NHK地域局発 いわチャン「加害者家族の実情~大切な人が犯罪者になったとき~」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

NHK地域局発 いわチャン「加害者家族の実情~大切な人が犯罪者になったとき~」[字]

岩手での交通死亡事故はここ20年間で80件以上。加害者の家族たちが取材に応じてくれた。また、身内が殺人を犯した家族にも密着。加害者家族の実情と救済の実態を追う。

番組内容
同乗者が死亡した事故の加害者家族は、服役中の息子に代わり被害者家族に何度も謝罪。しかし、「親の責任」「人殺し」などといった中傷を受けた。対人恐怖症になり、精神的なカウンセリングが欠かせないと言う。▽殺人を犯したある加害者の家族は住所や職業をネットにさらされ、一家心中を考えるまで追い詰められた。▽全国でも数少ない加害者家族支援を行っているNPOが仙台にある。係争中の裁判にも密着し支援の必要性を問う。
出演者
【語り】河島康一

ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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メディアを通して報じられる
殺人事件や 交通死亡事故。

重大な事件や 事故の裏側で

罪を犯した加害者の親や兄弟など
家族が苦しんでいます。

一般的に 法律上は責任のない
加害者の家族。

しかし 岩手県内で
過去20年間に発生した

80件以上の交通死亡事故を
取材すると

追い詰められている実態が
見えてきました。

「事故のことは 隠しながら生きている」。

「自分の子どもにも言えない」。

「無言電話や 白紙の手紙が届き
冷ややかな言葉を 浴びせられた」。

「うつ病を発症して 仕事を辞めた」。

殺人事件の被告人の家族は

その実情を知ってほしいと
取材に応じてくれました。

岩手の今を見つめる 「いわチャン」。

今日は 加害者家族たちの声に寄り添い
支援の現場に密着します。

こんにちは。 はじめまして。
よろしくお願いいたします。

去年 仙台で開かれた
加害者家族の集まりです。

匿名を条件に 取材に応じてくれました。

この日は 息子が岩手県内で
交通事故を起こした男性が

参加していました。

男性は 息子と同居。

その息子が 旅行中に運転操作を誤って
車が横転。

同乗していた友人が死亡し

過失運転致死の罪で実刑判決を受け
服役しました。

男性は 親としての責任を感じ

遺族に 何度も謝罪に行きました。

更に 息子が支払う損害賠償とは別に

葬儀代として
およそ200万円を支払いました。

被害者の家族からは 「人殺し」

「息子の責任は 親の責任」などの言葉を
浴びせられました。

事故から数年たちますが
男性は 家の外に出るのも怖く

引きこもりがちです。

不眠にも悩まされ 月1回
カウンセリングを受けています。

家族会を開いているのは
NPO法人 ワールドオープンハート。

これまで 2, 000以上の加害者家族を
支援してきました。

家族会では 加害者家族が抱える
苦しい思いや体験を 共有していきます。

夫が 殺人の罪で服役中の家族も
参加していました。

事件から15年以上たって
初めてこの会に参加し

同じ境遇の家族の声を聞きました。

NPOの代表 阿部恭子さんです。

大学院生の時 犯罪の被害者支援について
調べる中で

加害者の家族が置かれている現状を
知りました。

13年前 日本で初めての
加害者家族支援団体を設立。

家族に代わって会見を開き
メディアの対応を行うなど

精神面で支えています。

阿部さんは 13年間の活動を通して
家族を支えることが

加害者本人の更生にもつながると
考えています。

…課題は 残ると思うんですね。

…で じゃあ 誰がするのと。

そう考えた時に…

加害者家族が 追い詰められる要因として
最近 目立つのが

SNSなど インターネット上の
ひぼう中傷です。

ネット上で バッシングを受けた
加害者家族が 取材に応じてくれました。

首都圏に暮らす女性には
3人の子どもがいます。

未成年だった息子が

偶然 通りがかった人を刃物で刺し

殺害しました。

息子が人を殺したという事実を
受け止められない中

ある日 ネット上で
家族に対する書き込みを見つけました。

ひぼう中傷は 生活にも
影響を及ぼしていきます。

家族全員の顔写真がさらされ
兄弟は 学校に通えない状況に。

夫の会社も特定され
仕事を失いました。

メディアに報じられ
近所の人にも知られるようになり

転居を余儀なくされました。

女性は 一家心中を考えるまで
精神的に追い込まれていったのです。

女性は 身を隠すために
更に 引っ越しをしました。

子どもたちを守るため
離婚して名字も変更。

それでも 不安と恐怖は
消えなかったといいます。

家族支援の活動を知り
電話で相談しようと考えました。

しかし 電話をかける決心が
なかなか つかなかったといいます。

その後 精神的に限界を感じた女性は

家族支援のNPOへ 電話をかけます。

その時 家族会に参加を勧められました。

NPOの支援によって
心に少し余裕ができ

息子の更生についても
考えられるようになったのです。

出所後 一定期間更生を見守る
保護観察所も

家族の役割は大きいと
考えています。

♬~

この日 NPOの代表 阿部さんが
岩手を訪れました。

ある家族に会うためです。

夫が 妻を殺害し
死体を遺棄したとされる事件。

被告人の兄です。

裁判に 弁護側の証人として出廷します。

弟が逮捕された時の心境を 語りました。

突如 加害者家族となった男性。

これまで 弟の妻の家族とも
親しくしていました。

弁護士からの紹介でNPOの活動を知り
阿部さんに相談を持ちかけました。

被害者と遺族に対して
後ろめたさを抱えつつ

弟を更生させるという決意を示すため
裁判に出ることを決めました。

裁判では 遺族や傍聴人の前で
実名で証言しなくてはいけません。

証言のサポートをするため
阿部さんは 裁判前

何度も 警察署で弟と面会し
事件の真相を尋ねました。

面会を重ねるうちに 弟は

事件を起こした時の心境について
語り始めたといいます。

証人として法廷に立つ男性は

裁判で 犯行の詳細などを
詳しく聞くことになります。

その精神的な負担を減らすため
阿部さんは 事前に情報を集めます。

公判3日目
男性が裁判所にやって来ました。

男性は 弟の悩みを聞けなかった後悔や
更生を支える決意を語りました。

証言の一部です。

証言は 1時間に及びました。

公判には 被害者の父親も出廷しました。

判決の日。

一方 情状酌量については。

証言を終えた男性のもとを
NPOの代表 阿部さんが訪ねました。

♬~

♬~

皆さん ご存じでしょうか。
あと 世界人権っていうかな。

マイノリティーの方のことを
考えましょうというのが 今日の…。

被告人とか受刑者という 本人に関しては
法的な地位があるので。

犯罪加害者家族支援センターというのは
何かというとですね。

ここに登録した弁護士が 実際に
犯罪加害者家族の支援を行う…。

…ということは あるわけですね。

♬~

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