NHK地域局発 北海道道「再び動き始めた地熱発電」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

NHK地域局発 北海道道「再び動き始めた地熱発電」[字]

東日本大震災から10年。再生可能エネルギーへの転換が進められてきたが、電力のひっ迫で新たな課題に直面している。そんな中再び注目されている地熱発電の可能性を探る。

番組内容
東日本大震災から10年。再生可能エネルギーへの転換が進められてきた日本だが、寒波やLNG不足による電力需給のひっ迫により新たな課題に直面している。そんな中、太陽が出なくても風が止んでも発電可能な地熱発電が再び注目されつつある。火山列島日本が有する地熱量は世界3位とも。なかでも北海道は国内屈指の可能性がある地域だという。カーボンニュートラルが世界的な共通目標となるいま、地熱発電の現状と課題を伝える。
出演者
【出演】鈴井貴之,多田萌加,【アナウンサー】野村優夫

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – ローカル・地域

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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(地熱が湧き出る音)

聞こえますか?
大地が生み出す エネルギーの鼓動が。

この 大地の熱から作られる電力が
私たちの暮らしを変えるかもしれません。

実は 日本は

世界第3位の資源量を誇る 地熱大国。

中でも北海道は
国内屈指のポテンシャルを秘めています。

眠れる資源を求めて
道外からも企業が参入。

数十億円規模のプロジェクトが
次々と動き始めています。

…状態だと考えていますね。

北海道の地熱発電は

これからのエネルギーの
切り札となるのか。

私たちが使う電気の
新たな選択肢を考えます。

♬~

こんばんは。
こんばんは。

「北海道道」鈴井貴之です。
多田萌加です。

今日のテーマは
「地熱発電のいま」です。

まあ あの
再生可能なクリーンエネルギー

っていうのに 非常に
興味 個人的にはあるんですけども

一時期ね ちょっと
バイオマス発電について

調べた時もあるんですけど ただ

地熱発電といわれても 何… まあ

漠然としたイメージはあるんですけども

詳しくは分からないですよね。
いや そうですね。

今だと 太陽光とかは
身近に感じるんですけど

やっぱり 地熱発電については
詳しく知らない方も

やっぱり 多いんじゃないですかね。

まあ そのとおりなんですよね。
お二人が おっしゃるように

まだまだ 地熱発電というのは
十分に広がってるとは言えない。

日本の発電の 0.3%しか担っていない
という事実もあるわけですね。

ただ将来的には 非常に可能性のある
エネルギーだといわれているんです。

で 今回 こういったものを
作ってみました。

はい。 わあ~ 何か大がかりな この模型!

そうですね。 これ よく見ると 北海道に

なっているんですけれども。
あっ 本当だ!

ああ… これ全体で 北海道という

イメージなんですね。
そうなんですね。 しかも ここが

外れるようになってまして。
うわ~!

なんと!
断面図です。 これを使って まずですね

地熱発電の仕組みを
ご紹介したいと思います。

はい。 お願いします。
基本的な原理なんですけども

蒸気を使って
タービンを回して発電をする。

これは あの 火力発電などとも
同じ仕組みなんですね。

じゃあ 何が違うのかといいますと

蒸気がある場所 地下にあるんですね。
はあ はあ はあ はあ。

マグマで温められた 熱水とか蒸気が

たまっている場所が 地中にあるんです。

これ 地熱貯留層といいます。

深いものでは
3, 000mの所にあるんですね。

結構深いですね3, 000mって。
そうですね はい。

で この温度です。
はい。

高いものでは 200℃前後。
ええ~!

で ここに向かって
井戸を掘っていくわけですね。

で 熱水とか蒸気を くみ上げまして

蒸気だけを取り出して
タービンに送ります。

すると…。 おお~!
回った!

回りますね!
もうちょっと 速く

回るんですけどもね。 あ~ そうですか。
もろもろ ありまして

これぐらいのスピードで
今 回っております。 いつもより 速く

回っております! おお!
そうしますと…。

発電されるんですね。 この力で。
そうなんですよ。

蒸気の力なんですね。
そうですね。

で 使った蒸気と熱水は
また 地下に戻していく

という仕組みになっています。
あっ そうなんですか。

はい。 じゃあ 循環するっていう…。
そうなんです そうです。

ここが うまく循環すると
再生可能エネルギーになる

ということなんですね。
それで再生可能…。

でも 何で 今 この地熱発電が
注目されているんですか?

それは ひと言で言うと

エネルギー行政が 大きな曲がり角に
来ているから なんですね。

これまで 日本の発電というのは

大きく まあ 原子力。 それから

火力に頼ってきましたよね。
はい。

ところが
10年前 原発の事故が起こりました。

今 多くが 原発 停止中です。

更に 火力の方も…。

やっぱり 二酸化炭素を減らしましょう
温暖化対策をしましょう

という世界的な流れがあります。
こちらも 今後は

減らしていきましょう
という流れがあるわけですね。

ただし まだ あの… 自然というか
太陽光であったり 風力発電であったり

そういうものが こう
広がっているのかなっていう

印象はあるんですけれども…。
それ すごく大事ですよね。

実際に 広がっているんです。

こちらですね。 はい。
ただし まあ ご存じのとおり

こちらの まあ 弱点としましては
供給の不安定。

天候に左右されますもんね。
そうですね。

で この冬なんですけれども

ある時期 非常に 電力の需給が
ひっ迫した

というのが全国で起こったんですよ。

特に1月なんですけれども
大寒波が襲ったんですね。

で その時に 皆さん
暖房をたくさん使った。

電気もたくさん使った。 で その時に

太陽光に
頑張ってほしかったんですけども

悪天候で あまり発電ができない。

それが ひっ迫した
一つの要因になったとも

いわれてるんですね。
はあ~ なるほどね。

ということで まあ
クリーンであって しかも

安定性のある そういった
発電方法はないかといった場合に

地熱発電というのは
いいんではないかということで

注目を集めてるということなんです。
なるほど。

で しかも 日本ではですね

この地熱発電に使えそうな
地下の資源 埋蔵量が

世界第3位なんです。

ええ!?
ええ~ そうなんですか!? そんなに

地熱はあるんですね? この国に。
資源大国なんです。

はあ~!
へえ~ 知らなかった~!

しかも北海道というのは
九州ですとか 東北と並んで

非常に有望な土地の一つであると
いわれているんです。

日本の中でも北海道は
ポテンシャルが高いと?

そうなんですね。
で 今 現在は 北海道には

大きな地熱発電所は
1か所だけなんですけれども

でもね もう 40年にわたって
稼働を続けてるんですね。

ええ~ 知らなかったですね。
その様子を

先日 少し 見せていただきました。

こちら 森町にあります

道内唯一の
大規模地熱発電所です。

1982年に運転が始まりました。

あそこで…

発電に使う熱水は 150℃。

地下3, 000mから くみ上げています。

最大出力は
一般家庭5万世帯分の

2万5, 000キロワット。

この1基だけで
石炭火力と比べて

1年間に
東京ドーム79杯分の二酸化炭素を

削減している計算になるんです。

膨大な…。 そうですね。
量ってことですね。

地熱発電は
地元にも恩恵をもたらしています。

発電所の熱を使って栽培されている
トマトです。

灯油を使わずに ビニールハウスを
暖めることができます。

一年を通じた名産品になりました。

発電以外にも こうやって
利用できるっていうことですね。

…なところがあるなと思って。

いや~ もう これだけ見てると
クリーンエネルギーですし

あと あの 石油とか石炭みたいに

外国からね
買わなくても済むんですから

これ 何か いいことずくめ
っていうような印象 それしかない…。

どうして 何か
広がっていかないんですかね? 地熱。

これ 大きなハードルがありまして
それが

時間とお金なんですね。

例えば 太陽光とか風力というのは

場所の選定に
さほど時間はかからないですよね。

また 設置すれば
すぐに稼働して発電ができます。

ただ この地熱発電の場合というのは

場所を特定するのに
すごく時間がかかりまして

調査を始めてから稼働までに

平均すると
10年前後かかると いわれてるんです。

結構 かかりますねえ。
で その間に 数億円とか数十億円という

お金を投資しなければいけない
ということもあるわけですね。

でも そんな中でも
地熱発電に

挑んでいる企業があるんですよね?

そうなんです。 北海道 今 アツいんです!
おお!

その一つを 取材しました。

再生可能エネルギーの
開発を行う企業です。

7年前 地熱発電の開発に乗り出し
全国数十か所を調査。

その末に
狙いを定めたのが 函館市の恵山でした。

決め手になったのは 地中の温度。

地下2, 000mの温度が
200℃近くになると予測されました。

火山活動の歴史や植生なども調べ

独自の評価基準で
最も有望だと判断しました。

それからあとは このエリアで言えば…

場所を定めたあとに行うのが
地熱貯留層を目指す掘削です。

1本の掘削にかかる費用は数億円規模。

掘ってみるまで
発電に十分なエネルギーがあるか

正確には 分からないといいます。

…と思ってます。

地熱発電の開発には

2種類の井戸を掘る必要があります。

熱水や蒸気を くみ上げるものと

発電で利用したあとに
地中に戻すためのもの。

この企業では
このうち くみ上げる井戸の掘削に

1年半前 成功しました。

…みたいな。

今後 安定した再生可能エネルギーの
需要が高まると予測。

現在の計画では
15年で投資は回収できると見ています。

これまで 日本は

世界第3位の地熱資源を持ちながら

ほかの資源国と比べて

僅かな量しか 生かしてきませんでした。

しかし 原発事故以降 状況は一変。

全国で
100件以上の開発が進められてきました。

去年 秋田では
最大9万世帯分の電気をまかなう

大規模な地熱発電所が
運転を開始しました。

これまで
ほとんど手付かずだった北海道には

大きな可能性があると
専門家は指摘します。

函館市 恵山で地熱資源を掘り当てた
この企業では

今 水を地中に戻すための
井戸の場所を検討しています。

恵山でのプロジェクトを足掛かりに

道内で更なる開発を進めていきたいと
しています。

お金がね かかるのに

掘ってみないと 出るかどうか
分からないっていうのは

何か 一か八か感が
ちょっと ありますけども

でも やっぱり 再生可能で
そして 安定している

エネルギー ということですからね…。

広がってほしいですけどね~。
いや~ そうですね。

でも 実際 この地熱発電は
今後 広がっていくんでしょうか?

ちょっと ハードルも まだあるんですね。

皆さん こちら…。

気付いてました?
お風呂? 温泉?

温泉ですね。
そうなんですよ。 この

温泉事業者との合意 というのもですね

すごく 大事なポイントなんですね。

まあ 大きく見ると この地熱発電も
温泉も

地下の水を使ってるわけですね。
ああ~ そうですね。

で もし 多田さんが
この 温泉の経営者で

近くに 地熱発電所が出来ますよと
聞いたら

どう思いますか?
え 何か 温泉に何か

影響しちゃったりとか
出なくなっちゃったりとか

心配になっちゃいますよね。
そうですか おかみさん。

はい。
心配ですか? 心配です。

そういうことは やっぱり ありますよね。

で 実際にはですね
この 地熱貯留層の深さと

この 温泉のある場所の
深さっていうのは

全然 違うんだという
指摘もあるんですが

でも これ本当に 関係がないのか

っていうことが
心配だという声も上がって

それによって計画が
ストップすることもあるんですね。

だから やっぱり 住民との信頼関係は
非常に大事であるということで

まあ 次はですね
住民から理解を得ながら

開発を進める企業を
見ていきたいと思います。

函館の中心部から
車で1時間の

南茅部地区。

来年 春の完成を目指し
地熱発電所の建設が行われています。

この計画を手がける企業の
プロジェクトリーダー…

地域住民と信頼関係を築くために
積極的な情報公開を進めてきました。

田巻さんたちが公開した情報の一つ

地質構造の調査結果です。

地熱資源の場所を示す独自の解析結果も

事業の理解を得るために伝えてきました。

…部分が あると思いますんで。

実は 南茅部では1980年代にも

地熱資源の開発計画が
持ち上がっていました。

7度の掘削が行われ

高温の熱水も発見されていました。

ところが 国のエネルギー政策の主軸が

原子力や火力に置かれる中

地熱への投資は進まず 計画は放置。

その後 地域経済の起爆剤がないまま
町の人口は減り続けました。

40年越しに動き出した 地熱開発計画。

町には活性化への期待とともに
当初 不安の声もありました。

地域住民に愛されてきた
地元の温泉旅館です。

旅館を経営する…

源泉と発電所は
3キロしか離れていません。

それでも
西村さんが前向きになったのは

開発に取り組む企業が
情報公開を続けてきたためでした。

この日 調査員が
月に1度の温泉調査に訪れました。

そうですね。
はい。

カルシウムやナトリウムなどの
化学成分をはじめ

12項目にわたる調査の結果も
細かく伝えられます。

月ごとに小さな変化はあるものの
これまで 影響は出ていません。

(鈴の音)

地域で守り続けてきた温泉。

地熱発電所と共存することで
町が活性化してほしいと願っています。

それで いきましょうと。

まあ あの 地熱発電ができれば

いいことも
たくさん あるんでしょうけども

やはり 地元の方にとっては 温泉。

これを守っていきたいという気持ち

そして 心配なことも あるのは
当然のことだと思いますから

やはり あの 企業と住民の方たちが
いろいろ本当に話し合って

更には この 今 見たように
情報公開をしっかりすることによって

信頼関係が生まれて こう 開発してく

それが大切なのかなと思いましたね。

でも もし その開発で 地域の方にとって
ちょっとマイナスな影響があったら

そのような場合
どうなるんでしょうか?

今回 このVTRのケースでは
具体的な補償などの取り決めは

ないということなんですけども
万が一 温泉に変化が出てきたら

徹底的に原因究明をすると
企業側は言っています。

更にですね 地熱発電を行っている
関係者の間からは

そういった場合に備えて 事前に

契約をきちんとしておいた方が
いいんではないか

という声もありました。
そうだね。

でも やっぱ こう 見てみても
メリットとか可能性は

やっぱり 大きいなって
思ったんですけど

その一方で ちょっと ハードルも
多いかなと感じたんですけど

地熱発電は 今後 どうすれば
広がっていくんですか?

もう一つ
そのための ポイントがありまして

この 国立公園などの自然公園なんですね。

確かに
資源はたくさんあるんですけども

国立公園とか国定公園の地下に
資源があるんです。

あ~ なるほど~。
で こういった場所では 法律で

開発が規制されているんですね。

もちろん条件によっては
開発ができるという

エリアもあるんですけれども
やはり この規制が

ネックになる場合もある。
それから やっぱり

貴重な動植物があるので

ここへの影響を心配して
反対する住民の方もいます。

いや それは ちょっと 分かりますね。

やっぱり
自然環境への影響 ということになると

ちょっと これは 本当に
首をね 縦に振って どうぞ どうぞ

というわけにも
いかないような気がしますね。

ただ一方で これ 今のまま
二酸化炭素を出し続けると

地球全体の やっぱり 生態系も
おかしくなるわけですね。

で 改めて思うんですけれども
これ 確かに 地熱発電開発には

10年という長い時間
かかりますけれども

一方で 原発の事故から
もう10年たってるわけですね。

そうすると この10年っていうのは
本当に長いのかどうか。

今後 このエネルギーの選択を
社会としてしてく時に

そこも もう一度考えたいなと
思いました。 う~ん。

やっぱり まだまだ いろいろと

手放しで 推進するというわけには
いかない部分もあって

数多くの クリアしていかなきゃいけない
ハードルっていうのは

今 聞いてる限り まだまだあるんだなと。

ただ やっぱり 再生可能な
クリーンエネルギーっていう点では

これが 進んでくれることを
願いたいと思いますし

北海道っていうのは やっぱり
石炭に始まって

最近でも
核の廃棄場とか いろいろ

エネルギーに
翻弄されてますからね。

やっぱり
エネルギーといえば 北海道と

推進していけるような
そういう地域に…。

だって ポテンシャルは
あるっていう話ですからね。

なってほしいなと思いました。

いや 何か 今日 初めて知ることが
かなり多かったので

若い世代も こう 未来のために

もっと 関心を持っていかなければ
ならないなって感じました。

はい。 ということでですね

今回で 実は「北海道道」
今年度 最後の放送となります。

「今回で…」って言ったから
びっくりしました 今 一瞬。

次回の放送は 4月2日になっています。

それではまた
金曜7時半にお会いしましょう。

さようなら!
さようなら!

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