出典:EPGの番組情報
ボクらの時代 ▽3人のゲストが自由気ままに語り合うトーク・ドキュメンタリー[字]
稲川淳二×テリー伊藤×笑福亭鶴光
番組内容
『ボクらの時代』は、毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組。あえて司会者を置かないことにより、ゲストたちの普段の顔・会話が垣間見られるような構成となっている。今回は、稲川淳二、テリー伊藤、笑福亭鶴光の3人。芸能界で苦楽をともにしてきた3人が、テレビについて、そして子ども時代やこれからの人生についてなど幅広いテーマで語り合う。
出演者
稲川淳二
テリー伊藤
笑福亭鶴光
スタッフ
【プロデューサー】
塩田千尋
松本彩夏(イースト・ファクトリー)
【演出】
高野裕樹(イースト・ファクトリー)
【制作】
フジテレビ情報制作センタージャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
バラエティ – トークバラエティ
趣味/教育 – その他
テキストマイニング結果
ワードクラウド
キーワード出現数ベスト20
- 稲川
- ホント
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- 今日
- 自分
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- 仕事
- 小学校
- 落語
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- 時間
- 瞬間
- 鶴光
- タレント
- 怪談話
- 批判
- 本職
- 幽霊
- キンコン
- ツアー
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
[今日の『ボクらの時代』は
こちらの3人]
どうも お久しぶりで。
久しぶりでんな。
僕 死んだって聞いたもんやさかい。
死んでない。
私は 19年前に
タレント業 辞めたんですよ。
そう?
そうそう 55んときに。
それってあったの?
辞めるって…。
テレビプロデューサー
言うてるで。
この方 こう見えても
テレビプロデューサーやねんで。
プロデューサーじゃないんですよ。
ディレクター。
昔 えらい目に遭わされてる。
そやな?
[今日の『ボクらの時代』は
テリー伊藤さんの手掛けた番組を機に
親交を深めた3人]
「その顔は 半ば腐りかけていて
両方の目は
真っ暗な穴だけになってた」
「あぁ~…」
[体を張ったリアクション芸で
タレントとして活躍していましたが
55歳で怪談家に専念]
[現在 公演中の
『稲川淳二の怪談ナイト』は
29年連続で行われ
60万人以上の観客を動員し
絶大な支持を集めています]
[19歳で
6代目 笑福亭 松鶴さんに入門]
[以来 54年もの間
高座に立ち続けています]
[その一方で
長年 ラジオパーソナリティーも務め
下ネタを盛り込んだ話芸で
人気を博しています]
「若けりゃいいっていうような
そういうのがあるじゃないですか」
[過激な演出で
数々の人気テレビ番組を生み出し
自身もタレント
コメンテーターとして活躍]
[他にも本の執筆や
YouTubeチャンネルを立ち上げるなど
多方面で
その才能を発揮しています]
あれ でも
アイデアよかったでしょ?
[30年以上前から
苦楽を共にしてきた3人]
[どんな話に
なるのでしょうか?]
♬~
でもね 稲川さんは
常に期待に応えてましたね。
俺 これがすごいと思う。
僕なんかが
考えるわけじゃないですか。
これ ホントに
面白いかどうかってのは
実はやってみないと
分かんないことってあるんですよ。
何でも あの頃って。
今まで見たことないから。
稲川さんがやると
あっ こういうふうに
面白くしてくれるんだっていう
僕らの想像を超えてましたね。
この方はね 自分で
面白くしようという気持ちは
全然ないのよ。
一生懸命 必死にやってんのよ。
だから共感 得んのよ。
つまりギャグでやってる…。
もうマジやから。
見てて思うても…。
やる以上は負けちゃいけない。
でも稲川さんは
あの当時 飛び切りでしたよ。
僕なんかも番組を
特番とかやってくときに
取りあえずスタジオとロケの
スケジュールを
稲川さんに合わせたんですよ。
でもホント
テリーさんが素晴らしいことね
今日 言いたいことがあるんです。
何かっていうと
この世界って
スタッフって裏ではさ
例えば「稲川が」とか
「次は誰々」って呼び捨てにしない?
芸名なんか呼び捨てじゃん。
絶対許さなかったの。
タレントがいない場所なのに
スタッフが
段取りで「誰々…」っつったら
「お前!」って呼んで
「お前 誰のおかげで
俺たち生活できてると思ってんだ」
そういうディレクター
プロデューサーはいないよ。
ちょっと一発当てただけでね
これもんよ。
すごいんですよ 厳しさが。
あんときにすごいと思った。
鶴光ちゃんとか稲川さんに
今日 俺 久しぶりにお会いして
ホントにあったんですよ。
あの当時 助けてもらったって。
とんでもないっすよ。
ホントです。
日本テレビで
大きな仕事したんですね。
その大きな仕事ってのは
元旦の仕事で
『サル年ばんざい!』っていうの
やったんですよ。
それで ひんしゅくを買って
それで僕は日本テレビを
出入り禁止になったんです。
出禁になって
僕はテレビ東京で仕事しだした。
で その頃 テレビ東京ってのは
予算も少なかったんですよ。
特番作るのに 例えば日本テレビだと
2, 500万ぐらいあったんだけど
僕は 700万ぐらいで作ってたね。
それでも
いいもん作ろうと思って。
その頃 ホントに 稲川さんとか
タモリさんとか所さんとか
それで どんどん どんどん
変なものばっか作ってた。
カルト的なこと。
あと ほら たこ八郎に
東大生の血を輸血してIQが…。
あれが大問題になったんですよ。
だけど それはね どんなときに
アイデアが浮かぶわけ?
寝てるとき?
それとも 何かやってるときに…。
24時間ずっと
面白いことばっか考えてたんすよ。
その頃はホントに。
取りあえず作ってみて
VTR出しちゃおうと。
どうせ後で最終的なプレビューが
あるわけじゃないですか。
局の お偉いさんの人たちが見る。
そこで引っ掛かったら
それ 仕方ないなと思って。
BPOなんてなかった?
なかったような気がしますね。
だから めちゃくちゃなこと
いっぱいやってた。
未熟なのに…。
とんでもない 楽しかった。
当時のパワーっていうの?
今もそうですけど。
はちゃめちゃな番組だったかも
しれないけど
あの中で頑張ってやろうとか
ここで勝負してやろうって。
ここで 一発当ててやるんだ。
要はね あの当時はね
取りあえず
売れたい 売れたいという
それしかないわけやから。
そんな 仕事なんか
選んでられへんねん。
蛇にかまれようが…。
ウケた方が勝ちだもんね。
取りあえず上を目指してという。
あるとき それが ホッとね
僕 40で気付きましたね。
これは間違ってんなと。
俺の本職は いったい何なんだ。
落語家やろ 落語を忘れたらあかん
って思うたの40ですわ。
鶴光ちゃん あなただって
若いときからさ
テレビ出てさ
一番売れたじゃないですか。
だから そのとき落語は
下手になってることに気が付いた。
客は集まんのよ。
落語やる前は こんなウケんねん。
話に入ったら
だんだん だんだん…。
つまり見てる人の
あれが違うんですよね。
『オールナイトニッポン』の
鶴光 見に来てんねんと。
アホなことやってる鶴光。
お前の落語なんか聞いたって
何の意味があんねん
っていうふうな感じやった。
それで僕は これあかんと思った。
やっぱり本職は本職ならないかん。
米朝師匠がね
40まで あんだけ出た後
40から びたっとやめて
ダーッといって
人間国宝から文化勲章。
そういうのって例えば
収入的にはどうなるんですか?
ガタッと落ちます。
落ちるけどね
好きな仕事すんのは
貧乏が覚悟やから。
僕は今 落語が本職やけども
ラジオはアルバイトやから。
ラジオだって本職だよ 絶対に。
ラジオの鶴光ちゃんは すごいカッコイイ。
圧倒的ですよ ホントにすごい。
相変わらず
乳頭の色 聞いてるわけ。
鶴光ちゃんのすごいのは
コメンテーターに
絶対呼ばれないとこですよ。
私はね 何で コメンテーターやらない
言うたらね
僕がしゃべったことぐらいは
世間の人は みんな知ってるやろと。
テレビ見てる人
ラジオ聞いてる人
俺より もっと賢い人は
いっぱいおるはずやと。
いつも俺が下ネタやって…。
そこで真面目なこと言うたら
こいつはいったい…。
あのエロがホンマなんか?
それとも こっちがホンマ…。
見透かされてまうでしょ?
それやったら
得意なことやった方がええでしょ。
テレビの規制が
今 結構あるでしょ?
言葉狩りもあるし 色々
こんなこと言っちゃいけない…。
今 結構うるさいでしょ?
まあ…。
今 どないした…?
今のテレビは いったい。
テレビマンもホントは…。
今 ゆがんできちゃってるから。
世の中が批判することに…。
日本人が今
人を批判する天才になってきてる。
これが ものすごい
僕的にはつまんなくて。
ネットなんかでも
すごく よくね
ネットで人を批判したりさ
追い込んでいくってあるでしょ。
もう僕 見ないんですよ。
嫌になってくるでしょ。
取りあえず面白いこと
言ってることが好きなんで。
僕は いつも
何で下ネタやるか…。
人を批判するとね
あんまり周囲も愉快にはならんの。
人を批判することによって
言われてる本人も嫌やし
言うてる本人もね
俺 何と器の小さな人間なんだと。
もっと こう慈悲とか愛の心を
持てんのかというふうになるやん。
それがええことであって。
だから俺は 下ネタは
世の中に害を与えないというね。
大事です 大事です。
それは絶対ありますよ。
怪談もそうでしょ?
これは怨念であって
こういう悪いことをしたら…。
だから みんな笑って帰りますよ
私の怪談はホント。
怪談というのはね
おいしいなと思うんですよ。
何でも 成功するものって
何かっていうと
お年寄りから子供まで
興味はあるものだと思う。
今 テレビで話題になってんのは
健康ですよね 食べ物
温泉もそうだし動物ものも。
これ 実は みんな お年寄りから
ちびっ子まで興味持つものなんだ。
怪談もそうなんです。
ええとこへ 目 付けましたな。
稲川さんがね
55歳で辞めたって言ったでしょ。
55で辞めたんすか?
テレビね タレント。
それは何でですか?
ちょうど ツアーやってて。
今年 29年になるんだけど。
10年たったときにね
すごくファンがいいんですよね。
要するに自分が話をしてる。
そのことを理解してくれる人が
こんなにいる。
そう思ったら
これはちょっとね やるには…。
やるだけやって 例えば 60すぎて
体力もないし気力もなくなったな。
じゃあ 多少 怪談 頑張ろうかじゃ
ちょっと失礼だなと思ったんで
まだ55ならね
体力 残ってるじゃないですか。
じゃ 今からやろうかなと。
犠牲にするもん ないんで
楽してっちゃいけないんで
やっぱり
多少 犠牲を払ってやらないと
失礼かなと思ったんで…。
だからタレントというものの
魅力ってありまんがな。
見ちゃって あー! とかね。
それがね なくしてしもうて
本来の自分の姿…
あと残んのは芸だけやからね。
それを55で気が付いた
稲川さんが偉いんです。
55って 昔 定年ですもんね。
落語家とね 怪談家の共通点っての
あるんですか?
しゃべるということに関しては
おんなじでしょ。
もともと落語というのは
おとぎ話からきてるわけやからね。
おとぎ話って あれ
考えたら 怪談なんですね。
おとぎ話って
ハッピーエンドじゃなし
アンハッピーエンド
すごいのが いっぱいあります。
昔 雪国なんか 雪が降ってて
11月なんて仕事できないから
お父さん お母さん
働き行っちゃうじゃないですか。
おじいちゃん おばあちゃんと
孫だけ 残っていて
話をするんですよ。
その昔話の中に
その話が だんだん だんだん
形ができてくんですよね。
『さるかにがっせん』なんて話は
怖い話なんですよ。
そうなんですか?
中に おばあちゃんを
煮てしもうたりとかね。
そういう話とか 昔の『シンデレラ』も…。
『グリム童話』と近いですね。
全部 いわゆる
こういうことをしたら
こういうことになりますよという
教えなんですよ。
もとが おとぎ話なんです。
怖いよね。
おとぎ話を ちょっと
改ざんしたんが落語と。
高座という言葉は
昔 宇治大納言という人が
大勢の家来を集めて
おとぎ話をしたのが始まり。
「高く座る」と書いて「高座」
今 令和の時代じゃないっすか。
令和の時代でも
そういう怪談話っていうのは
新しく どんどん出て…。
そうですよね。
状況は変わりましたよ。
だって早い話が
公衆電話ボックスの話が
かつてはあったんだけど
今 それはないし。
畳もね 分かんない人いるし。
今年なんか蚊帳の話をするけど
蚊帳を知らない人がいるもん。
蚊帳か。
あれなんか怪談話には持ってこい。
柳の木だってそうですよね。
そういうのを調べたり。
だけど怪談って
何が面白いかっていうと
私 小学校の頃 校庭が狭いし
体育館ないじゃないですか。
人数 多いし。
そうすると
雨なんか降ったりすると
やることないから
先生が「何しよう」って言うと
私 呼ばれんすよ。
「稲川君 稲川君」って。
前 行って
怪談とかバカ話するから。
それ 幾つのとき?
小学校1~2年。
そのときから怪談やってた?
やってたの 親から聞いてたから。
すごいで それは。
うちの母親が怪談うまかったんだ。
私 子供のときなんかさ
東京っていっても恵比寿なんだけど。
木造の家が多くって
日本家屋ですよね。
時間来ると おばあちゃんがさ
「おい ほら 寝ろ」って言うの。
2階上がるんだけど
怖いんだ 2階上がってくの。
弟と2人 並んでると
電球 背景にして
おふくろが ぺたんって座るの。
弟と私の間に。
髪の毛が乱れてさ。
「これね 私がね 子供の頃に
ホントにあった話なんだよ」
「小学校3年生のお兄ちゃんとね
小学校1年生のお兄ちゃんが
日に日に痩せていくんだよ」
「担任がね
どうしたんだって聞いたらね
話さないんで 何かあるんなら
先生が話 聞いてやるよって
言ったらば 夜になったらね
幽霊が出るって言うんだよね」
「先生が ふっと気になったから
先生 今晩 行くから
誰にも言うなよ」
「窓 開けとけよって言って…」
って話があるわけですよ。
「押し入れ隠れて
すーってやってると
つ… つ… と足音が聞こえてきて
ふっと開いて
髪の毛が ぶわっとなって
白い女が うぅっ」つって。
「はい おやすみ」って
明かり消して 行っちゃうんだ 下へ。
弟が「あぁ おっかねえ」
寝れないわけだ。
私は それが楽しくてさ。
それと私ね
絵が得意だったんですよ。
小学校3年のとき
ホントにね 学校代表で
国連のポスター
描き行ったぐらいだから。
デザイナーですもんね。
恥ずかしいんですけどね。
これはね
ちょっとした自慢なんだけどね
絵がうまくて怪談ができると
女の子に
すごい人気が出るんですよ。
特にクラス委員なんかやるような
女の子には人気があるんですよ。
小学校1年の頃ね
女に不自由しなかった。
今 何を言うてん 小学生やで?
その頃 女に不自由しなかったね。
もう ブイブイいわしてた。
稲川さんはね
そういった霊の話する…。
そうすると霊感っていうのは
強くなってくるもんですか?
例えば こういう所へいても…。
例えば隣にね 誰かがおるかとか。
感じるんですか?
それはね
たまに分かることがあんだ。
これ ピーできる? もしかしたら。
これ 実話なんだけど。
できる? まあいいや。
何? 何?
名前だけ言えないじゃない。
名前 言った方が分かるでしょ。
有名な…。
お互い知ってますよ。
男前ですよ。
私ね 何作か恐怖作品
夏の深夜 テレビで放映される
脚本 監督やってるんですよ。
そのときに殺人鬼が出るんですよ。
その殺人鬼の役を
この人にお願いしようと思ったの。
その彼に。 原稿 書いてて すぐに
マネジャーに電話入れたんですよね。
これこれっつったらば
そのマネジャーが
「彼 今 ちょっと
問題 抱えてましてね」
「きっと稲川さんに
ご迷惑が掛かるんで
おやめになった方がいいでしょ」
って言うんですよ。
あれ? おかしなこと言うな
このマネジャーと思ってね。
だけど そろそろ
仕上げなくちゃいけないと思って
また電話して
お願いしようと思いながら
茨城の工房へ行ったんですよ。
自分ところ。
ここね 海が見える高台なんですよ
一番高いとこで。
で 夜 海の方 眺めながら
ずっと原稿書いてたんですよ。
夜中1時ぐらいだったかな。
突然 キンコンって
チャイム鳴ったんですよ。
そんな時間に
チャイム鳴るわけないし
えっ? いたずらかなと思って
はいって開けたら誰もいないの。
変だな これ 故障してんのかなと
思いながら
また戻って 40分ぐらいかな。
また書いてたんす。
スタンドの明かり…。
そしたらね 急に
キンコン キンコン キンコン…。
さすがに ぞくっとした。
これ 絶対いたずらじゃない。
ふざけてんなと思って
はいって バーンって開けたら
誰~もいないんすよ。
青い月明かりが
ホントに辺りを照らしてるだけ。
人もいなきゃ 車もオートバイも
自転車も何にもないんすよ。
それで思わず怖いもんだから
通りに向かってね
誰!? っつったんですよ。
それで部屋へ戻ったのね。
戻ったけど 寝る気しないけど
今日はやめて寝ようと思って
横になって 朝 起きたらさ
うちのスタッフが一緒に行ってるんです
1人だけね。
何かやってるから
何?って玄関でもって。
「ああ すいません
チャイム壊れてるんで
これ 新しいのにかえてるんです」
壊れてないよ。
壊れてない 昨日 鳴って…。
「そんなはずない」って言うの。
押したら鳴んないんですよ。
あれ? 昨日あんなに鳴ったのにな
と思ったんですよね。
そこへ うちのチーフマネジャーが
車で着いて
「すいません」 飛んできたわけ。
何? っつったら
「彼が亡くなりました」
亡くなったって何それ?
「昨日… 今日っつった方が
いいんですかね?」
「1時ぐらいだと思うんですが
ご自分の店でもって
首をつって亡くなってました」って
言うんですよ。
私のとこで書いたシーンってのは
原生林の中
ジープで走ってって
バーンと首つるシーンで
聞いたら 1時どのくらい?
あのチャイムが鳴った時間?
私が ちょうど最後
彼が首をつるシーンを書いていた
その時間なんですよ。
それ 予知夢とおんなじ…。
怖いときって話し掛けますよね
誰かいるの?とか。
もし ここに幽霊がいたとしても
この世に何か未練があんですか?
とかって聞くんですよ 1人で。
家 帰っても。
感じるわけ? そこに。
誰かおるか分からん。
僕は 自分が怖いから。
でもくるよ。
これさ 人に言わないでよ。
実は裂傷して
指がさけてんですよ。
痛いの すごくさけてて。
治んなくて ずっと。
原因分かったんだ。
これ 絶対言わないでね。
私が机に向かってたんだ。
来たの分かったんです ぐっと。
来たんだけど
その瞬間 振り向こうと思ったら
こういう
肘掛けが付いたやつだから
すぐ立てないんですよ。
慌てて立った瞬間
よろけて 狭いから。
よろけたらね
女の幽霊だったね ここにいたの。
うわって よろけたんだ。
よろけたもんだから わってやったら
つかむとこがないんだ。
本棚があって 机とか。
つかむとこなくて
ふってやった瞬間に
ちょうど手がさ
女の幽霊の おっぱいんとこ
いったんだよ。
俺 つかめないから
つかんだ瞬間に
俺 おっぱい つかんじゃったんだ。
幽霊のおっぱい?
やわらかいんですか?
やわらかかった。
触ってどう?
やわらかかったんだけど
ぴゅーっと
軽蔑した目で去ったんだ。
そしたら その後
指がさけて治んないの ずっと。
ほら。 ほら。
女の子のおっぱいは
触るもんやおまへんな。
それで口説いてたでしょ 若いとき。
うん 結構ね。
稲川さんみたいに怪談話をする人
日本に何人ぐらいいるんですか?
今 若い人たくさん出てるけど
ただ商売してる人間ってのは
これだけ純粋に商売してんのは
私ぐらいかもしれないな。
弟子にしたいっちゅう人は
いてます?
それね とらないんですよね。
なぜかっていったらね
あることがあって
すごく思ったんだけど
小学校3年生の男の子がね
私に手紙をくれて。
「僕は ツアーに行きたいけど
まだ子供だから行けないけど
お父さんが毎回 行ってます」
「帰ってくると
お話 聞かせてくれます」
「もうちょっと大きくなったら
必ずツアーに行きますけど」
「これは お父さんが
僕に聞かせてくれた
とっても怖い話なんですけど
よかったら ツアーで使ってください」
読んだら それ 私の話なんですよ。
ただ すごくうれしかったのは
話 間違ってないんですよ。
てことは お父さんは
私の話を聞いて帰って
自分の息子さんに
まったく間違いなく話してて
間違いなく
その子は覚えてるんですよね。
てことは
私が向こうへ行っちゃったって
その子は 話 残るじゃないですか。
自分が亡くなっても
話が残ってくれるなと思って。
怪談話って昔はね 講釈師はね
夏はお化け 冬は義士で飯を食い。
今ね 学校寄席 冬場でも
怪談 行ってるんです 皆
講釈師が。
稲川さんね 夏だけやない。
もう全国 学校寄席でね
怪談話 みんな 待ってんねんから。
もうね
僕らも高齢者じゃないですか。
不安とかってあります?
これからの人生。
あるっちゃあんだろうけど…。
稲川さん ないと思う。
これ 80なっても 90なっても
できる芸やもん。
足腰 達者で…。
あります? 稲川さん。
さしあたっては ないですかねぇ。
そんなにはないけど…。
老後は考えてます?
僕 コンセプトは
北朝鮮からキャバクラまでってのが
一応コンセプトなんですよ。
北朝鮮にも興味あるけども
キャバクラの女の子も興味あんですよ。
だから こういう守備範囲の中で
いるから
その中で面白いなと思ったことを
色々発信していきたいなと。
ホントは僕はね 稲川さんが
今でもワニに
巻きつかれてほしいんですよ。
それは ちょっと年が年だからな。
それって僕は違うと思うんですよ。
というのは 70すぎて まだ お前は
戦ってんのかっつった方が
たぶん団塊の世代の人たちに
勇気を与えますよ。
こういうのは しかしYouTubeチャンネル
やったらええんちゃう?
今 テレビでは
それ やらせてくれないでしょ?
YouTubeでも何でもいいから
やってくださいよ 稲川さん。
バカなこと言うんじゃないよ。
だけどね そりゃあ 体力ですよ。
それ 無理だ やっぱりね。
団塊の世代の人たちが
僕は ずーっと面白くいるべきだと
思ってるんですよ。 死ぬ日まで。
まあ 確かに僕もね
現役は必要やと思うんすよ。
要はレジェンドとか
言われるやんか。
あんなことあんま好きやないのよ。
現役なのよ。
今 はなし家でね 金馬師匠…。
91歳で ばりばり高座やってます。
ああいう人 見るとね
91までできるんだと。
そうなると
生きてる実感が湧いてくるんです。
俺が出ていったら「お~!」
まだ俺は世間にいけんねん。
まだ俺の需要価値は
あんねんという。
これが お金やなしに心の豊かさ。
社会が必要としてくれてる
ってことですよね。
だから われわれ
これから老後いうけどね
この3人は安泰ですよ。
要は 口と脳さえしっかりしてりゃ
安泰ですよ。
今日 番組始まってから
思ったんですけど
稲川さんは
あんまり人の話 聞きませんよね?
ああ そうかも…。
これ すごいなと思って。
ずーっと しゃべって
永久に1時間でも2時間でも
このまま しゃべれると思う。
70すぎて人の話 聞かないって。
普通 もう少し
配慮とかあるじゃない。
すいません。
このバランスの悪さが…。
これがいいんですよ。
これがいいんですよ。
僕ね 稲川さん見てて
すごい勉強になんのはね
この人が息を吸うた瞬間に
バーン ツッコんだろというのは
意識 働くわけよ。 芸人として。
向こうがね
ずっとしゃべってるでしょ。
しゃべってるとき
パッと目が 下 向くとかね
ちょっと 息 吸うとか
その瞬間ですよ チャンスは。
俺 今日 ホントに思った。
2人はね 友達じゃない。
もうね ここへ来て
自分の意見ばっか言ってるね。
カラオケ行ったら
マイクの取り合い 2人で。
俺がしゃべる
俺が歌うって感じで。
この感覚が 俺 偉いと思った。
[それでは
今日も 素晴らしい一日を]
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