事タイムです。
このロールスクリーンは?
こういう Zoom 始めてから
ちょっと たってから 私が。
お化けとかさ。
猫が雲に隠れて飛んでるとか。
リボンをつけた お日様がいるとか。
ちょっと 余っちゃったから
水玉を飛ばしてとか。
角野さんは 今
「魔女の宅急便」のスピンオフ作品を
書いています。
今日は リモートで 編集者との確認作業。
新作のタイトルは 「ケケと半分魔女」。
「魔女の宅急便」第3巻に登場する
キキのライバル ケケ。
この作品は
大人になったケケが書いた小説という
設定になっています。
主人公は ケケの分身とも言える
15歳の少女 タタ。
母親を早くに亡くし
いつも 自分には 半分
何かが欠けていると感じているタタが
さまざまな人たちに出会いながら
自分の見えない半分を探して
旅をします。
まあ 探せないこと
いっぱい あるんだけど。
だけど ねっ。
ぼんぼり祭の日が来ました。
鎌倉ゆかりの文化人たちが
思い思いに描いた ぼんぼりが
400点 並びます。
ありました。
角野さんの描いた ぼんぼりも。
ちょっと まつげ 描けばよかったかな?
下手で結構。
もうすぐ お盆がやって来ます。
やっぱり…
角野さんは 今日も
見えないものに目を凝らしながら
新しい物語が姿を現すのを
待っています。
♬~
♬~
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