出典:EPGの番組情報
[字]吉田類の酒場放浪記▼桜木町駅「大黒屋」創業57年目。繁華街の中心にありながら昭和の雰囲気をそのまま残す。看板メニューは天婦羅、馬刺しも女将さんのオススメ。赤身と霜降りがあったが吉田さんが選んだのは…
詳細情報
出演者
【出演】吉田類【ナレーター】河本邦弘
番組内容
桜木町駅のほど近く、首都圏でも有数の飲み屋街・野毛を訪ねる。かつてはディープな盛り場としてオジサンの聖地とも言われたが、今では女性客が訪れやすい店も増えた。
「大黒屋」は創業57年目。繁華街の中心にありながら昭和の雰囲気をそのまま残す、懐かしい外観だ。店の看板メニュー「天婦羅」は盛り合わせだけでなく20種ほどある単品からも選ぶことができる。
番組内容2
初代女将さんが天ぷらを揚げ、ホールを手伝う娘さんが運んでくれる。女将さんがにこやかにオススメしてくれたのが馬刺し。赤身と霜降りがあったが、吉田さんが選んだのは…。店の入れ替わりも激しい野毛で、半世紀を超える歴史をつなぐことができたのは、女将さんの明るい笑顔があってこそ、かもしれない。
制作
2021年ジャンル :
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
テキストマイニング結果
ワードクラウド
キーワード出現数ベスト20
- 吉田
- ビール
- 今日
- 時代
- 昭和
- 常連
- ホント
- 茅場町
- 結構
- 非常
- 野毛
- お酒
- お店
- 乾杯
- 全部
- 日本酒
- 邪魔
- 女将
- 小肌
- 風鈴
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
<酒場という聖地へ>
<酒を求め 肴を求め さまよう…>
吉田 類です 今日はですね
桜木町に来てます
桜木町は 横浜の… 東京からいうと
1つ次の駅になりますが
そうですね
ここも どんどん開発が進んでまして
まあ 見違えてる感じもありますが
でもね どっか こう 懐かしい昭和が
まだまだ 残っていそうですね
ということで 今日は その辺り
ちょっと お訪ねしようと思ってます
いってまいります
<横浜の隣 桜木町>
<近くには 首都圏でも有数の飲み屋街
野毛がある>
<ここに来たら 寄らないわけにはいかない>
野毛といえば もう ねっ
昔からの飲み屋街になりますが
やっぱり 歴史のある こういう ねっ
ジャズ喫茶があります
これ 1933年ということは…
お~ すごい 昭和の初期ですね へえ~
とにかく お邪魔してみましょう
♬~
≪いらっしゃいませ
いいですか? すいません
♬~
いや~
古いですね スピーカーが
<昭和8年
野毛に創業したジャズ喫茶 ちぐさ>
<マンション建設のため
一時閉店していたが>
<2012年 現在の場所に移り
復活を果たしている>
老舗が売りみたいなとこって
やっぱ ありますか?
そうですね 一応
日本で現存する最古のジャズ喫茶
といっております 私ども はい
本格的なジャズ喫茶っていうのは
どこも少なくなってきたんで
もう こういうふうに スピーカーのほうに
みんな 向いて座るっていうことも
普通 あんまり知らないですよね
そうですね
ですので 若いお客様は入られて
まず びっくりして
大音量で まず聴くというのが
あんまりないみたいなので
そうですね
はい
<ここで
吉田さんのリクエストがかかった>
実は 高校生のとき 思い出します
高校生のときにですね
これをリクエストして
コーヒーを飲んでた覚えがあります
♬~
いや 懐かしいですね
<コーヒーを味わい
高校時代に思いをはせる>
<ジャズの調べに包まれ
しばしの時間旅行>
いや もう 野毛のね
ど真ん中なんですよ ここは
行ったことのある店ばっかりじゃないか
と思いますが
ねっ 今日は この大黒屋
ここの ちょっと大型店という
こっちにお邪魔します
お邪魔しま~す
ああ どうも こんばんは お邪魔しま~す
あっ こっちね はいはいはい…
<のんべえの聖地
野毛に店を構えて57年の大黒屋>
<その風貌には 懐かしささえ感じる>
<看板メニューは
初代女将さんが揚げる 天ぷら>
<昭和から変わらぬ味を求めて>
<サラリーマンや地元のご常連が
夜ごと足を運ぶ>
娘さん?
そうです うちの娘でございます
お母さんとお嬢さんで仕切ってるという
じゃあ ここ
女系酒場ということでしょうかね?
そういうことになりますね
恐れ入ります はい
あっ 何か おすすめありますか?
(宮地)そうですね 小肌の酢物とか
最初に ちょっと こう
召し上がるのには いかがでしょうか?
小肌で はい
(宮地)よろしいですか? はい
<女系酒場 今宵は ビールから始めよう>
あ~ これですよ これ
とにかく…
ゴクゴクといかないとね
すいません お待たせいたしました
小肌になります 失礼します
<暑くなる時期に旬を迎える 小肌>
<ご常連にも人気のひと品>
ということで
小肌をいただきたいと思います
うん
<しっかりと酢で締めた小肌は
ビールにも よく合う>
これですよ これ
キュッと引き締まって
でも 酸味が甘味に感じられるんですね
これがね
爽やかなお酢の味
うん
<吉田さん いきなりの大満足>
いいじゃないですか
<続いて選んだのは
天ぷらと並ぶ看板メニューの串焼きから>
<女将さんおすすめの 牛アスパラ>
<それに合わせる酒も注文する>
焼酎が
結構 ここ きいてる感じなんですが
この時代おくれという…
ロックでお願いします
時代おくれ 何となくね
歌ったような気がするんですけど
<河島英五の「時代おくれ」を歌うとは>
<吉田さん 渋いチョイスだ>
これが… 時代おくれということで
<濱の時代おくれは
横浜限定出荷という大分の米焼酎だ>
<これに 甘辛い醤油ダレの牛アスパラ>
<合わないわけがない>
うん うん
いや これはですね 中のアスパラが
ヌメッと効いてるというね
<ヌメッと効いてるとは
何とも分かりづらいが>
<この顔を見ると
要は うまいということらしい>
そのね うまさを時代おくれで
時代おくれ
だから いいんじゃないでしょうかね
うん
<ここで お隣のご常連に話を聞いた>
このお店は よくいらっしゃるんですか?
はい はい はい
私 初めてです 連れてきていただいて
彼女が こういう店来たいって言うんで
今日 来て 喜んでます
おいしい
えっ どんな仕事なんですか? 皆さん
(女性)IT系なんですよね
あっ 今 華やかな…
まあ 華やかでもないですよね
縁の下の力持ちです
そうなんですか
ああ じゃあ はいはい 乾杯
乾杯で~す
はい 時代おくれに
あ~
<続いて 日本酒を注文>
<気仙沼 男山は
京都伏見の男山八幡宮に由来する酒だ>
それに合わせて 何か おすすめは?
それに合わせたおすすめ…
日本酒に合うおすすめですか?
馬刺とか いかがですか?
霜ふりとか 赤身とか どちらもございます
あ~ ちょっと ダイエット系なんで
赤身で お願いします
(宮地)赤身のほうで かしこまりました
<馬刺がくる前に 待ちきれずにお迎え>
なんて 飲みやすいお酒でしょうね
のどごし サラサラと音が聞こえますね
う~ん
<サラサラ飲める酒にぴったりの
馬刺の赤身>
<この日の おすすめメニューのひと品だ>
おお
この赤身は あっさり系なので
こちら 男山 サラーッと流していきます
これが 究極のうまさでしょうね 馬だけに
<なるほど うまいことを言う 馬だけに>
<そろそろシメの時間>
<やはり 看板メニューの天ぷらを頼む>
<女将さんおすすめを揚げてもらった>
<天ぷらに合わせて選んだのは>
<鹿児島県 屋久島の芋焼酎 三岳>
(宮地)お待ちどおさまです
こちら 天つゆです
こちらが北寄貝で
めごちで 小柱のかき揚になっております
何か こう 贅沢な天ぷらですね
今日 もう ホントに こう
幸せな気分で酔わせていただいております
「幸せ」言っていただけると こっちも幸せです
ホント ありがとうございます
<まずは 三岳を一口>
あ~ これ これ
めごちからいきます
いや~ このめごちは
旨味 甘味があると思います
うん
この焼酎の味わい 深いです
なまはんかなおかずは
受け付けないよというぐらい
この焼酎はですね 濃いんですね
<続けて ちょっと珍しい 北寄貝の天ぷら>
<独特の食感が楽しい>
<これに 三岳を合わせてみる>
普通 ありえない世界が 見え始めました
何か 森の中の妖精と一緒に
飲んでるような…
そんな気分になります
<世間では それを
酔いが回ってきたという>
<移り変わりの激しい野毛で半世紀>
<女将さん親子の
優しい笑顔が>
<店を支えてきた>
何か お母さんと娘さん
似てらっしゃいますね
体形ですか? フフフ
いや~
大黒屋さんでした 何かね
家族か親戚がやってるお店に
お邪魔したような
そんな感じがあるんですね
で これがね すばらしいと思います
で 今日は そこで 思い切り酔いましたが
まだまだ あるんだと思いますね
ということは
もう 簡単には 野毛から出られないという
親戚のお店には
全部 寄って帰りますということ
では いってまいります
<野毛の夜
ネオンの明かりに誘われてみる>
<酒場という聖地へ>
<酒を求め>
<肴を求め さまよう…>
吉田類です
今日はですね 東池袋に来てるんですが
これは もうね 地下鉄 メトロ 有楽町線
で すぐそばに 都電のね 荒川線があります
二つの駅が ほぼ くっついてるんですが
このあたり
あっ サンシャインも すぐそばにありますし
池袋の駅も そう遠くはないんですが
なんとなくね 妙な…
穴場といいましょうかね
ここのあたりだけが
時代も ちょっと変わってるよという…
変わってるよというか
昭和のまんまだよというエリアが残されてます
そういうところを訪ねながら
今日も おいしいところ行こうと思います
では 行ってまいります
<いまや 高層ビルが立ち並び>
<サンシャイン60が小さく見える
東池袋>
<その足元には>
<都会とは思えないほどの
庶民的な町並みが残っている>
なんとなく 野良猫の気分になってきましたね
<細い路地も多く
裏へ入れば 畑だってあるのだ>
畑がありますね 畑
あっ おいしそうなトマトが
結構いろんな種類の野菜がね できるんですね
<そして 商店街には 個人商店が並んでいた>
これは 雑貨屋さんなんでしょうかね
いやあ ここにもあるんですね
総合食品ということで
なんか なつかしい… あっ こんにちは
なんか 古いお店 結構残ってますね
はいはい
なんか うれしくなりました
<「フードショップ いいづか」は>
<にぎやかだった商店街の名残を残す>
<この街のランドマーク>
<自慢は この安くておいしい総菜の数々>
<夕飯に もう一品と
主婦が厚い信頼を寄せる店である>
もう このへん 全部
僕の好みのおかずばっかり並んでますけど
<のんべえの目線からは
うまそうな つまみにしか見えない>
へえ じゃあ こういうものも作って
そうそう そうそう 焼き鳥も焼いて 天ぷら…
ひとりもんの酒飲みなんて 家で飲むのには
おかず 全部そろっちゃいますよね
こう 目の前に見ると なんか 串一個…
いいですかね 一本買っちゃってもいいですか
いいです いいです どうぞ どうぞ
<やはり耐えきれず
焼き鳥を一串>
あっ たれが いい具合に甘い
そうそう 昔から やってるから
こんな時代から
へえ あっ ほんとだ
<おお 大将 若い>
ものすごい にぎやかだったの ここね
歩けないぐらい 昔は
そうなんですか
全部 あったから 百軒ぐらい
商店街だったから
商店街 昔あったなっていう雰囲気は
ちゃんと 今 残ってますもんね
古いしね
<うまそうな つまみに囲まれた 吉田さん>
<これで酒さえあれば 完璧なのだが…>
おみそ ちょうだい
この… これは 平喜屋さんのですね
そこのお店なんですね
ここはね よく来てた立ち飲み屋さんなんです
ここなんですね
最初はね 僕ね 建物 ちょっとすごいんで
なんだろうと思ってたんですけど
ここに行くと…
こんにちは こんにちは こんにちは
こんにちは
おお いらっしゃい
どうも お久しぶりです
お久しぶり
元気で
ええ やってます にぎわってますね
おかげさんで
はい
<吉田さんも足しげく通ったという「喜平」は>
<酒屋に併設された 立ち飲みコーナー>
<マスターは この酒屋の元営業職>
<池袋で働くサラリーマンのために>
<倉庫だった場所を改装し>
<安価で気軽に飲める立ち飲みを
オープンさせた>
<定年後も引き続き この場所を借りて>
<平喜屋の酒をふるまっているのだ>
ということで
僕 いつも ここで立って飲んでたんですね
<酒屋というだけあって 酒の種類は多種多様>
<マスターが忙しいときには
生ビールをセルフでつぐ常連も>
なんか アルバイトやってたみたいですね
<…て 吉田さん さすが常連>
ねっ すいません これで
<お代は その都度精算する キャッシュオン>
ああ すみません じゃ いただきます
こんにちは ちょっと乾杯を
すいません おじゃまします
どうも どうも
なんか 一番 特等席じゃない
よろしく
乾杯していただいて すいません どうも
よろしくお願いします
まず ねっ ひとくち のどを…
湿らせてからなんですが
<つまみは
17年前の開店当時から変わらぬ 200円>
<おでんは 好きなものをよそって
自己申告するシステム>
<吉田さんも
手慣れた手つきで おでんをいただく>
はい おでん 3個だっけ 2個だっけ?
はい
大丈夫ですか?
<おでんは 一年を通して あるメニュー>
<大根の上にのるのは
マスター特製の味つけネギである>
じゃあ ちょっと こんにゃく 先…
うん
おやじさん なつかしい
なつかしい? なつかしいでしょ
なつかしい味です
<続いて 牛すじ>
食感がですね 非常に こう 楽しくて
まあ 必ず ここでは
この牛すじをいただきます
<ビールのつまみに
選んだ>
このへんから スモークの香りが
ふわーっと たってますね
スモークをかけてありますからね
ちょっと ひと手間 やっぱ違うんですね
<ここの酒屋のルーツは
岡山と静岡に蔵をもつ 造り酒屋>
<ほかでは珍しい限定酒も
いろいろと そろっている>
<それには
吉田さんの大好物 しめ鯖をチョイス>
結構 たっぷり漬かってるんですが
非常に まろやかな漬かり方なんですね
これを…
辛口なんでしょうが
非常に こう まろやかな感じですね
ここのね マスターのキャラクター
そのまんま出てるような気がします
うん
<ここのご常連も マスターの人柄にひかれて
通う人が ほとんど>
最高ですね
そうですね
いつも来られるんですか? ここは
そうですね 会社帰りに はい
すっと こう 道の…
そのまま延長線上で入れるから
いいですよね リラックスできて
しめ鯖 おいしかったですか?
もう 最高です
この立ち方が美しくなかったらね
立ち飲みじゃないというね
それが できてますよね
ありがとうございます
すばらしいと思います
すいません ありがとうございました
ありがとうございます
まず どういうきっかけでしたっけ?
きっかけはね 要は酒の売り場だったんだけど
周りが事務所ばっかりで
お酒を買いにくる人 いないから
店番をおける状態じゃなかったんですよ
それで もうシャッター閉めて
10年ぐらい 倉庫として使ってて
それを「なんかないですか?」っていう話が出て
もうね オープンして ちょい…
3カ月ぐらいで 来てもらって
3カ月ぐらいのとこに おじゃましたんですよ
だからね おやじさんに会って やっぱ
ほっとするっていうとこがあるんですよね
そういう出会いでした
いろんなお酒があるので
結構ね ウイスキーが多くなったんですよ
ウイスキー 多くなりました?
<ご常連おすすめのウイスキーがあるということで
それを試すことに>
いきましょう
すご~
<盛り上がるのも無理はない>
<ロイヤルサルートといえば>
<国際線ファーストクラスで提供される
スコッチウイスキー>
<銀座のクラブで頼めば 一本数万円の酒が>
<ここへ来れば 酒屋価格で飲めるのだから>
<いろいろ試して通ぶる
…なんてのもアリだろう>
<それでは ワンスコッチといきますか>
おすすめしていただいたので いただきます
どうもどうも ありがとうございます
もうね 香りがいいので
飲み込むのが もったいなくなるって感じで
<成熟した香りと なめらかな口当たり>
<ぜひ ありがたく飲んでもらいたい>
<ああ 吉田さんにかかれば あっという間か>
<エンジンがかかった吉田さんは
再び日本酒へ>
<マスターが蔵元にオーダーしている 別注品>
<そのため ラベルもない>
これをいただきます
ということでね
これは もう ほんとに 池袋の
大人の駄菓子屋風なんですが
置いてる お酒はですね
とびっきりのものから飲めるわけです
こういうのが 結構 このスポット…
ワンダーランドスポットじゃないでしょうかね
<なつかしい店に
なつかしい顔>
<昔のままの店には>
<やはり
自分の居場所が>
<ちゃんと
残っているものだ>
「喜平」でした
なんかね なつかしいんですね
僕が 立ち飲みを ずっと東京のね
お店を紹介させてもらってたころの
最初のほうのお店なんですよ
で…
もう 今でも ねっ
これだけの人気を誇ってるということは
やっぱり オープンスペース
お酒を飲むのには やっぱり必要ですね
ということで これがあってですね
まだ ほかにもあるんですね 池袋
ということで まだまだ行きますね これから
では 行ってまいります
<ありし日に 心は戻る>
<酒場という聖地へ>
<酒を求め 肴を求め さまよう…>
吉田 類です え~っとね
茅場町 結構ね
門前仲町にいたことがありましてね
ここから 門前仲町 すぐそばなので
懐かしいエリアです
今日は その懐かしいエリアで
どうかな?
懐かしいお酒が飲めるのかな?
ということで いってまいります
どうも
ありがとうございます
<証券会社が軒を連ねる
金融の町 茅場町>
<その茅場町で幕末>
<日本最初のビールが
醸造されたということは>
<意外と知られていない>
ここ 小西酒造…
<茅場町で生まれたという
伝説のビールを求めて>
<吉田さんがやって来たのは>
この会社で え~ ねっ…
日本初の地ビールをですね
どういうふうに生まれたか
ちょっと謎解きをしていきたいと思います
では お邪魔してみましょう
<兵庫の日本酒の蔵元 小西酒造>
こんにちは
地ビールが初ということで
ああ そうですか いや わざわざ…
<この東京支店は
江戸初期から300年余り続く酒問屋>
こちら 今 言われたビールが
こちらの商品ですね
幕末のビールっていう
<日本最初のビールを復刻した幸民麦酒>
<当時の資料を基に 蔵元が再現>
<日本酒酵母で醸造したとか>
これね 復刻版ということで
あっ これが川本幸民さんなんですね?
(仲宗根)そうなんですね
川本幸民さんという方がですね
もう 幕末にですね
っていうか 黒船に乗られて
そのとき 飲んだビールをですね
自己自身で再現されたと
黒船の中で飲んだビールが忘れられないで
造ったということでしょうかね?
そうなんです そうです
はあ~
それがたまたま またですね
茅場町に住まれてたということで
<川本幸民は 幕末の蘭学者>
<通訳として乗り込んだ黒船で
飲んだビールが忘れられず>
<自宅で醸造したとか>
<こちらでは 小売りはしていないので>
<特別に飲ませていただいた>
少し泡がですね 非常にクリーミーで
非常にコクのあるタイプに
なっておりますので
あっ 香りが ちゃんとありますね
黒船に乗る そのつもりでいただきます
<幕末のビール いかな味がするのか?>
あっ いけますね
(仲宗根)そうでしょ
非常にコクのある感じで…
はい コクがあって
カーッと全体に こう
泡が広がっていきますが
なるほど 飲みやすいですね
うん ビールの原点に近いような
そんな感じですね
いや~ でも ちょっと
夢を見さしていただきましたというか
これ おすすめですね うん
<茅場町に吹いた
幕末の香りを嗅いでみた>
ここはね
駅から2分ぐらいのとこなんですが…
ここ 一軒家なんですね
今日は この辰巳さんにお邪魔しましたが
このお店のことは
実は 全く知らなかったですね
楽しみです
≪いらっしゃいませ
あっ お邪魔しま~す
はいはいはいはい…
あっ お邪魔します
いらっしゃいませ
とりあえず 瓶ビールから
はい
<都の南東 辰巳の方角に当たる
深川生まれの初代が>
<昭和26年に創業した その名も辰巳>
<老舗割烹の風格が漂っている>
<京都で修業した3代目が>
<煮ても 焼いても
揚げてもよしの旬の食材で>
<自慢の腕を振るう>
<今宵も ご常連で大にぎわい>
これ 大将 ここに 何か昭和26年の写真
これは創業当時の建物なんですか?
(昌彦)そうです
当時 天ぷら屋から始めた… はい
ああ すいません ありがとうございます
<まずは ビール>
<低温熟成のキリンラガーは
ことしで発売から ちょうど130年になる>
あ~
何か 天ぷら屋さんっていう
お話だったんですけど
はい ここは土地柄
やっぱり 金融の町なので
やっぱり 天ぷらは「揚げる」
焼き鳥は「羽ばたく」
うなぎは「うなぎ登り」っていう
験を担いで
皆さん 商売してらしたんですよね
で うちは天ぷら屋を始めて
なるほどね あの~
何となく こう 読めてきました
じゃあ 僕も その天ぷらで
何か いただきたいと思うんですけど
今日は 白うおがあります
白うおのかき揚げで どうでしょうか?
はい じゃあ それ お願いします
はい ありがとうございます
失礼しま~す お通しお持ちしました
これがお通し 何か ずいぶん贅沢な
(治美)そうですか?
こちら のれそれ ジュンサイ ごま豆腐です
これ 大将 のれそれ 四万十のアナゴの…
そうです 稚魚です
これは とってもおいしい珍味として有名です
う~ん
そして ジュンサイも 当然そうですね
う~ん ほ~
すべて贅沢なんですけど
これはですね 日本酒を飲めよというね
そんな感じじゃないでしょうかね
う~ん
奈良の生駒のお水 使った
嬉長というお酒がありますけど
いかがですか?
ああ じゃあ お願いします
はい
女将さ~ん 嬉長お願いします
(治美)はい
<米と米麹だけで仕込んだ 嬉長の純米酒>
<後味すっきりで 芳醇辛口>
<冷やでも燗でも楽しめる>
あ~
奈良酒の ねっ…
当たりは やわらかいんですが
もう きっちり 深~い辛口というね
そういうお酒です
<創業当時からの伝統を引き継ぐ天ぷらは
ぜひもの>
は~い お待たせしました
白うおのかき揚げです
これは 富山ですか?
(治美)富山です
あっ…
すだちと抹茶塩ね
その香りをですね こう 付けていくという
<抹茶塩をまぶす>
う~ん
白うおの風味 香り
これも同時にあがってきます
このすだちが風味を添えてくれてます
うん
吉田さん あゆ 季節なんですけど
うちで作った あゆの焼ひたしが
ありますけど いかがですか?
ああ それは もう ぜひ
いただきます はい
うん
<素焼きしたあゆを 合わせ出汁で
じっくりと炊き上げた 焼ひたし>
お待たせしました あゆの焼びたしですね
うわ~ これもなかなか立派なあゆですね
(昌彦)そのまま
骨まで食べられると思いますよ
えっ!?
骨から全部いけるっていう意味が
よう分かりましたです
やわらかいです
ああ
何か そのまま全部 骨も食べられるんですね
(昌彦)食べられます
うん
あゆのお菓子のようです
お菓子のような甘みと旨味がありますね
へえ~!
<さらに 主から おすすめが>
めぬけの煮付 いかがですか?
めぬけというお魚ご存じですか?
めぬけ? え~…
はい
ちょっと 深海魚なんですけど
キンメと同じぐらいのとこ泳いでる魚で
揚がってくると 目がボーンと出るんで
めぬけっていう名前なんです
あっ そうですか じゃあ ぜひ それを
はい ありがとうございます
<めぬけは 岩手や北海道などでとれる深海魚>
<生でも 焼いても フライにしても
オーケーとか>
めぬけの煮付です
これが めぬけ?
はい どうぞ
ものすごいおっきいですね これは
これ 結構 ちっちゃい魚かと思ったら
おっきいんですね これ
そうです このぐらいになります
へえ~
ですから 切り身にして…
キンメダイ系かなと思わせるような
特徴を持ってますね この皮といい
うん すごい食感があります
あっ すごい歯応えがあります
すごい新鮮な味わいです
誰も知らなかった味っていうふうに
言えるかもしれませんね
<ご常連にあいさつ>
≪まあまあ
あ~ どうもすみません
<日本酒をお代わり>
人の名前みたいですけど
そうです そうです
美穂さんと…
久仁さん
分かりやすい これは
<作り手の名前を冠した 美穂久仁>
<茨城の農家 美穂さんと>
<京都丹後の蔵元の杜氏 久仁子さんの合作>
<有機米 美山錦を醸した 数量限定の純米吟醸>
辛口は辛口なんですが
何か 親しみやすい辛口
美穂さん 久仁さん
酔わせていただきますよ
<シメは 徳島の手延べそうめん>
あっ これなんですね
<太くてコシが強いのが
徳島 半田そうめんの特徴>
コシが強いです
で 表面がツルツルしてますから
快感をもたらしてくれますね これは
う~ん
いや もう
最高じゃないですかね これは
(昌彦)ありがとうございます
<茅場町の
歴史と伝統を肴に>
<酒をくむ>
いや~ 楽しかったですね 辰巳さん
昭和と現代とを 両方を抱き込んだ
とっても刺激的な町
それがね 茅場町だと思います
その先端を抱き合わせてる飲み屋さん
きっとあると思うんで
ちょっと寄っていこうかなと思います
では いってまいります
<日本の夜明けじゃ>
<酒場という聖地へ>
<酒を求め>
<肴を求め さまよう…>
え~
吉田類です 今日はですね上野なんですが
何と パンダ橋
あのね おっきな人形もありますが
初めてですね 僕 このパンダ橋というの
この橋 いつできたのかな
ということからなんですが
その… パンダと乾杯できるかな
っていう感じで
今日は行ってみたいと思います では
<JR上野駅の 知られざるエントランス
パンダ橋口>
<その名のとおり 入り口には
巨大パンダが鎮座している>
あの 今ね 佐竹商店街というところを
歩いてるんですが
あっ
あっ ここ 風鈴屋さんですね
<暑さが厳しいこの頃 風鈴とは風流である>
あっ ホントだ パンダ
やっぱり ありますね
このパンダの風鈴ですかね
<早速 パンダと遭遇
気になるので訪ねてみることに>
お邪魔します~
<ここ 篠原まるよし風鈴は>
<風鈴の販売のみならず>
<一から製作体験ができると話題の店だ>
ガラスが溶けてます
はあ~
<が その技を後世に伝えたいと
始めたという>
ちょっと じゃあ 吹いてみたいと思います
はい
<ということで 吉田さんが体験>
<まずは ガラス吹き>
<キレイにできるまで10年かかる
と言われているが>
はい はい思いっきりです フーッ
ああ いい感じです
はい フーッ
すっごいいいの できましたよ
あっ
これ 何か 形もいいですね ハハハ
形いいです
<さすがは吉田さん お見事>
何か期待できそう
<続いては 絵付け>
相当ムチャなことを
やってるような気もするんですけど
<水彩絵の具で 思いのままに描く>
<職人魂が宿ったか そのまなざしは真剣>
これ面白いですよ やり始めると
職人っていうのは やっぱり
こういうふうに真剣に品物作って
で お客さんに
買ってもらうわけじゃないですか
もう これ 伝わってますから ええ
いや これ 面白いすねえ
すごくいい感じですよ
はい あの 風の目ですね
で ちょっと
パンダの顔にしようかなと思ったんだけど
ちょっと それはやめにして
<風の目>
<何ともアーティスティックな作品が
出来上がった>
<世界に一つだけの風鈴>
<その音色も>
まず あの
風の目の音を聴いてみたいと思います
(風鈴が鳴る)
≪アハハハ
ああ~ 何か
(篠原)ああ いい音です
これ あっ
いいですね これ
うわっ これ気に入りました
ああ これは ホントに涼しく
魂から涼しくなります これはね
へえ~ いいっすね
<夏の暑さを忘れる涼しげな音色に
ホッと一息の吉田さんであった>
あの 上野の駅からすぐ近くに
こういう静かなところがあるとはね
あっ あじさいの角を曲がって
ということでしょうかね
え~っ 「鳥鳥鳥」見えてきましたね 3つ
いやいや これもすごいね
え~っ 鳥清さんに…
おっ すいません
こんにちは こんにちは
ちょっと じゃあ ここ よろしいでしょうか?
<上野の喧噪を離れた一角>
<ここ 鳥清は
昭和33年創業という老舗の焼き鳥店>
<店を切り盛りするのは 親子3人>
<焼き台を守るのは 息子の聰さん>
どうも すいません お邪魔します
<そして 父である先代と
その妻で女将の登美子さんが>
<脇を固める>
<本日の1杯目 まずは日本酒に目が行く>
本日は あの… 高知の
あっ 南が入ってますね
<吉田さんのふるさと・高知の地酒 南>
<酒蔵は 明治2年創業の南酒造>
うん
あ~っ
この辛さがね 何とも
結構 コクもあってですね
今は東京で人気の
売り出し中のお酒ですね
<お通しの 大根おろしを
さっと一口>
<早速 鳥清の看板メニュー
おすすめ4本セットを注文>
<ここで吉田さん
酒をビールに替えて>
<ご常連に ご挨拶>
乾杯していただけますでしょうか
すいません じゃあお邪魔します
かんぱ~い
かんぱ~い
ああ~っ
遠いところから ごめんなさい
ああ すいません すいません
こっち… かんぱ~い
かんぱ~い
ああ ありがとうございます
いやあ やっぱり こう
乾杯しないとね 落ち着かないですよね
<つくねとレバーが焼き上がったようだ>
<創業以来 継ぎ足しているというタレに
くぐらせ食すのが>
<最高だという>
<まずはレバーから>
うんっ
あれっ これ
ホントにレバーですか? って感じ
すごいですね 食感 ちゃんと
そうですね わりと新しいもの使ってるもんで
もう 旨みというか 何か非常に…
その鮮度を感じます
もう できるだけ
仕込みしすぎないとか
まあ そういう当たり前のことなんですけど
やらしていただいてます
へえ~
<必要な分を 必要なだけ>
<これが鮮度とおいしさを保つ
鳥清のこだわり>
<続いては つくね>
うん
非常に ハイクオリティーな焼き鳥の味
といいますかね これは
<焼き台を守る聰さん>
<実は 父の博晃さんに認めてもらうまで
かなりの年月がかかったという>
僕 サラリーマンやってたんで
はい
脱サラで 10年… ぐらいなんですけどね
まあ 7年ぐらいはホールとか
あの 違う仕事して
まあ 焼くのは3年ぐらい前からですね
七田
七田を1本ください
<一切焼かせてもらえない7年間>
<だが 聰さんは
店を背負う覚悟のもと 修業に励み>
<ついに認められたそうだ>
跡取りがいるということで
すごい嬉しいわけですよね ねえ
全然やる気がないんじゃね
そうなんですよ
ホントに後継者が だんだん少なくなって
というかね
寂しくなっていく時代ですのでね
これはもう嬉しいですよね
いなきゃやめようかなと思ったぐらいだから
こういう店も だんだん
なくなっちゃってきてるのは あれですからね
寂しいんで まあ私が頑張ります
<そんな聰さんのイチオシが
この地養鳥>
香りも フワッと上がってきますし
健康なというか
相当元気に走り回ってる肉の感じがしますね
岩手の地養鳥なんです
あっ 岩手の鶏なんですね
そうなんです それで
エサから 色々吟味して
それで あの… 出来上がった鶏なもんで
とっても あの アクがないっていいますか
ないですね
じゃあ ひょっとして これ
朝じめということですか?
そうですね 朝じめ…
まあ そうですね
その日… できるだけその日で って考えてます
全部を使っちゃうという はあ
<地養鳥に舌鼓を打ち>
<酒は 滋賀の地酒
魯山人も愛したという七本鎗に>
あっ いいんですか? いやいやいや
ああ嬉しいですね
いかがでしょうか
嬉しいですよね こういうね
<その七本鎗に
国産の ししとう焼きを合わせてみる>
うん
うん
ああ
言うことないんじゃないですかね
<こだわりの鶏は 揚げてもうまい>
<店の看板メニューの一つ
からあげをいただくことに>
より やわらかく風味豊かという
ズバリ このお店の魅力っていうのは
どういうとこなんでしょうかね?
えーっとね 私ね この店にね
昭和63年から来てるんです
はあ~ ほうほう
ママのね サービスですよ
おかあさんのサービス これが一番
女将さんファンですから 俺達
そうそうそう
まあ 焼き鳥はもちろん絶品ですけど
ホントにね あの
一度来るとね 癖になるんですよね ここは
いいですよ やっぱり
<本日のシメは
父の博晃さんが丹精込めて作る鳥スープ>
ホント シンプルで うちのは
<その短い言葉が自信の証し>
<鶏ガラをベースに 塩とコショウだけの
シンプルな味付けだが>
<この加減が 実に難しい>
<まだ息子には任せられない>
<それは これまで店を守ってきた父の
最後の意地>
滋養 美容スープとでも言いましょうかね
ほんのりと こう ユズの香りもしまして
これで仕上げて
言うことないと思いますね
このスープも
いかがでございますか
最高ですね
ありがとうございます
鶏のいいとこ取りというか それこそ
ホント そういうふうに まとめてますよね
ありがとうございます
それを…
これだけのお客さん ファンが多いわけですね
いやあ 嬉しいと思います
いえいえ もう
<引き継ぐ者と
引き継がれる者>
<職人の心意気あふれる
固い親子の絆があった>
いやあ
鳥清 何かね
あの… やっぱ 家族経営の
一番うらやましいタイプでしょうね
まず ねっ 二代目がいて
三代目が 若旦那がいて
それに 人気のおかあさんが現役ですから
こういう… そうですね
家族で思いっきり うけちゃってるとこって
そうそうないと思います
それで 何か幸せな気分になりましたが
まだ ありそうですね
もうちょっと冒険しながら帰りたいと思います
では行ってまいります
<涼しげな音色を思い浮かべ
夏の夜を行く>
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