プロフェッショナル「旗じいちゃんの生きる道~交通誘導警備員・上野敏夫~」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

プロフェッショナル「旗じいちゃんの生きる道~交通誘導警備員・上野敏夫~」[解][字]

この道25年、84歳の交通誘導警備員。切れ味鋭い所作で旗を振り、車や人を安全に誘導するこまやかな技と心配りで「超一流」と言わしめる。だがその人生は壮絶だった…。

番組内容
この道25年の交通誘導警備員、上野敏夫84歳。年齢を感じさせない切れ味鋭い所作で旗を振り、車や人を安全に誘導するこまやかな技と心配りで「超一流」と言わしめる。撮影当初、上野は「金のために働く」と言い切った。だがカメラが捉えたのは、とても金のためだと割り切ることのできない、仕事への真摯な姿勢と情熱だった。やがて吐露した壮絶な人生の歩みと、亡き妻への思い。“旗じいちゃん”の働く意味、そして幸せとは?
出演者
【出演】交通誘導警備員…上野敏夫,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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井上≫そこはつながっているわけ
ですよね。

職業 交通誘導警備員。

その仕事は どこか単調で
簡単に思えていたが…。

かつては やり手の会社社長だった。

人生100年といわれる時代に
働くことの意味。

5月初め 警備会社に所属する
上野への密着取材が始まった。

(取材者)おはようございます。
おはようございます。

(取材者)よろしくお願いします。

今 派遣され 働くのは
電線の設置工事などを行う会社だ。

この道25年の上野。

現場に出る前の準備は入念だった。

(男性)ああ でも俺 今日 檜原だからな
持ってくりゃよかったな。

上野の担当エリアは東京西部の市町村。

1日5か所ほどを車で移動しながら回る。

現場に着くと すぐ仕事が始まった。

この住宅街の路地では
電線の撤去作業が行われる。

上野が担うのは 現場を通る車や人を
安全に誘導することだ。

その仕事は ただ道に立ち
旗を振るだけに思えたが…。

上野は 絶えず頭上の工事に視線を送り
作業の進捗を確認していた。

続いての現場でも
上野は独特の動きを見せた。

交通量の多い幹線道路。

こうした道で渋滞や事故を防ぐ鍵は

工事の存在を
いち早く知らせることにある。

そこで上野は…。

車の大きさに合わせ
旗を振る高さや振り方を変えていた。

…いう意味も込めてます。

さらに 次の現場では…。

一度の青信号で何台の車が進めるかを
あらかじめ確認していた。

信号近くの1車線を通行止めにする
この工事。

もし 反対車線に
多くの車が止まったままだと

道が塞がり 幹線道路から入ってくる
対向車が通れなくなってしまう。

上野が現場に立ち 車を誘導し始めた。

反対車線の車をいかにスムーズに流し
渋滞を防ぐか。

上野は 車の大きさや車間距離に応じて

誘導する台数を瞬時に変えていた。

そして 常に首を振り

判断に誤りがないか 確認し続ける。

だが 上野の仕事ぶりに最も驚いたのは
意外な場面だった。

この日の現場は
交通量も人通りも ほとんどない。

それでも…。

上野は変わらず 首を振り続けていた。

思わぬ事故を防ぐため
決して気を緩めない。

(取材者)お疲れさまでした。

取材を始めて 半月ほどたった時だった。

(取材者)はあ はあ…
もちろんです もちろんです。

ミスの許されない現場の緊張感で
想像以上に疲れがたまるという。

仕事ぶりを見ると つい忘れがちだが
上野は今 84歳。

(取材者)お疲れさまでした。
どうも。

(取材者)気をつけて下さい。
はい。

なぜ 上野は
交通誘導警備員という仕事に

これほど真摯に打ち込むのか。

(取材者)ほんとだ へえ…。

(取材者)お邪魔します。

上野は 3年前に妻を病気で亡くし
1人暮らし。

今も家のローンが残り
月給20万円のうち

3万を返済に充てている。

炊事や洗濯 全て自分でこなす。

働き続ける理由を問うと こう答えた。

お金が欲しいから働くという上野。

だが 本当に それだけなのだろうか。

1日 7時間近くの立ち仕事。

どんな状況でも
工事が続くかぎりは休めない。

かつて 上野は会社の社長を務め

今の何倍も稼いでいた時代も
あったという。

現在の境遇に不満はないのだろうか。

ある日のことだった。

上野の行動に目が留まった。

停車してもらう車に必ず一礼し
声をかけていた。

(子ども)おはようございます。

通行人にも 常に声を掛けていた。

さらに…。

(取材者)遅くなりましたね。
そう。

あそこが出るの遅かったから。

(取材者)お母さんのところに?
そう。

「お母ちゃん」とは

3年前に亡くなった妻 和子さんのことだ。

生きているのではなく 生かされている。

そう 上野さんが考えるようになったのは
和子さんの死と関係がある。

昭和12年 群馬の農村で生まれた上野さん。

覚えているのは 戦争の記憶と
ひもじかった思いだ。

同じ村に住んでいた和子さんと
出会ったのは

終戦後の二十歳の時。

豊かな暮らしに憧れ 二人で上京し

叔母が営む洋服の縫製工場で働き始めた。

30歳の時に独立し
自分の縫製工場を持つまでになった。

社長となった上野さんは
ひたすら お金を稼ぐことに没頭した。

家事や育児など 家のことは
和子さんに任せきりだった。

しかし やがてバブルがはじけ
業績は急激に悪化。

59歳の時 家のローンを残したまま
会社を畳んだ。

上野さんは必死に働き口を探し
警備員の仕事に就いた。

ずっと専業主婦だった妻 和子さんも
青果店で働き始めた。

でも上野さん 自分の仕事に
前向きに取り組めなかった。

昼食の時も…。

毎日 疲れて帰ってくる上野さんを

和子さんは いつも心配してくれた。

ところが 10年前
和子さんに病が見つかった。

ストレスによる肝硬変で
余命4年と医師から言われた。

闘病すること 7年。

和子さんは息を引き取った。

残された上野さんは
家で独り 暮らし始めた。

いつも和子さんがやってくれていた
炊事や洗濯に追われた。

そして ようやく気づいた。

いかに 自分が家庭を顧みてこなかったか。

自分が稼いで
支えてきたつもりの和子さんに

どれほど 支えられてきたか。

それからだった。

仕事への姿勢が変わったのは。

上野さんは 道行く車や人に頭を下げた。

ご迷惑をおかけして すみません。

仕事をさせて頂き ありがとう。

大切なことを気づかせてくれた和子さんは
もう この世にはいない。

でも…。

上野さんは まだ
和子さんに生かされている気がしている。

84歳の上野は 新型コロナのワクチンを
接種しようとしていた。

(音声案内)「こちらは NTTです。

ただいま おかけになった電話は

大変 混み合って
かかりにくくなっています」。

1週間後。

(取材者)いや~ よかったですね。

6日後。

1回目のワクチン接種を終えた。

(取材者)お疲れさまです。

いや 一応ね ここへね…

(男性)どうですか? 打ったあと。

翌日 上野は早速 現場に出ていた。

だが…。

しかし その後も
いつもどおり働き続けた。

上野が無理をしていないか
会社が心配して声を掛けた。

上野は かたくななほど
休みたがらなかった。

なぜ それほど 仕事を休みたくないのか。

みんな そうですよ。

それ やっぱりね… なんていうのかな…。

金を稼ぐため
しかたなく始めた この仕事。

やがて 亡き妻への罪滅ぼしとなった仕事。

その仕事が 今は上野を支えていた。

♬~(主題歌)

(取材者)おはようございます。

♬~

安全 安心をお届けする。

そして 信用 信頼を勝ち取る。

いつも いかなる場合でも平常心で臨む。

(取材者)上野さん 長々と
ありがとうございました。

いやいや どうも どうも。

♬~

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